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【政治】

麻生氏 議員過半数の勢い 総裁選 5氏、政権構想表明

2008年9月11日 朝刊

 福田康夫首相(自民党総裁)の後継を選ぶ総裁選は十日、立候補を届け出た石原伸晃元政調会長(51)、小池百合子元防衛相(56)、麻生太郎幹事長(67)、石破茂前防衛相(51)、与謝野馨経済財政担当相(70)の五氏が、本格的な論戦をスタートさせた。経済財政政策や安全保障政策などが争点となる中、国会議員の幅広い支持を集める麻生氏が序盤から優位な戦いを進めている。

 届け出を受けて、各陣営は出陣式などを開催。麻生氏の会合には、町村、津島、古賀などの各派から、党所属衆参国会議員三百八十七人の約三割に当たる百二十人超が出席した。代理出席を含めると四割を超え、議員票では過半数に迫る勢いだ。

 続いて五氏は党本部で共同記者会見に臨み、立候補の決意や政権構想などを表明した。

 石原氏は「無駄を省いて改革路線にまい進したい」、小池氏は「改革と守りのメリハリを利かせる」と主張。麻生氏は「景気、経済対策が国民の不安の一掃につながる」、石破氏は「改革の方向性は正しいが、痛みの総点検を行わなければならない」、与謝野氏は「国民が抱く不安にいかに応えるか。中でも年金・医療の防衛だ」と訴えた。

 衆院解散の時期については、石破氏が臨時国会での補正予算成立後も選択肢としたのに対し、残る四氏は「新首相が決めること」などと述べるにとどめた。ただ、補正予算については、麻生氏も十日夜のテレビ番組で、できるだけ成立を急ぐべきだとの考えを明らかにした。

 五氏は十一日、党本部で「所見発表演説会」を行った後、東京・渋谷で最初の街頭演説会を開く。衆院選をにらみ、街頭での国民への直接の訴えは、期間中、全国十七カ所で行う予定。新総裁は二十二日の両院議員総会で選出される。

 

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