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[アナリストが走る!]株価下落が続くサマンサタバサを「数字」で読んでみた


 女性向けバッグの製造・販売を行う、サマンサタバサジャパンリミテッド(7829・東証マザーズ)の09年2月期中間(08年3〜8月)決算は、経常利益で前年同期比4.6%減の5億円程度となった模様だ。通期の経常利益も2期連続の減益がほぼ確実な情勢となっている。

 株価は現在、10万円程度まで下落しており、これまで唯一の10万円割れだった08年1月16日の9万6000円を下回り、「底なし街道」に陥るのも時間の問題だ。

 セレブを博した人気ブランドの成長力は、既に過去のものになってしまったのだろうか?

■利益の成長力は著しく衰えた

 06年2月期以降のサマンサJPの売上高と経常利益、当期利益の推移を調べてみる。

 売上高は拡大しているが、経常利益、当期利益とも08年2月期は前期を下回り、09年2月期もさらに減益が避けられない状況だ。株価に最も影響を与える利益の成長力は消滅し、ジリ貧状態にあると言わざるを得ない。

■時価総額が07年2月期以降は1年間で半減

 続いて、06年2月期以降のサマンサJPの自己資本と負債の構成割合と、同期間の株式の時価総額の変化を調べてみる。

 時価総額はこの2年間で3分の1に減少、特に07年2月期以降は1年間で半減している。一方、自己資本の増加は07年2月期以降、わずかであるのに対して、負債は34億円から73億円に倍増している。ゼロだった有利子負債も08年2月末には約35億円が計上されている。

 また、自己資本と時価総額の比率がPBR(株価純資産倍率)に相当する。PBRは06年2月期の13倍から、08年2月末には2.0倍に、さらに直近では1.7倍まで低下している。

 PBRは、一般に成長力が高く、かつROEなどの収益性指標が高い企業ほど高くなる傾向があり、裏返せばサマンサJPのPBRの低下は、同社に対する成長性の期待値がはげ落ちたことにほかならない。

 では、実際に同社の収益性はどのように変化しているのだろうか?

図表入りの記事はこちら


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