自民党の総裁選挙が告示され、5人が立候補しました。事実上の、次期総理を選ぶこの選挙、県内の反応です。福田総理の辞任表明を受けた自民党の総裁選挙には、石原元政調会長、小池元防衛大臣、麻生幹事長、石破前防衛大臣、与謝野経済財政担当大臣の5人が立候補しました。選挙は、自民党所属の国会議員の1票ずつと、各都道府県連に割り当てられた3票ずつを合わせた、527票で争われます。このうち、県選出の自民党所属の国会議員3人は、積極財政を訴えている麻生氏への投票を表明しています。また、自民党県連では、割り振られた3票について、党籍2年以上の県内の党員、約1万人による投票を行い、得票数に応じて票を配分することにしています。自民党県連の緒嶋雅晃会長は、党員投票の結果を尊重するとしながらも、県連としては、麻生氏を支持するとしています。(自民党県連・緒嶋雅晃会長)「我々としては(民主党代表の)小沢さんと戦っていかなければならないので、小沢さんに勝てる総裁を選んでいただきたい。自民党宮崎県としては、麻生さんが一番それにふさわしいという気持ちを持っております」一方、民主党県連の井上紀代子代表は、今回の総裁選に対し、「本当の意味での政策論争になっていない」と疑問を投げかけています。(民主党県連・井上紀代子代表)「ただの空騒ぎに思えてならない。自分の所の騒いでいるところを見せて、それでしか浮揚できないのではと思う」。自民党総裁選は、9月22日に投開票が行なわれ、次期総理が事実上、決まることになります。
自民党総裁選の、立候補者の顔ぶれは、県民に、どううつっているのでしょうか。(Q.県民がふさわしいと思う人は?)(県民は)「石原さん・・お父さんの感じもそうだし、新しい雰囲気になるのかなと思った」「小池さんがなったら、もうちょっと変わるのかなって、女の見方からみて・・」(Q.麻生さんを選ぶ理由は?)「今までの実績と、みなさんの期待が高いんじゃないでしょうか、弱者対策をしっかりしていただきたい」(Q.石破さんを選んだ理由は?)「人柄が良いんじゃないかな、この人なら日本のために尽くしてもらえるんじゃないかと思って」「私、与謝野さんが好きなんだけど、年齢的にものの考えがしっかりしてるから」MRTが、宮崎市街地で聞いたところ、麻生幹事長の名前を挙げる人が多かったようです。また、まずは、暮らしをどうにかしてほしい、という方が多かったようで、積極的な景気対策に、期待と関心が寄せられたようです。
大阪の米粉加工会社、三笠フーズが転売していた汚染米が、県内にも流通し、波紋が広がっています。宮崎農政事務所によりますと、三笠フーズが転売した汚染米のうち、基準値の5倍のメタミドホスが検出された、中国産のもち米、数トンを、去年12月、県内の製粉会社が、熊本県の業者から買い取っていたということです。買い取られた汚染米は、米粉に加工され、食材卸業者を通じて、県内の菓子製造業者27社に販売されていました。流通した米粉は、一部、菓子などの商品として販売され、残りは現在、卸業者によって、回収作業が進められています。この問題に対し、東京で開かれたイベントに参加していた東国原知事は、怒りをあらわにしました。(東国原知事)「残念でしたよ。遺憾でしたよ。けしからんと思いました。地元の業者の方々、あるいは関係各位の方と連携して、協力をいただいて、回収に努めなければいけないですね」県の衛生管理課によりますと、米粉に含まれたメタミドホスの濃度は、食品衛生法の定める基準値を大きく下回っていて、加工品の安全性に、問題はないということです。
東国原知事は10日、東京でのイベントで、安心安全な宮崎の「食」をPRしました。自らコックに変身して、トップセールスです。会場となったデパートで、県産のバラを用意して、出迎えた東国原知事。しかし、買い物客は、先着50人限定の宮崎牛特売コーナーへと、猛ダッシュしました。(東国原知事)「1回見ましたよね、こっちをね。1回確認して、僕を確認してますよね。それで牛に行ってますよね」このあと、東国原知事は、気を取り直して、シェフに変身すると、去年、和牛日本一に輝いた自慢の「宮崎牛」を調理し、振るまいました。(東国原知事&子ども)「どう、おいしい?おいしい?ありがとう」県内94の企業が、食品や焼酎、それに工芸品など、様々な県産品を即売する、「日向自慢みやざき展」は、東京の日本橋高島屋で、9月15日まで開かれています。
中心市街地の活性化をめざして、ライバル店が共同作戦です。宮崎市内の2つの百貨店と周辺の商店街が参加して、10日、初めての特売イベントが、始まりました。宮崎山形屋で客を迎えているのは、橘百貨店の向景三社長。そして、ボンベルタ橘では、宮崎山形屋の佐多芳大社長が、買い物客を出迎えました。ライバル店のトップどうしが、お互いに応援し合いました。この催しは、橘百貨店と宮崎山形屋、それに周辺の商店街でつくる「Doまんなかモール」が、中心市街地を活性化させようと、初めて合同で開いたものです。百貨店それぞれの特売イベント、『赤幕市』と『黄札市』を合わせて、「赤札市」と名づけられた催しでは、福袋や抽選会、それに、秋物のセールも始まり、初日からにぎわいました。(買い物客は)「お客さんが喜ぶイベントをいっぱいやってくれたら(街に)来やすいと思う」「街が活性化するので大歓迎です。これからもどんどんやってください」郊外型大型店の進出などで、中心市街地の空洞化が進む中、催しには、活性化への強い願いが込められています。(宮崎山形屋・佐多芳大社長)「大変嬉しい、まちの活性化にとっても一つの画期的な記念の日になるのではないかと」(橘百貨店・向景三社長)「中心市街地の皆さまと一体化して、『面』の充実を図らなければいけない」宮崎を代表する2つの百貨店と周辺の商店街が、街のにぎわいを演出するこの「赤札市」は、9月16日まで開かれています。
宮崎市の青島中継局で、10日から、地上デジタル放送の試験放送が始まりました。青島中継局の開局により、宮崎市の一部、1204世帯で、地上デジタル放送を見ることができ、本放送は、10月1日からとなっています。これで、既に本放送を始めたエリアと合わせて、県内の90%にあたる、約40万5000世帯で、地上デジタル放送が視聴できるようになりました。
延岡市の9月定例議会は、10日から一般質問が始まり、各議員が、ごみ収集の有料化に伴う不法投棄対策などについて、市側の姿勢を質しました。10日から始まった、延岡市議会の一般質問。初日の10日は、まず、無所属クラブの高木益夫議員が質問に立ちました。高木議員は、市が、来年4月からごみ減量へ向けて実施する、「ごみ袋の有料化」について、増加が懸念されるごみの不法投棄への対策をどうするのか、と質問しました。これに対し、市側は、「国や県と連携し、監視の強化を図るとともに、ごみ袋の有料化について、市民への啓発活動にさらに力を入れていく」と答弁しました。延岡市議会の一般質問は、12日まで行われ、あわせて13人の議員が、企業誘致や環境保全対策などについて、質問することになっています。
宮崎市の県立宮崎海洋高校の生徒たちが、長期乗船実習のため、10日、ハワイ沖へ向け出発しました。乗船実習に出発したのは、宮崎海洋高校海洋科学科の、女子生徒5人を含む2年生35人と、乗組員など、あわせて58人です。10日の出発式では、岡林勝洋校長が、「今まで学んだことを最大に活かして、一生懸命取り組んで下さい」と、生徒たちを激励しました。これに対し、生徒を代表して、太田賢二さんが、「様々な困難を乗り越え、クラス全体が成長して帰ってきたい」と、決意を述べました。このあと、生徒たちは、保護者や先生に見送られながら、実習船「進洋丸」に乗り込み、73日間の乗船実習に出発しました。ハワイ沖での実習では、マグロはえ縄漁や生物調査などが行われることになっています。
高校の同窓会の運営費から、約140万円を横領したとして、元えびの市議会議員の男が警察に再逮捕されました。元議員は、これで3度目の逮捕となります。業務上横領の疑いで逮捕されたのは、元えびの市議会議員で、えびの市原田の中間従郎容疑者51歳です。警察の調べによりますと、中間容疑者は、今年4月、自分が卒業した県立高校同窓会の運営費名義の口座から、4回に渡り、あわせて約140万円を横領した疑いが持たれています。中間容疑者は、平成16年4月から同窓会の会長として、口座の通帳と印鑑を管理していたということです。中間容疑者は、別の2件の業務上横領事件でも逮捕・起訴されていて、同窓会の役員が、同窓会の口座についても警察に相談した際、事件が発覚したものです。調べに対し、中間容疑者は、「金に困ってやった」と、容疑を認めているということで、警察で余罪などについて、くわしく調べています。
中古車オークション会場を運営する、えびの市の業者が、心臓停止時の救命器具であるAEDを、えびの市に寄付しました。AEDを寄付したのは、えびの市湯田の中古車オークション会場運営会社、九州中央オートオークションで、会社の創立17周年を記念し、地域貢献の一環として寄付したものです。10日は、九州中央オートオークション本社で記念式典が行われ、大峰高社長が、「地元に支えられてここまでやってきました、ありがとうございます。」とあいさつし、えびの市の宮ア道公市長に、心臓停止時の救命器具AED1台分、約30万円相当の目録を手渡しました。九州中央オートオークションでは、今後も、地元企業として地域へ貢献していきたいとしています。