独島問題は冷静・実質的に対応、李大統領が再確認
【ソウル10日聯合】李明博(イ・ミョンバク)大統領は9日夜、テレビ番組「大統領との対話―質問があります」に出演し、独島問題について「冷静かつ実質的な対応を取る」との方針を改めて示した。
李大統領は、「政府は今後、日本が何を言ったからと飛び出すのではなく、冷静かつ実質的に、韓国の領土であり、われわれの土地であるということを欧米などに広報していく」と述べた。外交が強い力を持ってこそ独島を守れるとし、今後は日本に抗議はするものの、落ち着いた対応を取り強力な実質的対策を立てていくと強調している。
また、日本の独島領有権主張は国際紛糾を狙ったものだとの見方も明確にした。「日本は国際紛糾を起こす目的があり、これに巻き込まれてはならない。日本は国際舞台で尽力し、変化を起こしている」と述べ、過剰な対応はむしろ日本の戦略に巻き込まれることになりかねないと指摘した。
一方で李大統領は、国益に向けた実用外交との観点で、独島問題と対日関係を切り離して対処していく方針も示した。「独島問題は昨日今日の問題ではない。今年は貿易赤字が320億ドル生じる。われわれが上手くやって部品や素材を生産していかねばならない」と説明、日本ときちんと交渉する必要があるが、それが実用外交だと強調した。
番組で語る李大統領=9日、ソウル(聯合) |