憲法9条を音楽やトークで世界に広めようと、「9条でナイトin富山」が9日夜、富山市新富町のCiC前広場で行われた。全国一斉イベント「9条を世界に!」の一環で、今年も全国約100カ所で9条の大切さをアピールした。
県内では今年で2回目で、青島明生弁護士(県弁護士会)ら18人が呼びかけ人となり実施した。今年8月、アメリカを訪れて平和を呼びかけた県被爆者協議会の太田安子さんが「平和のために私なりに頑張ります」とアピールしたほか、坂本義夫弁護士(同)が、名古屋高裁の自衛隊イラク派兵違憲判決を朗読した。
一方、シンセサイザー奏者の滝沢卓さんやシンガーソングライターの沼田さとしさんら県内のミュージシャンも、音楽で9条や平和を呼びかけた。同市の深山篁子さんらは「憲法九条五月晴れ」(広岡明朗作詞・作曲)などを歌い、「日本は世界に先駆けて戦争放棄という正しいことをしているのです」などと語った。
会場では、参加者がケミカルライト約300個で「9」の文字を浮かび上がらせたり、ワインやカップめんなど9条の関連グッズなども販売された。【青山郁子】
毎日新聞 2008年9月11日 地方版