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< 町医者の問題意識:(3)モラル | メイン | 前回帝王切開、前置胎盤の症例 >
2008.05.03 20:01 |  診療  |  なな  | 推薦数 : 29

町医者の問題意識:(4)価値観

恵理さん(仮名)は、不眠、頭痛、無月経、疲れやすさを主訴に受診された方です。

もうすぐ1歳になる男の子のママですので、もしかして育児が大変なのかな、と思い

それとなくお話を向けてみました。

 

聡明な恵理さんが語ったお話は、以下のようでした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

恵理さんは結婚前、大変なエリートコースにのった、職業婦人でした。

仕事に自分の存在意義を感じ、仕事は天職であり悦びの源であり、

生活の全てだったそうです。

仕事がどんどん発展して、活き活きと充実した毎日を送る中、

予定外に妊娠をしました。

迷った末、中絶を考えたそうですが、

当時の彼(現在のご主人)に、「お願い、産んで!」と頼み込まれて

考え直し、ご結婚されたそうです。

 

妊娠・出産の経過は良好でした。

しかし、どうしても赤ちゃんに愛情が湧きません。

何でも人並み以上に上手にこなしてきた恵理さんですが、

子育ては、そう思うようにいくものではありません。

ご主人は赤ちゃんをかわいがるのですが、恵理さんの辛い気持ちはわかってくれませんでした。

恵理さんを庇う気持ちもあったのかも知れませんが、

ご主人と赤ちゃんが2人で寝て、恵理さんは一人で寝ていたそうです。

周囲からは「育児のストレスね」と言われ、お姑さんからは叱咤激励され、

実のお母様には「心配をかけたくない」と話すこともできないまま、

恵理さんは孤立し、追い詰められて行きます。

 

楽しかった独身時代を思い出します。

快活な恵理さんはお友達が多く、

常に誰かと会っては、食べて、飲んで、しゃべっていたそうです。

大好きだった仕事、自分が一番輝いていた時間。

でも、妊娠によって生活の自由はなくなり、

築いてきたキャリアを捨てて、思うようにならない不本意な育児をやっている、今の自分。

子供を愛せず、育児に幸せを感じられない自分は、誰にも認めてもらえない・・・

これでは頭痛くらい起きても、当たり前でしょう。

 

恵理さんの言葉です。

「同性愛は法的に認められても、

母性のない女は、女としても人としても、認めてはもらえないんです」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

元来、女性は妊娠・出産に幸せを感じ、

自然と子供に愛情を感じるものと思われていました。

しかし、価値観の多様化と言われて久しい現在は、

必ずしもそうではなくなりました。

特に女性が「子供に愛情が持てない」と口にするのは、非常に勇気が要ります。

密かに同じ悩みを抱える女性のために、また、認められない価値観に苦しむ方のために、

このお話を綴りました。

 

痛み、お年寄り、モラル、多様な価値観。

町医者の課題は尽きず、挑戦は今日も続くのです。

 

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コメント

コメント一覧

私は4人の子どもを育て中ですが、愛情を持って育てているかどうかなんて全然自信ないですよ。

赤ちゃんのときは、ただ泣いている赤ちゃんに、
授乳→おむつ交換→寝かせる・・・の繰り返し。

少し大きくなったら、公園に連れて遊びにいく時間を作るのと、いかにして子どもを早く寝かせ、家事や自分の時間を作るかということが毎日の課題。

幼稚園、小学校に上がれば、それぞれの行事に行くのに精を出し、役員の仕事をこなしたり。勉強や友達関係で、親としてそれなりに悩みもしたり。

子育てって、つまりそういうものだと思ってます。愛情なんてことは難しすぎるので、あんまり考えたことがありません。

それでも、子どもはそれなりに育っていきます・・・今のところ。
written by azuki / 2008.05.03 21:15
ずっと読ませていただいていましたが、初めましてのコメントです^^
現在看護学生3年目、再来週から母性実習です。

様々な事情やモノが多様化しすぎているこの現代、
閉鎖的だった思想から自由さが溢れ出し、一見素晴らしい時代のようですが、
何もかもが自由では折角の多様化になった価値がありません。
前回記事の未払い然り、なんとも言えない世の中ですね。。。
written by れい / 2008.05.03 21:17
確かに、子育てしている母親も多様になってきましたよね
私の友達にも、子育てはしたくないけど、子供は3人欲しいって子がいます

私にはさっぱり意味は分からないのですが、色んな考え方があるんだな~って思いました

育児のサポートしていて受ける相談でも、頭を抱えたくなるようなこともあります
女性が甲斐性を持てば持つほど、育児にも色んな形があるんだな~って思うようになりました

キャリアを捨てた女性は特に悩みが多いようですね・・・
私には逃げ道にも思えますが・・・
written by るうい / 2008.05.03 22:58
なな先生、こんばんは。
先生のお話に登場する女性は、自分の分身のような気がしてなりません。

わたしも、娘が赤ちゃんのころ、仕事を休んで一日中家にいると、息苦しさを感じていました。体重が落ちたため、体もしんどかったし。
友人も言っていましたが、特に、冬は暗くなるのが早いが夫の帰りは遅く、うつ病になりそうでした。

私の仕事は補助的なことで、責任のあるものではありません。しかし、恵理さんのようなバリキャリだったら「、一人で行う、成果のない育児」は非常に辛いことだと思います。
社会とのつながりが、出産を境に消えてしまうなんて・・・。
恵理さんは、お仕事をおやめになったのか、育児休業しているのか気になるところです。

最後に、わたしの会社の経営者(女性二人)は、「仕事で子育ての息抜きしてね。」と言っています。本当にその通りだと思います。
written by みけ / 2008.05.03 23:10
なな先生、こんばんわ。
わたし、すっかり、なな先生のファンになってしまいました。新しい記事がUPされているだけで、嬉しい気持ちになります。(*^-^*  過去の記事でのお気に入りは、恋愛・結婚カテゴリーです。今後、増えるといいな。(#^-^#

今日のテーマについてですが、今の時代は、「子供を生んで育てること」だけで心を満たされる女性は少ないとおもいます。育児と仕事が普通に両立できる社会になるといいですね。 

「望んだ妊娠」は幸せの絶頂になるけれど、その逆は、(中絶の有無に関わらず)母子共々、悲しいですね。(>_<) そういう人の人数の多さに驚いてしまいます。中学の授業でしっかり避妊について教育しなおして欲しいです。講師は、産婦人科の医師になってもらって、、、。
written by ローズマリー / 2008.05.03 23:33
なな先生、おはようございます。

>しかし、どうしても赤ちゃんに愛情が湧きません。
>ご主人と赤ちゃんが2人で寝て、恵理さんは一人で寝ていたそうです。

3人で一緒に寝ていたらどうだったのでしょう。夜の授乳ってないんですか?

>元来、女性は妊娠・出産に幸せを感じ、自然と子供に愛情を感じるものと思われていました。

恵理さんにご兄弟はいらっしゃるのでしょうか?小さい子供とふれあう機会があったら、また違う気持ちになるんでしょうか?
私自身が機能不全家族に育ったためだと思いますが、子供が苦手です。
「子供が出来れば可愛いと思うようになるよ」と言われていましたが、今は子供が出来なくて良かったと思います。

ちょっと悲しいコメントになってしまいましたね。
written by わんこ / 2008.05.04 07:00
azukiさん、こんにちは。

そう言えば、とうに子育てを終えた私の母が、
azukiさんと同じことを言っていました。
ただバタバタして、かわいいとか、愛情を感じるとか、よくわからないのだそうです(笑)。

しかし恵理さんの場合は、病院に行きたくなるほど心身の症状があり、
明らかにお薬が必要な状態でした。
産婦人科だけでは充分な治療ができず、専門科と並科という形を取りました。
愛情が湧かないだけではなく、日常の育児にとてつもない苦痛を感じていたのだと思います。
そして、育児に苦痛を感じることを、本人を含めた全員が責め続けていた。
悲しいですね。

ところでazukiさん、4児のママですか。
私なんて、夫一人増えただけでてんてこ舞いしているのに。
凄すぎます(笑)。
written by なな / 2008.05.04 08:28
れいさん、こんにちは。

タイトルを「価値観」にしようか「母性」にしようか迷いました。
母性実習の前です、とお書きになったセンスに感嘆しています(笑)。

未払いは、明らかに悪いことをしているけれど、本人は苦しんでおらず、
恵理さんは、何も悪いことはしていないのに、本人は非常に苦しんでいます。
理不尽を感じずにはいられませんでした。
written by なな / 2008.05.04 08:35
るういさん、こんにちは。

本当に子育てママも、様々ですね。
妊娠・出産に関する相談でも、頭を抱えたくなるようなお話はあります。
それが子育てとなったら・・・大変でしょうね。

それに伴って悩みも増えますが、
女性の選択肢が増え、価値観が広がっていくことは
概ね良いことだと思っています。
written by なな / 2008.05.04 08:45
みけさん、こんにちは

>「一人で行う、成果のない育児」は非常に辛いことだと思います。
社会とのつながりが、出産を境に消えてしまうなんて・・・。

恵理さんのこの苦しさをわかって下さる女性がいて、
安堵で涙が出そうです。
私も恵理さんに、こんな言葉をかけてあげられたらよかったのですが、
まだまだ未熟ですね(笑)。

恵理さんは、お仕事はお辞めになりました。
お仕事どころか、育児からも解放して休養しなければならない状態でした。
しかし、聡明な方ですので、今後も違う生き方を見つけてくれると信じています。

みけさんの会社の方、素敵ですね。
そういう懐の深いボスのもとで働くと、
子育てが終わる頃には、懐の深い人に成長していくのでしょうね。
written by なな / 2008.05.04 08:55
うちの嫁も未だ仕事を続けていて、仕事の誇りを持ってますし、私も応援してます。

幸か不幸か、コウノトリは未だ現われておりません。

我が家にも訪れる問題かもしれません。
written by 風はば / 2008.05.04 19:11
私もその恵理さんという方の気持が分かるようなきがします。私も仕事一筋人間でした。
私の最初の子はかなり子育て難易度高い子でした。(寝つきがすごく悪いEtc) でも5歳になった今は長男からむしろ励まされています。かわいい かわいいほっぺで笑うんです。手がかかるときは、長男をまったくかわいく思えなかったんですが、黙々と愛情を注いだ結果、今となっては宝物(物じゃないです)なのです。今になって気が付いてよかった~! 彼は私に愛情を返してくれているのです。
 
恵理さんのような方も黙々と愛情を注いでいれば、愛情をたくさん抱えた子供が育ち、愛情を返してくれるときがくるのだと思います。そして、きっといつかは心に余裕ができて、わが子に微笑むことができる日が来ると思います。

私はそう、信じたいのですが。

written by えるもー / 2008.05.04 19:46
>恵理さんのような方も黙々と愛情を注いでいれば、

ーーーすみません。上記は

>黙々、淡々と育児をしていれば、
に訂正です。

まあ、そういう状態だと虐待に走ってしまったり、体調を崩してしまうこともあるのですが。。。


written by えるもー / 2008.05.04 19:51
初めてコメントさせていただきます。
いつもエントリーを読みながら、自分の考えを深める
きっかけになっております。

今回の女性ですが、みなさん肯定的なコメントですね。
でも冷たいようですが、私は自業自得ではないですか?と
感じます。

母性を自覚していない女性は妊娠しないほうが子供のため
だと思います。

避妊に失敗した末だとしても
子供を産み育てるという決断は、そう簡単であっては
ならないと思うのです。独身時代と違うのは当たり前だし、
自分の決断にもっと責任を持ってほしいです。
中絶の勇気が持てず、自分の子なら愛情が湧くだろうとか、育てているうちに母性が湧くだろうとか簡単に考える人が多すぎます。

子供が欲しくてもなかなか授からない方が沢山いらっしゃる一方で
予定外の妊娠の末、出産したけれども愛情が・・・って。
それは価値観の多様化という言葉では括れないと思います。
written by チャーリー / 2008.05.05 01:09
こんにちは。
はじめてコメントいたします。

産後の検診で早期に母親のうつ病が見つかるようになるといいなあと思ってます。
育児をしたことがない動物園の動物が育児を放棄したりするように、少子化、小家族化で育児を体験する機会が少ないまま育った現代人にはつらいものがあると思います。
観念的に理解したつもりだったのと、実際のふにゃふにゃの新生児は違いますもんね〜。
生まれるまでは期待に胸ふくらませてたのが実際の育児にこんな筈じゃなかったとへたれたり、子供なんて嫌いとか言ってたはずが自分の子が生まれたらメロメロだったり。
いきなり母性、父性バリバリの人もいれば、ゆっくり親になって行く人も、時に親になりきれない場合もあると思います。

このかたの場合などは父親が子供好きなので、母親が仕事を続けて父親が育児休暇をとっていればうつ病はさけられたと思います。
有名無実な父親の産休、育休が普通にとれるような社会になることを願ってます。

このかたに伊藤 比呂美さんの本などお薦めしたいなあ。
「母性のない女は、女としても人としても、認めてはもらえないんです」
こういう考え方に対してものすごくぶっちゃけた本音が書いてあって気が楽になります。(笑
written by 沼地 / 2008.05.05 07:57
3児の母です。

学生時代、産婦人科の授業の際に、先生から
「将来子どもを生もうと考えてる皆さん。『母性』になる前に『女性』になりなさい」
といわれたのを憶えています。

「女として生まれたからといって、妊娠して出産したら『母性』に簡単になれるわけではない。
自身を女性として十分に生きること、それから母になりなさい。」

私も先生の言いつけを守りまして、大学時代散々遊んで「もうこれで満足!」と自分に言い聞かせてから結婚出産しました。

3児の母となった今でも育児の壁にぶつかった時は「こんな自分が人の親になってていいのか?」と悩むことはありますが、自分の選んだ人生なので頑張るしかない、と考えております。
written by たけ吉 / 2008.05.05 10:24
ローズマリーさん、こんにちは。

>今の時代は、「子供を生んで育てること」だけで心を満たされる女性は少ないとおもいます。育児と仕事が普通に両立できる社会になるといいですね。

特に前半に、はっとしました。
その通りでしたね。
女性の社会進出が進み、選択肢が拡がった今、
旧来の価値観だけで満足せよというのは、もとい無理なのでしょう。
女性の年齢別労働率を各国で比較すると、
30~34歳のところで労働率に落ち込みがあるのは日本と韓国だけで、
ほとんどの国は、その前後の年齢層と労働率が同じです。
日本も世界の標準に近づいて、ローズマリーさんのおっしゃるように
育児と仕事が「普通に」両立(普通、が大事です)できる、成熟した社会になるといいですね。

ところで、過去記事まで読んで下さったようで、感激しています。

>恋愛・結婚カテゴリー

読み返すと恥ずかしいので、自分では読まないようにしています(笑)
written by なな / 2008.05.05 11:14
わんこさん、こんにちは。

恵理さん、授乳は最初の数か月だけだったようです。
それまで小さい子と接する機会も、なかったと言っていました。

>「子供が出来れば可愛いと思うようになるよ」と言われていましたが、今は子供が出来なくて良かったと思います。

個人的には、この考え方に賛成します。
「子供ができれば可愛いと思うようになるよ」とか、
「甥姪ができるば可愛いと思うようになるよ」など、たまに耳にします。
ですが、どちらもその通りにならなかった方も、実際にいらっしゃいます。
何よりも、わんこさんご自身が肯定的に捉えていらっしゃることが、一番ですね。
written by なな / 2008.05.05 11:53
えるもーさん、こんにちは。

いいお話ですね(笑)。
また、違った角度からのコメントに、感じ入っています。
なるほど、そんな考え方もあるのですね。

私の友人にも、えるもーさんと同じような経験をした人がいます。
本人は子供は苦手だったのですが、ご主人に熱望されて妊娠・出産に至りました。
彼女が「自分の子供だけではなく、他人に子供もかわいいと思うようになった」
と言っていたのが、印象的でした。

しかし、これは実際体験してみないとどっちに転ぶかわからないので、
難しいですね。
written by なな / 2008.05.05 12:06
風はばさん、こんにちは。

これだけ仕事を持つ女性が増えた現在ですから、
多くの人にある得るお話なのかも知れませんね。
私自身も、考えさせられました。
written by なな / 2008.05.05 12:08
チャーリーさん、こんにちは。

おっしゃる部分も、確かにあると思います。
妊娠継続・出産を最終的にお決めになったのは、恵理さんご自身です。

しかし、うつ病は多因子疾患ですので、自業自得とまでは言えないと考えます。
ご主人、周囲の対応、職業を持った女性が妊娠出産をしにくい社会、
また、内因的な因子も絡んでいます。

ご本人もご主人も、ここまでの状態になるとは予想だにしていなかったでしょう。
後から振り返れば、「ここはこうすればよかった」と言うことはできますが、
少なくとも恵理さんは、自分の意思で病院を受診するという形で
責任を取りました。

ああ、でもこれは、治療者の視点に過ぎないのかも知れませんね。
我々治療者は、患者さんを受け入れ肯定し、支えて行くのが仕事ですから、
チャーリーさんのような冷静で現実的な視点を
つい忘れてしまうのかも知れません。
反省しなくてはなりませんね。

恵理さんはまだ、治療過程の中にいます。
恵理さんのご一家が、これからどのようになって行くのか、
温かい目で見守りたいと思っています。
written by なな / 2008.05.05 12:28
仕事なら、やった分結果がついてくるからわかりやすいですよね。
私の同僚も、仕事するのが意外と気分転換になるって言ってました。

以前、入院していたとき、時々おしゃべりしていた産後のお母さんが、ふと、「上の子(女の子)とは、どうも性格が合わなくて、しんどい...。」と、漏らしていました。
みんながみんな相思相愛のような親子じゃないんだなと感じました。

あと母性ではないけど、手術が終わった子宮全摘の方に、看護師さんが、「お父さん、手術が終わったので、先生が呼ばれてます」って言われたことに対して、後で「お父さんなんて...。」ってかなり怒っておられました。
その方には、子供がいなかったんです。
産婦人科病棟だと、ある程度の女性はみんな子持ちという思いこみもあるのかな。

入院していると、いろんな価値観に出逢ってしまいます。

医療者も、日々の診察での会話が難しいんだなぁと思いました。
written by さまようSE / 2008.05.05 12:37
無条件に可愛い、ぷにぷにの赤ちゃん期が
母子の「最初で最後の蜜月時代」、
赤ちゃんがやがて一人の人間として
「母親の愛情という名の支配」から自立しようとすると
次第に母子関係が悪化し、母子双方の心身を蝕む。

そんな話もよく耳にすることを思うと、
良好な母子関係の構築に相当の努力を必要とする理恵さんのケースは、
先に希望が持てる母子関係、とも言えるのではと思います。
written by 和美 / 2008.05.05 12:42
沼地さん、こんにちは。

産後健診でのうつ病スクリーニングに関するご意見は、深く同意です。
世界では、実施している国もあります。
父親の育児休暇といい、まだまだ我が国は立ち遅れがあるということでしょう。
恵理さんの場合も、産褥うつの時点で対応できていたら、
現状は違っていたかも知れません。

>ゆっくり親になっていく

いい言葉ですね。
現場で使わせて頂きます。ありがとうございます。

伊藤比呂美さん、興味が湧いてさっそくウィキペディアで調べてみました。
かなり著書がありますね。
重ねて、ありがとうございます。
written by なな / 2008.05.05 12:46
たけ吉さん、こんにちは。


子育てが大好きという、3児のママのたけ吉さん、
ママというより、そこはかとない女性らしさをいつも感じていましたが、
今回頂戴したコメントで、ちょっと理由がわかりました(笑)。
「母である前に女性であれ」、これは、母性の原点かも知れません。

>大学時代散々遊んで「もうこれで満足!」と自分に言い聞かせてから結婚出産しました。

潔さに、感服しました(笑)。
written by なな / 2008.05.05 12:53
初めてサイトを拝見いたしました。女医です。

子供がいます。私は幼少時から何でもしたがる性格で、結婚や出産、育児、他にもたくさんの事を経験し、そして、結局すべてが中途半端になりました。
医師、妻、母、女、人間、どれも未熟というより、いい加
減。ただ忙しいだけです。

こうやって、自分の中途半端な生き方を、何かのせいだと自分に言い続けて生きています。

髪を巻いて、洋服にも靴小物にも気をつけて、いつも綺麗って言われたいから、、、でも中身はオヤジだしオタク。医学書大好き。ぐちゃぐちゃの部屋で本や資料に囲まれるとワクワクしてしまう。
子供は出来るなら自分の理想どおりに育ってほしい。
好きだけど、自分の勉強中は邪魔。これって母性無いってことなのかしら。

こんな人間なのに仕事が絡むと、何をおいても!みたいな、アツい人になる。

母性、、、自信無いですね。私も無いかも。子供は私にとってかけがえの無い人。危険からは絶対守るけど、余りベタベタ近づきたいとは思わないのです。

家族みんなそれぞれ自分の人生を生きるしかないんだと思いませんか?たとえ小さな子供でも、、。
written by kumi / 2008.05.05 12:59
こんにちは。恵理さんの気持ちが分かります。
私は現在育休中ですが、休職前の生活とは何かと雲泥の違いがあります。働いていた頃は、毎日職場で何十人という人達とコミュニケーションする機会がありましたが、今は赤ちゃんとだけ。当然ながら赤ちゃんはどんなに話しかけても返事をしてくれません。自分を奮い立たせて外出しなければ、今日会話をしたのは旦那だけでした・・・なんてことも。言葉や思考能力を失っていきそうで、落ち込む日もしょっちゅうです。

私の場合、精神のバランスを保つために必要不可欠なのは、育児経験のある友人達の存在です。ある友人は、私が育児に行き詰って涙ながら電話したとき、サンドイッチや巻寿司やカットフルーツなど片手で食べられるお土産を持って我が家に来てくれ、私がゆーーっくり入浴する間、子守を引き受けてくれました。心身をのんびりさせてくれる人の存在はありがたいものです。恵理さんのように叱咤激励されたら返って辛いのは当然です。
written by みどり / 2008.05.05 13:44
なな先生へ

>ですが、どちらもその通りにならなかった方も、実際にいらっしゃいます。
>何よりも、わんこさんご自身が肯定的に捉えていらっしゃることが、一番ですね。

そう言って頂けると、とても落ち着きます。
私の場合は、元ヨメも子供が苦手だと言っていたので、できない様にしていたのです。結果的にそれが良かったという事になりました。

最近になってアダルト・チルドレンと共依存だった事がわかり、子供が苦手だった根っこがわかった気がします。

チャーリーさんへのお返事の中の
>少なくとも恵理さんは、自分の意思で病院を受診するという形で
>責任を取りました。
というところに恵理さんの聡明さを感じます。

私自身うつを経験しているので、恵理さんの病に治療の効果がすぐには現れにくいのではとも思いますが、周りの方々が暖かく迎えてあげられれば快復もそう遠くはないでしょう。
written by わんこ / 2008.05.05 16:11

なな先生へ

今回のお話と寄せられたコメントを読んで
色々と考えさせられました。

私は病気で子供と授かることはできません。
「子供を産めない女性は女じゃない!!」みたいな
言葉の刃に心をえぐられ・・・
その事から逃げるように 仕事にのめりこんでいます。
仕事をとったら何も残らないような状態です。

私も仕事を辞めて 社会との繋がりがなくなったら
恵理さんと同じような状態になりうるかもと
思ってしまいました。
違う方法で社会と繋がっていける道を見つけなければと
考えさせられました。

なな先生 今回のお話 ありがとうございました。

話は変わりますが、妊娠・出産・育児と経験している
働く女性は本当に大変だと思います。

いろんな要因で 心体のバランスを崩して
会社を去っていく働くママを何人も見てきました。
社会との繋がりが絶ってしまうのも、辛いでしょうが
母親という大きな役割を担いながら 
社会と繋がって行くのも大変だと思います。

働きながら子育てをしている女性には
会社は優しくないですからね。。。(特に私の会社は・・)

大変な時期をクリアして 残っている先輩は
やはり周りの人(家族)に恵まれているように思います。
家族はもちろんですが、社会がフォローしてくれる
仕組みができあがれば、仕事を辞めずに頑張れるお母さんが
増えると思いたいですね。
written by Tom / 2008.05.05 18:42
こんばんは。
はじめまして。いつも、なな先生のコラム 楽しみにしています。

今日は、恵理さんのことが他人事と思えず、コメントさせていただきます。

私も一人目の子どものとき、恵理さんと同じようになりました。赤ちゃんを見てもかわいいと思えず、泣き声は自分を責めているように聞こえ、あやしても泣き止まず、本当につらかったです。母や夫があやすと、スヤスヤと寝入ったり・・・・何度泣いたことか。おっぱいもあんまり出ないし・・・今までに、たいがいのことは人並み以上にこなしてこれていただけに、自分が許せなかったのかもしれません。
また、「大人の人」との会話が激減したのもつらかったです。
これでは、自分が壊れてしまうと思い、できるだけ外に出て、公園で同じ悩みをもっている友達を見つけ、少し救われました。彼女とは、以来14年間友人としてお互いに助け合っています。母や夫が心配してくれたり、手助けしてくれたりするのはかえって精神的に負担でした。

少し育ったころには、まだ幼い長男に声を荒げ、虐待すれすれのこともしていたと思います。

彼が5歳の時に妹が生まれました。彼女には生まれたとき、一目でわかる奇形がありました。でも、初めて「この子が育っていくには自分を頼りにするしかない」という感情が心のそこにストンと落ち着いて、他の子とちがうその部分さえとても愛しく愛らしく思えました。そして、目からウロコが落ちるように、長男を受け入れることができるようになりました。不思議ですね。

今は彼も中学生。昨年ガンの告知を受け、大きな手術を受けたため、体力が低下し合併症もあり、身体が思うように動かない私の右腕として、家庭を支えてくれています。少し大人になった彼と話をするのは、私の楽しみのひとつです。(思春期なので、あまり口数はおおくありませんが(^^;))

私は今でも周りのお母さんたちに比べて子どもが苦手だし、ベタベタしたかわいがり方はできないですが、わたしなりに育ってきた彼らを個人として認め、一緒に過ごすのを楽しんでいます。

恵理さんにもいつか「そんな日もあったよね~」っていえる日が来ると、いいですね。
written by スニフ / 2008.05.05 20:47
なな先生、こんばんは。

理恵さんのような方、時々いらっしゃいますね。
ユング心理学でペルソナという概念がありますが、人は多くの仮面を使いながら生きています。
ところが、ある仮面の魅力に取り付かれると、仮面をはがすと自分もはがれてしまう状態になります。理恵さんは、仕事をしているご自身の仮の姿が、ご自身と同じ状態になっていて、他のいろいろな素晴らしさを持っている、ご自身本来の姿に戻ることができなくなってしまっている、といった心理状態のように見受けられます。

理恵さんの苦しさは、「母性のない女は、女としても人としても、認めてはもらえないんです」ではなく、「母性は十分あるのに、生理的に異質だと遠ざけてしまい、素直に受け入れることができなくなっている私が悔しいんです」との悲鳴に聞こえます。苦しいと思いますが、否定しようと思っても否定できないご自身の母性を受け入れることができるかどうか、次第かもしれません。そして、ここは、理恵さんご自身が置き去りにしてこられたことなのでしょう。最後は理恵さんご自身が決められることでしょう。

そういえば、姪が生まれてから小学校の中学年頃まで、毎週のように「おっちゃん!」ということで、親と一緒に、私のところに遊びにきて、自宅は保育園みたいな雰囲気でした。しかし、楽しかったですね。病院から呼び出しがあった時は、「おっちゃんは急な仕事ができたから、ちょっと出るからね」ということで・・・。今は中学生になり、寄り付かなくなりました。まあ、これが普通でしょう。
written by K&R / 2008.05.05 22:00
なな先生、はじめまして。
いつも楽しみに読んでいます。

自分の子供がかわいいと思えるまでに時間がかかったものです。近くにいた人に育児は衣食住を整えればいいんだよと言われて救われたように思います。

恵理さんにも楽しいと思える日が戻ってきますように、祈っています。
written by kobito / 2008.05.06 11:31
さまようSEさん、こんにちは。

診療の場での会話の難しさは、時々感じることがあります。
さまようSEさんのお話にある「お父さん」には、はっとしました。
なるほど、そんなこともあるんですね。

未熟児で生まれた赤ちゃんが、すくすくと育っていく姿を見て
他の人が「大きくなったね」と言うのを聞いて、傷ついている、
というママの話を聞いたことがあります。
気遣いはとても難しいですが、ひとつひとつのケースにきちんと耳を傾けるしかないでしょうね。
written by なな / 2008.05.06 13:19
和美さん、こんにちは。

>先に希望が持てる母子関係

今回は、皆さんに教えて頂いてばかりです(笑)。
和美さんのこのお話にもまた、目からウロコでした。
恵理さん、お友達が大勢いるくらいですので、
元々人が好きなのだと思います。
この子が少し大きくなったら、いい親子関係が結べるかも知れませんね。
希望が持てました。ありがとうございます。
written by なな / 2008.05.06 13:22
女医先生、こんにちは(お名前がなかったので、こうお呼びしますね)。

>医師、妻、母、女、人間

家庭のある女医には、これだけの役割りがあるんですね。
一人しかいないんだから、どれもそこそこできていればそれでよし!と思う私は、
少々楽天的過ぎるのかしら(笑)。

>仕事が絡むと、何をおいても!みたいな、アツい人になる

こういうものをひとつお持ちであることは、素晴らしいと思います。
私にも産婦人科医療という宝があり、とても大切にしています。

子供はすぐ成長します。
恵理さんのお子さんも、ひとつの人格として恵理さんと接することができるようになったら
状況も変わってくるかも知れません。
written by なな / 2008.05.06 13:32
みどりさん、こんにちは。

大変な思いをなさっていたのですね。
今は如何ですか?
お気の休まる暇はありますか。

みどりさんは、素晴らしいお友達をお持ちなんですね。
感動しました。
昨年、マタニティー・ブルースについて、少し学術的な記事を書いたものがあります。
http://blog.m3.com/nana/20070818/1
ここに出てくる「周囲の人がやるべきこと」、そのままではありませんか。
まずはみどりさんご自身を、そして素晴らしいお友達を大切になさって下さいね。
written by なな / 2008.05.06 13:37
わんこさん、こんにちは。

わんこさんも、辛い思いをなさって来たのですね・・・
その上で、今苦しんでいる恵理さんに思いやりをかけて下さることに、
人としてのやさしさを感じます。
ありがとうございます。
written by なな / 2008.05.06 13:47
Tomさん、こんにちは。

「社会とのつながり」、これがひとつのkey wordになっていたのですね。
何となく感じてはいましたが、明確に言葉として捉えてはいませんでした。
目の前の霧が晴れたような思いです。ありがとうございます。

でも・・・難しいですね。
今の日本で、女性が社会とのつながりを持ちながら育児をすることも、
社会とのつながりの代わりとなるような大切なものを得ることも、
どちらも容易ではありません。
私自身も、他人事ではないお話です。

Tomさんのおっしゃるように、子育て中の女性を社会がフォローできるといいのですが。
諸外国というお手本があるので、あとは政治の在り方次第かも知れません。
written by なな / 2008.05.06 13:54
スニフさん、こんにちは。

似たようなご経験をされた方の生の声には、目を見張ります。
思うようにならない時に赤ちゃんの泣き声を聞いて感じること、
夫や母が代ると、すやすやと寝入った時の泣きたくなるような気持ち、
「大人の人」との会話が激減したことの辛さ。
どれも異口同音に恵理さんがお話になっていたことです。
治療者にとって、同じ悩みを抱えた患者さんのお話は
とても得がたく貴重なものです。

>恵理さんにもいつか「そんな日もあったよね~」っていえる日が来ると、いいですね。

本当に、そうですね。
ご自身が辛く大変な時に、私の患者さんに温かい思いやりをかけて下さって、
ありがとうございました。
written by なな / 2008.05.06 14:01
K&R先生、こんにちは。

ペルソナのお話、恵理さんにとっての母性のお話、
大変勉強になりました。
専門家でいらっしゃる先生に、こんなことをタダで教えて頂いてしまっていいのでしょうか(笑)。

恵理さんが、否定しようとしても否定できな母性をどこまで受け入れることができるのか、
これがポイントなんですね。なるほど・・・
どのような結果になっても、恵理さんに共感し、恵理さんの選択を支持していきたいと思っています。

ところで姪御さんのお話、微笑ましいですね(笑)。
楽しい幼少期を一緒に送った伯父様です、思春期を過ぎたら、
今度は大人同士のいい関係が築けるのではないでしょうか。
written by なな / 2008.05.06 14:07
kobitoさん、こんにちは。

>育児は衣食住を整えればいいんだよ

今回は、本当に皆様にさまざまなお知恵を頂戴しましたが、
kobitoさんのこの言葉も、非常に心に響きました。
折を見て恵理さんにかけてあげたい言葉です。
ありがとうございます。
written by なな / 2008.05.06 14:09
なな先生、はじめまして。
私は、小さな市町村の保健婦として3年働き、職場の人間関係、旦那の消化器の特定疾患発症、色々な事が重なり、うつ病の診断を経て、退職。当時25歳でした。

保健婦で育児相談をしていて、自分の育児体験が保健婦として生かせたらいいなあという思いを抱いていた時も。

専門医による治療、療養生活が少し落ち着き、私も家族計画を考え、主治医と相談の上、産婦人科も受診し、相談しながら、薬の減薬。
もっと簡単に薬を減らすことができると思っていましたが、薬を減らすと、悪化。

主治医は、色々な方法を考えてくれて、結果、薬を戻すという事を一年ぐらいかけて、ようやく前の状態に戻りました。

周囲は、赤ちゃんラッシュ。
でも、私は、自分の事で、精一杯。

育児は、自分に余裕がないと出来ないということを痛感しました。
幸い、結婚して10年になりますが、旦那と一緒にいる時間が一番幸せ、自分にとっても癒しであり、今は、色々な夫婦関係がある中、夫婦共、慢性疾患の病気で大変だと思うけど羨ましいと言われる様に。

子供が欲しいという気持ちも小さくなり、女性としておかしいのかな?と自問自答し、苦しむようになり、主治医に打ち明けました。

「少子化と言われるその変化には、何らかの社会変化があっての事だから、おかしくはないよ。むしろ、病気を夫婦で認め合ってそれは素敵な事だと思うよ」

今や、時代が変わって保健婦が保健師に。
育児相談というより、虐待待相談が多いとの事。

地域密着だった保健婦も、合併によりあらゆる所へ異動し、今後どうなるかというメタボ健診。

保健婦だった時代は終ってしまったのかなあと。
何かと、理不尽な事がある世の中に、育児する側も、される側も、今まで通りには、いかないというのが今の現状なのかもしれないですね。

子供さえいなければ・・・という後悔だけはしたくないと思い、私はこれで良かったのかもしれないのかなあと。

色々なお話を伺って、私は、今まで通り、自分自身と、旦那を大切にしたいなと思いました。
written by 元保健婦 / 2008.05.06 16:13
なな先生,こんにちは。

可動性のある骨盤をもつ女性は何度でも新しい人生を生きられるのだと私は思っています。
その大きなきっかけが妊娠出産育児です。

今まで知らなかった世界にえいやっと飛び込むことになるけれど,そこはどれだけ豊かな世界であるかがあまりにも語られていないと感じています。

私は出産するまでは,それこそよく遊びよく働き…と思う存分自分のための時間を過ごしました。

出産によって,今まで見えなかったものがどれだけ見えるようになったことか。
こんなところに子どもが遊べる公園があったのか,といった日常的なことから,子育て支援を通して政治のこと,教育のこと,果ては子どもを見つめることから心理学や哲学のことまで学びたくなり…。

子どもがいなければいないで広がった世界があったでしょう。
でも子どもがいるから深まった世界がどれだけあることか。

ひたすら他人のために自分を使う,という男性ならば禅寺にでも入らなければできない修行を女性は育児を通してすることができます。

新たな自分の発見の連続です。
子どもをみつめる=自分をみつめるです。

仕事をばりばりしていた自分も自分,子どもの世話に明け暮れる自分も自分,先がみえなくてもがく自分も自分。

どんな自分を受け入れるていくことができれば,新たに知る世界を心の底から楽しめるでしょう。

92歳になった祖母がこのあいだ言ってくれました。
「おばあちゃんは50になってからやりたいことをみんなやった。あんたは焦らんで,今はしっかり子育てしてたらよろし。」

恵理さんがトンネルを抜けることができる日が早く訪れますように…。
written by ちいまめ / 2008.05.06 18:18
 なな先生

恵理さんに母性がない・・・とは思えないのです。
恵理さんの気持ちが妊娠発覚あたりからどうも前向きに進んでいないというか、一つ一つ受け入れながら進んできていないのでは・・・
うまく言えませんが出産に向けてどんどん自分の身体、赤ちゃんの身体、周囲の期待が動き出している一方、肝心な恵理さんの心がその時点から止まってしまっているような感じを受けます。
その時点で誰かに本音で語ることが出来ていたら・・・と、強く思ってしまうのです。

誰の人生も”う~ん、選択ミスか・・・”ということがありますよね。あるある!
どんな環境であれその人らしくしなやかに修正して生きてほしいな・・・と自分にも言い聞かせている今日この頃です。
 
昔だっていろんな価値感があったのですよ。
双子を出産し一人を親戚にあげた・・・女の子だったからあげた・・・仕事に生きた・・・結婚したけど、嫌で戻ってきた・・・などなど。高齢者の方のお話を聞くのは本当に人生の勉強になります。結構皆さん波乱万丈人生ですよ。

今は情報が多過ぎて、少し個性的な行動を起こすとたちまち伝わってしまいますが・・・
女だから!母だから!って決め付けないで”人”としてその人らしく。
恵理さんらしい道がきっとあるはず・・・と人生の荒波にもまれている同志として陰ながら応援しております。
written by ぴょん / 2008.05.07 09:35
なな先生、こんばんは。

>専門家でいらっしゃる先生に、こんなことをタダで教えて頂いてしまっていいのでしょうか(笑)。

医師仲間では、これが普通ですよ。古い感覚かもしれませんが・・・(苦笑)。専門分野を問わず、医師皆の財産になっていきますから、これこそが、医師の仕事の楽しさではないでしょうか?十数年くらい前は、これが普通でした。こういった積み重ねが、専門を問わず、皆の共通の財産になっていきます。

一方、知識や技術を理解し、専門家と同じ対処をしていても、医師によって結果に大きな違いが出てくるのも否めません。この辺りが、専門家ならではの技能になるのかもしれません。専門家はやさしいけど、患者さんや専門分野が違う医師が思っている以上に厳しい目を持っているよ・・・といったところでしょう。

全く同じ対処をし、同じ転帰をたどっても、医師によって遺族の気持ちが全く違うことがよくありますね。

体力的に持たない時は別ですが、そうでない時は、診察に同席すると、得ることは、すごく大きいですね。
written by K&R / 2008.05.08 02:10
元保健婦さん、こんにちは。

長い間、大変なご経験をなさった後に、末文に記されている言葉に、
なんだかしびれてしまいました(笑)。

育児する側もされる側も、確かに変わってきましたね。
それでも、今でもちょっと心配な褥婦さんは、地域の保健婦さんにお願いして
家庭訪問をしてもらう、というスタイルで連携してきました。
ご本人のケアも含めての育児相談をしているものと思っていましたが、
そうでもないのですか。

>旦那と一緒にいる時間が一番幸せ

うふふ、心から同感します(笑)。
私もそうなんです。結婚前は本文の恵理さんのように、
仕事をしているか友達と遊んでいる時が一番でしたが、
今はどこにも出かけずさっさとうちに帰って、
主人と一緒に過ごす時間を一番大切にしています。
10年たっても、元保健婦さんのように思えるのが夢です。
written by なな / 2008.05.08 07:59
ちいまめさん、こんにちは。

ちいまめさんには何度も、息を呑むようなコメントを頂戴しましたが、
今回のお話もまた、身の引き締まるような思いで読みました。
育児経験のない私には、思いもよらかった育児の多面性。
子供をみつめる=自分をみつめる、ということ。
人を一人育てるというのは、実に深い経験なのですね。

恵理さんには、ありのままの自分を受け入れてもらうことを目標に診療に当たっていますが、
「ありのままの恵理さん」についての理解が、深まりました。

>ひたすら他人のために自分を使う,という男性ならば禅寺にでも入らなければできない修行を女性は育児を通してすることができます。

今年一番の名言です(笑)!

written by なな / 2008.05.08 08:08
ぴょん先生、こんにちは。

このブログは、普段からコメントの豊かさが特徴ですが、
今回は、本当にコメンターの皆様から授かった智恵に、
目からうろこが落ちることしきりです。
ぴょん先生に、とどめを指された感じ(笑)。

>恵理さんの心がその時点から止まってしまっているような感じを受けます。

これです。
まさに、この通りなのだと思います。
恵理さん、ご自身に母性がないと思っていますし、そのことに打ちのめされている面があるように思います。
もう少し具合が良くなったら、折を見て
「母性がないわけではない」ということへの気づきを促してあげるといいかも知れません。

ぴょん先生に、深謝します。

written by なな / 2008.05.08 08:13
K&R先生、こんにちは。

そうですね。
十数年前は、大きな医局で諸科のドクターが気ままにくつろいで、談笑していました。
そこで、思わぬ知識を得たり、こちらから提供したり。
当直の夜に先輩医師から聞く、耳学問のような良さがありました。
共通財産という表現がぴったりですね。

全く同じ処置をして、同じ転帰を辿っても、結果がちがうことも経験します。
スキルの違い、ということかも知れません。
written by なな / 2008.05.08 08:21
『ちゃんとした女性』なら、子どもが生まれたとたん『母性』あふれるちゃんとした母親に変貌するのが当然。恵美さんはそう思い込んでおられるのではないでしょうか?『母性』なんてあやふやなもの、実はないんじゃないかと私は思っていますが。
高学歴で専門職でキャリアを積んだ女性が、急に『母性』沸きあがる完璧な母親になれるか、というと、現実は結構厳しいものがあるのではないでしょうか。仕事と育児は全く違うし、いくらがんばってもがんばらなくても赤ちゃんは母親を認識してるんだかしてないんだかわかんないから育児の『成果』もわからないし。案外、仕事などしたことのない学歴のない一回りも若い女の子の方が上手に子育てしているように見えたり。
私は恵美さんのようにバリバリのキャリアではないですが、専門職についているので、新生児にはかなり当惑しました。白状すると今までの人生で精神的に最も辛かったのが産後休暇の期間です。何より辛かったのが、母親になったとたん『仕事はもう片手間でいいよね』と言わんばかり周囲の目です。いや、実際妊娠前と同じペースで働けるわけがなかったのですが、『育児大変でしょうからこの辺で』と差し伸べられる提案まで、『母親になったお前は仕事の上では周囲のお荷物』と言われているように感じられるほどでした。子供はただのハンデイにしか感じませんでした。性懲りもなく二人目を作ったときは恵美さんのようにおかしくなって通院が必要になりました。
でも、子供は育ってゆくので葛藤も時間が解決していきます(と言いつつ、まだ結構葛藤してるんですが・・・)。エイリアンのようだった赤ん坊にはとうとう愛情はもてませんでしたが、2歳くらい以降、人間らしくなると余裕も出るし、世界中で一番自分を好いてくれる人間をいとおしく思うのは母性と言うより人間なら当然持っている普通の感情なので、恵美さんも適切な支援を得て余裕さえ持てれば普通に愛情がわいてくるのではないかと思うのですが・・・。
先の見えないトンネルのように感じても、出口があることを知ってもらえるだけでもお気持ちが楽になるといいのですが。
written by みき / 2008.05.09 18:21
みきさん、こんにちは。

貴重な体験をお話し下さいまして、ありがとうございます。
そして最終的にはトンネルを出て、現状に寄り添ってお過ごしのご様子、心底ほっとしました。
今回頂戴したコメントは、key wordsの宝箱のようです。
同じ悩みを抱える全ての女性に、かけてあげたい言葉の山です。
中でも、「人生で精神的に最も辛かったのが産後休暇の期間」という言葉は、
とても衝撃的なものでした。

こうしてここで、皆様から様々なお智恵を寄せて頂いている間に、
また一人、同じ思いに苦しんでいる患者さんが受診されました。
その数の多さに驚くと同時に、こんなにも多くの女性が苦しんでいる現状を見ると、
この問題は到底看過できません。
新しく受診された方は、幸いにしてまだ妊娠中、今だからこそできるケアがあります。

皆様からの智恵を授かって、治療者として少し成長することができました。
温かいお心と一緒に、恵理さんや新しい患者さんを含めた苦しむ女性達に、届けます。

本当に、ありがとうございます。
written by なな / 2008.05.10 13:47
みきさんとなな先生のお話に、浜崎あゆみさんの「End roll」を思い出してしまいました。

あっ・・・私の好きな曲は、出征兵士を送る歌・露営の歌・喜びも悲しみも幾歳月・宇宙戦艦ヤマト・・・最近の曲では地上の星・・・こういったところでしょうか。しかし、悲しい歌も大好きです。

ふと思うのですが、人が回復していく力は凄いものがありますね。恵理さんやみきさんと同じような方もいろいろと診察してきて、今も診察していますが、いつの間にか自分で新しい道を見つけて歩んでいかれる方が多いですね。何で良くなるのか、私にはわかりません。

そして、自分が思っている自分への評価と他の人が思っている自分への評価は、食い違っていることが多いですね。

体を壊して休んでいた頃、「もう私など必要ないだろう。死にたい」と思っていたのですが(カッターナイフで頚動脈を切り裂けば・・・)、周囲はそう思ってなかったようで、今は、のんびりとスーパーバイズをさせてもらっています。私も、思ったより回復力があったのかな・・・。それはともかく、自分も他の人も大切にしていきたいですね。

今度は、炎のランナーを目指そうかな・・・(苦笑)
written by K&R / 2008.05.11 00:01
K&R先生、こんにちは。

先生とお話をしていると、あまりの穏やかさに
お身体を壊されていたことを、つい忘れてしまいそうになります。
先生は今でもここで、ソフトにスーパーバイズして下さっていますね。

診療の場でスーパーバイズして下さっている先生の外来は
まるで神業のようで、
何をしているのかわからないような感じです。
そして、いつの間にか患者さんは治っていく。
K&R先生の外来もあんな感じなのかしら、と想像しています(笑)。
written by なな / 2008.05.11 15:52
仕事に没頭していた頃、結婚できないで生きていくことが怖かったのです。
結婚して子供が出来て退職したときは、仕事を出来ない、戻るあてもない自信もないことが怖くてたまらなくなりました。
その後もがいてもがいて、このまま平穏に主婦として生きようか、、、、、、悩んでいるうちに、私はこのまま終われない!と強く思いました。
やはり社会は不公平です。どうやって復帰すればいいのか全くわからない。でも一生をかけて得た資格を、簡単にはあきらめきれない自分もいて、毎日悔しくて泣きながらご飯を作っていました。

でも絶対絶対このまま終わりたくない。どんな苦労をしても私に戻ってみせる。そう言い聞かせて、もう10年近く経ってしまいました。厳しいですね。
written by kumi / 2008.05.12 10:18
 なな先生

実は私もトンネルにどっぷり入っていました。
望んだ結婚退職。望んだ計画出産。
順調なはず・・・幸せになるはず・・・

思うように行かない子育て、家庭に無関心な夫・・・
出口の見えないトンネルでした。
望んだ同居・・・頼りにならない夫の変わりに義父母が
どんどん関わってきます。裏目に出てとうとう私の
居場所がなくなり・・・心は大荒れ。
夫の心はますます離れていきました。
自分を責めてばかりの毎日。
私がいなくなったら私もみんなも楽だろうな・・・。

そんなときに経験した頸部癌。
命には限りがあるんだ・・・と、少し気がつきました。

それでもまだトンネルの出口が見えなくて
うつだなって自覚はあったけど受診が嫌でした。
子供の前で情緒不安定。
カウンセリングに通いました。
素敵な先生と出逢えました。
少しずつ少しずつ自分でも這い上がろうとがんばって
自分の心を取り戻す事ができるようになりました。

そして自信がなかったけど縁があって就職・・・。
やっと自分の居場所を見つけたのです。
そして今は夫とは別居・・・・
こんな自分でもいいんだ・・・と、思えたことと
自分の居場所を見つけたこと。
これに気がつくことができました。

今はトンネルから出ている自分を感じます。
空が青いこと、木々の命を感じます。

今までの辛くて悲しくて不安だらけの経験は決して無駄ではなかったと思えるんですよ。
心で考えることができるような気がするからです。

なな先生、世界でたった一人でいいのです。
”あなたの話を全部聞きますよ”という人が一人いて下さると、人は救われるのです。
前に向かって歩きはじめます。
written by ぴょん / 2008.05.12 13:58
なな先生、この場をお借りすることをお許し下さい。    
私は、なな先生をはじめM3の多くの先生に出会えて幸せです。       ぴょん先生もその一人です。なな先生と一緒で、いつもコメントを読む度に心が温かくなるんです。   忘れかけていたものを見つけられました。     私の一番ほしいものがわかりました。       
私もある嫌悪感で未だにもがいています。     そのことで体調もすぐれずに、悩み苦しんではいますが、ヒトとして成長することのきっかけだと思えるようになれました。
  
どうにかしたいと頑張れば頑張るほど、うまくいかずに日々繰り返している自分との戦いのようなものに、人生には、こういうこともあると思う毎日です。      
でも、少し力を抜きはじめてから、また、全く違う世界が見えてくるようになったり、今までと違ってもいいとも思えるどこか心に余裕をつくれる自分にも気付きはじめました。

ヒトは悩み苦しむながら、後悔しながらでも自分と向きあっていくうちにぴょん先生の仰る自分の居場所であったり、自分の幸せのかたちを見つけていけると思えるようになりました。
written by E / 2008.05.12 15:14
なな先生、こんにちは

>人としてのやさしさを感じます。

こんな最上の褒め言葉をいただき、とてもくすぐったいです。


少しずつ読んでいるのですが「心の傷を癒すカウンセリング366日」今日一日のアファメーション(西尾和美著)という文庫本にはこうあります。

自分は生きるのに、あたいする人間です。
自分は、自分のままでいいのです。
自分は愛するに、あたいする人間です。
自分は、自分の居所をつくっていいのです。
自分を、うんと好きになります。

これが、1日約1ページの項目の冒頭に、毎回書かれています。
1年かけて(とは限りませんが)少しずつ読んでいくうちに、これらの言葉が自然に心の中に染み込んでいって、癒されていくのでしょうね。
written by わんこ / 2008.05.12 18:07
いまはいろいろと難しい時ですね。

恥ずかしながら、私の体験談を・・・

三十半ばの頃、結婚しました。しかし、半年で結婚生活は破綻・・・理由について、細かいことは言いませんが・・・「君がもう一度、私と一緒にというのなら、僕は君の気持ち次第で決めるよ」。ところが、彼女の家族や親族が、結婚前とは裏腹に、この一件だけで、私の悪口を周囲に言いふらし、非難します。いい彼女だったのですが、これでは一緒に生活できません。別れる時、「もう一度だけ抱いてほしい」とのことでしたから、私も応じ、別れの前のひと時を過ごしました。そして、「これから、別々の道を行くことになるけど、君も自分を大切にしてね」といったところ、泣き出し、去っていきました。

>先生とお話をしていると、あまりの穏やかさに

誤解かも・・・(苦笑)

彼女の家族や親族から何度となく電話がありました。最初は普通に話を聞いていました。しかし、途中から攻撃的な態度になりましたから、私も態度を一変しました。急に怒り心頭といった心理状態になり、反撃体制を整え、相手のタイミングを読んだ上で、反論や変な動きができないよう、周囲を見方にする工作を行い、相手の言い分と動きを全て撃滅してしまったものでした。しかし、ここまで怒らされることは、まずありません。

あれから、何度となく再婚をとの話があり、いろいろな女性とお付き合いしました。しかし、今も、一人でのんびりやっています。
written by K&R / 2008.05.13 03:36
kumiさん、こんにちは。

結婚をせずに仕事を続けていくことへの不安、よくわかります。
私も漠然とそんなことを感じていました。

心から妊娠を望んでいたはずの女性が、妊娠経過中に心のバランスを崩し、
育児どころではなくなってしまうこともあります。
自分の心の移り変わりですら、自分でも予測のつかないものなのかも知れません。
まして社会情勢の変化は、把握し難いものなのでしょう。

>でも絶対絶対このまま終わりたくない。どんな苦労をしても私に戻ってみせる。

kumiさんを、こう思わせるものは、何なんでしょうね・・・

written by なな / 2008.05.13 08:20
ぴょん先生。

ぴょん先生の、ふわふわの砂糖菓子のようなやわらかさはどこから来るのだろう、と
時々思っていました。
長く、出口の見えないトンネルを通って、そして生き抜いた方にしかない
やさしさ、やわらかさなのかも知れません。

ぴょん先生は、このブログを始めた当初から、
他者への愛情を感じるコメントをたくさん下さいました。

ママがお産中の分娩室に駆け込んできたお兄ちゃんが、
ママが陣痛に苦しむ姿を見て
「ママ、泣いてもいいんだよ!」と言ったお話に、一緒に感動して下さいました。

中絶費用がないからと、夫婦で奥さんのお腹をバッドでたたいた人の話の時は、
「2つの命をたたいているということが、わかっているのでしょうか」
と、真摯なコメントを下さいました、

恩師井上先生が辞表を出した時には、
「井上先生、いっぱい映画を見て下さい」と
やさしいやさしい言葉を下さいました。

内診禁止の現場のお話をした時に、ある助産師さんが
「開業産院なんかに就職したくない、他科の病棟でなんか働いたって意味がない」とコメントをくれた時には
「そんな悲しいことを言わないで下さい」と
慈しみのある言葉で、諌めて下さいました。

拒食症の千秋さんと、治療に苦渋する私と。
一緒に立ちすくむ私たちを助けて下さったのも、ぴょん先生でした。

他にも、挙げればきりがありません。

ぴょん先生、大好きですよ。
このブログに来てくれて、ほんとうに嬉しい。
written by なな / 2008.05.13 08:35
なな先生、昨日は、この場をお借りしましてありがとうございました。    
感情入りしてしまったことをお詫び申し上げます。
まだまだ不安定な面もありますが、例え、落ち込んでも自分の持ち前かわかりませんが、明るく笑顔を忘れずにやっていきます。  
昨日は、感極まって泣いたりばかりでしたが、そういう面をここでは見せられるのも、なな先生、ぴょん先生に心を許せるからだと思います。        だから、少しすっきりしました。         その繰り返しでもいいから、ゆっくりでもいいから、進んでいこうと。
きっと出口が見えてくると思えるようになりました。本当にありがとうございました。
written by E / 2008.05.13 16:33
Eさん、こんにちは。
重ねてのコメントを、ありがとうございます。

ぴょん先生に、やさしいメッセージを贈って下さって、ありがとう。
Eさんにはこうして、何度心を温めてもらったことでしょう。

直面した現状や自己をありのまま受け入れ、適応していくということは
言うのは簡単ですが、実行するのは大変な難行だと思います。
でも、Eさんはきっと大丈夫。
苦しみ悩むご自分を、受け入れられる方です。
心やさしいEさんが、安住できる居場所を見つけて、幸せになれますように。

written by なな / 2008.05.14 03:04
わんこさん、こんにちは。

その本に毎回書かれているという魔法の呪文のような5行、
kumiさんやぴょん先生、Eさんに向けて下さったメッセージのように
思えてなりませんでした。
わんこさんご自身もまた、読みながら、
ご自分のペースに合わせて、ゆっくりと癒えてくのでしょうね。
written by なな / 2008.05.14 03:11
K&R先生、こんにちは。

先生は一体どんな方なのだろうと、いつも思っていました。
ですので、今回のお話は興味をそそられつつ(すみません)、驚きであると同時に、
私の想像するK&R先生らしい一面も感じました。

持論ですが、「別れ際に、男性の器が出る」と思っています。
前半に綴られた、別れの前のひと時のお話、なんだかとても先生らしくて(笑)。
こういう見事な別れ方をされると、女性は忘れられないのではないかな~と思います。

>今も、一人でのんびりやっています。

やっぱり、とっても穏やかなK&R先生と思えてしまうのですが(笑)。
written by なな / 2008.05.14 03:28
なな先生、おはようございます。

>魔法の呪文のような5行
>kumiさんやぴょん先生、Eさんに向けて下さったメッセージのように
>思えてなりませんでした。

分かっていただいて、またまたくすぐったいです。
魔法の呪文って言うのがピッタリで、これも嬉しいです。

ぴょん先生からは、僕のブログの方で「アファメーションありがとうございました」って言われて、僕はいったいどこで誰と話ししてるんだろ?
と思い、こんがらがってしまいそうでした(笑)
written by わんこ / 2008.05.14 09:05
 なな先生

なな先生を支援したくて何度も何度も寄らせていただいてきました。
ふっと・・・支援されていたのはコメントを書いていた私達だったということ・・・・このことに気がつき心から心地良さを改めて感じています。
そして居場所を作って下さって本当にありがとうございます。

メッセージの数々を覚えていてくださったのですね。
感激です。

先日、山の新緑を感じながら・・・千秋さん、どうされていらっしゃるかな・・・と、ふと考えていました。
ちょうど今ごろでしたね。

今回は”どれだけ悩んでも打ちのめされても必ずトンネルを出ることができるから・・・・”ということをお伝えしたくて勇気を出して(笑)たくさんのスペースをお借りしました。
読んで下さり感謝の気持ちでいっぱいです。
こちらにこられる方々は本当に感性の高い素敵な方々ですね。なな先生のお人柄に引き寄せられるのでしょう。

Eさん、応援してくださってありがとうございます。
Eさんも素敵な感性をお持ちですね。これからが楽しみ♪
泣きたい時はう~んと泣きましょう。
Eさんらしい素敵な道がきっと見つかりますよ。私も応援しております。
わんこさん、さりげなくいつも支えて下さりありがとうございます。元気を受け取りました。

なな先生、またまたたくさんのスペースをお借りしました。
そして、素敵な出逢いの場を作って下さったことに感謝です。
私も大好きです。
written by ぴょん / 2008.05.14 09:07
なな先生、わんこさん、ぴょん先生、ありがとうございます。        いろんな縁をこれからも大切にしたいと思います。 


なな先生の 「大丈夫」ってこの一言で救われました。多分、誰かにそう言われたかったのかもしれません。自分で大丈夫だと思っていても、自分に声をかけたとしても、人からかけてもらうことで、私を支えて下さる人がいることで、くじけそうになったときも、また思い出し進んでいくことができると思います。  
それを繰り返して行くうちに自分自身強くなっていけると思います。


なな先生、書き込みされている時間帯を見れば、恐らく、当直中ではと
睡眠時間を削ってまでも、このようにお返事をくださり、でも、どうか無理だけはなさらないで下さい。
お身体だけは大切になさって下さい。

一刻も早く、先生方が安心して医療に取り組める日が来ることをいつもいつも願っています。
ありがとうございました。
written by E / 2008.05.14 13:55
なな先生こんばんは。

多くの方の深刻な体験談に、ふと書き込んでしまいました。
しかし、話をそのまま綴るのは問題ですから、別れの時だけは実話、他のことは全て、私が作ったお話でした。人は、物語の中で生き、物語の中で、かけがえのない自分と、そして大切な人を見い出すものですから。

実は・・・「この話をしたのは勇み足だったかな?」・・・同時に「どう思うかは、読む人次第」ということで悩んでしまい、丸一日は、何もしないことに決めてしまいました。

いつも、暖かいコメントを頂き、ありがとうございます。

今度は実話です(苦笑)。

最近の外来診察は、午前中に三十人くらい、静かな雰囲気で、のんびりしています。職員から途中で相談があることも多いのですが、いつもと変わりなく、いつもと同じように終わっています。お互いに余裕があると、お互いに良いところが見えてきて、同じ仕事であっても、楽しくなりますね。
体を壊す前は、職員の不手際が目についたものですが、今は、なぜか職員の良さの方が目につきます。体を壊さなければ、わからなかったでしょう。私が勤めている病院の職員は、さりげなく気が利く、美男と美女ばかりです。笑顔でのさりげないサポートが嬉しいこの頃です。

叱られそうですが、私はタバコが大好きです。喫煙所で一服していると、他の職員がやってきて、いろいろと相談にきます。患者さんと一緒に一服楽しみながら、四方山話を楽しむことも多いですね。

他のことを書くと、また雲隠れしらくなりそうですから(苦笑)、今回はこの辺で・・・
written by K&R / 2008.05.14 20:42
わんこさん、

>ぴょん先生からは、僕のブログの方で「アファメーションありがとうございました」って言われて

え~~っ?!
すごいです~~
written by なな / 2008.05.15 08:11
ぴょん先生、こんにちは。

お返事に代えて、千秋さんのその後を少しお話させて下さい。

お母様だけ来て頂く日も、何度かありました。
お話ししているうちに、お母様に甘えたい千秋さんに
応えられなかった時期があったことを、涙ながらに打ち明けました。
千秋さんが摂食障害になってしまったことは自分のせいだと
激しい自責の念に苦しんでいらっしゃいました。
お母様のケアが必要でした。

時間をかけて、お母様が、自責の念ごとご自分を受け入れられるようになった頃、
千秋さんの症状も軽快していきました。
外来でもよく笑うようになって、そして卒業されました。

ぴょん先生とLilyさんが助けて下さったのは、千秋さんと私と、
もう一人、千秋さんのお母様もですね(笑)。
written by なな / 2008.05.15 08:24
Eさん、こんにちは。

>「大丈夫」ってこの一言

もちろん本当にそう思うので言ったのですが、
流産のお話のところで、私自身がぴょん先生にそう言って頂いて
とても救われたのですよ。
思いやりの連鎖です!(笑)
written by なな / 2008.05.15 08:28
K&R先生、こんにちは。

ナラティブ・セラピーのエッセンスをちらと見せて頂きました(笑)

午前中に30人の外来で「のんびり」というのは、なんだか想像し難いですが、

>私が勤めている病院の職員は、さりげなく気が利く、美男と美女ばかりです。

この好環境のせいでしょうか。うらやましいですね。
相手の態度は、自分の態度を映し出す鏡のようなものですので、
職員の方々も、きっと先生のことを同じように感じていらっしゃるのではないでしょうか。
written by なな / 2008.05.15 08:35
 なな先生

千秋さん卒業されたのですね・・・よかったぁ。

なな先生との対話でお母様が”甘えたい時期に甘えさせる事ができなかった”ということに気がつかれたのですね。
自分の事で自分を責めている母を見ている千秋さんも辛かったでしょう。
千秋さんが笑えて本当によかった。
心が重いと笑うことすらできないですよね。
実感しています。

息子に
「母さんには笑っていてほしい。ただ笑ってて。」と言われたことがあります。無理に笑おうと思っても笑えなかった時期がありますが・・・今は私も大丈夫です。
お箸が転がっても笑ってしまいます(笑)
笑顔は心の栄養なのですね。高齢者の方々の笑顔も素敵です。
思いやりの連鎖が延々と続きますように。


written by ぴょん / 2008.05.15 13:44
ぴょん先生、

>息子に
「母さんには笑っていてほしい。ただ笑ってて。」と言われたことがあります。
お箸が転がっても笑ってしまいます(笑)

息子さんもぴょん先生も、最高です(笑)!
こういう少年が大人になるのなら、
日本もまだまだ大丈夫、という気がします。
written by なな / 2008.05.15 18:13
なな先生、こんばんは。

>午前中に30人の外来で「のんびり」というのは、なんだか想像し難いですが、

体調を壊す前は50~60人の外来でした。午前だけでは診察が終わらず、午後にしてもらったこともしばしばでした。
ですから、三十人だとのんびりで、初診の患者さんへの対処も余裕をもってできます。

そろそろ勤務先の状況が厳しくなりましたから、週に一回の市内診療所での診察も六月一杯で休止となります。事務長と検討の上、今週から患者さんに伝え始めました。ただ、期限に間に合わない患者さんがいる可能性もありますから、七月は二回予約を受け付けることにし、八月からは個別に私に連絡してもらうことにしました。三ヶ月くらいの調整期間があれば、大きな混乱はないでしょう。実質的には撤退ですが、この時期、こういった言葉は使わない方がいいでしょう。

今日は、市内診療所での診察だったのですが、出かけたら、大好物のタルトとコーヒーを用意してくれていました。八月には診療休止となりますが、見捨てるわけではないから、それから後も、何かあったら、遠慮なく相談してね、ということで。

そういえば、八年半前に転勤した時も、前の病院には、そのように言っていました。転勤した当初は、いろいろと電話がありましたが、二年くらいで静かになりました。
written by K&R / 2008.05.15 21:14
なな先生

>え~~っ?!
>すごいです~~

誤解ろっかいですよ〜(笑)
ぴょん先生とは、ブログでお話しをしていますが、
アファメーションは、ここに書いたのをご覧になったんですよ〜〜。
written by わんこ / 2008.05.16 05:49
K&R先生、こんにちは。

最近はどの科も大変ですが、先生のところも診療縮小ですか。
そういえば精神疾患合併の妊婦さんが、前医で精神科が閉鎖になったという理由で
転院されてきた例があります。
精神科もまた、大変ですね。

精神科の患者さんを午前だけで50~60人も診ていたら
身体壊します、先生(苦笑)。
written by なな / 2008.05.16 07:58
わんこさん、いえ誤解じゃないです。
それでもすご~いと思ったんですよ。
written by なな / 2008.05.16 07:58
私の兄弟も、同じような病気です。治ったと思っては頑張りすぎての繰り返しで、発病してから20年たちます。今は、治る事はないけど、その病気と付き合いながら薬をのみながら落ち着いた生活をしています。

その兄弟の病気になる前の性格は、挫折しらずの完璧主義者でした。恵理さんも、子育てに完璧をもとめたのではないでしょうか?子育てなんて、親も子も、こうでなくてはならないなんて決まりはないと思います。人それぞれの子育てがあって、いいと思うのです。

なな先生には、下の子の話ばかりしましたが、上の子の話を少しさせてください。
私もエリートではないですが、10年仕事をしての結婚で、すぐ子供ができたのです。最初は嬉しかったけど、あまりの生活の変化についていけず、可愛いなんて思えなかった。私にとっては、気に入らないと泣く怪獣ですよ。

ただ、私の救いだったのが実家が近かったので、子供が4ヶ月の時、母に預けて、2時間の品だしのパートに出たんです。まわりには、はやいと言われたけど、私には、いい息抜きでしたよ。おかげで気持ちに余裕ができたし、ママ友もできたし、けっきょくママ友も働いている人の方が気があったんです。事務しかした事がなかったので最初は不安だったけど、やって見ると短時間、体を動かすのは、いいリフレッシュ方法でした。

私の場合、子育ては、一人でかかえこまず、家族みんなと、ママ友達としていました。今、8歳の男の子ですが、可愛いですよ。なまいきだけど。

恵理さんも、一人でかかえこまず、まわりの助けをいっぱいかりて、子育てできるといいですね。この病気は、規則正しい生活が基本なので、夜、子供を預かってもらうところがあればいいのになと思います。寝れる、これが治す、第一条件ですよね。

みんな、子供を愛すといいながら、なかなか口でいうようには、うまくいかないものです。親も人間ですから。

私なんか、下の子の事で、入院していた時は、お兄ちゃんが産まれていてくれただけでも、ありがたいから、優しくなろうと心に誓ったのに、退院してすぐ、叱ってました。
まだまだ、できた母親には、とおいです(笑)

恵理さんが元気になってくれるのを、祈ってます。

written by 羽 / 2008.05.16 12:09
羽さん、こんにちは。
貴重なご体験をお話し下さいまして、ありがとうございます。

恵理さんも、もう一人の患者さんも、今はまだ
混乱する本人の思いを、決して話を遮らずに言語化してもらう作業を
根気よくやってもらっています。
もう少し軽快して来たら、羽さんのお話のあちこちが、役に立ちそうです。

ここに皆様が寄せて下さったコメントを整理して引き出しにおさめたら、
強力な診療アイテムになるだろうと、ほくそ笑んでいます(笑)
治療者として、ひと回り成長することができました。
重ねて、ありがとうございます。
written by なな / 2008.05.17 12:11

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