健康保険組合連合会は10日、2007年度の高額医療費の調査結果を発表した。患者1人あたり1カ月に1000万円以上医療費がかかったケースが「高額医療費」で、前年度比21%増の140件となり、過去最高を3年連続で更新した。医療技術の進歩にともなって高度医療を使う例が増えている面があるものの、健保財政には悪化要因となっている。
月額医療費が最も大きかった例は血友病治療で、約3763万円。医療費の窓口負担は原則3割だが、高額医療には自己負担の限度額があり、この場合、患者の負担は約45万円。健保連は高額医療費負担の対応として、健保組合による基金から拠出する制度を導入している。(00:01)