今年上半期の救急出動、9万件減少
今年1月から6月までの全国の救急車の出動件数は約250万件で、昨年同期から9万件近く減少したことが、総務省のまとめで明らかになった。救急搬送人員も10万人以上減少しており、同省は、救急車の適正利用の広報活動などが成果を上げているとみている。
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同省のまとめによると、今年上半期の救急出動件数は、昨年同期の258万9852件から8万9848件(3.5%)減の250万4件。搬送人員は、240万4361人から4.5%減の229万6733人だった。
全国807の消防本部のうち、出動件数が減少したのは全体の69.8%に当たる563本部。
また、都道府県別に出動件数を見ると、減少率が全国平均以上だったのは東京、大阪など13都道府県で、大都市部での減少が顕著だった。
出動件数が減少した563本部を対象にその理由を聞いたところ、全体の50.8%が「適正利用などの広報活動」を挙げ、「頻回利用者への個別指導と毅然(きぜん)たる対応」19.4%がこれに続いた。
同省の担当者は「救急車の出動件数は過去10年間、ほぼ右肩上がりで増加していたので、今回の3.5%減は大きな数字。今後も広報活動に力を入れたい」と話している。
更新:2008/09/11 15:07 キャリアブレイン
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