衆院長崎2区、民主が薬害肝炎元原告・福田氏に立候補打診
民主党が、薬害肝炎九州訴訟原告だった福田衣里子氏(27)(長崎市)に、次期衆院選長崎2区の公認候補として立候補を打診していることが7日、わかった。
同党関係者によると、長崎県出身の山田正彦・衆院議員(比例九州)が今月、東京都内で打診。福田氏は回答を保留したという。
福田氏は2001年、C型肝炎に感染していたことが判明し、04年に同訴訟の原告になった。同党県連によると、原告団の象徴的存在として血液製剤による感染被害者に給付金を支給する救済法の成立に貢献。被害者全員の救済を訴え続けたことも評価したという。
福田氏は読売新聞の取材に、「原告団や両親と相談しておらず、何も決めていない。政治家を目指すのは賭けで、様々なデメリットもあると思う」と話した。
同選挙区では、自民党現職の久間章生・元防衛相(67)が10選を目指して立候補を予定。同県諫早市議の相浦喜代子氏(44)、コンサルティング会社員の山崎寿郎氏(28)も無所属での出馬を表明、社民党も擁立を検討している。
(2008年9月8日 読売新聞)