茅野市の諏訪中央病院で外科を受診した諏訪市の女性(当時57歳)が、甲状腺がんの転移などで死亡したのは、担当医の過失だとして、遺族4人が病院を経営する諏訪病院中央組合を相手取り約6500万円の賠償を求めた訴訟は10日、地裁松本支部(山崎秀尚裁判官)で和解が成立した。
和解条項によると、組合側が和解金1000万円を支払った。
遺族側代理人は「被告側の過失と、相当額の慰謝料の支払いが認められ、意義があるものだ。再発の防止に全力で取り組んでほしい」と述べた。
一方、組合側は「原告側の心情を察し、これ以上の長期化は避けたかった。和解条項を真摯(しんし)に受け止めたい」と談話を発表した。【渡辺諒】
毎日新聞 2008年9月11日 地方版