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28 | 29 | 30 |
最近、「いつまでこの仕事を続けられるだろう」と考えることが、多くなりました。
1 仕事に余裕がなくなってきた
2年くらい前に比べて、明らかに仕事量が増えて来ました。
産婦人科医が減っていることと、
分娩取扱いを中止する施設が相次いでいることが、ひとつの原因です。
また、以前だったら個人病院で充分お産できたような、例えば肥満や小さい子宮筋腫など
合併症とも言えないような軽微な状態の妊婦さんが、
総合病院に紹介されてくるようになったためです。
特に妊婦健診は混む一方です。
予約枠はないも同然で、2時間近くお待たせしてしまうこともあります。
好きな仕事ですから、別に1日中やっていても平ちゃらですが、
「お腹の大きい人や具合の悪い人をお待たせしている」という
心理的な圧迫感が、重いのです。
午前の外来が終わると、予定の手術です。
しかし、時間通りに始められなかったり、
時間ぎりぎりにope室に駆け込んだりすることが、多くなりました。
また、手術中にも診察や指示出しの催促の電話が
容赦なくかかってきます。
常に追い立てられている感じです。
2 訴訟のリスクを肌で感じる
未解決の術後合併症の患者さんが、いらっしゃいます。
お産の時に新生児仮死になって、予後が未定の赤ちゃんもいます。
今のところ訴訟沙汰になる気配はありませんが、
もしそうなったら、間違いなくボキッと行くでしょう。
「医療被害者が訴訟を起こすことが医療崩壊につながっているという誤った考えが
一部の医者から出ている」
という主張もあるようですが、
今、私が産婦人科医療から逃散することになったら、
訴訟は間違いなくとどめになるでしょうから
少なくとも私に関しては、真実です。
実際、訴訟が原因で辞めた産婦人科医は、身近にいます。
お産や手術のような体力の要る仕事は、
いずれにしても、いつまでもできるものではありません。
ゆくゆくは、産婦人科医としての経験を生かして、
女性のメンタルケアにゆっくりじっくりと取り組んで行くのが、私の夢です。
でも、最近の「常に追い立てられている感じ」と、訴訟と常に肉薄している恐怖を思うと
ちょっと早いけれど、女性のメンタルに専念しようかな・・・と思うのです。
本当はもうしばらく、お産をやりたいのですが。
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コメント
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あまり、こういうことは書きたくないです。・・・が、メンタルケアとはいえ、訴訟とは無縁ではないようです。うつで入院していた患者さんが外泊中に自殺をして、病院が訴えられるということが、実際起きています。
なんでも病院の責任にして訴えるという風潮をなんとかしないと。それがなくならない限り、医療崩壊は進むと思います。
(なな先生ならきっと良いメンタルケアが出来ると思います。でも、その前に医師を訴訟から守ることを考えないといけません。)
私がいつも肌で感じていることを先生は的確に
表現してくれるなあと感心しています。
昔は他の病院とお産の数を競い合い、分娩数を増やすために
どうやったら妊婦さんに満足してもらえるか?と
考えたものだったのに。
こんなに忙しくなるとそんな暇はないし、患者さん
(妊婦さんも婦人科の方も)を「こなす」感覚になってしまいます。
月に待機と当直あわせて15日もやってるからかも。
(卒後15年以上経つのにね)
私もぎりぎりの気持ちがあります。やめるきっかけを
どこかで探しているのかもしれません。
そんなときに、訴訟に当たってしまったら。
以前子宮を摘出した妊婦さんのお父さんに「土下座しろ!」
と胸ぐらつかまれたときは、まだ元気でしたけど。
医局のみんなも疲弊していて、自分のことで
いっぱいいっぱいになってきています。
この国の産科医療はどこにいくのでしょう。心配です。
でも心配する暇がないくらい忙しいです。
なな先生のような素敵な先生を現場に引き止めるために、患者側としてはどうすれば良いのでしょうか?
私の妊婦時代にお世話になった総合病院も、予約診療でも2時間待ちはザラでした。
たった一人の若い女医先生が、待合室いっぱいに溢れんばかり妊婦さん達を診ておられました。
産婦人科の先生が大変そうです、どうにかなりませんかと患者ご意見箱に投書しましたが、私の通院中に先生の数が増えることはありませんでした・・・。
患者側としては、一体何をどうすれば良いのでしょう。
また1件、近所の産院が年内いっぱいでお産の取り扱いを中止するそうです。
どうすれば安心して2人目の子を産めるのでしょうか・・
医療にも、飛行士のようにヒューマンエラーを確立して欲しいものです。
訴訟に不安を抱くのは学生も然りです。
不思議な世の中ですね。
先生の身を案ずれば、勇気ある撤退も必要かもしれません。
福島判決の日が決断の日ですか?
http://www.geocities.jp/to_kai123/medicalerror.htm
私もしがない外科医ですが、ゆくゆくの近い将来は病院勤めは諦め、家庭医として地域貢献をしながら、のんびり出来ればと思っています。しかし、メンタルケアや家庭医においても、どこの領域でも心休まる場所は見あたらないかもしれませんね。
ストレスフルな日から解放される日は、いつ来るのでしょうね。がんばりましょう。
医療訴訟をする患者や患者団体は自分のことしか見えていませんから、そのことで医療システムがどうなるかを考えていません。
医療訴訟が医療崩壊の大きな要因であるのは確かでしょう。
一番良いのは、患者サイドからの医療訴訟をシャットアウトすることです。
スウェーデンなどの北欧諸国、ニュージーランドは既にそうしています。
和解と言うかたちでの、紛争解決策を図っています。
無過失保障制度といって、医療側に過失がなくても補償金がでる制度も併用しています。
患者サイドからのクレームのうち、45%は補償金がでます。
また患者のクレームのうち55%は補償金はでずに、跳ね返されています。
純粋に医学的な見地から専門家が判定するので、日本のような無茶苦茶なことにはならないようです。
フランスでも産科からこの制度をはじめています。オランダも制度を導入予定です。
日本も、医療裁判をシャットアウトする方法の導入を真剣に考え理べき時に来ていると思います。
頑張ってください
確かに健診はまたされますが、私はそんなに苦ではなかったですよ
他の妊婦さんをみたり顔見知りになって、マザークラスで声をかけあったりと・・・
待つこともいいこともあるので、あまり気にされないでください
でも、やっぱりハードなんですね・・・
お体を大切にしてください
前回のコメントへのリンク有難うございました。大変お勉強になりました。
私の方はインターンシップ(研修医に相当するもの)の受入準備で大忙しです。
今週から面接が始まるんです。(^^
院生達が不安と期待を胸にやってきて、例年、その多くが入社してくれるんですよ。
皆、キラキラ研修医みたいに純真で、心が汚れている我々とは大違い(笑
学生さんたちは、QOLを、とても重要視しているようです。
メンタルケアを中心とした婦人科は、なな先生にぴったり~♪ 患者の心を大切に考えて下さっている、数少ない医師ですもの。
QOLの良いほうへシフトするのは自然な流れ。もし、働き方を変えることになったとしても、ブログは続けてくださいね。いつも楽しみにしています。 (^_-)☆
。
今のままの状況では大変です。
外来で、
妊婦さんに質問は助産師さんにしてもらう、
助産師さんが答えられない質問のみ、医師が答える。
医師でなくてはできないことだけ、説明し、
その他の事項は看護師、助産師さんに説明してもらう、
日勤だけできる女医さんを雇い、妊婦検診をしてもらう
というふうに産科医の負担を少なくするとか。。。
ほんとうは、外来で妊婦さんといろいろお話するのが、楽しいですけど。
アメリカでは、助産師さんとパートナーをくみ、同じ外来で
正常の産前検診は、助産婦さんが、こなしているところもあります。
産前検診はほとんど、ルーティンなので、
検査で何か見つかったり、異常がありそうな妊婦さんは、
医師の診察に回ります。
あとは、家庭医が正常お産をする地域もあります。
もちろん、毎回のエコーは適応がない限りやりません。
全お産を通じて、2回ほどで、
1回目の経膣超音波以外は、超音波センターへ送り、超音波技師さんがやります。日本は毎回やってますが、必要なんでしょうか。
私は米国で家庭医のトレーニングを受けましたが、内科、小児科、産婦人科、心療内科(メンタルヘルス)、整形、皮膚など、をカバーするので、気の休まることはほとんどないですが、
今の日本の産科の状況よりは、当直、on callが少ないでしょうか。
なな先生、
無理しないでくださいよ〜、自分の健康が一番大事です。
自分が壊れても(身体的にも精神的にも)、他人は責任を取ってくれません。
しばらく休暇を取ってみるのも一つの手だと思います。
無理をしすぎて壊れてしまっては元も子もありませんから。
真面目で責任感が強くて優しいなな先生だから職場を離れるのは難しいでしょうけれど・・・。
どうかご自身を大切になさってくださいね。
お気持ち、よくわかります。
まだまだ体調不十分ですが、裁判所からの依頼を引き受けることにしました。これから二ヶ月か三ヶ月くらい、忙しくなりそうです。
二回ほど不適切な依頼があった後の適切な依頼でしたから、引き受けました。不適切な依頼をきちんと断わるためには、適切な依頼は引き受けることも必要です。職員からは「無理しないでください」とのことでしたが、引き受けることを引き受けていないと、断われることも断われなくなってしまいます。
ふと、空の神兵の歌を思い出してしまいました。
「藍より蒼き大空に大空に 忽ち開く百千の 真白き薔薇の花模様 見よ落下傘空に降り 見よ落下傘空を征く 見よ落下傘空を征く」
体調が不十分であっても、できることはしないと・・・
主人と一緒に読ませていただきました。
>最近の「常に追い立てられている感じ」と
訴訟と常に肉薄している恐怖
本当に多忙な日々を過ごされているんですね。
きもちはそう簡単にかわりませんが、
これから産婦人科医を目指す者として、
考えさせられる内容でもありました。
なな先生が第一戦を退かれるとなると、
多くの方が残念に思うかもしれません。
でも、なな先生の人生です。
お仕事だって、いろんな続け方がありますよね。
若輩者が偉そうなことを言って
申し訳ありません。
これからも静岡から
なな先生のこと応援しています。
全科で訴訟が起きていることは、既に周知の事実ですね。
思えば、異常な職業です(苦笑)。
>なんでも病院の責任にして訴えるという風潮をなんとかしないと。それがなくならない限り、医療崩壊は進むと思います。
その通りと思います。
具体的には、訴訟が起きた段階で報道するマスコミの姿勢を変えて行くことが、ひとつの方法だと思っています。
損害賠償請求事件で賠償責任が認められるのは、通常は8割近いのに対し、医事紛争では4割弱です。
こういうことがきちんと報道されれば、
「なんでも病院の責任にする」ことの歯止めに、多少はなり得るのではないでしょうか。
共感して下さって嬉しいのと同時に、
同じような思いをなさっていることを思うと、苦しい気持ちです。
月15泊ですか・・・。
私もつい最近まで同じような当直スケジュールだったので、それがどういう生活か、よくわかります。
健康で文化的な、という憲法の条項に違反しそうですよね(苦笑)。
医局は、どこも疲弊しています。
私が辞めたら、医局を逆さにして振っても後任はいません。
最後の一文にも、深く共感しました。
まさにそんな感覚です。
メッセージに、涙が出そうになりました。
赤ちゃんを望む純粋な女性がいて、
お産が大好きな産婦人科医がいるのに、
どうして、安心してお産ができない世の中になってしまったのでしょう。
為政者には、こんな声が聞こえているのでしょうか。
おなかが大きくても、辛くても2時間待つのはへっちゃらですよ。私。
3人目を出産して、
「ああ、これでもう産婦人科にいっぱい通えなくなっちゃうんだ」と思ったらとても寂しくなりました。
寂しくなりすぎて(!?)、子宮がん検査にひっかかり、3カ月おきの受診をおすすめされちゃいましたが(苦笑)
なな先生のようなお産が大好きな先生が、「お産」から離れることを考えなくてはならないこの世の中を本当に悲しく思います。
私の子どもたちにもお産が大好きな産婦人科医師のもとで、命をつなげていって欲しいと願っています。
どうやったら、産婦人科医師をずっと絶やさずにいけるのでしょうか?
勤務してませんし、分娩取り扱い施設の84%が勤務する
産婦人科医数3人以下です。
しかも、全国の産婦人科医の4分の1は60歳以上と、
産婦人科医の高齢化も急速に進んでいます。
1人勤務の分娩取り扱い施設のほとんどは、
今後数年以内に分娩取り扱いが中止されるでしょうし、
現在60歳以上の産婦人科医のほとんど全員が10年後には
現役を引退していることも間違いないと思います。
あるブログに書いてあったけど、うそですよね?
信じられません。
「ある産婦人科医のひとりごと」先生のブログでごらんになったのですね。
信じられないと言われますが、すべて真実です。
追加すると、30歳以下の産婦人科医師は、女性医師の割合が5割以上です。20代の新人産婦人科医は、7割が女性医師です。
女性医師は、自分自身の妊娠結婚の時期となる卒後10年目以降では、50%が過酷な勤務と自分自身の家庭生活の両立が困難で、分娩の現場から立ち去って婦人科のみもしくは、健診、外来のみの非常勤医師になります。
辛い勤務は承知の上で産婦人科医師になっていても、続けることが困難な状況なのです。楽をしたくて辞めていくのではありません。
好きで選んだ仕事を、歯を食いしばって頑張ってそれでもどうにもならなくて、大好きなお産の現場から立ち去らざるを得なくなっているのです。
女性医師だけでなく、年配の男性医師も皆等しく疲れきり、健康を害しています。一人倒れたら、共倒れになるのです。
先に明るい兆しがまったくないことが、より疲労感を増します。
なな先生の「いつまで続けられるのだろう・・・」というつぶやき。
これは、今の日本の産婦人科医師の一人一人が自問自答しているセリフです。
もう潮時ではないか?と感じているのは、私も一緒です。
8月20日の大野事件の判決が、最後の一押しになるのでしょうか?
なんか違和感がありますので少々。
昨今の産科医療の崩壊を見るにつけ、各種報道等を含め必ず「医療訴訟の増加」が引き合いに出されますが、私を含め典型的なお産屋(産科医)のモチベーションが下がったことが本質だと思います。
おそらく先生も私と同じような産科教育を受けてきた年代でしょうが、産科医として最近の産科のトレンドに違和感というか物足りなさを感じませんか。
たとえば、簡単にC/Sにする、簡単にVEする、適応は・要約はなんてことお構いなくではありませんか。骨盤位なんて何年も引いていませんし、twinの経膣なんてほとんどなくなりました。forcepsも激減しました。
そういう状況ですから、最近の若い先生が不憫でなりません。IUGRにしろPIHにしろ、産科学的に治療できないんですから、結局NICUにお伺いを立てて結局「いつ出すの、C/Sで」となります。代々受け継がれてきた産科手技がどんどん減っていき、C/Sしかできない(せざるを得ない)んでは外科医と変わりません。
産科医独特の判断や手技が生かされなくなってきたことが、トドメではないかと思うようになりました。
http://ameblo.jp/sanfujinka/entry-10104631946.html#cbox
>夜中じゅうかかって
>やっと2人生まれて
>しかも
>1人は大学病院でがんばっているのに
>秋葉原では
>5分間に7人が亡くなるような事件が起こったの?
ブラックジャックにも、同じような物語がありました。
(確か、病院ジャックの話。BJが最後に
「こっちはひとりを救うだけで精一杯なんだ。」と話します。)
産科医は皆、同じ思いでしょうね。
ばみゅ先生の懸命の努力のおかげもあって、ひとりの赤ちゃんが命を救われました(早産だったのかな?)。素晴らしいことです。
生命を救うために懸命に努力しない医師はいません。
しかし、結果が悪ければ、秋葉原の事件の容疑者に向けられるのと同じような憎悪を向けられるのだとすれば・・・。
訴訟が産科医の心を折るのはそういうことだと思います。
少なくとも私はそれほど強い人間ではありません。
まだポリクリには至らない医学生をしております。
ついこのあいだの講義で癒着胎盤とHELLP症候群が登場したとき、先生は浮かない顔で「実は今も君たちの先輩、卒業生の一人が訴えられそうで大変なことになっていてね…」とおっしゃっていて、そのとき初めてふと自分も訴訟と無関係ではいられないのかも、と訴訟の怖さを身を持って感じた気がしました。
実はこのあいだ、妹が妊娠7週だというハッピーなニュースが我が家に舞い込みました。父も母もあまり口には出しませんが、心の中ではとても喜んでいたと思います。
ところが、たまたま従兄弟の結婚式があり、母が隣に居合わせていた姪に妹の妊娠のことを話していたのを聞いてしまいました。
妊娠出産が無事に済むのは実は当たり前ではないと理解している私は、そんな母をみていろんな意味でひやりとしてしまいました。まだ予定日はずっと先なのです。
母は、おめでたい席だし、嬉しい話をつい口にしてしまったのだろうと思います。
だけど、娘の妊娠出産が何事もなく済み、かわいい孫が問題なく生まれるはずと疑ってもいないのだろうと思います。「そうじゃなきゃ、困るわよ」とさえ、あたりまえのように思っているかもしれません。
自分で言うのも何なのですが、私がそれなりの人間性と我慢強さを備えた人間に育ったのも、母がきちんと育ててくれたからだと思います。
母がとりたててわがままで無茶を言っているとは考えにくいのです。ただ、母の生きる日常の世界に、妊娠出産、さらには病気の恐ろしさと医療の限界という現実(真実)を伝えるものがないのです。産婦人科医をはじめとした方々の血のにじむような日々の苦労を忘れてしまっているようです。無知で平和ぼけしてしまっているのだと感じます。
母を責めているつもりはありません。でも母のような方が今の日本にはたくさんいるのだろうと、今回のことを目の当たりにして改めて感じました。
母が誰かを訴えるだろうと言っているわけではないのです。だけど一方で、そんな、平和ぼけとも言える土壌の上に、(それだけではないでしょうが)不幸な機転が生じたとき訴訟に結びついてしまうケースも生じやすいのだろうと考える次第です。
医学生が偉そうなことを言って申し訳ありませんでした。
もう一言、追加させて下さい。
私もたけ吉さんと同じく、待ち時間は苦痛ではありませんでした。
それどころか、待ち時間が長いおかげで(?)、沢山の妊婦友達が出来ました。みな週数が似たり寄ったりだったので、今ではとても良いママ友達です。
勿論、具合が悪いのに長時間待たされる方はお気の毒ですが、私のような例もあるということをお伝えしたくて追加致しました。
おっしゃる通りです。
医療事故においては、医療者個人や病院の責任が真っ先に問われてしまうのが現状です。
システムの問題から改善していかないと、根本的な解決には到達しませんし、
そのためには、原因究明が不可欠で、
原因究明のためには
事報告者が報告したために被り得る不利益から、保護されないとなりません。
そのような観点を踏まえた上での事故調査も必要ですし、
システムエラーの改善という「事故予防」も必要でしょう。
8月20日の判決には、当然のことながら息を呑んで注目しています。
しかし、どのような判決が出てもあくまで地裁判決です。
確定するまでは、逃散しないでおきます(笑)
家庭医ですか。
先生のロマンに共感します。
先生のおっしゃるように、どこの領域でも、もはや心休ます場所はないかも知れません。
しかしこれは、医療だけではないように思います。
世の中全体が、他者に対して異様に不寛容になっているような気がしてなりません。
自戒もこめて。
いつも、医療事故問題の肝になるような貴重なお話を下さいまして、ありがとうございます。
先生には、どのくらいのことを教えて頂いたでしょう。
おかげ様で、一気にこの領域の知識が増えました。
諸外国と日本との違いは何なのだろう、と考えてみると、
純粋に医学的な見地から判断しようという姿勢がないことが、
ひとつの要因ではないかと思います。
また、医療裁判における医療水準でさえ、医者ではなく法曹が決めることにも、
非常に疑問を感じます。
>待つこともいいこともあるので
こんな見方もあったんですね・・・
私には、この視点が完全に欠落していました。
今回、るういさんをはじめ、他の妊婦さん経験者の方たちに
こうお聞きして、目からうろこが落ちると同時に、
胸が熱くなっています。
とても、励まされます。
ありがとうございます。
心温まるコメントを、ありがとうございます。
新人はいいですよね。
私のところにも、ひと月交代で2年目のお医者さんがローテートして来ますが、
概ねキラキラしていますよ。
こちらの心が洗われるようです。
QOLとは無縁になりがちの医者の世界でも、
新人はやはり以前に比べるとQOLを求めているように思います。
今までの医療は、医者の奴隷労働に支えられてきましたが
思えば異常なことだったと思います。
QOLの大切さを理解していながら、未だにQOL追求に飛び込んで行けない私は、
実はかなりのヘタレなのかも知れません(苦笑)。
つい先日も2時間以上、産科外来を待ちましたが、そんなに苦ではありませんでしたよ。お腹に赤ちゃんがいると、気が大きく、ゆったりなれるというのと、先生大変だなーという気持ちと両方ですね。1人だけ、まだですかね、と受付に聞いていた人がいましたが、それ以外は皆本を読んだり、テレビを見たりしながら、ゆっくり待っていました。これが、小児科だったら、子供が元気がなかったり、飽きたりしてまだですかー!と受付の人が文句を言われたりするのですが・・・(冬なんか特に)。
私の母校の産婦人科の新入局員は今年も0人です。経験何十年目?と思しき先生も月の半分は当直をしています。実際もう体力の限界、訴訟問題、いつ訴訟を起こされるかわからない恐怖感、頑張っても報われないような気持ちにさせる身勝手なクレームなどで辞めたいと思っている先生も多数いますが、新入局員が入らない、人がいないという現状を考えると、1人辞めると、他の人に倍以上の負担がいくことから限界ぎりぎりで頑張っています。訴訟だけでなく、小さなことでも心をくじく何かがあれば、すぐにポキッと折れてしまいそうです。欧米のいいところを取り込んでもう少し先生方が安心して、仕事ができる職場を作れたらいいなと思うのですが、どんどん悪い方向に向かっている気がします。医療費・給食費未払い、学校や病院への理不尽なクレームなどなどあげればきりがないのですが、国民のモラルも少しずつ向上していくといいですね。第一線で一生懸命、真摯に働いていらっしゃる先生たちが、安心して医療を行える時代がくること祈っています。私には何もできませんが、少しでも理解してもらえるよう、先生方のことを周りの人に伝えていきたいと思っています。なな先生、少し休養をとれたら、とって、倒れたりしないでくださいね。ご自愛下さい。
医療訴訟が医療崩壊の一因になっていることは、もはや否定できないでしょう。
賠償責任が認められる率は低く抑えられているようですが、
「賠償するかしないかではなく、大切にしてきた患者さんと法廷で対峙しなければならないことが、
たまらなく辛いのだ」と、
訴訟に巻き込まれて逃散した当事者が言っていました。
優秀でやさしい医者でした。
Kidneyさんもおっしゃるように、説明に関しては医療者側が改善すべきひとつの点でしょう。
例えば学会主導で、主要疾患の説明マニュアルでもあるといいかも知れません。
患者さんにもわかりやすいものができるでしょうし、
「説明義務違反」が大幅に減ってくれそうです。
いつも大変参考になるお話を、ありがとうございます。
医療全般に関して、日本では医者の仕事になっているものが多過ぎます。
胎児エコーやope記事書きは、まだいいと思います。
ルート確保や入院食のオーダーあたりは、ちょっと疑問です。
そして先生、聞いて下さい、うちの病院、休日の当直室掃除(ベッドメイクとか)は
医者がやっているんですよ~(苦笑)。
胎児エコー、以前は毎回ではありませんでしたが、今は毎回ですね。
妊婦さんが楽しみにしているので、あまり疑問を持たずにやっていましたが、
本当は医学的には毎回必要なものではないと思います。
危機的に不足している医者の労働力を合理化することが必要なのだと、
先生のお話をお聞きして、感じました。
ところで、身体はぴんぴんしていますので、ご安心下さい(笑)。
しばらくお休み、ですか。
そうですね、ひと月くらい山奥にこもって、
お腹がすいたら食べて、眠くなったら眠って、
なあんにもしない、とか。
いいなあ・・・
脳内プチ・トリップにお誘い下さって、ありがとうございました(笑)。
今日の体調は、如何ですか。
裁判所からの依頼をお引き受けになったとのこと、
大変と思いますが、どうか頑張って下さい。
医療裁判のシステムに関しては、改善すべき点は多々ありますが、
まずは「きちんとした鑑定をし、医学的に正しい審判を出し続けること」だと思います。
おかしな裁判の影には、必ずとんでもない鑑定が潜んでいます。
この「とんでもない鑑定」を撲滅するのも、医者に必要とされる自浄作用のひとつと考えます。
でも・・・
先生には、そんなお力の発揮を期待すると同時に
やはり御身を大切にして頂きたい気持ちもあって、
頑張ってほしいような、やめておいてほしいような、複雑な気持ちです。
先生のお傍には、きちんと止めてくれる方はいらっしゃるのですか。
くれぐれも、ご自愛下さい。
そうですね、仕事にはいろんな続け方がありますね。
バリバリの外科医として活躍した後、緩和ケア医に転身した先生がいらっしゃいます。
第一線の外科医療に携わってきたご経験をフルに生かしていて、
一流の先生は何をやっても一流なのだということがわかる、素晴らしいお手本です。
いずれ女性のメンタルケアに専属することになっても、
第一線の産婦人科医としての経験は、確実に生きてくると思います。
それから、「常に追い立てられている感じ」は
どうやら幻だったようですよ(苦笑)。
みどりさん、るういさん、たけ吉さん、piyoさんのコメントを、どうぞお読み下さい。
目からうろこと一緒に、涙が落ちました。
私の師匠の言葉です。
「患者さんを待たせること即悪ではない、
待った甲斐があったと思わせる医療をすればいいんです」
この原点を、忘れるところでした。
>2時間待つのはへっちゃらですよ。私。
ありがとうございます。
へっちゃら、は少し割り引いてお聞きするとしても、
私が感じていたほど、追い詰められた気持ちにならなくてもよかったのかも知れない、と
今回、たけ吉さん初め、何人かのやさしい妊婦経験者の方に、教えて頂きました。
私が思いつめたところで、お待たせしてしまう状況を変えることはできません。
それならば、少しでも快適にお待ち頂けるように、
待ってもいいと思ってもらえるような医療を提供できるように、
考えていけばいいのだ、という発想に到達できました。
私にもできることがあるはずです。
ありがとうございました。
3ヶ月おきの検診、お大事になさって下さいね。
にこにこさんへの丁寧なお返事、ありがとうございました。
>これは、今の日本の産婦人科医師の一人一人が自問自答しているセリフです。
もう潮時ではないか?と感じているのは、私も一緒です。
本当にそう感じます。
共倒れ、もその通りです。
現在私が勤務する病院も、部長か私が辞めたら恐らく撤退です。
後任を探そうにも、大学医局を逆さに振ってたたいても、産科医はいません。
産科だけではなく、婦人科にも同様な現象が起こっています。
同期の婦人科医が「最近、午前2時を回ってからの自分の臨床力に自信が持てなくなった」
と言うのを聞いて、とうに人間としての常識を逸脱している労働ぶりを思い知りました。
「お産が好き」という気持ちだけが、我々を支えてくれているのだと思っています。
先生の視点には、いつもはっとさせられます。
実は、最近の産科のトレンドには、物足りなさを感じることしきりです。
私、正体は「お産をする職人」、以前は強烈な経膣分娩探究者でした。
一晩かけてBELのお産に付き合って、あの瞬間を見極めて引くことに、
大きな喜びと強いやりがいを感じていました。
VBACもtwinの経膣も、日常的にやっていました。
PIH、GDMをいかにきっちり管理するかに、血道を上げていました。
でも、今はさっぱりです(苦笑)。
産科医療の崩壊というよりは、産科学の崩壊なのかも知れません。
しかし、下から頑張らなくなった一因は、やはり訴訟の増加にあるように思うのです。
VBACの子宮破裂は18分で出せなかったら「医療水準に満たない」と
裁判官に判断されてしまう世の中です。
以前は失敗例を貴重な教訓として生かして行くことができましたが、
今は失敗例は即ち医師生命の断末となります。
産科手技が廃れても、患者さんを守れればそれでいのですが、
産科手技が廃れながら起きていることが、真の意味で患者さんにbenefitをもたらすのか・・・
非常に疑問です。
>しかし、結果が悪ければ、秋葉原の事件の容疑者に向けられるのと同じような憎悪を向けられるのだとすれば・・・。
ぞっとしますが、あの憎悪の念は、同じ種類のもののように感じます。
また、人が亡くなったという事実と激しい憎悪、被害者と加害者というわかりやすい構図と
記者にとって取材しやすい側面が、メディアの恰好のターゲットになっている点も、共通しています。
医事紛争では半数以上が医療側賠償責任なしになっているにも関わらず、
「また無責判決」などという形では決して報道されません。
メディアの報道姿勢も、多大に影響していると思います。
妊娠・出産のことと、産婦人科医事紛争の本質をここまでご理解下さっている学生さんの存在に
こんな方もいらっしゃるのだ、とびっくりすると同時に、
とても頼もしい思いです。
お母様の世代だと、今よりも周産期医療の成績が低かった時代です。
きっとお心の中では、妊娠・出産が命がけであることを、ご存知なのではないでしょうか。
ただ妹さんのご妊娠が嬉しかっただけでは、とちょっとだけ思いました(笑)。
ご存知のように、今や日本のお産は世界一安全なものになりました。
ところが達成した途端、今度は世界一の安全が当たり前になってしまい、
「一番は当然、80点や90点ではダメ、100点でなければダメ」となってしまいました。
先達の血の滲むような努力が、却って現在の産科医の首を絞めることになってしまいました。
皮肉なものです。
100点でなければ許されないのは産科医療だけではないのですが、
出産は、基本的に健康で若い女性が幸せの絶頂として迎えるイベントです。
期待値が、ものすごく高いのです。
これが疾病を扱う他科医療と違う点です。
この難題に立ち向かうのは容易ではありませんが、
地道に「妊娠・出産は命がけである」ことを、啓蒙していくしかないように思います。
妹さんが幸せな妊娠生活と、良いお産を迎えますように。
私の目が曇っていたようです。
「待ち時間が長くなってしまう」というどうにもならないことを、
どうにかしようともがいていたのだと思います。
ママ友達、お見かけします。本当に微笑ましいですよね(笑)。
「微笑ましいですね」とお声をかけてみます。
本当に、ありがとうございました。
いつもやさしいメッセージをありがとうございます。
思えば私は、お待たせした妊婦さんにクレームを言われたことが、一度もありませんでした。
うちに来ている妊婦さんは、みんな特別やさしいからなんだろうな、
本当は心の中ではお怒りなんだろうな、と
勝手に悶々としていました(苦笑)。
>国民のモラルも少しずつ向上していくといいですね。
本当は、これが必要なのでしょうね。
大きすぎて、どうやって取り組んだらいいのかわからない課題ですが、
一人一人の自覚から、でしょうか。
今回piyoさん初め、妊婦さんと妊婦経験者の皆様のやさしさに教わったことは、
必ず目の前の妊婦さん、患者さんに還元します。
ありがとうございました。
今日はまあまあ普通です。
梅雨入りとともに、体調の回復も軌道に乗り始めたようです。何か変ですが・・・(苦笑)
昨年とは逆のパターンになります。この十ヶ月、当直の疲れが抜けず、休むことが多かったのですが、いつもは休ませてもらう火曜日の今日、普通に目が覚め、暇でしたから、出勤としました。
今回引き受けたのは、医療過誤事件の鑑定ではありません。
それとは別に、トンデモ鑑定やトンデモ判決が横行していますね。
>先生のお傍には、きちんと止めてくれる方はいらっしゃるのですか。
無理そうな時は、勤務先の病院の職員が止めてくれます。休んでも問題ない時は、休む方が、職員も安心するみたいです。
面白いでしょう。
やらないといけないことはやらないといけませんし、できる範囲でしかできませんから。
もし開業するとして女性のメンタルケアだけで仮に開業したとして飯が食えますか?精神科医なら一人に時間をかけて、開業資金も他科と比べてかかりません。産婦人科医が女性のメンタルケアだけでは食っていけなくて婦人科疾患、産科と平行してやっていかないといけないのでしょうか?開業となるとソロバン勘定も大切です。
勤務医ですと今のペースを落として専門と産科が両方出来るのがベストなんだけど、他の科の人間がすみませんが気になりました。
訴訟は外科系だと常に感じます。福島の大野産婦人科事件で加藤先生、またこの事件の結果が気になりますが外科系全体、日本の医療界を左右する事件です。刑事訴訟は免除されるが遺族への補償をどうするか?という問題は残りますがストレスのかかる多忙な外来の合間に十分なインフォームドコンセントが出来るのか?
思わぬ手術の進展の際に誰か手を下ろして家族説明が出来る環境に全ての病院はリスクマネージできているのか?難しい問題が横たわっています。
身体的な疲れ、精神的な疲れ、どちらもかなりきついことですが、個人的な意見としては精神的な疲れのほうが回復するまでの時間がかかるように思います。お忙しいなか、気分転換をはかるのは困難であろうかとは思いますが、どうぞ心を休めながら診察などなされることを切に希望いたします。
やや重い話題だったのでなかなかきちんとした考えがまとまらないのですが・・・いまかなり産婦人科医療、とくにお産は厳しい現実に晒されてしまっていて、学生さんが進みたがらないのもよくわかります。(私自身は、訴訟とか医療崩壊とかそんなことは何も考えず、自分自身の興味に基づいてgyneに進みたい、c/sや婦人科的opeをしたいという理由で選びました。両親には猛反対されました)。問題点を挙げればきりがないと思います。まだ産婦人科の研修を開始していない身分で偉そうなことは言えないですが、一つに「とにかく産婦人科医として今現在できることをやる」ということがあると思います。とにもかくにも、問題山積のなかでもgyneをなりわいとする以上はやらないといけない。今以上のことはする必要はないと思います。限界を突破しているわけですし。そして・・・それが社会に仮に受け入れられないのなら、そこで辞めればよいと思います。また、医師が続けられないと思えば、そこで辞めればよいと思います。過激な意見かもしれませんが、医師が今できることをやって、その結果、訴訟や我慢の限界といったモチベーションの問題で辞めたりすることは決して異常な思考回路ではないと思います。もちろん、そうならないような状態をすぐ作らなければいけないというのはもっともなこととみなさん感じているでしょう。
最近、私のすむG県の偉い人と保健所研修の関係で産婦人科医の問題について話す機会ありました。聞けば、「少しずつだが、これはマズイぞ、どうにかせにゃいかんぞ、というかんじになってきている」そうです。今のような状態が続いて、気づいたら各都道府県で1つしかお産ができない、なんてことにならなければいいのですが・・・(これは極論すぎますが・・・苦笑)。
点滴、食事オーダーなど基本的なものは、医師でなくてもできますよね。
健康な妊婦さんに糖尿病や、減塩食、腎臓食など治療食はいらないですし。
え”〜〜〜、休日の当直室掃除もやってるんですか???ありえない。。。
エコーも妊婦さんを喜ばせるためにやるのは、お金と時間の無駄だと思います。ドップラーで心音は確認できるし、子宮底長、腹囲で成長はわかるし。初期に週数やNT確認、中期に各臓器を見て、後期に羊水量、胎盤など確認するくらいで、いいような。。。何か見落としますか?
日本の妊婦さんに「自費だし、お金の節約になりますよ。生まれてからこのお金使ってあげてください。」と言ったら、理解してもらえるのでしょうか。
産科医という限りある資源を有効に無駄なく使うために、
ACOG(アメリカ産婦人科学会)のガイドラインのように、
日本も必要な産前健診のガイドラインを作ったらいいですねえ。
なな先生、返信はいらないので、きっちりお休みください。
>(私自身は、訴訟とか医療崩壊とかそんなことは何も考えず、自分自身の興味に基づいてgyneに進みたい、c/sや婦人科的opeをしたいという理由で選びました。両親には猛反対されました)。問題点を挙げればきりがないと思います。まだ産婦人科の研修を開始していない身分で偉そうなことは言えないですが、一つに「とにかく産婦人科医として今現在できることをやる」ということがあると思います。
立派です。でも医師に育ててくれた親の気持ちも
考えましょう。
手錠を掛けられたあなたの姿を見たくはないはずです。
脅しで言っているのではなく、現実の可能性の
高いリスクとして言っているのです。
生涯どれだけの出産を扱うのか考えてみてください。
至急刑事免責を勝ち取るために一致団結して行動すべきです。
あんたひどいサイトのURL乗せたね
神経を疑います
私は当事関係者ではないけど、詳細な経過を知っています
当時関係者からのウラもとれています
ひどい違いの内容です
こんなひどい内容のURLを不特定多数の目に触れるページに投稿する神経が理解できません
また、この内容があまりに産科的医療知識がなく、どれだけ間違った解釈がなされているものかは産科医であれば誰でもわかります
もし、あなたが医療知識がないのでしたら、誤解を産むような記事とも言えないくだらないページを紹介するのはいかがなものでしょう?
利用規約にも反しますよ
いつもはROM専でしたが、あまりのひどさに怒りにまかせて投稿しました
なな先生、コメ欄を汚してしまったことを深くお詫びいたします
絶滅危惧種産婦人科医より
いい職員の方に恵まれていらっしゃるのですね。
職場環境の良し悪しは、ハード面よりも人的資源によって決まって来ると思います。
今の環境はきっと、先生のお人柄の賜物でしょう。
今日も穏やかに過ごせますように。
ご意見感謝いたします。指摘していただいたことをきちんと頭の中に入れて行動するように致します。私の至らなさが出たコメントになってしまったようです。ほお様が私のコメントに対し、「何か引っかかった」と感じられたり「もうちょっとしっかり考えなさい」と考えれられたのだとお察しいたします。ありがとうございました。
親身になって考えて下さったことが、よく伝わってきます。
ありがとうございます。
大野事件の行方がもたらすものの大きさは、私も感じるところです。
また、この件とは別に、難しい問題が横たわっていることも同じ考えです。
術中に手を下ろしてご家族に説明に行く必要性は、手術の安全確保を上回るものではありませんので、
この点は「無理をしない」と決めています。
幸いにして、この2者の選択を迫られたことはありませんが。
術前説明に関しては、開業している先輩医師が
「今後は弁護士同席で説明する世の中になるのかな~」
とつぶやいていました。
>VBACの子宮破裂は18分で出せなかったら「医療水準に満たない」と裁判官に判断されてしまう世の中です。
おそらく先のF島医大VBAC判決のことかと思われますが、被告側は控訴していますので、未だ既判力はなく、当事者(その他産科関係者等)を拘束しません。現実的に当時そんなに速やかにC/Sできる施設は国内には大学病院であるからこそ皆無と思いますし、当時すでに産科医だった者にはわかっているんですよ、それが無茶な要求であることを。
昨今の医療訴訟は民事責任を問う民事と刑事責任を問う刑事がありますが、そもそもその形態が根本的に違うため、われわれ産科医は、患者救済型判決が多くを占める民事に対する対策と、国家刑罰権の発動たる刑事に対する対策とで、異なった対応を迫られます。しかしながら、巻き込まれると不要なパワーを注がねばならなくなり、身も心もボロボロになった同僚を何人か知っています。
いずれにせよ、医療訴訟が増加していることは否めませんが、訴訟に巻き込まれないために、産科医の存在証明たる産科手技を廃棄せざるを得なくなったことで、産科医のモチベーションが保てなくなっていることも理由かと思います。
現に、産科現場を去るのは「脂の乗り切った中堅どころ」が多いという印象がありますし、、、。若い医師は産科の醍醐味を知ることなく去り、高齢の医師は諸般の事情で去り、負のスパイラルはまだまだ続きます。
「明日という字は明るい日と書くのさ~」
切実ななな先生の心の大揺れの状態が伝わってきて・・・・前回は”小さな紳士”で産科医の素敵な側面が伝わってきたと思ったら・・・・・。
大きな波にどう向かっていけばよいのか・・・日本全体が違った方向に向かって進んでいるような・・・・なんて今は悲しい気持ちでいっぱいです。
でも、なな先生。素敵ですね。
妊婦さん達が”待合室での時間が苦ではないです”って・・・
投げかけたらちゃんと素敵な答えが返ってくるなんて。
そういえば私も妊婦時代、待合室が苦ではなかったことを思い出したのです。
お腹の状態を楽しみにしながら、皆さんのマタニティファッションをウォッチングして好きな雑誌を読んで・・・
結構皆さん、お友達作りの場にしていたみたいです。
たくさん待たされたのに顔も見ないでパソコンを見て
”変わりないね。じゃ、同じ薬出しとくね”と、言われて悲しい気持ちで帰宅する高齢者が多いのはよく聞きますが
なな先生の笑顔に癒される妊婦さん達はきっとわくわくしながら待っていらっしゃるのでしょうね。
私も少しだけうれしくなりました。
私も医者をいつやめようかと思うところまで追い込まれています。「働けど働けど、我が暮らし楽にならざり、じっと手を見る。。。。」
社会状況は医療にとってもう限界のところまで来ていて、医師個人ではもう頑張りが限界ですもんね。。。
ちなみに私の病院も当直室のベッドメークは医師の仕事です。。。
ひどく怒らせてしまったようで、理由はわからないのですが、怒らせたという事実に対し、謝罪いたします。
申し訳ございませんでした。
下記が私の書き込みですが、この書き込みの何が
いけなかったのでしょうか?
こういう記事や意見が医師の心を折るんでしょうね、
まいりますね、という趣旨ですが、
私は医療関係者ではないので
このHP記載の真偽は私にはわかりません。
わかりませんが、こういうものが実際あることが
医師の心を折るんだということは、想像できます。
以下が私の投稿内容です。どこが問題なのか、
他の方の意見も聞かせてください。
よろしくお願いします。
静岡はこんな状態になってました。
先生の身を案ずれば、勇気ある撤退も必要かもしれません。
福島判決の日が決断の日ですか?
http://www.geocities.jp/to_kai123/medicalerror.htm
written by GH / 2008.06.08 17:46
今回もはんべそになりながら 読ませていただきました。
現在大学にいる身ですが6人いた同期も6年目がおわった時には自分ひとりになっていました。
自分の世代は明らかに 訴訟を恐れて無理をしない世代です。そう教育されてきました。
でも古(いにしえ)の技は伝承していきたいです。
明らかに産婦人科の未来は暗いけども、勧誘して入局させたいです。 そして入ってくる子達を守ってあげれるようになりたい。 でもこのままの労働環境だと それも青臭い発言になってしまいそうです。
ここは 愛国政義塾 高野博史 と言う方の作った病院誹謗中傷サイトですよ。
「早期胎盤剥離とは大量に出血するので、出血した分輸血すれば助かる事故である。」という文言だけでも嘘が明らかです。
産婦人科医療の現状を、よくご存知でいらっしゃいます。
先生ほどきちんと現状をご承知の上で、志をお持ちでいるのでしたら、充分です。
ご両親との間柄や心の機微は、ご本人でなければ理解できません。
自分で行く道を選び、やってみてだめだと判断したら引き返せば良い、
という先生の考え方に、賛成です。
ちなみに各県1分娩施設という事態は、極論ではないと思います。
2つ目のコメント、先生の謙虚で誠実な姿勢に、しびれました(笑)。
でもちょっとだけ。
>生まれてからこのお金使ってあげてください。
なるほど・・・ですが、これも妊婦さんによるかも知れません。
何しろ、お金のかかる3D外来が大人気らしいですので。
でも毎回のエコーではなく、せめて希望をお聞きしてもいいかも知れませんね。
当直室掃除をしているおかげで、ベッドメイクの腕が上がりました。
失業しても、ホテルでバイトできそうです(笑)。
最近あった通り魔事件で、あの近辺の公共機関の重役の方から伝え聞いたお話です。
重役氏のご両親が事件の報道をご覧になって、すぐに電話をしてきたのだそうです。
お母様は開口一番「巻き込まれていないわね、無事ね?」とお聞きになります。
一方お父様は「重役たるもの、直ちに出勤しなさい」だったそうです。
親子の愛情の形は、様々なのだと痛感しました。
ところで私の両親、健在なのですが、
娘が産婦人科医であることを、どう思っているんだろう・・・
ご遺族は、どんなお気持ちなのでしょうね・・・
お察しすることもできません。
また、今この時も静岡厚生病院産婦人科の先生方は、
粛々と医療をお続けになっていることを思うと
やり切れない気持ちです。
ごめんなさい、言葉が続きません。
あの事件は、控訴が妥当と思います。
当時のACOGガイドラインで「30分以内でC/Sできる施設では
VBAC可」とされているのに
ACOGガイドライン以上のものを求める判決でした。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080530
いますよ~、私の周りにも。
警察で取り調べを受けた段階で休職してしまった後輩がいます。
刑事訴追のストレスは、民事訴訟とは比較にならないでしょう。
最後の一文に、なんだか先生の知らなかった一面を見た気がします(笑)
>妊婦さん達が”待合室での時間が苦ではないです”って・・・
すごいでしょう?
母親学級に出ると、いつも感じることがあります。
妊婦さんて独特の幸せオーラが出ていて、一緒にいるだけで、癒されるんです。
母親学級で浴びる、あのやさしく幸せで温かい光が
今回妊婦さん達が下さったメッセージからも、伝わってきました。
とどめにぴょん先生の妊婦さん時代のお話をお聞きして、さらに幸せな気分です(笑)
きっとかわいい妊婦さんだったんでしょうね~
おっしゃる通り、志ある医師や、真摯な患者さんが大勢いても、
個人の努力ではどうにもならないところに来ていると、私も感じます。
>ベッドメイク
うう。。。うちの病院だけじゃないんだぁ(泣)
ちなみに洗濯白衣運びと郵便物の整理も医者の仕事でーす
真摯なコメントをお寄せ下さいましたことに、感謝致します。
私はあのURLの存在を、以前から知っておりました。
元外科医先生がご指摘下さったような背景があることも、承知しています。
でも、例えば削除することなど、当初から考えていません。
善悪はさておき、あのような輩がいることは事実ですから。
元気出して下さい。
同期が辞めていくのは、寂しいですよね。
私の同期も、何人も辞めてしまいましたが、
お一人になってしまったREX先生のお気持ちは、お察しするに余りあります。
私たちだって、伝統芸能と言われても後達に伝えたいものがあるんですよ~
いえ、私自身もまだまだ知りたい秘技が山ほどある年季ですが。
こんなご時勢に、新人を守りたいとお考えの先生は、素晴らしいです。
どうかお身体をお大切に、頑張りすぎずに頑張りましょうね。
知る人には知れ渡っているURLですが、
まだ消滅していないようですね。
ご遺族のお気持ちが心配です。
私も名前が、「なな」で、医学生をしております。
医学部1年生のときに帝王切開を見学してから、産婦人科(特に産科)に非常に興味があります。
しかし興味だけでは、やっていけない科だとつくづく痛感させられます。
先生が頑張られているお姿、悩まれていること、色々なことをいつも読ませていただいています。
今後も読ませていただきますので、よろしくお願いします。
TB、拝読しました。
ブログのコメント欄まで丁寧にお読み下さったことに
感激しています。
専門用語をきちんとご理解下さったこともさることながら、
あのコメントに込めた産科医の無念をわかって下さったことに
胸を熱くしています。
ありがとうございました。
産婦人科もそうですが、最近はどの科も興味だけではやっていけないかも知れません。
さらに、もしかしたら全ての職業にも言えることかも知れませんね。
その点をきちんとお考えのナナさんは、素晴らしいと思います。
私なんて、学生時代に持った産婦人科医療への興味だけで
進路を決めちゃいましたから(笑)。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
はじめてこのブログを見た、医療にはど素人の二児の母です。
先生のような方に出会えていたら、一人目の出産を幸せな気持ちで振り返れていたかな~~。
7年たった今でも抱えている、病院への不審、蟠りをぬぐいきれないでいます。
元気に成長した息子をみれば、恵まれていたんだから・・・と思い、帝王切開の際付けられた頭の小さな傷跡をみると、きちんと説明を求めるべきだった・・と悔やんでます。
そうできないほど、当時は心身疲れ切った出産でした。
なぜそうなったか、だからこうした、結果こうなった・・・その説明が聞けぬまま、追い立てられるような退院の日も、忘れることはできません。
術後なるべく早く回復したいと、積極的に体を動かし、歩き回りました。自分の体で起きたこと、子供に起きたこと、きちんと医師から聞きたかった。
2人目出産の際も帝王切開で・・・とのことで、2人目のときの病院で説明したところ、私の受けている説明では、切開の充分な理由にならないと言われました。
私は何か、隠されているのか・・、それとも、素人に医学的な説明は必要ないというのか、ただ、忙しいという理由で自分の体の中のことを教えてもらえなかったのか。
病院に不利益に追い詰めようという気持はまったくありません。
ただ、当時の状況や説明を病院に求めるのは、受け入れられるものですか??
場違いな質問をしてしまってるかもしれません。
でも、心のある先生に、胸の内を聞いてほしかった。。
お忙しいなか、すみませんでした。
私の場合、子供は脳死で毎日、在宅にむけて看護練習の努力をしていますが、いちばん悲しいのは、我が子の治療をどこまでしてもらうかを決めるのは、親だって事、子宮破裂して
一度、我が子をお腹の中で殺してしまったようなものなのに今度は、いつ殺しますかって言われたように感じました。
つらくてつらくて、そういう地獄の時、かかっていた産婦人科を思い出すのです。
確かに、出産当時は、少しは気にかけてくれたでしょう、でも、その後は、一度も会いにどころか、電話の一本もない。
子供がその後どうなったのか、どうして気にしてくれないのでしょう。私が、もしも訴えるとしたら、こうなる前に、いろいろなリスクの話を聞きたかった。促進剤のくわしい説明を聞きたかった。いくら妊婦が幸せボケをしていても、先生が真剣に話してくれれば、ちゃんと聞きます。
事実、35歳をすぎているので、先天性異常の検査の説明があった時、どうするべきか、いろいろな人に相談をして決めました。
後は、高齢になるとリスクがふえるのなら、自然分娩をうりにするのではなく、自分にあった分娩の仕方があるよと、帝王切開をふくめ、患者に選択させてほしかった。
もちろん、説明はしっかりとしていただいて。
そして、もっともっと、私の子を気にしてほしい。
私の子に、会ってほしい。
仮死の子が、どのような人生をこれから送るのか、見てほしい。
今思うと、先生に対して患者が多すぎて、まるで工場の検査のようで、ひとりひとりなんて覚えられないんじゃないかな。だから、大きい病院に搬送したら、はいさよならみたいな態度がとれるのでしょう。
それと、あまりにも訴えられるという意識がたかすぎて、へたな説明はできないから、かかわらないようにしようと。
わざと、さけているような気もします。
それをされると患者は疑います。ミスがあったのではと。
先生方、訴えられる事ばかりに、気をとられないでください。検診の時に親切にしてもらったり、例え何かあったとしても、その時に、どれだけ頑張ってもらえたか、その後、充分な説明と、どれだけ親身に考えてくれ、声をかけてくれたかで、ほとんどの人は訴えないと私は思います。
その患者さんにとっては、一生の問題です。
どんな仕事もですが、やりなおしはぜったいできます。
でも、その患者さんにおきた事は、やりなおしはききません。
ミスがあったのではないのでしょうが、もしあったら、人間として、誤ってほしい。
例えば、商社マンは理不尽な事でも、間違いがあれば、頭をさげます。そうしないと、信用がなくなり倒産しますから。
お医者さまもいっしょだと思います。
なな先生、勝手なことばかり、書きましたが、これは、なな先生個人ではなく、皆さんに言いたい事です。
ここもさんが7年の間抱えて来たものが、伝わって来ます。
> 当時の状況や説明を病院に求めるのは、受け入れられるものですか??
もちろん受け入れられるものですし、それどころかここもさんの当然の権利です。
当院でお産なさった妊婦さんから、産後しばらくして落ち着いた頃になってから
お産のことについて質問されることがあります。
お産の後の、心身共に疲れきった慌しい時には、充分な質問ができないのでしょう。
お産から質問までに時間が経っていることからも、
遠慮なさって、しばらく心に留めてからいらっしゃったことが滲み出ますので、
普通の医者なら、真摯に対応しようとするでしょう。
ここもさんがここに書いて下さったことを病院でお伝えになれば、充分です。
カルテの保存義務は5年間ですので、あまり時間が経つと保存されなくなってしまいますよ。
ここもさんの心が晴れますように。
ひとつの記事でお伝えできることには限りがありますので、
今回の記事では、当該患者さんとの交流については、触れませんでした。
>検診の時に親切にしてもらったり、例え何かあったとしても、その時に、どれだけ頑張ってもらえたか、その後、充分な説明と、どれだけ親身に考えてくれ、声をかけてくれたかで、ほとんどの人は訴えないと私は思います。
こうおっしゃる羽さんになら、
>今のところ訴訟沙汰になる気配はありません
何故こうなっているのか、お察し頂けると思います。
医者と患者さんとのコミュニケーションを、大切にしたいですね。
ここもさんが落ち着かれてもさらに疑問に感じている事で
心が前に向かれないのであれば今のうちに質問されることはとても良い決断だと思います。
その病院にソーシャルワーカーという方はいらっしゃいませんか?おられましたらぜひご相談してください。窓口になってくださいますよ。
羽さん
羽さんが経験された辛く悲しいお気持ちをどこまで私が感じとることができるか・・・・・今は在宅に向けて準備をされていらっしゃるご様子に心から応援したい気持ちでいっぱいです。
看護師として勤務していた約7年間に患者さんとのいろんな出逢いがありました。
出逢った皆さんが今もお元気で健やかに生活していて欲しい・・・その気持ちは医療従事者ならみんな感じていることだと信じています。そして、決して羽さんのお子さんを忘れていることはないと思っています。ただ、日常の緊張した業務で心身共に追われている・・・と、”忙しい”のせいにしてはいけないのですが。
在宅に向けて機能するのは、地域の保健師なりソーシャルワーカーだと思うのです。ぜひ地域の福祉をご利用して味方につけて下さいね。
羽さんのお子さんがお母さんにたくさん抱っこしてもらえる日が早く来ますように。
なな先生、でしゃばってしまってすみません。
相当な疲労感を感じているのではと・・・
もし、できることなら、少し早めの夏休みをとられたほうがいいかとも思ってしまいました。
なな先生のように現場で頑張られていても、現場の努力だけでは限界に近いと思われます。
常に追い立てられる緊迫感で心休まることもつなぎつなぎになってしまっているようで・・・
現場がこのようになっていても、私達、国民が無知であるために、現場の先生方や病院を責めることがあったり、でも、その前に現場で働かれる先生方にも心身ともに安らぎをもてるように取り組むべきことがあること、本当に向けるところは、国や行政であることを理解しないといけないですね。
なな先生のような真摯に取り組まれている先生方の心が折れないように、また、私達に安心して医療を受けさせてもらうには、私達国民も一緒に取り組まない限り国や行政を動かせないと思います。
私達にも夢があるように、なな先生にも夢があります。 その夢が明るい未来となるような社会にしていきたいですね。
羽さんの、
>検診の時に親切にしてもらったり、例え何かあったとしても、その時に、どれだけ頑張ってもらえたか、その後、充分な説明と、どれだけ親身に考えてくれ、声をかけてくれたかで、ほとんどの人は訴えないと私は思います。
というご意見には共感します。勿論、モンスターピアレントならぬモンスターペイシェントが存在するのも事実だとは思いますが・・
私の場合、一度だけですがおかしな先生に出くわしたことがあります。小児科の若い女医先生でしたが、二分脊椎を疑われた我が子の患部を見て開口一番、
「ああ一種の奇形ですね~ へえ面白ーい~(にっこり)」
「このまま放っておくと歩行障害とか排尿障害がでるんですよね~あははは」と。
私は先生の仰る内容と笑顔の意味がわからなくてぼんやりしていましたが、日頃は温厚なうちの主人が大激怒し、「貴方が男だったら殴ってますよ」と喰ってかかりました。
後日セカンドオピニオンを取ってみたところ、その若い女医先生の仰ったことと同じようなことを言われましたが、2人目の先生は懇切丁寧に言葉を選んで説明して下さったので、診察後の後味が全く異なりました。ああ、こういう先生はミスしても訴えられることは少ないだろうなと思いました。
医療裁判を起こす方々の中には、怒りの持って行き方が不適切な方、悲しみの消化が下手な方もあるのかも知れません。しかし、お医者様方が忙しすぎて十分な礼を取れない現実を差し引いたとしても、患者サイドの怒りや悲しみを煽り増幅させるようなトンデモ医師もいるのかも知れないと思います。コミュニケーションの不手際がこじれて双方が辛い思いをし、更に医療の将来全体に暗い影を落とすのだとしたら、本当に残念なことです。
36時間連続勤務とかしてますから、まともな判断や
言葉使いは期待できないと思います。
医師の本音がいろんなブログに出てますから。
だからといって、医師個人を攻めても仕方がないので、
そういったシステム改善を行うべきと思います。
今のままでは医師も患者も不幸になるだけです。
医者と患者さんとのコミュニケーションを、大切にしたいですね。と言ってくれる、なな先生は、絶対に何があっても訴えられる事はないですよ。自信を持って下さい。
ぴょんさん
有難うございます。今、子供が入院している病院は、とても親切でみんなで私の子の事を考えてくれています。ソーシャルワーカーさんもいらっしゃいます。ここの病院の皆さんに会えてなかったら、在宅治療は考えれませんでした。
自発呼吸もない脳死の赤ちゃんですから。在宅なんて思いつきもしなかったです。いい病院に、めぐり合えました。
みどりさん
そうなんです。なかには、そういう先生もいますよね。
本当は、そういう事を言いたかったんです。
なな先生を悪く言ったのではないのです。
なな先生、私は、この子を産むまで、患者が訴えるから医療が崩壊するからやめておけばいいのにと思ってました。でも我が子をとおして、いろいろなめぐり合わせがあり、訴える側の気持ちも分かりました。
あっ、私は訴えませんが。
でも患者が訴えるから、医師不足が原因だって事が社会に報道されて、みんなに伝わっていくのですよね。
皮肉なものですね。いい国のシステムを考えてとしか答えがでないですね。
私は今アメリカにいます。この国では妊婦検診は完全予約制で、あまり待たず、時間をかけて丁寧に行われます。説明も何度もしつこいくらい丁寧に行われます。でも、医療訴訟は非常に多く、それが医療費高騰の原因にもなっています。また分娩費用も、正常分娩でも保険がなければ200万円もかかります。
信頼関係があれば、「絶対に、何があっても訴えられない」なんて言えないんじゃないでしょうか。私の知り合いもなな先生のような真摯な方でしたが、訴訟をかかえ、うつ病になってしばらく休職した後、お産を扱わないクリニックで勤務しています。
大切なことは、患者さんの心身のケア、今後のための金銭的補償、再発を防止できるものならばそのための対策、そしてこれは忘れられてしまうことが多いのですが、医療従事者の心のケアを、どうやっていくか、ということで、これは一医療従事者で解決できる問題ではないと思います。
医療事故・過誤に直面された患者さんは、医師不足の原因が訴訟だと言われるのはとてもお辛いと思います。しかし、国民の医療への意識、センセーショナルな報道や、医学的根拠の全くない判決を出し続ける司法、そして医療費をどんどん削ろうとしている政府、この環境の中ではやはり訴訟は医師不足の大きな原因となっていると思います。
「信頼関係があれば絶対に訴訟にならない」これは陣痛促進剤の被害の会の関係者の方の言葉にもあったように思います。
でもそこから超えて、もっと社会のシステムとして問題を考えられるようにはならないのでしょうか。もちろん事故があって日が浅い当事者は仕方ないとしても、その他の国民は。問題を個人の資質とする限り、日本の医療崩壊は仕方のないことのように思います。
これじゃ、安心して子供産めないですもんね。
県内での就職「希望」3割 梨大医学生対象に調査 /山梨
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20080613-OYT8T00798.htm
山梨大医学部を卒業後、県内での就職を考えている学生が3割しかいないことが、同大学生の調査でわかった。
また、産婦人科の不人気ぶりも、調査から浮き彫りになった。
調査は、医学部医学科の学生有志が、医学科の1~6年生計324人にアンケート方式で実施。
卒業後の進路を問う設問に対し、県内の医療機関での就職を考えているのは33.3%(108人)で、
就職を控えた6年生は34.7%。県内高校出身者を対象とした「地域枠」が導入されている1年生は51.9%と、
5~2年生(平均24.5%)に比べ、県内就職の希望者が多かった。県外就職の希望者は50.9%(165人)に上った。
無回答は15.7%(51人)。
一方、就職先として希望する科としては〈1〉内科48.1%(156人)〈2〉小児科26.8%(87人)
〈3〉外科19.4%(63人)の順。希望しない科は〈1〉産婦人科29.9%(97人)〈2〉外科23.1%(75人)
〈3〉小児科14.1%(46人)で、すべての学年で産婦人科を希望しない人数が、希望する人数を大きく上回った。
厳しい労働環境にさらされているイメージや、医療ミスを問われて刑事責任を追及されるケースがあったことが背景にあるという。
なな先生、どうぞいろいろな思いをつぶやいてくださいね。
「小さな紳士」の時のように一緒にうれしくなったり、今回のように一緒に、どよーんと落ち込んだり、とても大切なブログです。
長いことたくさんのお医者さんたちと働いてきて、その責任の重さを間近で見てきたのですが、それでもいろいろな個性、忙しさ、医師と看護職との考え方の違いなどぶつかり合うものも多く、どれだけ理解しようとしてきたかな・・・と思います。お医者さんのひとりの人間としてのありのままの声を聞く機会もありませんでしたしね。
なな先生をはじめ、お医者さんたちの気持ちをこうして知る機会ができて、医師に対する見方も変わりました。
社会のシステムづくりも大切ですが、人はきっと改善されればさらにそれ以上を要求していくのではないかと思います。
その前に、それぞれの立場を知ること、理解しようとすることが土台となるように思います。
きっとこのブログを読んでいらっしゃる方達が受診した時に、無意識のうちに目の前の医師となな先生やコメントされている先生が重なっているのではないかと思います。
先生が取り上げた赤ちゃんが妊婦さんとして戻ってくるまで、まだやめられませんよ!お楽しみに。
一緒に働いたこと自体はないのですが、患者さんの信頼も厚く、技術も高く、その先生が産科の現場から手を引くということはその病院の分娩終了の恐れが云々ということ以前に、日本の産科医療にとって大きな損失です。
その先生は過去にたった1回、どうしようもない症例に巻き込まれただけ。
妊娠・分娩に携わっている限り、誰でもいつか「あたってしまう」かもしれない困難な症例。
母児ともに完璧に助けるためには、もはや医師は必要ではなく、神頼みが必要と言うほど重篤な症例。
その先生は、誠心誠意対応されたということです。
でも、だめ。結果がすべて。これが日本の現実。突然重篤な病気が発症して、そのまま死んでしまうなんてありえない。いや、許されない。死ねば、障がいが残れば、医療関係者のせい。
>「信頼関係があれば絶対に訴訟にならない」
こんなことはただの幻想に過ぎません。
どんなに正しいことをして、その時その環境下でそれ以外に対応のしようがなかったとしても、それまで完璧なまでに信頼関係が出来上がっていても訴訟は起きます。そんな訴訟は何の意味も残しません。患者側も医療者側も深く傷つくだけです。後にはぺんぺん草も生えません。
もう、私も限界かもしれません。
こんな業界で働き続けているのがつらくてたまりません。
日々お産をとり、お母様の笑顔と赤ちゃんの産声に癒されてはいますが、いつ自分が当事者になるかと思うと。いつやめようか・・・いつやめようか・・・と考えています。
思いやりのある、有用なアドバイスを綴って下さり、ありがとうございます。
先生には何度助けて頂いたでしょう。
記事中の術後合併症の患者さんは、他科に通院中ですが
その日の診療が終わると、ソーシャルワーカーを含めた3人で
近況ともおしゃべりともつかないお話をしています。
いつも思いやりと、医療に対するぶれない視点を持ったコメントをありがとうございます。
最近涙腺がゆるくなったのか、
ぴょん先生、Eさんと続いているのを見ると
それだけでうるっときてしまいます。
Eさんのおっしゃる通り、やるべきことはヒューマンエラーが極力出ないような医療システムの構築と
こんな状況で医療費を削減しようとしている国や行政へ働きかけることです。
例えば、最近大学病院の眼科で左右の目を取り違えて手術をするという医療事故がありました。
人間のやることですから、ある一定の確率で絶対に取り違えは起きます。
「間違いを犯すもの」という人間の性質は、いくら個人を罰しても、変えることはできません。
必要なのは、取り違えを起こさないようなシステムの構築です。
ある病院では曜日によって手術をする目の右左を決めているのだそうで、
取り違え事故は激減したそうです。
末文、Eさんの明るさに、こちらも気持ちが明るくなりました。
ありがとうございます。
重ねてのコメント、ありがとうございます。
>コミュニケーションの不手際がこじれて双方が辛い思いをし、更に医療の将来全体に暗い影を落とすのだとしたら、本当に残念なことです。
最近、これを感じています。
大多数の患者さんは善良で礼節のある方ですし、
医者も大多数は、真剣に患者さんのことを考えて医療をしています。
しかし、ごく一部にそうではない人がいるのも、否定できません。
そんな中、みどりさんのようにそれぞれの医者をきちんと見分けて
冷静に発言なさっている方を見ると、ほっと安心します。
それにしてもその若い女医の発言は、信じがたく許しがたいものです。
ご主人のお怒りの意味を、ちゃんと理解できていればいいですが。
36時間勤務が常態化していた今までが、異常だったのでしょう。
これまでの医療は、医師個人の奴隷労働に支えられて来ましたが
破綻すべくしてこうなったのかも知れません。
医療の再生には労働環境の改善は不可欠ですが、
「患者さんのための労働条件改善」という視点は
常に念頭に置いておくべきと考えます。
医療事故に遭われた患者さんと、気持ちが擦れ違ってしまったことがあります。
>もっともっと、私の子を気にしてほしい。
>私の子に、会ってほしい。
新生児仮死のお産に立ち会って暫くの間は、
私には患者さんのこのような気持ちが、わかりませんでした。
我々からの連絡など聞きたくもないだろうと、連絡するのをためらいました。
でもある時、私の患者さんも羽さんのようなお気持ちであったことがわかったのです。
それでも他の産婦人科医の話では、同様の境遇でも
「連絡しないでほしい」と言われたことがあるとのこと。
患者さんによって、正反対のお気持ちなんですね。
だからこそ、医者と患者のコミュニケーションは大切なのだと思います。
羽さん、まだ充分に産婦人科医から説明が聞けていないようですので、
その点がとても心配です。
在宅に向けてもソーシャルワーカーは活躍してくれますが、
医師からの説明を求める時にも、間に入ってくれますよ。
これまで説明に向き合わなかった医者だったとしても、
ソーシャルワーカーが入ると、ちょっと姿勢を正すかも知れません。
何よりも羽さんご自身が、話しかけやすいのではないかと思うのです。
コメント欄に留めて置くのは惜しいような、素晴らしいコメントです。
理念としても秀逸ですが、それに加えて他者に対するやさしさを感じます。
何を主張する場合にも、常に思いやりを忘れずに、と思う中
先生のご姿勢は、良いお手本になりました。
患者さん及び医療者の心身のケアは、最も必要だと思います。
しかし、需要に対して供給が全く追いついていないのが現状のようです。
心の専門家の絶対数が不足しているばかりか、
グリーフケアのできる専門家に至っては、非常に少数です。
金銭的補助も、今のわが国の情勢ではほぼ絶望的であると感じます。
福祉予算も医療費も削られる一方です。
無過失補償制度がようやくスタートしました。
補償の範囲も額もお話にならないくらい限られていますが、
スタートしたこと自体は、評価できるでしょう。
再発防止対策の実現は、遥か遠くです。
世界の標準をまるで無視した方向に話が進みかけています。
>「信頼関係があれば絶対に訴訟にならない」
まともな人で、本気でこう思っている人はいないでしょう。
私の友人医師も、訴訟に巻き込まれて現場を去りました。
厚い心を持った、優秀な産婦人科医でした。
筆舌に尽くし難い、無念です。
医療事故も航空事故調査システム並みのものが必要なのですが、
わが国ではつい先々月、航空事故において管制官の責任が問われるという
愚かしい判決が出ました。
国家レベルでの方向転換が必要なのかも知れません。
山梨県のような県は、多数あるようですね。
コメントの冒頭で、既に涙目です(笑)。
私自身も、このブログに寄せて頂いたコメントから、
計り知れないものを学びました。
医者に説明を求めたくても、医療者を気遣って下さるがためにためらってしまう、
奥ゆかしい患者さんの心を知りました。
手術前後の、患者さんの揺れる気持ちや、
大変なお産の最中の、妊婦さんのあまりに具体的な生の声、
どれも目の前の患者さんと接しているだけでは聞くことのできなかった
貴重なものです。
理知的でやさしい励ましを、ありがとうございました。
>先生が取り上げた赤ちゃんが妊婦さんとして戻ってくるまで、まだやめられませんよ!お楽しみに。
うっ。。。
女性のメンタルケアも夢ですが、
”神業のようなお産をする婆医”も、実はもうひとつの夢なんです~
また一人、立ち去ったのですか・・・
この寂寥感は、
戦友たる同志が一人いなくなったことの悲哀なのか、
これ以上その先生が傷つくことを防げた安堵なのか、
逃げ遅れずに立ち去ったことへの羨望なのか、
産科医療の先行きを案じることによって感じる憂鬱なのか、
あるいは、全てなのかも知れません。
現場に残った我々は、あと何人同志が立ち去るのを見送らなければならないのでしょう。
>こんな業界で働き続けているのがつらくてたまりません。
日々お産をとり、お母様の笑顔と赤ちゃんの産声に癒されてはいますが、いつ自分が当事者になるかと思うと。
いつやめようか・・・いつやめようか・・・と考えています。
よく、わかります。
先生もまた、産科医療を心から愛していらっしゃるのですね。
しかし、こんな我々に一部の人たちから発せられる言葉は
「訴訟が怖くて産科医を辞めるとは何事か」です。
訴訟など最後の一撃に過ぎないのだということを、
想像だにできないのでしょう。
お辞めになったお知り合いの先生の幸せな人生を
祈らずいはいられません。
ブログを拝読しているとなな先生の真摯な思いがひしひしと伝わって
思わず、涙することもあります。
今回の記事を読ませて頂き、もし先生のような良い先生が
医療の現場からどんどん減っていってしまったらどうなって
しまうのかと、思わずコメントを書いてしまうご無礼を
お許しください。
なんと申し上げてよいかわかりませんが、なな先生のような
先生がもっとサポートされるような医療体制が日本でも
整えば良いなと心から思います。
私自身、現在は子宮内膜症という病気で、婦人科の先生に
お世話になっています。
中にはきちんと診てくれない医師や間違った過去の知識で
患者に副作用の強い危険な注射を説明なしに打とうとした医師もいましたが、
きちんとしたお医者様ほど、ご自身の時間を削って日々の
お仕事、勉強に一生懸命で、本当に頭が下がる思いです。
医師も人間です。同じ人間なのにどうしてここまで努力して
頑張ってくれている人にこれ以上、無理をしろと今の
マスコミや厚生労働省の役人は言うのでしょう。
もっと現場を見てから言えと、患者でも思っている人は多いと
思います。これからは患者VS医師の構造ではなく、
患者も医師と共に日本の医療体制と戦っていくことが
必要なのではないかと思います。
なな先生、お体だけは大切になさってください。
ブログをお褒め下さって、ありがとうございます。
実際に医療に接している方から認めて頂けることほど、嬉しいことはありません。
「現場を見てから言ってほしい」、これも何度も思いました。
>患者も医師と共に日本の医療体制と戦っていくことが
必要なのではないかと思います。
これも本当に、その通りですね。
最近、全国医師連盟という勤務医の会が誕生し、今後の活躍を期待しているところです。
更に、志ある患者と医者とが一緒になって医療問題に取り組んで行けるような団体を組んでも
いいかも知れませんね。
ところで、子宮内膜症なのですね。
辛い症状、お察し致します。
内膜症治療は、婦人科疾患の中では日進月歩で
最近も、また新しい治療薬が認可されるという進みぶりです。
どうかお大事になさって下さい。
優秀な医師が懸命に医療行為を行った結果、刑事、民事裁判で裁かれることは、酷な状況だと思います。社会全体に不利益を及ぼします。
患者側にとっても、訴訟を提起することは、金銭的にも精神的にもたいへんな負担で、不法行為を立証し、勝訴するのはそう簡単なことではありません。
訴訟によらず、中立的な立場で医療紛争を公正に裁き、医療事故の被害者に妥当な給付金が支払われるシステムが早く構築されることを願います。
労働環境改善のために、弁護士も、使い道はたくさんあります。信頼できる方を見つけて、どうぞ上手に利用してください。
羽さん、みどりさんらの患者サイドのコメントから、その気持ちと憤り、とてもよく分かります。私も同じ立場なら、同じことを考えると思います。
なな先生のように立派で、使命感に燃えたお医者さんが多いとは分かっていますが、一方で残念なことにそうでない医者もいると思うのです。
みどりさんのお医者さんのコメント、医者と言う以前に、人間としての品格の問題ではないかと感じましたが、でも、そういうお医者さんが少なからずいらっしゃるのが、残念です。
一方で、多くの医師が本当に身を粉にして、限界まで働いているのもよく理解しています。
でも、一般人やメディアは医者に対して、恐らくすべてにおいて完璧を求めます。なので、いい方が悪いですが、一部の変な医者がいると、それが誇張された形でクローズアップされ、それが大多数と言った印象が我々にも根付いてしまいます。
実は、私も親戚に医師をしている家族がいるので、先生がどれだけプライベートを犠牲して仕事をしておられるかよく分かります。同い年のいとこも医師ですが、学生の頃から、ずっと忙しいままの生活で、結婚して数年経ちますが、新婚旅行にも行っていないそうです。きっと、20代の早いうちから、そういう生活をされていると、ある日、ぽきんと来てしまうのではないのでしょうか?
ただでさえ、崩壊が始まっていると言われている産科医療、
なな先生のような先生が現場から去られると、それに歯止めが気がなくなり、私たち患者にとって、大きな損失です。
ところで、産科では、何かあると医師ばかりが槍玉に挙げられますが、助産師の責任というのはどうなんでしょうか?実際に、陣痛の間の管理を含め、助産師の関与の度合いは大きく、また看護師に比べ、権限も大きいような気がします。素人目に見て、そう感じてしまうのですが・・・・実際はどうなのでしょう?
例えば、医師のミスではなく、助産師が、心拍モニターの管理を見誤ったり、分娩時にミスをして、何か起きた場合も、医師の責任になってしまうのでしょうか?
ふと、この記事を読んでいて、漠然と疑問を感じてしまいました。
もし、そういうことがあるのだとすれば、それはフェアではないような気がします。
すみません。コメント全体が、何だかまとまりがない上に、長々と書いてしまいました。
おっしゃるようなシステムの必要性は、痛切に感じるところです。
このコメント欄の上方に鶴亀松五郎先生が書いて下さったメッセージにあるように、
諸外国にはこのようなシステムの雛形があるようです。
しかし何故か我が国では、実現されそうにありません。
労働時間はある程度度外視してでも、医療者が矜持を持って働けるような労働環境が
医療者と患者の両者のためになっていく、ひとつの理想の形だと思っています。
>一部の変な医者がいると、それが誇張された形でクローズアップされ、それが大多数と言った印象が我々にも根付いてしまいます。
その通りと思います。
みんな、感じることは同じなんですね(笑)。
ですので、これは医師だけではなく、患者さんにも言えることですが、
特にインターネット上の書き込みには、気を配らなくてはならないと思います。
医師あるいは患者のイメージが濃縮されて表現され、何人もの方が読みますし、
後に残って、何度でも読み返されます。
自分のせいで「これだから医者は」と思われたら、
大多数の真摯な医師たちに申し訳ないですから。
後段、助産師や看護師が責任を問われることは、あります。
個人の判断でやったこともそうですが、報告義務を怠った、という形で問われることもあるようです。
警察に事情聴取されることもあります。
でも何故か、報道されにくいようです。
そういえば私も、新婚旅行に行ってないな~・・・
ぜひうちの地元の山の民宿に一週間ほどだんな様と来て下さい。
携帯もつながりませんよ♪
>携帯もつながりませんよ♪
最高(>▽<)!!
そうだったのですね。
最前線の産科医療を離れるご決断と、今なお思い返すという先生のお言葉に、
何だか自分の未来像を感じます(笑)。
「疲れた時に決断しない方がいいかも知れない」とおっしゃる先生に、
これまでのご経験の深さと、思いやりの心がそこはかとなく現れているようです。
ひとまず、今は決心の時ではないのだろうと思っていますが、
これからどうなるのかなー。
ごめんなさい、私は周産期の最前線を離れてしまったばかりの産婦人科医です。正直言って体力的にはかなり楽になれました。しかし、これでよかったのだろうか?お産や手術でつぃた腕の筋肉が落ちた気がします。周産期センターにいた経験から、妊婦を見ただけで何か?野生の感が働くような、何か?ちがう!たとえば早剥の前兆に気が付き、緊急帝王切開に追われた忙しさが懐かしいです。でも、こうやって離れてしまうと。
先生のブログを楽しく拝見させていただいています。ありがとうございます。頑張ってください。
家庭を持つ女医が、年をとるとやはり産科医は厳しいです。
わたしは決断してしまいました。ごめんなさい。
先日は、優しくて力強いコメント・アドバイスを頂き、ありがとうございました。
コメントを見てすぐお礼を言いたかったのですが、このブログを全て見てから・・・と思い、今日になってしまいました。なな先生やコメントを寄せている皆さんの、いろんな思いに引き込まれ、気づくと夜明けを迎えてしまった日もありました。
このブログに出会えて、本当によかった。
長く引きずっていた思いに、一区切りつけられそうです。
なな先生、先生のお仕事は本当に素敵なお仕事ですね。
私は最初の産婦人科で失望とわだかまりを感じたまま来てしまったけど、これから出産を迎える妊婦さんが、ひとりでも多く、なな先生のような先生と出会えるといいのに。
心のある先生が、現場を去らずにいられる、医療体制の早急な見直しを強く願わずにはいられなくなりました。
決断なさるのにも、勇気が要ったのではないでしょうか。
今はどの領域も医師不足です。
周産期以外でも、我々の手を必要としてくれる方は
大勢いらっしゃいます。
男性医師だって、辞めていく中です。
女医が子育てをしながら周産期勤務をするというのは、
傍目で見ていても本当に大変なことなのだと感じていました。
本当に、お疲れ様でした。
全部お読み下さったのですか。大変だったでしょう。
感激です。
このブログ、コメント欄が素晴らしいのですよ(笑)。
それだけで1冊の本にできそうです。
お産をご経験された方が、赤ちゃんが元気に成長しても
7年のも間、悩んでいらっしゃる胸の内をお聞きして、
「患者さんへの説明は丁寧に」と、改めて思い直しました。
産婦人科医を続けていく上での、大事な知恵です。
ありがとうございました。
最近放送したものの中から、特に反響の大きかった、『大野病院妊婦死亡事件
メディアの功罪』と、『認知証高齢者つめはがし事件』の2作品を、特別に、
期間限定(7月2日水曜日から9月30日火曜日まで)で、インターネット動画配信中
http://www.iryoufukushi.com
インターネット動画配信(医療福祉eチャンネル)トップページ
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コメント欄を大切にしております。
よろしくお願い致します。
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