砂の上を走り回ることがこんなにハードとは。二、三分で息が上がり、あとはワンプレーごとに足が重たくなるばかり。七日、ビーチサッカーに初挑戦、華麗なプレーを披露…するはずが散々な出来で終わってしまいました。
五日から三日間、玉野市の渋川海岸でビーチバレーの公式戦「ファイテンJBVツアー2008 アイムの家オープン」が行われました。テレビなどで人気の浅尾美和選手が出場しなかったのは残念でしたが、北京五輪日本代表選手らが観客を魅了しました。
この公式戦最終日に合わせてさまざまなビーチスポーツの普及を図るイベント「ビーチライフin渋川」もありました。私も関係者に交じってビーチサッカーの親善マッチに参加した次第です。砂場に足を取られ、転びながらボールを追いました。童心に帰ったようで楽しかった。
サッカーのほかにも多彩なイベントが繰り広げられました。バレー、綱引き、ビーチフラッグスといった競技からビーチヨガ、フラダンス、カヤック教室まで。この日だけで延べ約五千人が訪れ、九月にもかかわらず海岸は一日、笑い声に包まれました。
渋川海岸は玉野の観光の中核です。海水浴以外での集客に頭をひねる観光関係者にとって、この「ビーチライフ」は大きなヒントになったのではないでしょうか。ビーチスポーツは、プレーしても観戦しても楽しい。この楽しさを普及させることが、夏場以外の渋川海岸利用客の増加につながるのでは。痛む足をさすりながら、そう考えています。
(玉野支社・高木一郎)