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ロッテ　広報室長　佐々木良太氏　
FujiSankei Business i. 2008/9/11

 
　■ナンバーワン商品へ説得力ある説明

　国内の菓子業界は、原料費の高騰や原油高の影響で厳しい状況に置かれているが、その中で、ロッテグループが好調だ。ロッテは今年創業６０周年を迎え、日韓ロッテグループとして０７年度売上高が４兆円を超え、今年１月には銀座コージーコーナーを買収し洋菓子分野にも進出した。その秘密は、強い企業体質を目指し、これまでなかった事業を取り入れていく積極経営だ。

　その好例が今年４月、グループ内の２つのアイスクリーム会社、ロッテ冷菓と、雪印乳業との合弁により設立したロッテスノーを統合しロッテアイスを設立したことだ。これにより、ロッテアイスは国内アイスクリームメーカーでは売上高ナンバーワンとなった。現在、「雪見だいふく」や「爽」が親しまれているが、今後「カップやモナカといった各カテゴリーでもナンバーワンを目指していきたい」と佐々木良太広報室長は力強く語る。

　業界ナンバーワンといえば、キャッチフレーズ「お口の恋人」の代表商品、チューインガムもしかり。広報のポイントは「チューインガムの咀嚼（そしゃく）は、人間の神経を集中、リラックスさせ、全身のバランスを整え、脳の活性化につながる」という“咀嚼の効用”だ。流動食を主としていた高齢者が、あごに力をつけて噛んで食事するようになり、それが身体の回復や医療費の削減にも結びついた例もある。

　チョコレートについても、春には「母の日」にちなみ、“母の日は真っ赤なガーナを贈ろう”をテーマに「ガーナ味わいミルク」と「ハートフルガーナ」の２種類のチョコレートを新発売、消費者やマスコミの注目を集めた。ニュースリリースを１枚に分かりやすくまとめたことも奏功した。商品開発部門出身だけに商品説明には説得力がある。今後とも広報室９人のメンバーの力を合わせて、「しっかりしたエビデンス（効用説明）に力を入れていきたい」と言い切る。（エフシージー総合研究所　山本ヒロ子）

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【プロフィル】佐々木良太

　ささき・りょうた　１９８４年酪農学園大酪農卒。ロッテ入社。中央研究所アイスクリーム研究室、２０００年商品開発部アイスクリーム担当を経て、０３年広報室、０７年１１月から現職。

　【趣味】ラン（８０鉢）の栽培、ペット（犬、うさぎ、カメ）の世話、読書（小説、コリアンフードライターによる料理本）

　【健康法】ウオーキング

◆エフシージー総研のＷｅｂサイトはhttp://www.fcg-r.co.jp/index.htm

・ロッテ　広報室長　佐々木良太氏　 (2008/9/11)
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・昭和シェル石油　太陽電池事業を第２の柱に (2008/8/28)
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Copyright(C)2008,FujiSankei Business i.

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