山口放送局

2008年9月10日 18時3分更新

原発反対で知事室前座り込み


中国電力が上関町で進めている原子力発電所の建設計画で、建設反対派の住民が10日、県庁につめかけて二井知事への面会を求め、知事が応じなかったためにおよそ4時間半にわたって知事室の前で座り込みを行いました。

座り込みを行ったのは上関町の祝島の住民でつくる「原発に反対する上関町民の会」などのおよそ70人です。

中国電力から出された原子力発電所の建設予定地周辺の海を埋め立てる申請について、県が許可しないよう求める2300人あまりの署名を二井知事に直接、手渡したいと、10日午前、県庁を訪れました。

しかし、知事が応じなかったため、住民たちは知事室につめかけ、県の職員が押しとどめると、そのまま座り込みました。

県は、二井知事の「上関町の行政の選択を尊重する立場にあり、直接、意見を聞くことは考えていない」というコメントを伝えて引き上げるよう求めましたが、座り込みは4時間半にわたって続きました。

住民たちは、午後2時前になって知事室の前を引き上げましたが、このあと、県庁内を回りながら、「埋め立て反対」、「きれいな海を守れ」などと声をあげ、県の姿勢を批判しました。

これに対し県では「住民たちが県庁の中で座り込みを行ったことや大声を張り上げて行進したことはまことに遺憾だ」とコメントしています。