(cache) 農水省汚職：アンドレイファーイースト・会社ぐるみ!

社長黙認「官僚なら仕方ない」！

　農林水産省元職員による政府輸入米の入札をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された同省新潟農政事務所元部長、森光潔容疑者（50）への海外旅行や飲食接待などについて、贈賄側の東京の穀物輸入会社「アンドレイファーイースト」の男性社長（52）が、報告を受けながら「官僚から頼まれれば断る理由がない」などと黙認していたことが８日、わかった。また、接待費用は同社の経費として会計処理されていたことも判明。会社ぐるみの贈賄工作だった可能性が強まった。

　大阪府警捜査２課などは８日、贈収賄容疑で逮捕した森光容疑者ら４人を大阪地検に送検した。

　調べや関係者によると、森光容疑者が本省食糧貿易課長補佐だった平成１６年夏ごろから、都内の居酒屋で６回程度、森光容疑者を飲食接待していたが、この際、１人３０００～５０００円の費用について、社員らは「会議費」名目で会計処理していたという。

　社長は、逮捕容疑となった３泊５日の米国旅行の費用負担や接待の事実について社員らから報告を受けていたが、「仕方がない」などと黙認。さらに「接待については事後報告で、細かいことまでは知らなかった」などと話しているという。

　同省が調査し始めた直後の０７年６月初め、贈賄側のコメ輸入会社側が森光容疑者に肩代わりした旅行代金を返還させていたことが８日、大阪府警捜査２課などの調べで分かった。

　同課は、コメ輸入会社「アンドレイ・ファーイースト」の穀物部長、大本尚之容疑者（58）
＝逮捕＝らと森光容疑者が当初から旅行代金をわいろと認識し、わいろの授受が発覚するのを恐れて隠ぺいを図ったとみて、７日の家宅捜索で押収した資料の分析などを急ぐ。

　調べによると、森光容疑者は、同省食糧貿易課で課長補佐をしていた０５年、輸入米入札で事前に予定価格や数量などを大本容疑者らアンドレイ社側に漏らした見返りに、同年9月、米国・カリフォルニアへ視察旅行した際の代金約３６万円を負担させた疑い。

　森光容疑者の業者との癒着を巡っては、府警がコメの産地偽装事件で摘発した米卸販売会社「日本ライス」（大阪府東大阪市）から飲食の供応を受けていたことが５月末に発覚。農水省地方課などが調査に乗り出した。

　捜査２課などによると、アンドレイ社側は調査が始まった直後の６月初め、森光容疑者に対し航空券や現地の宿泊費など同社側が肩代わりした旅行代金約36万円を全額返還するよう要求。森光容疑者はこの数日後に同社の銀行口座に現金を振り込んだという。

　農水省はホームページに「米麦の輸入業者の資格に関するお知らせ」のタイトルで同社の指名停止を掲載したが、理由は「不誠実な行為」と表示するだけ。また、森光容疑者は平成１２年から、コメの産地銘柄偽装で５月に社長らが逮捕された米卸会社「日本ライス」からも度重なる賄賂を受け、わかっているだけで１０４万円にのぼることが判明している。

　農水省新潟農政事務所の森光容疑者が、コメの輸入業者に政府の外国米買い取り価格を漏らす見返りに飲食や海外旅行などの接待を受け、７月末に国家公務員法違反で懲戒免職になった不祥事で、農水省が米麦輸入会社「アンドレイ・ファーイースト」（東京都千代田区）を８月１日から２カ月間の指名停止処分にしていたことが分かった。

　農水省は懲戒免職発表時に同社の名前を伏せる一方、同社の指名停止時は元部長への接待などに一切触れないままホームページに「輸入業務等について不誠実な行為を行った」とだけ記し、報道発表も行わなかった。

　農水省新潟農政事務所の食糧部長がコメの輸入業者に政府の外国米買い取り価格を漏らす見返りに飲食や海外旅行などの接待を受けて懲戒免職になった問題で、農水省は接待した業者である「アンドレイ・ファーイースト」の社名を明らかにしないまま２か月間の指名停止処分にしていた。同省食糧貿易課は「業務停止処分を公表したことがなかったので……」と説明している。

◆農水省職員　接待で懲戒免職
　０７年８月１日、米の産地偽装をしたとして社長らが起訴されている東大阪市の米卸売会社「日本ライス」から、農林水産省の職員が接待を繰り返し受っけ、入札に関する情報を流していたなどとして懲戒免職の処分を受けた。この職員は、北陸農政局新潟農政事務所の森光潔元食糧部長。

　農林水産省によると同元部長は、旧食糧庁の大阪食糧事務所の課長になった平成１２年から、東大阪市の米卸売会社「日本ライス」から１０数回にわたって飲食や国内旅行などの接待を受けたほか、４０万円あまりの現金を受け取っていた。また元部長は18年まで農林水産省食糧貿易課で課長補佐をしていた時にも、別の米輸入業者から同様の接待を受け、輸入米の入札情報を流していた。

　農林水産省の輸入米入札をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された元同省職員の森光潔容疑者＝７月に懲戒免職＝は、処分で入札に参加できなかったア社が、次の入札では確実に落札する必要に駆られて森光容疑者への働きかけを強めたとみている。

　これまでの調べで、ア社は、輸入米の入札参加資格を満たすために、ベトナムに支店があると虚偽の記載をした書類を農水省に提出していた。しかし同省が調査したところ、ベトナム国内に営業拠点がないことがわかったという。

厚生労働省
輸入食品等の食品衛生法違反事例に輸入米であり
http://www.g-live.jp/topics/topics4_1.html

農水省
http://www.syokuryo.maff.go.jp/notice/data/oshirase190803.htm
米麦の輸入業者の資格に関するお知らせ
　アンドレイ・ファーイースト株式会社については、輸入業務等について不誠実な行為を行ったことから、平成１９年８月１日から２ヵ月間、指名停止処分にしました。

　農水省は懲戒免職発表時に同社の名前を伏せる一方、同社の指名停止時は元部長への接待などに一切触れないままホームページに「輸入業務等について不誠実な行為を行った」とだけ記し、報道発表も行わなかった。

厚生労働省
輸入食品等の食品衛生法違反事例に輸入米であり
http://www.g-live.jp/topics/topics4_1.html

ＯＤＡ入札（食糧援助）
入札　平成１９年０７月０２日　
受注企業名ｱﾝﾄﾞﾚｨﾌｧｰｲｰｽ　　契約額159,260,258 円
2006（平成18）年度　カーボヴェルデ共和国

ＯＤＡ入札（食糧援助）
入札　平成１９年０７月２３日
注企業名ｱﾝﾄﾞﾚｨﾌｧｰｲｰｽ　　　契約額339,092,060 円