県がまとめた2007年観光統計によると、昨年1年間、県内に宿泊した外国人観光客は韓国人が8年連続でトップだったことが分かった。同国からの宿泊客は約26万8000人で、前年から約7万7000人増。県は「ウォン高を背景に、築城400年の熊本城や阿蘇の大自然などの魅力が集客につながった」と分析している。
同統計によると、外国人の宿泊客は約39万8000人(前年比約10万人増)で、約67%を韓国人が占めた。台湾が約5万9000人で続き、香港が3番目の約2万7000人。この3カ国・地域で全体の約9割を占めた。
宿泊と日帰りを合わせた外国人観光客の総数は約160万7000人(前年比53万5000人増)と、2年連続で過去最高を更新。熊本の観光スポットが、近隣アジアを中心に人気を集めている傾向が浮かび上がった。
一方、日本人を含めた県内全体の観光客数も約6265万人(前年比約59万人増)に上り、2年連続の増加。県商工観光労働部は「韓国からの入り込みは今年に入ってからも好調だ。11年春の九州新幹線鹿児島ルート全線開通を控え、ホテルの建設増などで宿泊客が増えており、今後は東南アジアからの集客にも力を入れたい」と話している。
=2008/09/11付 西日本新聞朝刊=