| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 |
3人とも、うちの病院でお産してくれた妊婦さんがいます。
3人とも、私が取り上げました。
産婦人科医の、勲章です。
1人目は、今の病院に赴任した時に前任者から引き継いで、
間もなくお産になりました。
2人目は、妊娠初期から私の外来に来てくれました。
毎回上のお子さんを妊婦健診に連れて来ていて、一緒にかわいがっていました。
自分が取り上げた子の成長を見れるのは、本当に嬉しいものです。
この妊婦さんと赤ちゃんが来るのが、毎回楽しみでした。
3人目も、初期から私の外来に来てくれました。
今度は子供2人を引き連れて、健診に来ていました。
ママにそっくりな2人の子は、外来ナースたちにも人気で、
みんなできゃあきゃあ言ってかわいがっていました。
妊娠経過中、入院が必要になった時には、
なかなか保育園が見つからなくて困っている彼女を、何とか助けようと
病棟師長が保育園探しに奔走していました。
小さなお子さんを2人連れて、大きなお腹を抱えて健診に通うのは、とても大変なはずですが、
いつも笑顔の、かわいらしい妊婦さんでした。
無事3人目をお産して、退院になろうという時、
医事課から電話がかかって来ました。
「実はこの方、今までの分娩費が未払いになっていまして・・・」
ええええ~~~~っっ??!
そもそも医事課が電話して来た理由が、
「今回は個室に入っているが、個室料は払わないと言っている」とのこと。
入院中に感染症にかかってしまったので、個室に隔離したのでした。
「個室に入ったのは自分の希望ではないから」というのが、個室料支払い拒否の理由だそうです。
感染症ですから、これは減免するとしても、
それどころか、前2回とも分娩費を踏み倒していたとは・・・
結局今回も、未払いで退院したそうです。
その後、産褥1か月健診にも来院せず、
赤ちゃんの1か月健診にも、来ていないそうです。
自分が取り上げたあの子たちは、一体どんな大人になるのだろう・・・
先を憂わずには、いられませんでした。
人間不信になりそう。
固定リンク | コメント (50) | トラックバック (4)
コメント
コメント一覧
最後の最後で、びっくりしました。
3人も未払いで、よく健診に来れるなぁと。
というか、2人目の時に、わからなかったんでしょうか?(謎)
開業医の先生ならともかく、勤務医の先生だと、
未払いの方って、わからないものなのですね。
それにしても、どういう事情の方なのか。。。
理由はともかく、自分の意志であろうが無かろうが、払うものは払わないといけないんだよなんて、わかりきったことは、誰も言いませんけどね~。
先日はコメントに、レスありがとうございました。 о(ж>▽<)y ☆ 感激しちゃいました。
町医者の問題意識:(1)についてですが、わたしも同じような経験がありました。激痛の走った場所を説明しても、医師に「それは、まったく関係ありません」と言われ、まったく別の可能性を説明されたことがありました。
でも、切開してみたら、結論はやはり、私の言っていた臓器が原因の激痛だったのです。
検査で見つかりにくい場所だったとはいえ、激痛があったのは事実だし、それを、「気のせい」みたいに言われて、なんともいえない気分でした。
ここで学んだことは、「自分の痛いという感覚のほうが正しい」ということでした。
町医者の問題意識:(2)についてですが、100歳になるまで生きれること自体が奇跡で素晴らしいし、そのうえ、綺麗にしていることも、尊敬です。それに加えて、心やさしい息子さんがいらっしゃるとは。こういう感動シーンに遭遇できるっていいですね。わたしは、なな先生のブログから疑似体験させていただきました。
町医者の問題意識:(3)モラルについて
今、こういう親は増加している印象を受けます。「モラルや常識」というものが通用しない人が増えていると感じます。
入学金未納のまま子供を入学式に参加させる親が沢山いるのをご存知でしょうか。この問題について以前調べたところ、「払えないから払わない」のでなく、「払いたくないから払わない」のだ、ということを知りました。したがって、解決方法は意外と簡単で、書面による規則や罰則を設けること。これを学校側で実施したところ、ピタリと問題がなくなったそうです。
分娩費3回分となると200万超えますよね。踏み倒している患者は複数いるとしたら、数千万の単位かも。前回未納のまま次の入院を許可する病院側もおかしいし、そういう甘さを患者さんに見すかされているようで、とても怖い話だとおもいました。未納問題が招く経営困難が、「産科医増加の足かせ」になっているかもしれませんね。
今回の件はなかなかでしたね。同時に、医療関係者が、
現場で陥りやすい罠みたいなところもあります。
本人にとってみれば、踏み倒したという意識は全くなく、
単に、こういったことについてのレセプタがないという
だけでしょう。
時々、こういった人がいますね。家族や親族も同様という
ことがほとんどです。ですから、三人のお子さんは、同じ
ような大人になることでしょう。
保育園探しの件といい、こういった患者は、ほぼ間違い
なく問題患者です。普通は、本人や家族・親族が手配する
ものです。本人や家族・親族からの申し出では、どこも
受け入れてもらえなかっただけのように、私には見えます。
こういった人は、うまく利用できる人を見つけて利用する
能力だけは、抜群だったりしますが、当の本人は、何も
そのようには感じていません。そもそも、こういったこと
へのレセプタがありませんから。
「何とかしてあげたい」といった感情を起こさせる患者
には注意しろ、とよく言っています。日常だと、ここまで
面倒はみれません。とんでもない演技だったということも、
たまにあります。
事務の職員に、時間がある時に、仕事で困っていることを
聞くと、こういった別の面が、自然と目に入ってきます。
う~~ん、冷たい私ですね・・・(苦笑)
多くの患者さんは、特に目立つこともなく真面目に療養し、
診察費を払っています。私は、こういった患者さんたちを
大切にしたいですね。
びっくりしました!!
そんな人がいるなんて…。
患者さん達の為に毎日一生懸命頑張っていらっしゃる先生方のことを思うと、同じ子供を持つ母親として残念に思います。
うぅ〜〜ん、予想だにしなかった展開!
私の所属している吹奏楽団でも、楽団の運営費や演奏会チケットの割当分を払わない団員がいたりして、どこか、遠いようで身近な問題だったりします。
学校の授業料や給食費のことと、つながっていますよね。
今回のお母さんは、この先も同じ様なことを繰り返していくのでしょうね。
とても残念です。
でも、お産ってお金がかかるのですよね。私の職場にも、お金がいるからって、結構無理して働いている人がいます。1度流産の経験があるらしく、今回は大丈夫かとまわりはひやひやしていますが。
びっくりでしょう?
私もこれを聞いた時には、思わず大きな声を上げてしまいました。
健診料は払っていたらしいのです。
はあ。。。
事情はどうあれ、ですよね・・・
お産に対しては「出産一時手当金」という公的補助があり、
35万くらい出るはずです。
それに、うちの病院より分娩費用がもっと安いところだってあります。
ないのはお金ではなく、気持ちなのでしょう・・・
悲しいことです。
痛みに関する医療は、難しいですね。
もう、治ったのでしょうか。
様々な検査は発達しましたが、まだ全く不完全で、
わからないことだらけです。
それなのに、「気のせい」なんて言われたら
それだけで余計痛くなっちゃいますよね。
給食費不払いは聞いたことがありましたが、入学金未払いは初めて知りました。
世の中、そんなことになっていたのですか。
>「払えないから払わない」のでなく、「払いたくないから払わない」
なるほど・・・なんだかとっても納得してしまいます。
誰かのお金を代わりに使っていることになるのに。
根の深い問題なんですね。
現場では踏み倒した本人にはいいにくいことがたくさんあるのだろうとは思うのですが、これを放置して医療費が不足しているというのも本末転倒も甚だしい話であり、面倒な仕事ではありますが、事務関係者にはきっちりと未収金の取立てをお願いしたいところです。患者のモラルの向上のためにも、まじめにつましく金を払っている別の患者さんのためにも。
私が通う産院(個人産院)では予防の為、9ヶ月の時に一時金を支払うシステムに変更になりましたよ。
なな先生、実は聞いてほしい事があります。始めてなのにすみません。私は現在35週で32週から切迫早産の為、安静支持が出てます。リメトラークっていう薬も内服してます。どこまでが安静になるんですか?10分位歩くだけでも下腹部が生理痛みたいな痛みがあります・・・。
現場の医師には、この患者がどれだけ払っているかを知るすべはありません(病院によっては未払い印がついているところもありますが)。
何ということはありません。事務方の怠慢です。お金をしっかりとるのは事務方の仕事であって、取立ては医師の仕事ではありません。
一度の踏み倒しを許したまま、その次の妊娠時の受診をなあなあで許しているからなめられているだけです。妊婦さんかわいそうもへったくりもありません。
以前勤めていた病院では、昨今のモンスター何とやらが問題となる以前から、未収金に対してものすごく厳しい態度でのぞんでいました。未払いがあれば、払い終わらなければ病院に入れないくらい徹底していました。どうしても無理なら日本にはいろいろな制度がありますのでそれを紹介していました。でも、踏み倒し患者はほとんどの場合、「払いたくない、めんどくさいから払わない」なんですけどね。
外国人の踏み倒しに対しては、出国審査のところまで情報を飛ばして出国させないくらいの勢いでした。もちろん、港からの出国も防いでいました。
そのほかにもいろいろがんばっており、黒字でしたね。
未収金で病院がつぶれる時代です。世界でも例をみない安さで医療を提供しているのですから、そんな中で未収金がどんどん増えれば大変なことになります。
アメリカでも、医療費の未払いが多くて、産科医は、最初の初診日に全額を支払うのが、最近は普通です。我々は医師で、あまり良いビジネスマン(ウーマン)では、ありません。ロス郡だけでも、年間800億円ものお金が、保険の無い人に無料で人道的に医療費が使われています。でも私立病院では、ちゃんと保険の確認をしています。でもERでは、未払いが多く、どんどん病院が無くなってきています。以前は、テキサスでは、陣痛が始まってから、メキシコから国境を越えてアメリカ側のERに駆け込んだ人が多くなり、多くの病院が、破産したりERを無くしたそうです。今は警備が厳しくなったので、国境を越えるメキシコ人の不法移民は減少しているようです。ではまた。
実家に帰省したので、出産した病院で帝王切開時の抗生剤を調べてもらいました。
そのとき、わが子を取り上げてくらた助産師さんが私の同級生と結婚してもうすぐお産と知り、感慨深いものがありました。運よくお会いでき、懐かしかったです。
実はその病院でも、いろいろあったようです。
できちゃった結婚の妊婦さん(再婚)は、「母子家庭だと出産費用が無料だから、入籍は産後で。」と話していたようです。この場合、病院は不利益を被りませんが、なんとも複雑な思いです。
恥ずかしながら、行きつけの病院や薬局でお金が足りず、翌日まで待ってもらったことがあります。よくあることのような対応なので、ちゃんと支払ったとはいえ、反省しています。
でも、2人目まで未払いなのに、3人目も同じ病院に受診していたとは、驚きでした。
最近は、クレジットカードで支払いができる病院もあるので、ビックリです。
不払いよりも何よりも、
まず我々の気持ちを考えて下さるEさんのやさしいお心遣いに
いつもながら、心が温まります。
このことは、お金の問題だけではなく、
Eさんのおっしゃるように「社会問題」と呼ぶべき、
根の深い問題なのだと思います。
家族や親族も同様、保育園探しの件、レセプタがない、
「何とかしてあげたい」といった感情を起こさせる患者には注意、
先生のおっしゃるように考えると、
全て辻褄が合うように思います。
ぞっとしますね……
罪の意識がないからこそ、反復するのでしょう。
そういえばうちの医局でも、
非常に評判のいいはずだった医局員の問題行動が発覚した時、
皆が唖然とする中で、
医局事務の人だけが「さもありなん」という受け止め方だったことが
ありました。
K&R先生のように、人の上に立つ立場の人は、
各所の人と日常的にコミュニケーションを取ることが必要なのでしょうね。
「誰かが必ずどこかで見ている」ということかも知れません。
そうなんですよね。
大学病院や基幹病院の医療ばかり見ていると、
開業医の先生たちの立場を理解することは、困難だと思います。
大学医局からの外勤の経験は、この点でも勉強になりました。
素直なコメントに、微笑んでいます(笑)。
本当に、その通りですね。
「代金をきちんと払う」という当たり前なことができない人は
他の当たり前のことも、できないのでは?
そんな心配が、どうしても起きてしまいます。
びっくりでしょう(苦笑)。
1回の分娩費用を踏み倒して、後は蓮宅が取れなくなる、
なんていう例はたまにあるのですが、
3回分は聞いたことがないし、想像だにしませんでした。
いつも笑顔の、あのかわいらしいママが……
非常にショックでした。
医療費踏み倒しって、本当は無銭飲食と同じ扱いにしていいらしいです。
立派に犯罪なんですよね。
4月から、妊婦健診にもかなり公的補助が出るようになりました。
場所によっては、14回分の健診が公費になります。
不払いよりもまず先に、
Jさんの職場の方のように、無理して働くことは人から
いなくなってほしいところです。
おっしゃる通り、これは事務のやり方にも大きな問題があります。
法的措置を考慮してもいいでしょう。
しかし今回私が考え込んだのは、医師・患者関係の一端としての側面です。
3年近いお付き合いですし、それなりの信頼関係も築けているつもりでした。
でも、それは恐らく、単なる私の思い込みだったのでしょう。
それでも、上2人小さい子がいるのを承知で入院を勧めた時、
多くの妊婦さんのように入院を渋ることもせず、
入院中も一切不平もわがままも言わずに、治療に専念した彼女を思うと、
本当に信頼関係は幻だったのか。
結論は、出さないままにしておこうかと思っています。
他の先生もお書きになっていますが、個人開業の先生だと、
分娩費不払いは、病院の存亡に関わります。
なおともさんの先生も、きっとお悩みの末、お考えになったことなのでしょうね。
ご質問の件ですが……
ごめんなさい、ここは「つぶやきの場」に留めておきたいのです。
医学的なご質問は、お許しを。
どうか、お大事になさって下さい。
医療費不払いを防ぐには、先生がいらっしゃった病院くらい
徹底しないとならないでしょうね。
この記事の話、確かに最近よくあるお話ですが、
3回分の未払いは、さすがにこの例ひとつです。
以前勤務していた病院では、
分娩費を払わないどころか
赤ちゃんを引き取らずに産婦さんが行方不明になることもありました。
日本は豊かな国だなんて、誰が言ったんでしょうね……
いつも先生の視点の広さには驚き感服しますが、
今回はまた、スケール違いの、すごいお話ですね。
しかしスケールは違うものの、
日本でもいずれあり得るお話のように思えてなりません。
大規模な災害が起きた場合に、
日本では激しい略奪が起きないことは、日本の誇りだ、という話を
聞いたことがあります。
これも、伝説になってしまうのかも知れません。
抗生剤の件、解決したんですね。
素敵なご縁もあったようで、こちらも嬉しくなります。
妊娠・出産は人生の大きなイベントですので、
様々な人間模様が映し出されます。
お話の産婦さん、せめてご本人がご納得されているといいですが。
>行きつけの病院や薬局でお金が足りず
うふふっ、私なんか、ケーキ屋さんで10個くらいケーキを買って、
きれいに箱に入れてもらったのに、お財布がないのに気がついて、
全部ショーケースに戻してもらったことがありましたよ〜
前払いって、ちょっと気分複雑ですよね。
たまにホテルなんかであると、気持ちが半歩くらい引いてしまいます。
病院で前払いだと、患者さんも同じような気持ちになるのでしょうけれど、
DAICHAN先生のお話を聞くと、やむを得ないような気も……
驚きました
産めよ増やせよの時代ではありますが、踏み倒しは酷いですね(;≧ω≦)
なんだか、その堂々としたお母さん・・・信じられません
母子家庭だけど,毎日お父さんと呼ばれる男性がお見舞いに来る方,7人産んで7回とも未払いの方,体が弱くて働けないことになっているけど遊ぶ,喧嘩するのは盛んな方…。
その中でも印象的だったのは,ご主人が刑務所で服役中,産婦さんは双子ちゃんで切迫入院になり,上のお子さんは福祉施設へ,という方。
私たち病院スタッフに対する態度と,区の福祉職員への態度がまるっきり違い,実にか弱い女性を演じるその姿にびっくり仰天したことがあります。
結局,不妊手術代が未払いのまま退院されましたが。
その方は,結局双子ちゃんを乳児院に預けることになったのですが,家にいるよりよくしてもらってる感じやわ~,と,数ヶ月後にお会いしたときにあっけらかんと仰る姿にまたびっくり。
K&R先生の「何とかしてあげたいと言う気を起こさせる患者」には何だかとっても合点がいってしまいました。
まだまだひよっこ3年目でその方の受け持ちになった私は「何とかしてあげたい」と必死でしたから。(笑)
そうなんですよね。
1回の踏み倒しと、2回3回と、全く意味が違うと思います。
踏み倒したままになっているのに、次の子妊娠しましたと
うちの病院に来たわけですから。
ちなみに1時間以内の場所に、分娩施設はいくつかあります。
これからもあの調子でやっていくのかな・・・
強烈なお話のオンパレードに、おどろいています。
な、7人ですか。
う~ん、踏み倒す前に、お国から表彰されても良さそうですが(笑)。
>「何とかしてあげたいという気を起こさせる患者」
私、十余年目ですが、未だにこういう患者さんにしょっちゅう接している気が(苦笑)。
年々、自分で責任の負える範囲を自覚して、
患者さんの無理な希望に関しては、多少は毅然とできるようになって・・・いるのかな・・・
>「何とかしてあげたいと言う気を起こさせる患者」
今も、時々対応しているのですが「主治医や職員に迷惑を
かけるなよ」といった方向に戻し、主治医に戻しています。
二年くらい前、聞き分けのない家族が診療業務の邪魔をして
いましたから、警察に通報し、保護してもらいました。
警察からの要望には応えていますから、必要な時は応援して
下さい、ということで・・・
二十年余りたてば、自然とわかるようになってくるのですが、
周囲が納得できる方便も大切ですね。
まだ療養中ですが、少しゴタゴタがあったため、勤務先の
病院では焦っていました。だいぶ前の当直の時(療養中なのに
当直をさせるなよ・・・笑い)事務長が相談にきたのですが、
平日、ある曜日の外来担当医がいなくなると、焦っていました。
ここをこうやりくりして・・・とか説明していましたが、
ちょっとだけ話の腰を揉んで・・・(笑い)
私がその曜日に外来をやればすむだけじゃない、しかし、
隔週で入っている土曜日の外来は休診にしてね、五月からで
かまわないから・・・で終わりです。そして、そのような話が
出た翌週の土曜日、当直明けでしたが、外来に行ったら、
カルテが一冊もありません・・・(・_・)
「あれ?今日は暇だね」と言ったら、「今月から、土曜日は
休診と聞きましたけど・・・」「あっ・・・そうじゃった」と、
お笑いでした。
主治医へ戻すこと、警察への対応、
なるほど、そのようにすればいいのかと得心しています。
我々身体科の医師が精神科の先生のコンサルトする場合、
「うちでは手に負えない」と突き放す形でバトンタッチするのが
一番よくない、と常々感じていました。
精神科の先生が我々に戻す場合も同じ、ということなのでしょうね。
先生の下で、お修行してみたいです(笑)。
先生、土曜日はちゃんと、お休みになって下さいね。
お天気が良い素敵なGWです。
山の民家で遊ばせてもらえるお家があって朝から行ってきました。
ほんとにのどかで周りが田んぼ!
地面にブルーシートを敷いて、大量の布団を敷き詰め恒例の布団干し!だそうです。
そこに二階の屋根からじゃんじゃん子供が飛びます。
(と、言っても約2m程の高さ)
わ~なかなか普段やりたくてもできないじゃん!!!
と、子供はどきどきしながら・・・楽しかったのか何度もやっていました!すごい!
自信がついたところで着地!直後に右腕を地面についてしまい・・・ぎゃ~~~
あわてて行って見ると・・・・曲がってる。腕が腕が・・・
「すみません、救急車を・・・。」
とんでもない山間部まで来てもらった救急車。
引き取って下さる医療機関を何軒も探してくださいました。
とても丁寧で優しい青年。ずっと娘に優しく対応してくださいました。
そして救急室には幼児、青年、高齢者の方々・・・たくさんの方が運ばれていました。
医師、看護師、事務員さん、忙しい雰囲気は伝わってきていますがとても丁寧に優しく娘が納得するまで説明してくださいました。
本当に感謝の気持ちしかありませんでした。
すぐに手術、ギプスをして一泊で帰宅できました。
休日にもかかわらず、また親の不注意にもかかわらず、
たくさんの方が嫌な顔ひとつせずに対応して下さり
プロの意気込みを感じました。
後は一週間後に郵送してくる治療費をきちんと払って医事課の前を堂々と通りすぎたいと思っております。
何年か前まで救急車代も払わないといけないと真剣に思っていた私です。
救急室で待ちながらなな先生がそこにいたような気がしてとても心強かったです。
コメントについての暖かいフォローをいつもありがとうございます。
最初の五年余り、大学の医局の先輩や関連病院の先生方に教わった
ことばかりです。今になって思うと、この時期は大切ですね。
手に負えないことであっても、依頼した上で、必要があれば、往診
します、でないと引き受けて頂いた先生に申し訳ありませんから。
説明にしても、言い方によって、全く正反対に受け取られることが
多いですね。最初の頃は、いつも先輩にフォローして頂きました。
コメントを読んで、何だかお手紙を一通もらったような気持ちになりました(笑)。
お嬢ちゃんのお加減はいかがですか。びっくりされたでしょう。
子供の頃のそういう体験は、ずっと記憶に残るのではないかと思います。
今回接した大人たちの、やさしく真摯な態度も、きっとお嬢ちゃんの心に残るでしょう。
そうやってきちんとした人間って育っていくものなのかも知れませんね。
>大量の布団を敷き詰め恒例の布団干し!
いいなぁ~、参加したいっ
医者になって数年は、本当に大切な時期ですね。
今でも学ぶことだらけですが、やはり最初の頃の大枠作りの時期とは
ちょっと違います。
この時期に指導して下さった先生たちから教わったことを、
ちゃんと後達に伝えていくのが、今の仕事と思っています。
K&R先生の「レセプタがない」という表現が、悲しいけれど現実なのかな・・・、と思います。
妊娠途中に突然来院する方、時々健診に来ない方・・・経済的にちょっと不安を感じさせる方は、なんとなくわかります。だから、安い分娩費用の病院や相談窓口などもお教えしているのですが、結局出産されて、分娩費用も払わず退院。連絡するとすでにもぬけの殻。
入院中のあの笑顔、赤ちゃんや上の子たちへの優しそうな笑顔・・・。とても信じられません。それに、入院中、どんな思いで過ごされていたのか、その気持ちが理解できませんでした。
罪の意識のない方がいる、そんなレセプタのない方がいることを考えると、たまらなく悲しいですね。
いつか「すみませんでした」と少しのお金でいいから、払いに来てくれたら、私たちも救われるのにな・・・と思います。
そして何より、「その子供も同じようになるでしょう」という現実が一番悲しいです。
赤ちゃんに、お金を踏み倒した親の元に生まれることは避けさせたいから、別の方法もありますよと助言しているのですが。
おぎゃおぎゃ泣いているあの愛らしい赤ちゃんたちは皆同じ、真白。どんな色にも染まっていくのですよね。
私たち、おとなの責任ですよね。
今回は検診で外来通院している間に本人と家族に病院として不払いを精算しなければ受け入れられないと態度を明確にしておくべきだったのではないでしょうか?
不払いかどうかは現場の医師にはわかりにくいことですが、事務職員は把握していたはずですから、これは病院の怠慢でしょう。おおらかな病院ですね。
妊婦さんの入院中の鮮明なお話に、深く共感します。
本当に、あの幸せそうな優しそうな笑顔は、なんだったのだろう、と。
妊婦さん本人が、罪の意識が欠落しているのはどうにもできないとしても、
せめてあの子供たちは、真っ当に育ってほしい・・・という願いも、
叶わないのかも知れませんね。
>おぎゃおぎゃ泣いているあの愛らしい赤ちゃんたちは皆同じ、真白。
フィッシュさん、赤ちゃん、大好きでしょう?
なんだか、よくわかる一文です(笑)。
この妊婦さんの発想は、先生の仰る通り、単純なものだったのだろうと私も思います。
で、今回は咎められたから、もう行くのはやめよう、と。
だから、母児とも1ヶ月健診に来ないのでしょう。
末文のご指摘、その通りと思います。
今回私が感じたのは、上記ひろさんへのコメントに書いたようなことです。
あまいのかも知れませんが、個人のつぶやきの場ですので、
ひとつ大目に見てやって下さい(笑)。
事務が騒がないのは、怠慢でなく、所得の低い方、あるいは、そういう考え方への理解なのかも知れません。寂しい思いに浸る必要はありません。ただで診療をして何が悪い、というぐらい開き直った考え方もいいかも知れません。逆に高い金額の提示もOKなわけです。アメリカで自由診療制度の報酬単価を上げたのはこの不払い率の高さに現況があると言われます。その結果、支払い能力の低い方の受診できる施設は飛び込みでみてくれるERに限られてしまいました。施設の拒否でなく、患者の選択としてです。ちょうどその方が後の検診などもパスしているように、です。日本もこのような変遷をするのかも知れません。優しい先生がいてくれているから3回もそこで出産した。それだけです。この事実は他の事情で汚すべきことではないでしょう。その方の自分の体と命を預けての行為なのですから嘘偽りはないでしょう。
>悪いことをしている意識はない
そうですね。
そうでなければ、3回お産に来たりはしなかったでしょう。
しかし、外来健診料は払っていること、支払いを請求したら来なくなったこと、
出産一時手当金はお国からもらっていることを考えると・・・
もう、理解できませんでした(苦笑)。
3人の子たちの将来を案じずにはいられません。
過去の記事を読ませていただき、先生の患者さんに対する愛情と献身に、涙が出ました。
この件は、先生の頭を悩ますほどの問題ではないと思います。
要は、売り掛け金の回収の問題です。純粋に経営上のリスク管理の問題です。どの業界にもあることで、モラルの問題でも医療現場や教育現場に特有の問題でもありません。
弁護士を騙して報酬を踏み倒す人も現実にいますから。
この患者さんの場合は、過去二回とも未払いであり、今回も、当初から払う意思がないのに医療サービスを受けていたと推測できますから、詐欺罪にあたると思います。旅館の無銭宿泊、無銭飲食と同じ犯罪です。
経営者は、いい加減な経営方針を見直し、法的な措置をとられるべきだと思います。放置しておくと、病院全体の経営を圧迫し、従業員の労働条件の悪化と医療サービスの低下を招きかねません。
・・・ということで、先生は、どうか医療に専念してくださいね。
過去記事までお読み下さって、ありがとうございます。
momoさんはもしかしたら、弁護士さんかな、と思いながらコメントを拝読しました。
弁護士の友人がやはり「詐欺罪にあたるのでは?」と言っていました。
払う意思がないことがポイントになるのだそうですね。
警察に通報してもいいくらいなのでしょう。
>先生は、どうか医療に専念してくださいね。
ありがとうございます(笑)
いろんな方に支えて頂いてこそ今の医療ができていることを、改めて感じます。
おっしゃるように、この産婦さんのおうちのことは私も気になりました。
望まない妊娠であった様子はありませんが、
そもそも不払いのことをご主人はご存知なのか、
結局わからずじまいです。
産婦さんは本当は支払いたいのに、ご主人との関係でそうはいかなかった、という方がましなような、
でもそれでは産婦さんは苦しむだろうから、単なるけちであった方がまし、と思うような、
それより何より決められたことは守ってほしいような。
いずれにしても、不条理な気持ちは残ったままです。
コメントを書く