事故米を含むもち米を病院などに納入していた日清医療食品の近畿支店=11日午後5時15分、京都市中京区 事故米、病院給食に 近畿2府4県に200キロ米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が農薬やカビ毒で汚染された事故米を転売していた問題で、事故米を含む中国産もち米207キロ以上が、東京の給食大手「日清医療食品」から近畿2府4県の病院や高齢者福祉施設110カ所に納入され、一部が既に消費されたことが11日、分かった。 加工原料以外で、事故米を含むもち米が食用に消費されたことが初めて判明。消費量は今後膨らむ可能性がある。 大阪府などによると、問題の事故米は三笠フーズが販売し、複数の仲介業者を通して大阪府の業務用食品卸会社がことし5-8月、約700キロを購入。8-9月にこの会社から日清医療食品に卸された。 同社は近畿各地の病院や高齢者施設110カ所に給食を提供。このうち、堺市内の4施設にはもち米23キロが納入されたが、市が調査した結果、既に赤飯などにしてすべて消費されていたことが分かった。健康被害の報告はないという。 大阪市は、病院9カ所と高齢者施設4カ所の計13施設を調査。これまでに確認できた在庫は約6キロだけだった。
【共同通信】
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