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外来診療中、受付の女性から声がかかりました。
「何だか、とても辛そうな方がお待ちになっているんですけれど・・・」
様子を見に行くと、上半身を折ったうずくまるような姿勢の方がいらっしゃいます。
「どうされましたか?」とお聞きしたら
「はい、お腹が痛くて・・・」
明らかに苦悶様の表情です。
順番を飛ばして診ると、お腹にエコーをあてて「えっ」と驚きます。
血液と思われる液体が、かなりの量溜まっています。
卵巣出血です。
急いで手術の準備をし、本人にも説明しますが、
痛みのあまり、話もまともに聞けないようです。
幸いにしてご家族がすぐに駆けつけて下さって、開腹手術になりました。
卵巣が裂けて、出血が続いています。
お腹の中に溜まっていた血液は、1000mlを超えていました。
もう少し遅かったら・・・と思うと、背筋が寒くなります。
術後、落ち着いてからご本人にお聞きすると、
「早朝、お腹が痛くて目が覚めたのですが、
もうすぐ病院が始まる時間になると思って、我慢してしまいました。
他の患者さんも大勢待っているので、私だけわがままを言ったら申し訳ないと思って」
とのことです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「コンビニ受診を控えよう」という運動が、少しずつ広まっています。
非常に重要なことです。
実際、コンビニ受診をする患者さんは見受けられます。
「生理痛の薬が欲しい」と夜間受診する人、
「1週間前からできものがあるけれど、昼間は仕事が休めないから」という人、
普段は妊婦健診をさぼって、時間外に受診しようとする人。
厳に慎んでもらわなければなりません。
現状のままでは、救急医療は破綻するでしょう。
その一方で、良識のあるやさしい方のことが、心配になってきました。
本文中の卵巣出血の患者さんもそうですが、
医師に聞きたいことがあるのに、
「こんなことを聞いてもいいのかな、忙しいのに迷惑ではないのかな」と、
医療者に配慮して下さるがために、遠慮したり、お悩みになっている女性が、
このコメント欄にも、何人もいらっしゃいました。
やさしい人の方が生きにくい世の中なのかな・・・
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>こんなことを聞いてもいいのかな、忙しいのに迷惑ではないのかな
去年から、診察を受ける時には予め聞きたいことをメモして行く様にしています。
診察の初めにメモをお渡しするのです。
話しながらだと聞きたいことを忘れてしまうことが多いのと、経緯経過を全部話すと長くなるのをざっと読んで頂くためにです。
卒業したメンタルの主治医のカルテには、僕のメモが何枚もキチンとのりで貼ってありました。
聞きたいことをうまく聞ける様にならないと、患者も不利益となることがあるし、(考え過ぎかも知れませんが)それこそ後で問題になる場合さえあると思います。
モンスターがいるかと思えば、こんなに優しい方もいる。
考えさせられます。
この記事と一つ前の記事をトラックバックさせて下さい。
TB2つも送って下さって、ありがとうございます。
メモはとても役に立ちますね。
患者さんのためにもなるし、限られた診療時間を有効に使えますので
私たちの助けにもなってくれます。
患者さんが聞きそびれてないかな、という心配も減らせます。
コンビニ受診を控えないことには救急医療は維持できませんが、
良識のある方ややさしい方が損をしかねない点には、問題を感じるのです。
やさしい人のやさしい気持ち、大切にしたいですね。
実は私も、昨秋卵巣出血で1週間ほど入院しました。
会社で痛くなったので、まだ病院はやっている時間だから胃腸科へ行って腸痙攣といわれて痛み止めをもらって、少し痛みが治まったので仕事に復帰しました。
そのとき、同僚からは救急車を呼ぶと言われたのですが、やっぱり、まだ病院やっている時間だからと思うと「いいです、かかりつけ医にいきます」と言ってしまいました。
というのも、実兄が、私の田舎で救命救急士で救急車に乗っています。市は違えど、いろいろ内輪の事情もわかりますから呼べなかったんですよね~。
結局、その日の夕方痛みが強くなり、夜間急病センターへかかったら「すぐ外科へ行きなさい」といわれて、紹介状を持たされて外科のある総合病院へ行きました。
その頃には、寒気も強く震えがきており、20分待ってやっとみてもらったときには血圧の上の値が70を切っていました。
ショックの一歩手前だったようですね。
本当にものすごい痛みでした。結局外科の先生から「卵巣出血?」ということで婦人科の先生にCTの画像を見てもらって診断確定となりました。
続く
今から思えば、あの時救急車を呼んでいればもっと早くわかったのかなぁと思いますが、開腹手術をしなくてすんだので良かったと思っています。
でもびっくりしたのは、総合病院で検査した赤血球のデータが、かかりつけ医で検査したデータの半分だったことです。
本当に急激に出血していたんですね。
入院中はいつ回復になるか分からないので、絶飲食。痛みが強いうちはそれも気にならなかったですが、落ち着いてくると食べたくて仕方がなかったですね~。
でも良かったことは、娘を産んだ病院だったので、お見舞いに来てくれる大きくなった娘を取り上げてくださった先生方に観てもらえることでした。
いつも冗談を言ってくれた先生が娘を見たとき、その先生が私に「18年待っていいですか?」と確認するので、爆笑しちゃいました。
コンビニ受診、医療の現場を多少なりとも知っていればできなくなります。
でもテレビじゃなく、もっと身近な問題としてわかってもらえるにはどうしたらよいのでしょう?
メディアから流れてくる情報は、どうも他人事という感じでしか受け取ってもらえないんですよね~。
市町村単位での市民サービスでよく「施設見学」というのがあるのですが、あれで夜間救急現場の見学とかできないんでしょうかね。先生方には迷惑でしょうけど・・・。
って書くと怒られそうですが、コンビ二救急で大した症状でないのにフテブテシイ態度をとられる方は時々診たくないな~とも正直思います。しかし、日本では診療拒否できませんからね。
過去に2回ほど書き込みしました京都の消防官です。
119通報を受けるときでも「こんなことで救急車を呼んで良いんでしょうか?」という人に限って,救急車が必要な状態になっておられます。
逆に「モンスター」と言われる連中ほど軽症なんですよね。
以前,タクシーの運転手から119で病院の問い合わせがありました。
「若い男性客が『胸が苦しい』と言っている。このまま病院へ連れて行くので,近くの病院を教えてくれ」というものでした。
救急車の出動を考えましたが,そのまま最寄りの循環器専門(高度CCUを持つ二次)の病院へ向かった方が早いと判断し,病院を教え,本部から病院へ「タクシーに乗った患者が向かうので受け入れ準備して欲しい」と伝えました。
30分後に電話で確認したところ「AMIで緊急入院です」との返答でした。
この若者も,救急車を呼ぶか迷ったようです。
もう少し遅かったら…と思うと,怖いですね。
優しい人間が生きにくい,考えようによっては,生きていくのに「図太くなければならない」世の中になったのかも知れません。
モンスターペイシャント(とその家族)は大半が病院にくる必要がない人たちです。
必要もないのに騒いだりいばったり・・・、非常識はなはだしい人たちです。そういう人たちに投書されようとかまわないので、教育がてら厳しくあたっていますが、分かっていはいないでしょうねぇ・・・(はぁ・・・)
「やさしい人」たちは重病なのに、歩いてきて病院前で倒れたりします。「救急車を呼ぶと悪いと思って・・・」「時間外だと申し訳なくって・・・」とおっしゃいます。
医療者も全力で治療しますので、幸い回復のよいケースが多いとは思いますが、ソコまで気を使うなんて、と可哀相になります。
いい人たちが得をするように救急車を有料化し、医師が認めた正しい人だけに返金されるシステムになるといいのですが・・・。そのほうが助かる命が増えると思うのです・・・。
「良き文化」と、海外に称されるこの文化は崩壊していくのでしょうか。
なな先生のブログを読んでいると、そばで苦しんでいる患者さんを何としても助けたいという思いがひしひしと伝わってきます。本当に素敵なお医者さんなんだなと、心から尊敬する限りです。
ちなみに僕は今、地方の医学部に通っています。将来の夢はもちろん医者になることです。でも最近なんだか不安で仕方がないんです。なんというか、この国の医療の先行きに明かりが見出せないんですね。(偉そうなこと書いてしまってごめんなさい。)これは決して医療に限ったことではないと思うのですが、「なんか、この国おかしくなってない?」そんな思いがついついしてしまうんですよね。気のせいでしょうか?
この間は、主治医の発表した海外の学会の論文が載ったプログラムを見つけたので、印刷して持って行ったら、「よく見つけたね~」と驚かれちゃいました。と同時に、とっても嬉しそうでした。
私は、一生付き合わなければいけない病気なのですが、もうこの主治医に見捨てられたら、どうしていいのかわからないと思うほど、信頼しています。
卵巣出血、大変でしたね。
痛みもさることながら、いつ開腹になるかわからない状態でいることと、
この間絶飲食であったことは、とても不安な辛い思いをなさったのではないでしょうか。
腹痛が主症状なので、ゆきたんさんのように最初や内科や外科を受診されて、
診断までに時間がかかってしまうケースもあります。
そうなると、数時間痛みに耐えることになってしまうのですよね。
それだけでも大事なのに。
でも、そんな中でも良かったエピソードを見つけて振り返っていらっしゃるゆきたんさんは、
やはり良識的なやさしい方ですね。心配です!(苦笑)
施設見学は、患者さんのプライバシー保護の問題等をクリアできれば
救急医療の現場を知るには、いい手段ですね。
入院経験のある方が、医療の実態を理解して下さることからも、そう思います。
怖いと言えば……
最近ふと、受付嬢に一人「怖いお兄さん」に立ってもらうといいのかも、と思いました。
時に理不尽な苦情の窓口になる、辛い仕事のようですので〜
消防官なんですね。
貴重なお話を、ありがとうございます。
こうして関係者が集まったら、「遠慮のために危なかった」という例は
たくさんありそうですね。
その逆もしかり、電話で「明日救急車で行きます」と言った人がいて、
卒倒しそうになったことがありました(苦笑)。
さらにこれらの影には、救急車が出払っていたがために救うべき例に間に合わなかった、ということも
あるのかも知れません。
産婦人科医は、母体搬送の時に救急車に乗る機会がありますが、
10年前に比べると、人も車も救急車の前を平気で通るようになったように思います。
救うべき人を救うために
限られた医療資源を、大切にしなくてはいけませんね。
先生のおっしゃる通りです!!
コンビニ受診を控えることは大切ですが、
良識のある人、やさしい人の良心に頼って、
その人たちが憂き目を見るようなシステムでは、いけないのです。
この記事を書くに当って、一番言いたかったことです。
救急車を病状別料金制にするのは、ひとつの有効な手段だと思います。
それなりに問題も生じてくるでしょうが、
やさしい患者さんを大切にできないシステムより、ずっといいと思うのです。
「良き文化」と海外に称されているのですか。
最近の日本を見ていると、辞退したくもなってきます(苦笑)。
でも、本文に書いたような「良識のある、やさしい人」も、ちゃんと存在します。
大切にしたいですね。
学生時代の悪友と、おんなじ名前です(笑)。
>「なんか、この国おかしくなってない?」
わかります、この感覚。
動機がよくわからない犯罪が多発したり、
70歳の子供が90歳の親の介護をしていたり、
「小学生のストレス」という陳腐な言葉が聞こえてきたり。
おかしいのは、医療の世界だけではないように思います。
でも、冷静に周囲を見渡してみると、
大半は善良な人であるように感じます。
メディアでは「これでもか」というくらい珍事が報道されますが、
やはり珍事だからなのであって、日常はきちんと温かい血が通っているように思うのです。
甘いでしょうか(笑)。
「タツヒコ先生」のお話、いつも温かくていいですね(笑)。
そんな患者さんの気持ちは、必ず医師にも伝わります。
先生もきっと、バリ島さんのことを大切に思っているにちがいありません。
>主治医の発表した海外の学会の論文が載ったプログラムを見つけたので、印刷して持って行ったら、
きゃ〜っ、これはすごいっ!(笑)
そして先生の反応を見て心がぽかぽかしたバリ島さんも、目に浮かぶようです。
数年前の話ですが、夕方、一杯飲んでゆっくりしていたら、自宅マンションの玄関で何かが壊れるような音がします。その後は、何も音がありません。
胸騒ぎがして、玄関に出てみたところ、宅急便の運転手が玄関のガラスにぶつかって、割れたガラスで負傷していました。大腿部から血が吹き出しています。動こうとしていましたから、「動かないように、営業所に連絡して応援を」と言った上で、部屋からタオルを持ち出して止血処置、すぐに救急車を呼びました。救急車が来てくれた時は、ほっとしたものでした。私は救急隊にも警察にも知られていますから、匿名で救急車を呼びました。
後で、運転手がお礼にきました。「こちらがお世話になることもありますから、お互い様で、気にしないようにしましょう」と言っておいたのですが・・・
そういえば、昨夜の当直の時、困った患者と家族から(人格障害ですが)、何をしてほしいのかわからない電話がありました。昼間に「入院しますか?」と勧めたものの、「こういった環境でないと困る」と無理なことを言っていましたから、「そこまでの対処はできません。主治医の診察を受けにきてください」で通しました。
わがままな少数のため、多くのまじめな患者さんが苦労しています。
私もつい最近子供が通う園で、
とても心を痛めましたもの^^;
他の方も書かれている「モンスター」と言う感じで、
子供同士の事でしたが、
もの凄くきつい言い方で、
なんでここまで言われないといけないんだろう・・・
2日間もあまりにも酷い態度&言われようで、
他の人達に言い歩き、傷付き、
あまりのきつさにいい年ですが、
泣いてしまいました^^;
そのせいか、相手の方姿見かけるだけとか、
側に近かったり、話しをするだけでも
胸がドキドキ^^;
しばらくは食欲もなく、寝付けなかったですもの^^;
本当やさしい人が生きにくい世の中なんですかね・・・
私は『やさしい人だから、助けたい』気持ちの方があるかな(汗
会社帰りに40度の高熱を出して、駅の近くの内科を訪れたときに、
「俺だって、熱があるのにそんなに高熱な患者は診れるか!」と
叫ばれたことがあります。
(待合室にまで全て聞こえていました)
正直、泣きそうになりました…。
世の中色んな人がいるけれど、↑こういう先生もいれば、
なな先生のような温かい心をもった人々もいるんですね。
いつか子どもができたときは、なな先生のような先生に
巡り合いたいです(*^_^*)
高齢出産だと思うので…。
>「こういった環境でないと困る」
こういうのは、人格障害の患者さんの特徴なのでしょうか。
うつ病合併の妊婦さんでしたが、同じことを言う方がいました。
顔を合わせる度に「リラックスしたい、楽になりたい」と訴えるのです。
原疾患の影響というよりは、本人の神経症的な性格によるものと考えて
リラックスできることではなく、リラックスできない状態で妊娠生活をやり過ごせることを目標に
サポートしました。
本人とご家族の希望で休養入院をしたこともあったのですが、
では、どういう環境であればリラックスしますか、とお聞きしても
本人にもわかっておらず、ただ「楽になりたい」と繰り返しては
うちの病棟のやさしいスタッフたちを困らせていました(苦笑)。
幸いにして、そのために他の患者さんの看護が手薄になるようなことはありませんでしたが、
スタッフは、実は疲弊していたと思います。
労いと感謝に応えてくれる、心やさしい女性たちです。
梅雨らしい週末ですね。
こんな陽気でも、屋根のかかった場所にある鉢植えは
たっぷりお水をあげないと、たちまち元気がなくなってしまうようです。
>相手の方姿見かけるだけとか、
側に近かったり、話しをするだけでも
胸がドキドキ^^;
なかなか大変ですね……
パワハラ被害者の女性が、そっくりのことを言っていました。
その上司の足音を聞くだけでもドキーンとなって、
手の指先が冷たくなって、本当に汗をかくのだそうです。
子供だと、相手の顔を見ると吐いてしまうこともあると聞きました。
やさしいがために我慢なんて。
やっぱり、そんな女性たちは助けなくちゃ、と思うのです。
>「俺だって、熱があるのにそんなに高熱な患者は診れるか!」
これは、ひどいですね。
患者さんに接する態度としても論外ですが、
真面目にやっている医者たちは、いい迷惑です。
でも大丈夫、大部分の患者さんは善良な市民なのと同じで、
医者も大部分は真摯に診療をしていると思いますよ。
特に、絶滅の危機に瀕しながらも生き残っている今どきの産婦人科医は
大抵は産婦人科医療を愛する、真面目な医師です
(すみません、自分たちの宣伝みたいになっちゃいましたね(笑))。
>『やさしい人だから、助けたい』
はい、私の本音も同じです(笑)。
格差社会が叫ばれて久しい昨今ですが、個々人の経済状態のみならず道徳観や良識にまで格差が広がっているように思えてなりません。
モンスター親にモンスター患者に、猫も杓子もモンスター化ですね。モンスターの陰に隠れた優しい人達が割を喰うなんて、悲しい世の中です。
一体この国のどこが悪いのでしょう。教育の在り方なのか、核家族化に問題があるのか・・・ 病根があちこちにあるみたいで、途方に暮れてしまいます。
>こういうのは、人格障害の患者さんの特徴なのでしょうか。
人格障害かどうかは、診察してみないと、残念ながらわかりません。
そういえば、以前、障害年金を受給している患者さんから現況届の診断書作成の依頼がありました。他の医師が主治医でしたが、主治医が転勤した後は、私が主治医でした。ずっと経過を診ていて、詐病ではないかと考えていましたから、きっちり問いただしたところ、やはり詐病でした。診断書の病名「詐病」、備考には「障害年金受給の理由となっている精神科的な病気は認められない」・・・「とうとう気付かれたか」といったくらいで、別にうらまれませんでしたよ。
梅雨の時、いろいろ思いにふけるのも楽しいですね。
星を見るのが好きですから、今は梅雨明けに向けて、星見の環境を整備しているところです。
晴れた夜は、URLのような写真を撮影して楽しんでいます。
なるほど、やさしさの格差と考えるとぴったりの気がします。
日本人女性らしいやさしさを持った方は、依然として多数いらっしゃいます。
その一方で、理解し難い常識の人が、増えて来たように思います。
何がいけなかったのでしょうね・・・
詐病で、しかもばれても悪びれない人がいるんですね。
はあ。もう、ついて行けません(苦笑)。
医療費や公的補助の面でも正しい常識を持っていない人は、
確かにいるようです。
以前、「公的補助が今月で切れるので、出来る限りの検査と出せる限りの薬を出してほしい」
という人がいました。
どこが悪いわけでも、気になる症状があるわけでもないのに、です。
そういう希望には応えられない旨お話するのですが
「でも、ただでしょ?」です。
はああ。
星、美しいですね。
天体観測がお好きなんて、何だか先生らしくて素敵です(笑)。
医療費の多くが公費で賄われている以上、「医療機関のかかり方」はルールとして確立されるべきだと思っています。
そして良質な医療情報がもっと発信されて、「患者力」の向上につながることを願っています。
先生大変ですけれど頑張ってください。
トラックバックさせていただきました。
つい先日、自立支援医療費(精神通院)の更新手続きをしました。
今後なくす方向にあるとのことで、最後の更新になるかなと思って書類を書きました。
うつ病は寛解しているのですが、睡眠障害は未だに残っていて睡眠導入剤は欠かせないし、線維筋痛症の痛み止めとして使う薬にSSRIと抗けいれん薬があるのです。
ひと月の薬代が約1/3になるので、楽になります。
主治医の診断書には「主たる精神障害:うつ病、身体合併症:線維筋痛症」と書かれていて、「憂うつ気分、強度の不安・恐怖感」に丸印がついていました。
ちょっと複雑な気分です。
きちんと3割負担で診療を受けたいのですが、線維筋痛症では保険請求もできないし難病にも指定されていません。
アメリカでは使われている治療薬のリリカは治療薬未承認で治験待ちなのです。今使っている薬も、薬効に線維筋痛症をうたうには治験が必要とのことで。
まだまだかかりそうなので、ため息が出ます(ハァ)。
そうそう、なな先生にお願いがあるんです。
やっと外部リンクの方法が分かったので、なな先生のブログをリンクさせて頂いてもいいですか?
こちらのブログから僕のところに来てくださる方が、結構いらっしゃるんですよ(笑)。
はじめて書き込みます。
先日乳腺炎で産婦人科に受診したら、もっと早く来なきゃだめじゃないと言われました。たいしたことないような気がして、とくに産婦人科は忙しいからと遠慮していたのですが。
どういう症状だったら、受診で、どういう症状だったら様子をみていい、という知識を得ることって大切ですよね。
TBして頂いた記事、考えさせられました。
「本当に昼間受診できない人」の存在に対する先生の優しい視線に
ほっと心を温めております。
これからもよろしくお願い致します。
診断書の件、複雑な気持ちになりますね。
患者さんから、わんこさんと同じような声を聞くことがあります。
でもね(こんなこととうにご存知と思いますが)、
あれは制度を順当に利用するための「呪文」のようなものなのですよ。
例えば、術前検査の感染症を保険で通すために
手術を受ける患者さんには全員「HIV感染の疑い」という病名をつけるんですから。
それにしても、線維筋痛症が難病指定されていないのは、驚きました。
リンクの件、光栄です♪
ありがとうございます。
またここにも、やさしい患者さんがいらっしゃったのですね。
ゆうあいクリニック理事長日記先生のおっしゃるのがkey wordです。
良質な医療情報が発信されて、患者力の向上につながることを願っています。
乳腺炎で受診を迷ったご経験のお話は、参考になります。
ありがとうございます。
>術前検査の感染症を保険で通すために手術を受ける患者さんには全員
>「HIV感染の疑い」という病名をつけるんですから。
「呪文」のことは良く承知していましたが、これにはビックリです。
>それにしても、線維筋痛症が難病指定されていないのは、驚きました。
難病指定以前に、「保険請求できない」ってところで驚いてください(笑)
リンクの件、ありがとうございます。
では、さっそく。。。
同じ産婦人科医です。
なな先生のブログは共感が多く
なな先生は私ではないかと思えるくらいです。
なな先生の存在が嬉しいです。
第一線から遠ざかりたいと思われた気持ちや
患者さまに対する思い・・今回のブログも同じ思いです。
なな先生と共に産婦人科医療が大変なこの時勢を
共感して歩めること嬉しく思い前を向いています。
勤務医の気持ちの定年は40歳というコラムを読んだとき
頷けましたが、
学生や若い医師に産婦人科の魅力を教えること、
メスで命を助けられる場所に居られることを感謝し
なな先生を励みにもう少し頑張ってみます。
なな先生、お身体ご自愛くださいね!
>難病指定以前に、「保険請求できない」ってところで驚いてください(笑)
これはびっくりです。
ちょっと心あたりを探ってみますね。
>なな先生は私ではないかと思えるくらいです。
これは、とても嬉しいです!
同じ気持ちで産婦人科医療にあたっている同志が、日本のどこかにいると思うと
とても温かい気持ちです。
一人じゃないんだあ(涙)
時々同志からコメントをもらうのですが、
やはり非常に共感できるものが多く、
同志のコメントだけ集めてファイルして
「励ましのアイテム」としてPCのどこかに保存しようかと思うくらいです(笑)
koko先生もお身体を大切に、頑張りましょうね。
>ちょっと心あたりを探ってみますね。
ありがとうございます。
でも、探ってみてもないですよ〜。
要望書提出中で〜す。
ちなみに↓ですよ〜。
http://jfsa.blog116.fc2.com/category4-1.html
お仕事して下さ〜い、患者さん待ってますよ〜(笑)
私は、山葵と枝豆を時々、食べて、完全菜食主義になると、永遠の若さを得る事を発見しました。
その事を、去年の10月から、必死になって、マスコミにうったえようとしてますが、まったく、通じません。
そこで、是非、なな先生の力で、是非、この事実を日本全土、もちろん私の住む九州へも、伝えて下さい。私は、超本気です。
いたずら書き込みでは有りません。
是非、よろしくお願いします。もう、老人が苦しむのを見て居られないんです。
高齢化社会が解決するのに…。
本当に悔しいです。お返事、よろしく、お願いします。
横入りをして、申し訳ないのですが、北陸の、健診機関で働いている医師の立場から、ひとつの意見として、コメントさせていただきたく思います
高齢社会の、ひとつの問題とされる、生活習慣病(がん、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞など)の対策や予防は、健診機関の得意とするところですから・・・
菜食主義も、いい点があると思うのですが、それで全てが解決できるかというと、難点があります
現代の栄養学(食事)で気をつけることは、やはり食事の内容に偏りのないこと(バランス)です
そのためには、決まった食材を摂ることよりは、主食、野菜、動物性・植物性タンパク、果物、乳製品などをバランスよく摂ることが大切だと考えています
高齢化社会の問題が解決することは、私も同じく願っています
病気が少しでも減り、健康に過ごせられれば、生活の苦しみも減るでしょうと思います
ただ、問題の解決法は、食事内容もそうですが、政治・生活・医療、すべて絡むことだと思っています
以上、栄養士とも話した内容を、書き込み致しました
コメント、失礼しました
今回のブログは考えさせられることが多く、コメントをためらっていました。
小児科の話になってしまいますが、子どもをどの病院に連れて行くか、母親は迷います。早いところ、評判がよくて待つところ、先生と気があうところ・・・。
いろいろ経験し、今は、本当に必要なときだけ病院にかかるようにしました。
「本当に必要なとき」がわかるまで、が難しいですね。
なな先生のおかげで、病院とのお付き合いのしかた、がわかりました^^
では、応援に徹します(笑)!
一日も早く保険適応が認められますように。
当方産婦人科医ですので、子宮と卵巣のことしかわからず
どうお答えしたら良いかと思っておりましたところ、
きみち先生が、医学者らしく思いやりあるメッセージを下さいました。
理性的で、思いやり溢れるコメントを、ありがとうございます。
私自身も思うところを、バランスのいい適温でお話下さったことに
心から感謝致します。
みけさんもまた、良識あるやさしい患者さんですね。
何だか、お掃除をさぼらずに出席している生徒に
「掃除をさぼってはいけません」とお説教をする先生の気持ちが
ちょっとわかりました(笑)。
ここのコメント欄に来る方、みんな良識あるやさしい患者さんなんです。
ここに来る方たちにコンビニ受診のお話をしても、仕方ない気が(苦笑)。
でも、「本当に必要かどうかがわからなかっただけ」という患者さんであることは、
多分、医者側もわかるのではないかと思います。
ああ、でもでも、「明日家族でディズニーランドに行くから、今晩中にこの子の熱を下げてほしい」
という患者さんも、当人は「本当に必要」と思っているのかも知れませんね。
う~ん、難しいです。
先生、本当にいろいろなご職業の方々が集ってこられるのですね。
いいですか?ちょこっと・・・
政治や医療やさまざまな分野に問題は確かにあると思うのです。しかし、いちばん身近な家族もまた機能していないのではないでしょうか。
皆さんはどうですか?奥様の話を視線を合わせてしっかり受け止めていますか?お子さんの話はどうでしょうか。
聞いているけど視線はテレビや新聞やパソコンではないでしょうか。
地元にいらっしゃる父、母の声は聞いていらっしゃいますか?盆と正月だけではないですか・・・
山に住んでいる介護を必要としている高齢者の方々の口癖・・・「都会に住んどる子供達も忙しいから・・・。」
です。都会から帰ってきてもなんと!日帰りで帰ってしまう人の多いこと・・・。
もっとご家族で話をしましょうよ。
しっかり会話してもっとコミュニケーションをとりましょう。周囲の人の小さな不安の芽を摘んでいくとすぐに救急車を呼んだり、モンスターに変身したり、うつも減っりり・・・・なぁんてそんな事が少~し減ることにつながる!と思いたいのです。
微力ですが・・・。
実家にはマメに電話する様になりました。両親の病状が心配ということがあるんですけどね。
帰省するのは年に1〜2回ですが。。。
視線を合わせて話しをしているか・・・
最近は努めてそうしているのですが、以前はどうだったかなぁと思います。
余談ですが、かなり前にメンタルの病院を探していた時に、初診のドクターがずーっとパソコンのモニター見ながら話しをしていたので、椅子を蹴っ飛ばしてやろうかと思ったことがあります(笑)。
「じゃあこのまま帰っていいですよ」と言われた時も診療代払わないで帰ろうかと思ったくらいです(払いましたけどね)。
先生の視点には、いつもはっとさせられます。
言われてみれば、身近なところにも「家族の機能不全」がいくつも思い当たります。
私自身も、遠くない実家にほとんど帰ることができずにいます(苦笑)。
摂食障害のお嬢さんと、ひとつの家に住みながら
携帯メールでやりとりしているというお母さん。
外食をすると、カップルがそれぞれの携帯に夢中になっている姿を見かけることもあります。
不妊治療に通っている方が、ご主人には治療の話をしていない、という例もありました。
コミュニケーションの充実、決して微力ではないように思えます。
期待しすぎかな~(笑)。
いるんですよね、PCの画面しか見ないドクター。
電子カルテの功罪だと思いますが、メンタル領域でそれでは嘆かわしいことです。
椅子を蹴る、はさておき(笑)
患者さんに教えて頂いて、はっとすることはありますよ。
病棟は毎日回診するのですが、長期入院中の患者さんに、
ある時ベッドサイドの椅子を勧めて頂いたことがあります。
「なな先生は話が長くなると、座ってくれるから」
と言われて、なる程、回診は立ったままより座った方がいのだと、
当たり前のことに、ようやくその時気づきました。
今でもその患者さんには、感謝しています。
おはようございます。
福祉の世界に入ってみてやっとわかったことが
あります。
みんな寂しい気持ちを抱えているんだなぁ・・・って。
でも一緒に住むと気を使って疲れるから・・・と、
山を降りようとはしません。それでいいと思うのです。
ただ・・・あなたを毎日感じていますよ。想っていますよ・・・・と、メッセージを送って欲しいのです。
それは、高齢者でも、子供でも・・・みんなみんな同じです。
その微力のエネルギーが活力につながると信じています。
これを読まれた皆さん、遠く離れた父・母・兄弟・友人にお電話でいいのです。
”どう?元気してる?”を、お願いします。
わんこさん
お久しぶりです。
実家にお電話をまめにしておられるのですね。
私までうれしくなります。
認知症の方に視線を合わせて声をかけるようにすると症状が穏やかになり表情が生きいきしてくる・・・・と、TVでやっていました。ものすごく納得しているところです。
なな先生
たくさんある身近な機能不全家族・・・このままだと先生のメンタル外来が大混雑になります・・・。
微力ですができる事はやってみましょう。
「用事は何にもないのよ~」と(笑)。
喜んでくれたようです。
良かったです~。うれしいです(笑)
私もああいう事を書きながら
ご無沙汰だったので・・・車を50分走らせて
遊びに行ってきました。
「元気か?ご飯食べてる?」と、逆に心配をかけてばかり・・・・
でも・・・・それでもいいのかな。親子って。
今日も暑いけどがんばります。
親っていくつになっても親なんですよね。
私の母も、電話するとひと言目は「ちゃんと食べてる?」ですから(笑)
あったかくて、ありがたくて、大切なものですね。
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