ソウル(AP) 韓国のメディアは11日、北朝鮮の金正日総書記(66)が8月に脳卒中で倒れて脳の手術を受け、部分まひが残っている可能性もあると伝えた。
韓国の日刊紙、東亜日報と中央日報は政府当局者の話として、金総書記は8月15日前後に倒れ、中国とフランスから訪れたとみられる医師団の執刀で手術を受けたと報じた。金総書記の容体は回復しつつあり、言葉がもつれるなどの症状はないという。
同国の情報機関から11日に説明を受けた韓国の与党議員はラジオのインタビューで金総書記の容体について「言葉や意思疎通に問題はなく、助けを借りれば立つこともできる」と語った。
しかし朝鮮日報は、金総書記は脳卒中による「部分まひ」が残っていると伝え、政府高官の話として「左半身が不自由になっている」と報じている。
韓国大統領府は10日夜、情報機関からの報告として、金総書記は脳卒中から回復しつつあり、現在も政権を握っていると発表した。