重さ5・5キロもある巨大なハナサキガニ(オス)が10日、根室市の納沙布岬沖で漁獲され、歯舞漁協に水揚げされた。通常(0・8~2キロ前後)をはるかに超え、市場関係者は「過去最大の大きさ。納沙布の主ではないか」と驚いている。
第88勝栄丸=成田勝則船長(61)=が未明に漁獲した。甲羅の大きさ(縦23センチ、横20センチ)は人間の顔がすっぽり入ってしまうほど。はさみの部分だけで長さ20センチ、両足を広げると85センチにも達する。
巨大カニは市水産研究所に寄贈され、研究材料として生けすで飼育する。ハナサキガニの寿命は不明だが、同研究所は「少なくとも20年は超えているのでは」と話している。【本間浩昭】
毎日新聞 2008年9月10日 21時41分