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院内の産婦人科医の中でも、当直ができる人員は限られていますので、
当直は主として非常勤のドクターにお願いしてきました。
しかし8月の当直は、例年なら今頃にはとうに埋まっているのですが、
今年は半分以上空きがあります。
近年の、産婦人科医減少による影響です。
大学医局に応援を頼もうと思ったのですが、
次々と産婦人科医が辞めて、あちこちの病院から撤退している現状では、
とてもお願いすることはできません。
このままではうちの病院も分娩取り扱い中止?
2人目3人目と産んでくれる、いい病院なのに。
この窮状を病院管理職に訴えたところ、
非常勤当直料を上げてくれるという返事が、翌日すぐに返って来ました。
しかも、「近隣の病院との当直医招聘競争に勝てるように」と、破格の値上げです。
更に人員募集にも、早速乗り出してくれました。
やった♪
非常勤医の賃上げですから、私自身には1円も増えませんが、
絶滅しそうな産科医を保護しようという病院の姿勢が、心に響きます。
何よりも、今来てくれている当直の先生たちを大事にできるのが嬉しいし、
若手ドクターの筒味くん(仮名)も、「もっと分娩を増やしましょう」と、明るい表情です。
士気がぐんと上がります。
現場の声に耳を傾け、すぐに対策を練る。
魚心あれば水心です。
概して単純な産科医を保護するのは、案外簡単なのかも知れません(笑)
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コメント
コメント一覧
「やさしいお医者さんを助けたい」、ですね。
先生のブログ、医療崩壊食い止めへの貢献大だと思います。
どんどんそういうところが増えるといいですよね
安心して産める環境があるって大切です
出生率もほんの少しですがあがったようです
このままあがっていくといいですよね
そのためにも、絶滅しないように頑張って欲しいです(^0^)/
なな先生たちはご自分の仕事ぶんをちゃんと保障されていますか?非常勤の先生が来てくれないと辛いですよね。でもそこで働いていいる人が保障されていないことが多々です。
私は大学の分院で仕事をしてますがかなり大変です。若い人は症例が多くて専門医に向け頑張っています。真ん中の医師は何も努力をしなく(診療&論文)上にあげろといいます。教授はかたいまま・・・時代錯誤・・(泣)
患者さんと喜怒哀楽、仲間と喜怒哀楽したいです~
なな先生のブログに正されます。なな先生と仕事をしていると楽しいだろうな~ありがとうございます。
水をさすようで、すみません (_ _;;;
>概して単純な産科医を保護するのは、案外簡単なのかも知れません(笑)
問題は、当直料を上げ、人員募集に乗り出しても当直に来てくれる医師がいるかどうかでしょうね。
人員募集に乗り出す場合は、できるだけ公開しないのが原則です。いつも人員募集しているということは、逆に言えば、何か問題があって応援してくれる医師がいない、ということですから。
昨年の精神保健指定医の更新研修会で、当直時の非常勤医がトラブルに巻き込まれたケースが問題になっていました。問題になったケースについて、病院の体制はほぼ推測できましたが、こういった病院には、仮に当直料が一桁高くても、危なっかしくて、当直にはいけません。
最初の方を読んでいて、このままだと、なな先生は夏休みさえ、取れなくなるのじゃないかしらと心配になっていましたから。
いろいろな病院のHPを見ていると、看護師さんは勿論、お医者様募集って、載っていますよね。なかなか、お医者様が来て下さるような勤務条件になっていない病院が多いからなんでしょうね。
温かいメッセージをありがとうございます。
「管理職の対応により、現場の士気が上がった症例」として報告しました(笑)。
病院に限らないかも知れませんね。
理解ある管理者に恵まれて、幸運でした。
今回のような現場と管理者との交渉決裂した結果、
分娩取り扱い中止になった病院は実際にあります。
私自身も、この窮状が放置された場合には、身の振り方を考えていました。
「単純でもいいじゃない?!」と筒味くんと開き直りながら、
もう少し頑張りますよ~
大学病院はどこも大変ですよね。
私自身も以前は大学病院にいましたので、お察しします。
くれぐれもお身体を大切になさって下さい。
>患者さんと喜怒哀楽、仲間と喜怒哀楽したいです~
同感同感!!
これが産婦人科医のひとつの醍醐味ですよね。
こうおっしゃる先生はきっと、一緒にて楽しい先生なんだろうなぁ(笑)
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
何をおっしゃいますか。 単純などと 言葉の誤用です よ。 日本語を正しく使いましょう。
う〜んなるほど、病院管理者らしい、理性的なコメントです。
募集の仕方の注意点、とても思いつきませんでした。
こんなお話を聞くと、やはり人員確保は管理者に任せてよかったと思います。
当直医の確保は本来産婦人科医の仕事ではないのですが、
慣習として産婦人科でやってきたというのが実際でした。
>当直に来てくれる医師がいるかどうかでしょうね。
そうなんですそうなんです。
荒れ野にお金を撒いても、大きな声を出しても、人は集まりません(苦笑)。
でも、今回の管理者たちの態度を見て、この点は納得がいきました。
きちんと平医長の声に耳を傾け、すぐに対策を立ててくれましたので、
これでも当直医が見つからなかったら、我々で当直します。
快く当直できます。
現場をうまく動かしてくれた管理者に、感謝しています。
末文、夫がバリ島さんと同じことを言っていました。
医師不足の折、様々な人員確保対策が講じられていますが、
人が集まるところには、やはりそれなりの理由があるように思います。
今回きちんと対応してくれた管理職の人たちには、
きちんとお礼を言って、頑張りますと抱負を述べて来ます(笑)
わわわわっ、すみません〜〜(笑)
いえ、あの、他の産婦人科医を一緒にしてはいけないと思って
「概して」をつけてみたんですが〜
温かいひと言です。
ありがとうございます。
そういう判断ができる管理者がうらやましいです。
医療業界だけではありませんが、頭打ちなこのご時勢、難しいのは山々ですが・・・
絶滅せずに残っておられるのもそういった方々が支えて下さるからでしょう。各種経費が上がり気味で、医療費が抑制気味のご時世、バイト当直医の給与の大幅引き上げは管理者としては厳しいものとお察しします。そのような中で、常勤医を大事にする具体的な手段と割り切って優先的に実行される管理医師の方々にも敬意を表したいと思います。
そうなんですよね。
要するに同志の給料が上がっただけなのですが、
当院の管理者、話をしに行く時も、対応が迅速でした。
「お話したいことがあるのですが、ご都合如何でしょうか」
「じゃ、今すぐ。こちらからうかがいます」
でしたから(笑)。
あの管理能力は、見習いたいところです。
管理部には恵まれましたが、先生にお褒め頂くとまた別の嬉しさがあります(笑)。
相談に行った時、管理部の回答は「お金は出すから、産科を守ってほしい」でした。
従業員の心を掴むのも、きっと重要な管理能力のひとつですね。
常勤の給料は他科との兼ね合いがありますから簡単には触れないのでしょうけれど、
産科当直は独自の体制ですから、変えやすかったのでしょう。
「お金は出すから、産科を守ってほしい。」は
心に響きますね。
今から子供を世に出そうとしておられる方々、そしてそれを見守っていく人々から感謝ですね。
当直、お疲れ様です。
そしてありがとうございます。
安心して子供を産んで育てられる環境は、きっと幸せの基本形です。
今から子供を世に出そうとしている人、それを見守る人、
それぞれの人に、役割があるのだと思います。
私も私の役割を全うできるよう、頑張ります。
与えられた環境に、感謝です。
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