神戸市北区の県立高校の男性教諭(49)が今年6月、同校2年の女子生徒に対し、万引きで補導されたことを学校側に黙っている見返りに1万円を要求するメールを送っていたことが分かった。兵庫県教委は「恐怖心を抱かせる行為だが、金銭の授受はなかった」として、教諭を戒告の懲戒処分(8月5日付)にとどめた。教諭と生徒は、現在も同校にそれぞれ勤務、在籍している。
県教委によると、女子生徒は今年2月、同区内のスーパーでジュースを万引きし補導された。学校に報告すべきかどうか、生徒は友人を通じて教諭にまず相談。教諭は相談に乗っていた今年6月、生徒のメールに「(万引きを)黙っていることができなくなった。卒業まで黙っているから1万円で取引しない?」と返信した。
母親の抗議を受け、学校が調査。教諭は「自ら学校に万引きを報告してほしかった」と釈明。県教委は「教職員の信用を失墜する行為で大変申し訳ない」としている。【岩嶋悟】
毎日新聞 2008年9月10日 22時05分