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百島に急患搬送車 尾道市が配備方針 '08/9/11

 ▽社協に運行委託

 尾道市は十日、医療機関がない離島の百島町に救急患者の島内搬送用の車を配備する方針を明らかにした。

 市消防局などによると、旧瀬戸田町がリハビリ患者搬送の福祉車両として使用していたワゴン車。ストレッチャー(車輪付き移動式担架)一台を備えている。百島支所に配置し、運行は百島地区社会福祉協議会に委託する予定。

 百島では現在、急患が出た場合は家族や近所の住民がマイカーで泊港や福田港に搬送。市から委託を受けた住民グループが市所有の救急船で本土まで運んでいる。四―八月は患者十九人が本土に搬送された。

 人口六百五十九人(八月末現在)の百島町の高齢化率は63・1%と市平均の29・0%を大きく上回る。尼子忠邦消防局長は「島民の安心のために社協と委託契約を早急に結びたい」と話している。(田儀慶樹)




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