2007年07月13日

カビ毒、アフラトキシン(マイコトキシン)の被害は調査不足で、実態は、不明。

アフラトキシン 生産菌:おもに熱帯および亜熱帯地域に生息する麹(こうじ)菌の一種菌株である     アスペルギルス・フラバス(Aspergillus flavus、)     アスペルギルス・パラジチカス(Aspergillus parasiticus) 命 名:アフラトキシンは、天然のカビ毒素(マイコトキシン)の一種で、アスペルギル     スの産生した毒(トキシン)ということでアフラトキシンと命名 アフラトキシン類:16種類の内、B1、B2, G1,G2の4種          代謝物としてM1、M2の計6種 が汚染物質として重要 アフラトキシンB1の毒性:ダイオキシンの10倍以上              天然物で地上最強の発癌物質 アフラトキシン類の発ガン作用:   強力な経口発癌性    DNAや染色体に直接作用   耐熱性(アフラトキシンB1の融点は268〜269℃)   適切な化学的あるいは物理的処理が適用困難   ◎世界各国で放射線照射処理による生産菌殺滅及びトキシン分解無毒化の研究が    行なわれている。 規制値:日本では10ppb、米国20ppb*, 途上国など30ppbと地域により異なる。 農産物:炭水化物に富むトウモロコシ、ナッツ類、香辛料、綿実など多種類。     作物がストレス(日照り、高温多湿、病害虫による被害など)に会うとのこの菌     が感染し易くなる。アフラトキシン生産菌の土壌中分布が普遍的な地域において     は、収穫物への生産菌自然汚染を完全に防止する事は出来ない。 問題点:カビ毒一般に、その汚染はしばしば均一汚染でなく極所点状型を示し、     落花生、ピスタチオ、トウモロコシのような大粒・中粒農産物にあっては     粒別汚染型である。この事がカビ毒試験並びにカビ毒管理を困難にしている原因     の一つである。しかも、一般にトン単位で流通する固体農産物の微生物制御には、     今後なお多くの課題が残されているといえる。 *:米国FDAは、食品や飼料中のアフラトキシンの許容レベルを20ppb、ミルク中のM1 の許容レベルを0.5ppbとしている。 FAOによると、世界の食用作物の25%がカビ毒の 影響を受けており、その中でもアフラトキシンによるものが最も深刻である。
食品での規制   人間が直接食べる食品での規制値は、日本ではBIで0.01ppm=10ppb(ppbは10億分の一)ですが、牛乳の国際的な基準は、アフラトキシンM1で0.5ppb、乳幼児用のミルクで0.25ppbです。アフラトキシンが生まれた子供が14歳までにがんになる主たる原因という研究があり、この研究自体は追試験中で結論は出ていませんが、乳幼児を護る観点から厳しくなっています。  2002年の調査では、日本の市販乳はこれ以下のレベルです。しかし、飼料が全て国産ならアフラトキシン産出カビで汚染されませんから、原理的にはゼロにできます。日本の飼料生産の現状から100%国産は無理ですが、なるべく国産飼料を食べたている牛の牛乳の方が少なくなります。 カビ毒(マイコトキシン)は,現在までに300種類以見つかっています。気候にって発生するカビが違いますから地域性が見られ、日本など温帯から寒帯にかけては、アカカビなどのによるトリコテセン類汚染が米、麦、穀類、飼料用トウモロコシなどで問題になっています。インド、タイ、アフリカ、北米南部など熱帯や亜熱帯地方を中心とした地域では、アフラトキシンが問題です。 食品衛生法で残留基準値(暫定)が設定されているカビ毒(マイコトキシン 2004年9月現在) マイコトキシン 産生菌 主な対象食品 規制年 残留基準値 アフラトキシン (アフラトキシンB1) アスペルギルスフラバス 穀類、豆類、種実類および 香辛料類 1971 10ppb  (μg/kg) デオキシニバレノール(DON) フザリウム属 小麦 2002 1.1ppm  (μg/g) パツリン ペニシリウム属 りんご加工品  (りんごジュース) 2003 50ppb  (μg/kg)   BSE牛肉と同根の問題   菌が普遍的に分布、棲息する地域では、収穫物への生産菌の自然汚染を完全に防止する事は出来ません。例えば、熱帯や亜熱帯地方では食品のアフラトキシン汚染が避けられません。肝癌などの危険性は明らかですが、それぞれの地域における食品の有用性と有害性の総合評価して規制値=社会的実質安全量が定められることになります。日本では 10ppb ですが、EUは6ppb、米国では15ppbです。米国は南部諸州での汚染が避けられませんが、日本やEUは国内産地での汚染はありません。そうした事情が数値に表れています。 FAO/WHO は 30ppbを提案しています。提案であって、まだ正式な数字ではありません。仮に30ppbになると、WTO世界貿易機関の仕組みでは各国は国内の規制値をこれに合わせる事が強制されます。日本やEUは より汚染の酷い物の輸入が強制されます。インド、タイ、アフリカなど熱帯や亜熱帯地方では、現在国内市場に出回っている食品の少なからぬ量の廃棄をしなくてはならなくなります。  各国、各地域の固有の食習慣があり、それに基づく各種規制は地域性を持っています。それを貿易促進を名目に、一律化しようとするWTO体制の無理がここにも現れています。  防カビ剤は、極所点状に発生したカビが収穫物全体にひろがり汚染されることを防ぐには効果がありますが、極所点状の発生にはあまり効かない。カビ毒は、通常の調理や加工の温度(100℃から210℃)や時間(60 分以内)では、完全に分解することはできません。ゆでる、炒める、炊飯などのごく一般的な調理方法でカビ毒は、50%から80%は残存します。カビが発生したものはむろん、虫食いや変色したものの汚染率が高いので、選別除去が有効です。今のところ機械による選別より、人の目で除去する方が効果がある事が確認されています。 アフラトキシンB1分析 協和発酵検査センターではHPLC法で測定を行います。 アフラトキシンB1は アスペルギルス属のカビが産生する毒素で、天然物の中で最強の発がん物質と言われています。 大量に摂取により、肝臓障害を起こし死に至る場合もあります。 穀類、豆類、果実、野菜、種実類、茶、ホップ等の様々な食品において汚染報告があります。 日本では厚生労働省により法的規制が行われており、10ppbを超えるアフラトキシンB1が検出された食品は食品衛生法違反品となります。 ただし、穀物飼料の制限は、ありません。 アフラトキシン http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/190525-d02.pdf#search='%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%88%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3' ゼアラレンhttp://www.pref.hokkaido.lg.jp/NR/rdonlyres/81576122-293B-429D-827A-4782CFDCB6BD/0/020405.pdf#search='%E3%82%BC%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%AC%E3%83%8E%E3%83%B3' 以上のように、ダイオキシン並みの発がん性のあるアフラトキシンや、ホルモン異常を起こす、ゼアラレンは、今年に入り、次つぎと発見されているが、これが、個別の船便輸送による保管状態の問題なのか、そもそも、米国出航時に、汚染されているいものなのかは、以前、不明である。 日本の「飼料安全法」と言う法律では、カビ毒吸着剤のゼオライトや珪酸塩を添加、混合後、カビ毒検査に合格すればよく、もともとのとうもろこし(マイロ)に、カビ毒(ダイオキシン並みの猛毒物質を含む)が、混入していても、構わないというものである。なお、ゼオライト、珪酸塩の継続、多量摂取の悪影響、及び、吸着剤混入後の時間経過によるカビ毒の増殖は、一切検査しない。
posted by りぼん。パパ at 05:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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