岡山放送局

2008年9月10日 17時4分更新

画家・宮武貴久恵さんの個展


倉敷市出身で、国際的に活躍する現代美術の画家、宮武貴久恵さんの作品を集めた展覧会が倉敷市で開かれています。

倉敷市出身の宮武貴久恵さんは、1989年に崩壊したベルリンの壁に壁画を描いたり、ニューヨークで個展を開くなど、ヨーロッパや米国を中心に国際的に活躍をしています。

倉敷市で始まった展覧会では、宮武さんが「とき放たれた光」をテーマにみずから選んだ作品、およそ25点が展示されています。

このうち、絵画を学んでいたアメリカ留学時代に描いた作品「宇宙遊泳」は、暗い色で表現された闇の中から暖かい黄色や白の光が放たれていて、暗闇を恐れずに突き進めばいつか光に出会うことができるというメッセージが込められています。

またことし7月に完成した最新作の「希望」は、宮武さんが眠っているときに実際に見た夢をモチーフにしたということで、絵画の中心にある四角い空間の中で天使が光を放ちながら舞う様子をイメージした作品です。

宮武さんが地元倉敷で展覧会を開くのは初めてと言うことで、「混とんとする社会の中で少しでも癒やしを感じてもらいたいと、光をテーマに作品を選びました」と話していました。
この展覧会は天満屋倉敷店の美術画廊で、今月15日まで開かれています。