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【三重】

米兵募集の絵柄とそっくり 伊賀のにぎわいフェスタポスター

2008年9月11日

米陸軍募兵ポスター(上)の引用が指摘されたにぎわいフェスタのポスター

写真

 伊賀市で八月に開かれた夏祭り「市民夏のにぎわいフェスタ二〇〇八」のポスターが、第一次世界大戦で米陸軍が兵士募集に使っていたポスターの絵柄と似ていることが十日、分かった。市議会の一般質問で「不適切」と指摘を受けた今岡睦之市長は「市民から指摘を受け初めて知った。もう少し穏やかなポスターの方がよかった」と非を認めた。

 この日、再開した定例市議会本会議の一般質問で、共産党の森永勝二議員が「市民から怖い顔していると指摘があり、調べたところ米軍募集のポスターの引用だった。市民まつりにはふさわしくないのでは」と市の見解をただした。

 「市民夏のにぎわいフェスタ二〇〇八」は市や上野商工会議所でつくる実行委員会が主催。市によると、実行委員会のメンバーの広報担当者が市外の催しで同様のポスターを見かけ「遠くからでもインパクトがある」と絵柄に採用した。

 引用が指摘された兵士募集のポスターとは服装がジャケットから浴衣に変わった点以外はほぼ同じだった。「にぎわいフェスタ」のポスターは千枚が市内に張り出されたほか、同じ図柄のチラシ三万八千枚が市内全戸に配布された。

 市はイベントに対しポスター制作費などを含めて百三十万円を負担している。半田泰士産業振興部長は「気がつかなかったのは怠慢だった。来年は市民の理解を得られるものにしていきたい」とした。

 (平井良信)

 

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