ハッスルGPベスト4に残ったゼウスが川田利明&アン・ジョーを破壊宣言!!元UFCミドル級王者のエヴァン・タナー氏が死去大好評連載『週刊ワオ木真也』更新!! 今回は足関節技について!!kami BBS(仮)は本日も営業中!! kamiメモも毎日更新してます!! レッツ・アクセス!!

“バカサバイバー”青木真也の『週刊ワオ木真也』

あおきしんやプロフィール

1983年5月9日、すっかりおなじみになった“青木パパ”こと青木正氏の息子として 静岡県で誕生。早稲田大学、警察学校を経てプロ格闘家へ。柔道、サンボ、柔術など に取り組み、現在、総合格闘技軽量級では屈指の技術を誇るグラップラー。その実力 は世界中で高く評価されている。ニックネームは“バカサバイバー”“跳関十段”な ど。180cm、70kg。
(撮影/菊池茂夫)

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9月10日更新

足関節技

日本は世界的に見ても足関節技の先進国であると俺は思う。

さて、それはなぜか? それは格闘技がプロレスから始まったものであるからだ。ヒールホールドは、イワン・ゴメスが新日本プロレスに教えたところからから日本に広まったとされているし、ブラジリアン柔術が広まっていなかった時代は、サブミッションのみを狙う極めっこの寝技であったと思うからね。

そんな足関節技を試合で見る機会はほとんどないし、足関節技を得意とするフットロッカーが激減している。

それはなぜか?

青木的な理由の一つは、MMAにおいて下になり、パウンドを受ける可能性が高まる足関節を仕掛けるのは極力リスクを減らしたい。そのため足関節技を避ける選手が増えているということ。

でも、基本がしっかりとした足関節技はパウンドを浴びることはないんだけどね。実際、俺がカルバン選手にアキレスを仕掛けて蹴り殺されそうになったのは、足の組み方をミスしてしまったのが原因だからね。専門家でもわからないようなレベルの高い技術だけどさ♪ 専門誌もそういうのを取り上げてくれたらいいのになあ……。

そして、もう一つの理由はブラジリアン柔術が急速に広まったこと。ブラジリアン柔術は足関節技をルールで制限している。そして足関節技がないから安全で誰でもできるってのを売りにして広がった。そのおかげで足関節を学ぶ選手が減少してしまった。実際、足関節技でケガをすることなんてほとんどないし、偏見だと思うんだけどなあ。イマナ先生とずっと練習してるけど、足で怪我したことないしさ。しっかりとした指導者に習えば怪我することなどないのですよ。

格闘技って奥が深いよね。まだまだひよっこ。すべてわかったら相当強く慣れるんだろうな。いつまでも勉強。いつまでも上り坂!!
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