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助産院でお産ができる人は、妊婦さんの中でも限られた人です。
1 日本助産師会による「助産所分娩取り扱い基準」があって、
まずはこれをクリアした人でないとなりません。
持病がないことや、前回の妊娠経過が正常だったこと、
そしてもちろん今回の妊娠経過も良好である必要があります。
2 お産に対する考えがしっかりしていることも重要です。
第一に、「こんなお産がしたい」というバースプランを持っていること。
また、助産院には産婦人科医がいませんので、緊急事態における対応力はどうしても劣ります。
妊娠・出産は元々母児共に命がけの行為ですが、
その点に関する覚悟を固めた人でないと、なりません。
3 そして、きちんと自己管理のできる人です。
真っ当な助産院は、体重管理を厳しく指導しています。
これができない人には、容赦なく「これじゃうちではお産できませんよ」と言い聞かせており、
実際に、妊娠中の体重増加が助産院の基準を外れたため、
助産院でお産をできなくなった人もいました。
さらに、適度な運動指導も行っています。
良い妊娠・出産に向けた対策を、充分に講じています。
我々産婦人科医も見習うべき点が、多々あります。
こうして考えると、以上をクリアできる妊婦さんは、
妊婦さんの中でもエリートと言ってもいいかも知れません。
出産に関する希望は多様化し、女性たちは自らの価値観に従って、分娩施設を選ぶようになりました。
助産院や、助産師立会いの下での自宅分娩を選択し、
一生心に残るいいお産をされる方も、いらっしゃいます。
それは、最も大切なことである「母児の安全」が守られてこそ、実現できるものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
助産院の約1割(27施設)が、4月以降に義務付けられている嘱託医療機関の確保ができず、
廃業に追い込まれる可能性があることが、報道されています。
厚労省は「続けられない助産院をゼロに近づけたい」としているそうです。
しかし、続けられない助産院をゼロにすることが、本当に大切なことでしょうか。
助産院から医療機関に転院する確率は約5%、つまり妊婦さん20人につき1人が転院していることになります。
助産院を開業していれば、それなりに地域の産婦人科と交流があったはずです。
それにも係らず、嘱託医を依頼できないのは、何故でしょう。
個人的には、嘱託医不在の助産院は、開業を諦めるべきだと考えています。
最も大切なことは「母児の安全」です。
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年間分娩件数のたった100人分の助産院が廃業の危機というと、厚生労働省看護課は大騒ぎするのですね。年間500人、600人という数の分娩を扱う産婦人科が消えていくことには、指一つ動かさないくせに。(というかむしろ看護師内診禁止で、産科医廃業促進していたはずだけど?)
それにななさまのいうとおり、交流のあったはずの産科にまで嘱託を断られるというのは、それなりの理由があったはず。その辺を全く配慮しないで「嘱託を断るな」といわれてもねえ。
たとえば、帝王切開出産は「比較的、安全な出産」であると思います。
いつ始まるかわからないお産と違って、出産の計画をたてることができます。出産を計画できるということは、医療機関の規模や設備、スタッフの人数に応じて、受け入れるお産をある程度、コントロールすることができるというメリットは心強いものです。
でも、多くの人は「これは自然なお産じゃない」と、いうかもしれません。
けれど、いつ始まるかわからないお産は、危険と隣あわせです。もちろん、帝王切開も100%安全とは言い切れません。また、事故がまったくおきないという保証もありません。けれど、少なくとも「自然に出産する」リスクが高い人にとって、より安全な出産方法といえると思います。
みんなが安全に「自然な出産」が、できるということではないし、それを選択できなかったといって、女性として劣るということでもないと思うのです。
安産というのも、一種の才能だと思います。だけど、「女性は、安全に出産ができてあたりまえ」という考え方の人には、あまりそうは思われないのが、辛いところです・・・。
産婦人科の先生がいっていました。『学会に行ってもいつも同じメンバーが毎年年をとっていっている』
今から、政府が効果的な改善策をうてるかどうか、極めてあやしい。もしくは、もはや手遅れになってしまっている。というのが産婦人科の先生の実感のようです。
おそらく、今後さらに産婦人科医療の供給不足が進んでいくことは 止めようのないことだと思います。
産婦人科の先生方が、だめになっていくことに頑張るということに個人的な私は多少の不自然さを感じます。しかし、医者としての自分は、『医者にとっては目の前の患者さんを診ることが全て、それ以上考えない。』ということに不自然さは感じません。
そのうち『お産の安全神話、医療の安全神話』が壊れていくことは間違いないでしょうが、その時、お産や医療の再生が始まると思います。
さぁ、どんな形になりますか。
産科医療が充実する前の時代と同様に助産院が大きな存在になっていくパターンもあるでしょうね。だからといって現状では問題・・・・・が多すぎて・・・・
個人的私は思います。『安全神話が壊れた後でないと全部無理だろうな。』
「嘱託を受けるように」という都道府県からの文書は
私の病院にも送られてきました。
強制力がないのは幸いです。
企業間だって、業務内容がわからなければ提携はできません。
助産院と産婦人科医療機関とだって、同じです。
これを機に、きちんとした助産院だけが残って、
助産院全体のレベルアップにつながった方が
助産師や産科医にとっても、妊婦さんにとっても、プラスになると思います。
> 「女性は、安全に出産ができてあたりまえ」という考え方の人
こういう考えが未だにあるのは、把握しています。
先日、昭和20年代の分娩台帳を見る機会がありました。
2,30人に1人くらい「死胎児娩出」となっており、改めて震撼としました。
そんな人たちの尊い犠牲の基に、今の安全があることに思いが及ばない、悲しい考え方です。
また、このような考えを持っていたら、
自分自身が無事生まれたことに感謝の念を感じることができないかも知れませんね。
安産が当たり前ではないから、安産祈願があるのでしょう。
>『医者にとっては目の前の患者さんを診ることが全て、それ以上考えない。』ということに不自然さは感じません。
深く共感します。
普通に呼吸をするように、自然に目の前の患者さんを診ることが全てになっているのが、医者なのでしょう。
しかし、最近はこれができるだけでは、医者としてやっていけなくなってしまったように思います。
患者さんにとってどの方法が最善かは、ある程度経験を積めばわかるようになります。
しかし、最善の方法を取っても患者さんを救えなかった場合のために、
前もってきちんと(法的に通用するような)準備ができた医者でないと、生き残れません。
「準備」とは、詳細なカルテ記載であったり文献的な情報収集だったりもしますが、
治療に関するあらゆるリスクを列挙した、脅迫ばりの術前説明だったりもします。
これが本当に患者さんのためになるのかと、ふと考えたことは、医者なら誰でもあるかも知れませんね。
先生のおっしゃるように、安全神話も医療も、崩壊の一途を辿っているように思います。
焼け野原になったその後、医療がどう再生して行くのか。
例え産婦人科医を辞めていたとしても、その姿は見届けたいと思っています。
こちらでの書き込みは初めてです。これまでROM専でございました・・・。
もしも嘱託医の強制が始まるようなら、私は産婦人科医をやめます。少なくともお産からは手を引きます。それほどまでに助産院からのむちゃくちゃな搬送例の数々が、自分の医師としてこれまでやってきた中でのトラウマになっています。
特に堪えたのが、破水後数日たった子宮内感染の妊婦の例。それなりによくある例じゃないでしょうか。
自然に、自然に、、、と、破水しているにも関わらず入浴だの水中分娩だの散々やったあとで、「陣発しないので後はよろしく~」でした。さらに、過期産だったと思います(ますますまずい)。搬送時には母体発熱ばりばり、流れているのは羊水・・・というか悪臭漂うポタージュスープ様液体、モニターをつけてみれば胎児は190bpmくらいの頻脈でまったいら・・・。「こりゃあいかん!!」とすぐに緊急帝王切開の準備をして状況説明をし、手術室に直行!としたとき、夫に胸倉つかまれました。
「子供に何かあったらただじゃおかない。」
それって今の私に言う言葉か?胸倉つかむか?
悲しくて、そのまま家に帰ろうかとも思いました。でも、そのまま手術しましたよ。
出てきた子供の状態は推して知るべしです。
さらに追い討ちをかけるように・・・手術後、夫婦揃って言った言葉。
「これまで助産院で自然なお産目指して頑張って来た。それなのに、病院に来たら腹を切られた上に子供は具合が悪かった。病院なんかで産んだせいだ。どうしてくれる。」
この方々、「自然に」頑張ってあのまま子供が死んだほうがよかったのでしょうか。
助産院でどういう指導・・・というか、偏向教育をされていたんでしょうか。
本当に悲しくて悔しくで涙が出ました。
この前調べたら、まだこの助産院はやっているような・・・。こういうところこそ潰れるべきでしょう。害でしかない。
私はドラマで見るような助産院が普通かと思っていました。
産科が減っている今、出産の場を増やす方法としていいのかも…と素人ながらに考えていましたが、自分の限界、母子の限界を見抜けない助産師さんでは恐ろしいですね。
私は最初の持病が無いで助産院出産の条件から外れますが、里帰りせず出産したにもかかわらず、転院しました。今でも最初に診てくださった産婦人科のお医者様の優しさが胸に沁みています。
ただでさえハイリスクで不安いっぱいの私に負担にならないよう、胎児が小さいことを紹介状を書かれる当日まで、「少し小さいけど大丈夫」と元気づけてくださり、休診日も関係なしに診てくださいました。紹介状を書くときに言われた言葉が今も胸に残っています。
「この病院にはNICUがないから、2500超えるかわからない分娩は難しいんだよ。ごめんね。でも、小さいとわかっている子を救急搬送は絶対にしたくない。今、この病院に転院・入院すれば、もしかしたら赤ちゃん、大きくなれるかもしれない。ここで産ませてあげられなくて、ごめんね。」
転院先のお医者様は私が次妊娠することがあればぜひ取り上げて欲しいと思っている、素晴らしい方でした。
でも今でも思います。あの時、最初にかかったお医者様が私を絶妙なタイミングで次に渡してくれなかったらどうなっていたんだろうと。タイミングをはかるために、休日であろうと診察してくださっていたんだと、今ならわかります。
手を放すタイミング、その重要さを体感した出来事でした。
その後、だからこそ、嬉しい言葉をそのお医者様とその病院のスタッフの方から頂きました。
婦人科検診で伺った時のこと、ついてきた1歳過ぎの息子を見て、
「とりあげることができなくても、こうして元気に戻ってきてくれるのが一番うれしい。また来てくれて、お子さんまで連れてきてくれて、ありがとう」
長年不妊治療で産婦人科でお世話になっているので(まだ子どもは授かっていませんが)、周産期医療の現状を心配しています。
「お産の安全神話、医療の安全神話」と言いますが、単に「安全が当たり前」で合併症やリスクを理解されにくい、だけではないと思います。
新聞、テレビや書籍などの扱いで気になるのは、「自然に生まれる力があるのに、医療が介入するから問題がおこる」というような刷り込みがされてきたことです。数年前に、ある全国紙に助産師にきてもらって自宅出産した話、入念なバースプラン(アロマ香を焚くとか)を自ら計画して「一生こころに残るいいお産」をされた連載記事がありました。分娩のリスクについては、「病院のようなバタバタした所で不要な医療介入をするから事故が起こるので、自宅でリラックスして生むほうが安全だ」と書いておられました。読者の大半は「病院嫌いなので、自宅で生むことにした」とは読み取らず、「お産ではなく病院が危険」と受け取ってしまいます。
これは一例に過ぎません。妊娠や分娩自体にリスクがあって母子の安全を確保するために医療がなされるのではなく、病院がリスクや合併症を作るという、とんでもない思いこみがあるようです。
助産院や自宅の「自然なお産」でうまくいく人は実際に沢山いらっしゃると思いますし、妊娠出産のリスクを良く理解した上で、医療面よりも生活歴を重視した出産の取り組みがあっても良いとは思いますが、何かあれば十分な医療介入を受けられることが前提だと思います。今の周産期医療の状況ではそれが難しいし、まして当事者が「病院で生むなんて話がちがう」と言い出すようでは、論外だと思います。
さらに「自然が一番、医療が病気をつくる」という意識が昂じると、適切な医療が受けられなくなる可能性があります。それが母親の場合は、子どもをまきこんでしまいます。アトピーになった場合に、専門医の治療を受けずに、民間療法に走るようなことになりかねない。
巷にあふれる健康情報や「体にいいoo」などの広告が、このような風潮をあおっているように思えます。
周産期の話とそれてしまって申し訳ありません。
なな先生も、大変な激務と思いますが、どうか御自愛下さい。
「前回の病院ではT字に切開したので、次回も帝王切開でといわれましたが、どうしても自然分娩で産みたくて、自然分娩推進の開業医(フリースタイルで、私から見たら少し非常識と思われる病院)に行ったのですが、分娩制限で断られました」
と言っていました。どうやら前回の分娩方法や切開について初診のときも聞かれず、その話になったら分娩制限とていよく断られた様子。
危険性につき説明し、一般的な病院では勧められることではないと説明しましたが、ご本人は「分娩制限でなければ前の病院では引き受けてくれた、助産院でも引き受けてもいいといわれた」と主張。心配そうな顔をした御主人と一緒に、次回までにはどうするか決めると帰っていかれました。
どうなることやら・・
助産院の話もそうですが、前医も、中途半端にいい顔だけして断るよりも、真実を伝えてあげることはできないのでしょ
うか?本当に危険なことが分からないのでしょうか?
素人だから分からないと患者さんは言いますが、分かりたい話だけしか耳に入れない、それではいつまでたっても分からない。それをうまく伝えて呑み込ませる仕事こそ、医者でも助産師でも大切な仕事のひとつと私は思うのですが・・・・
VBAC希望のみけです。
すっかりご無沙汰しておりますが、ブログはいつも読ませていただいてます。
二人目を考え出すと、まず思うのは、
「自然分娩できるのか?」です。
寅先生のコメントの方と一緒で、(29歳で)T字に帝王切開しました。現在は、30歳を過ぎてますので、リスクは高まると思います。でも、帝王切開の後、服用した薬が原因でひどい下痢になり、体重が妊娠前より落ちてしまいました。
術後、4ヶ月は体力が戻らず、ふらふらしながら授乳をしました。断乳してようやく体重がもどり、なんとか職場に復帰できましたが。
そのため、自然分娩を希望しています。
もちろん母体死亡のリスクがあることは承知しています。
もし、帝王切開の後に飲む抗生物質を変えれば、下痢をすることなく、やせなければ帝王切開でも大丈夫かもしれません。
ずいぶん、ブログの趣旨からずれたコメントで申し訳ありません。でも、ずっと悩んでいて産婦人科の先生にも相談できずにいたので、書いてしまいました。(ピルを服用しているので、病院には通っています)
一般人の立場として質問がございます。
それでもがんばる先生のコメントに、『学会に行ってもいつも同じメンバーが毎年年をとっていっている』とあります。文面より、それでもがんばる先生は産婦人科ではないようですので、なな先生に伺いたいのですが、いつも学会にいらっしゃっているメンバーの中に助産師さんもいらっしゃるのでしょうか。
不躾な質問、申し訳ありません。
話は上手で、患者さんから”あの先生のおかげで長生きできてます。周りのものも誰も文句を言うものもいません”てな感じで、大層感謝されてます。
逃げるように受診してくる方も、紹介されて来られる方も、??な病歴をソフトに方向転換することに苦労します。
まして”べんべん”さんが仰るように偏向思考を長年刷り込まれていたりすると、立ち行かなくなります。
医師不足、看護師不足の折ですが、あくまでも適切な範囲で除外される部分は除外されたほうがいいと思います。
先日、個人病院(産科単独)で次男が帝王切開により出産されました。学生時代に産科も考えた所以はここにあったのかなあと思うと同時に、長男が臍帯嵌頓で緊急帝切→胎便吸引症候群(結果的には大過なく2歳を迎えましたが)でNICU転院となった時には、”これは文句を言っちゃう親もいるかなあ”と感じました。
ご苦労多いと思いますが、お互い平和に仕事が出来る事を願うとともに、当ブログでメッセージをいただけることに感謝いたします。
最近友達に教えてもらって先生のページを読み始めました。感動して、外来中でも涙が出そうになることもあります。
いま他科の医師として勤務していますが、来年春から産婦人科に移ろうと決めています。
焼け石に水?でしょうか。。でも何かを変えられると思って新しいチャレンジをすることにしました。
私は2年前、自然分娩で子供を出産しました。しかし、その後の状態はみけさんと同じか、もしくはそれよりもひどかったかもしれません。なんせ数ヶ月立つのに一苦労、歩くのもフラフラでした。自然分娩だから、帝王切開よりもその後か楽、というのは間違いのない傾向なんでしょうが、全ての例でそうなのかどうかは、専門家ではない私には断定できないけれど、違うような気もするんです。みけさんはこのブログをお読みなんだから、産科の現状とか出産時の危険についてはよくご存じだとは思うんですが、でしゃばってしまいました。ごめんざさい。
その中で、お産サポートJAPANが日本助産師会の「助産院マップ」に掲載されている施設にアンケートを行い、アンケートに関するコメントに、(以下医療介護情報ネットキャリアブレインより引用です)→「国や都道府県が嘱託連携医療機関などを決めずに受け入れるところがほしい。命にかかわる時は満床でも嘱託連携医療機関にかかわらず受けてほしい」、「嘱託制度を廃止し、常に地域ごとに連携できるシステムの充実こそ最も重要」←などがあったそうです。
>命にかかわる時は満床でも嘱託連携医療機関にかかわらず受けてほしい…に意識のギャップを感じ、悲しみを覚えました。
満床では受けられないですものね。
救急の受け入れ不可能な状況の報道でも、言われ続け医師を悲しませてきた言葉でした。
また、病院が満床がちなのも、そうしておきなさいという医療制度でなっているのですよね。
faultを取られる状況になった場合、助産院と搬送を受けた病院とどちらでしょう?
危険だという判断、医師ならもう少し早くしたのに…というのがべんべん先生のご経験されたcaseなのかと胸を痛めました。
べんべん先生の悲しみが癒される日を力いっぱい待ち望みます。
お母さんと赤ちゃんの安全を1番に考える、大切なことだと思います。
なな先生がきちんと休めてプライベートな時間をゆっくりと愛おしみ、たくさんのお母さんと赤ちゃんと共に幸せを胸に溢れさせられる、そんな世の中を夢見ています。
その夢はまだ実現していないのに、患者さんを救い、お産を扱い、医師として何千…何万、blogを含めれば何百万という人を幸せにして下さり、なな先生ありがとうございます。
そして、大切ななな先生を守り、私たちになな先生との時間をお貸し下さる旦那様やご家族にも心からありがとうございます…幸せをそっと願わせて下さい。
みなさんに幸せが降り注ぎますように…!
であれば、助産院もそのシステムの一員として、厳しく自らを律して行動しなくてはなりません。助産院が好き放題するために、他の医療者・医療機関そして患者が何かを犠牲にしなくてはならないなら、そんなシステムはないほうがマシです。
自らの権利のみを要求し、それが周囲にどのような影響を及ぼすのか、その想像力が欠落した近視眼的な視野しか持たない者は有害でしかありません。それは(例え自覚は無くとも)”モンスター・ペイシェント”そのものなのです。
ところで、助産院の件ですが、私は助産院を開いている助産師からみると、たったの10年のキャリアで足元にも及ばない存在なのですが、病院で勤めていると、「なぜ、こんなやり方でおくってくるのだ~!!!」と起こった経験が一度ならずあります。そして、文句を言われるのは受け入れる側なのです。
GBS陽性になった妊婦さんを紹介状もなく、一緒につれてくることもなく、電話連絡もなく、「自分で病院を探しなさい」と妊婦さんには告げる助産師。どういうこと??
前回助産院で分娩をして、助産院を褒めちぎり、病院のことをぼろくそに言われ、よくよく話を聞くと、「助産院では吸引で出してもらった」どういうこと?吸引分娩は私たちの範疇の仕事?
なんてことがあるのは事実です。ほとんどは立派な腕を持った助産師ですが、ごくまれに(と思いたい)とんでもない偏った思考の方もいらっしゃいます。
助産院だけ特別、というのもおかしな話だと思います。それでは、助産師同士の統率も取れないのです。助産師の中だけで権利を主張してもだめで、すべての医療のシステムの中に組み込まれなければいけないと思います。
でもこれって、ひよっこの意見なんでしょうね・・・
あの、助産院を否定しているわけではありません。
私たちの職務の中で仕事はすべきだということを伝えているだけです。そして、円滑に周産期システムの一部として機能するように努力すべきだと・・・
私はかつて助産院で勤務したことがあります。
今暮らす地域の助産院のことはよく分かりませんが、かつて暮らしていた地域では助産師会に入り、助産院で働いていたため、よその助産院の情報もちらほらと入ってきました。
そして思います。
淘汰されるべき助産院もあると。
病院勤務を結婚、引越を機にやめ、助産院で勧められ助産師会に入会し驚きました。
60歳以下が若手と呼ばれることに。
そしてどんなに年齢差があろうと、お互いを「先生」と呼び、相手の非を指摘することはない代わりに、自分の非も決して批判させない空気に。
助産院では薬は使えません。
故にあらゆる「ケア」を使います。
たくさんの引出を持っていて、相手に合わせて必要なものを取り出します。
多くの助産師が魔女狩りで命を落としたというのも頷けるほどです。
その魔法にひかれるようにいろんな方がいらっしゃいます。
助産院の適応ではないからとお断りしてもせっせと通う方もいらっしゃいます。
分娩中に正常な経過を逸脱し、病院に行こうと説得してもどうしても納得して下さらない方もいらっしゃいます。
助産院で洗脳され…という表現をよく聞きますが、それ以前にご自分の信念(こだわり?)を持っている方が集まりやすい場所かもしれません。
いいお産、自然なお産と何をさすのか曖昧な言葉で表現されるお産をすることが大事なのではなく、母子ともの安全を一番に考えて納得のいくお産をすることが大事だとよく妊婦さんにお話しします。
帝王切開も誘発、促進分娩も納得できればいいお産だ、と。
新生児訪問でお会いするお母さん達で、ご自分のお産に?だらけでマイナスにとらえている方には、それをプラスにとらえられるように一緒にお産のふりかえりをしています。
助産院で出産を予定していたけれど病院での出産になった方に、「よかったね、ここで助けてもらえて、無事に出産できて。」と言えず、その方にとっては予想外の出産をされた方にプラスに出産をとらえられるようなサポートをできない助産師、助産院は淘汰されるべきでしょう。
女性を家庭の太陽として輝けるようエンパワーメントするのが助産師の大切な仕事の一つですから。
素敵なお話をいつもありがとうございます。
アメリカでは助産師さんが薬(促進剤、硬膜外麻酔)も使うこともでき、会陰裂傷に対し(会陰切開は医師もあまりしません)、会陰縫合もします。
産前検診は、正常な経過の妊婦さん対象ですが、それぞれのオフィス(クリニック)でします。
しかし、出産はみな、病院でします。
感覚的にいうと、近所の産科医や助産師のクリニックに通い、大きな町の病院でお産をするという感じです。
で、何かあったら、バックアップの産婦人科医がすぐに(20分以内)駆けつけられるような状態であり、助け合う関係にあります。
レジデントも助産師のお産に入ることもあり、助産師が妊婦さんに長く付き添えたり、時間をかけてゆっくりすすめる、分娩介助がとても勉強になったりもします。
そうすることで、産婦人科医が多くの正常分娩に忙殺され、疲弊しないようになっていて、お互い、助け合っているようです。
日本の病院は、産科医や助産師が病院の分娩室を使ってお産をする、オープンベッド方式ではないようですが、
助産師さんのお産に限っては、病院でのお産の方が、安全ではないでしょうか?
帝王切開、鉗子分娩など特殊な分娩介助が必要になったらすぐに産科医がいるところでないと、危険です。
おそらく、長所のみが強調され、助産院でお産をすることの危険性を充分知らされていないのが、今の問題なのだと思います。助産院でも、術前のインフォームドコンセントのような、全国共通の内容の正しいインフォームドコンセントにサインの上で、助産院でお産をしていくようにしたほうがいいと思います。
日本で女医が助産院でお産することは少ないですが、アメリカでは女医も助産師に通っていることもあります。合併症、危険性の違いだと思います。
コメントを読んで、血の気が引きました。
このご夫婦を駆り立て、赤ちゃんを犠牲にしたものを思うと
怒りを禁じえません。
しかしそれと同時に、先生、なんという思いを・・・
普段は温かい関係にある患者さんに悪感情を向けられるだけでも、
自分が少しでも関わったお産で生まれた赤ちゃんの具合が悪いだけでも
我々は激しく落ち込み、心が擦り切れます。
それなのに、こんな救いどころのかけらもない言葉を言われるなんて。
それでも、それでもC/Sをなさった先生は、医者の中の医者です。
ご立派でした。
ここに書くにも、エネルギーが要ったと思います。
本来でしたらこのコメント欄に留めるべきではない
大変貴重なお話を、ありがとうございました。
いいお話ですね。
あっきぃさんの先生がおっしゃった言葉のひとつひとつ、
何だかとても共感できるのです。
自分が診ている妊婦さんのお腹の赤ちゃんが小さめとわかった時、
妊婦さんがいたずらに不安を感じないためには、どう説明したらいいか。
本当は自分のところで産んでもらいたいに決まっていますが、
それが厳しいとなった時、どう見極めて、どう妊婦さんに伝えるか。
そして、無事お産した後に、お子さんを連れて来てくれた時の
たまらない嬉しさ。
日常的に感じていることですが、妊婦さんの目を通して聞いたのは初めてで、
とても新鮮で、清々しい気持ちになりました。
ありがとうございました。
なるほど・・・
安全神話の誤謬に関する、非常に斬新な視点ですね。
目からうろこの落ちる思いです。
>「お産ではなく病院が危険」
>「自然が一番、医療が病気をつくる」
絶望的な気持ちになりますが、いかがわしい民間療法と同列で、
悪質なものだけでも、なんとか取り締まる方法はないのでしょうか。
中には治療が遅れて、生命を落とす方もいらっしゃいます。
そうなると、誇大広告などという生ぬるいものではなく、もはや犯罪です。
「良くなりたい」という患者さんの気持ちを踏みにじる、非道な行為です。
べんべん先生のコメントにある赤ちゃんのお話もそうですが、
本来救えるはずの生命や健康を救えなくするような刷り込みは、害悪以外の何物でもありません。
こちらこそ周産期のお話とはそれてしまいましたね(笑)。
貴重なコメントをありがとうございました。
ききょうさんに治療の効果が現れますように。
また、ききょうさんのような女性たちが、
周産期医療の心配などしなくても良い世の中になることを
祈らずにはおれません。
産科医なら一度は経験していそうな、説得に困るお話ですね。
いえ、産科医だけではなく、どの科のドクターでも
他者からの間違った情報による思い込みを解くのに難渋した経験はあるのかも知れません。
こんな仕事、医者だけでしょうか(苦笑)。
それだけ健康や病気に関しては、専門家然とした情報が乱れ飛んでいるということでしょう。
「分かりたい話だけしか耳に入れない」状態に落ち込んでいる患者さんの説得が限界に達すると、
私は説得の媒体を変えることにしています。
よく持ち出すのが写真です。
例えば、妊娠中の禁煙指導に
喫煙妊婦から生まれた、チューブだらけの赤ちゃんの写真とか。
今、C/S術中の子宮破裂の写真が手に入らないかな、などと思っています。
それでも説得できないと、無力感に打ちひしがれます。
寅先生のVBAC希望の妊婦さん、苦言に耳を貸してくれるといいですが。
抗生剤による下痢、重症化する人は本当に大変な目に遭われるようですね。
私自身も、受け持った婦人科手術の患者さんが、なってしまったことがあります。
到底産婦人科では対応できなくて、
しばらく消化器内科にかかってもらって点滴するしかありませんでした。
みけさんは、ただでも身体がきつくて大変な産後の時期にあたってしまったのですから
「2度とあんな思いはしたくない」と思うのは、当然でしょう。
さて、みけさんの場合のVBACですが、
結論から言うと、やはり犯してはならないリスクだと思います。
ご存知のように、T字切開帝王切開後のVBACのリスクは子宮破裂によるものですが、
子宮破裂のリスクが及ぶ範囲は、母体に留まりません。
母体よりむしろ、危険は赤ちゃんに及びます。
胎児死亡あるいは赤ちゃんに重症の後遺症を残すことだってあるのです。
それでもVBACにチャレンジしたいという考え方もありますが、
自分だったら絶対にやりません。
アメリカ産婦人科学会による、VBACと子宮破裂に関するデータがあります。
これによると、従来の帝王切開だと0.2~1.5%、T字切開だと4~9%の方が子宮破裂を起こすそうです。
厳しいお話になってしまいましたが、
みけさんにできることを、アドバイスします。
まず、帝王切開の時に使った抗生剤の名前を確かめて下さい。
そして、もし次の子を妊娠したら、重症の下痢のことと薬の名前を
担当医に必ず話して下さい。
薬を変えればかなりの確率で防ぐことができると思いますし、
術後の抗生剤はあくまで予防投与ですから、必要最小限に抑えることができるでしょう。
みけさんの悩みが解決しますように。
学会と言っても、かなりの種類があります。
一番大きい「日本産婦人科学会」には、
少なくとも私の知っているような常連の助産師さんはいないようです。
緩和ケアに関する学会だと、助産師さんは見当たりませんが常連の臨床心理士さんがいますし
不妊カウンセリングに関する学会だと、助産師・看護師の他に、培養士さんがいます。
私が常連化しているwomen’s healthに関する学会(というか勉強会)は、
ほとんどが看護師さんです。
ええと、これで答えになったでしょうか。
病歴のソフト転向には、やはりどの科の先生も苦労するのですね。
こんな時こそ安全・確実な医療のみが生き残ってほしいという先生のご意見にも
同感します。
ところで、ご次男のお誕生、おめでとうございます。
先生のご心労をお察しすると同時に、
2回帝王切開をお受けになった奥様を、産婦人科医としては讃えずにはおれません。
どうか奥様をお大切になさって下さい(フェミニスト丸出しですみません(笑))。
嬉しいメッセージをありがとうございます。
産婦人科にお移りになるのですか。ようこそ(笑)。
こんな時代になってしまいましたが、産婦人科に独特の神聖さと明るさは、健在です。
共に志を持って、できることからやって行きましょう。
改めて、女性がお産をするというのは大変なことなのだと思います。
くまももさんのように、立つのもやっと、歩くのもふらふらという方は、
本当にいらっしゃいます。
実際にお産をなさった方からのコメントは、また格別に貴重なものです。
ありがとうございました。
よく文章を読んだら、私の場合T字ではなく、縦に切っただけでした。勘違いしてごめんなさい。
でも、先生の真摯なコメントのおかげで、次回も帝王切開を受ける気になりました。
産後の肥立ちがよければ、こだわりはありません。
前回の出産では、陣痛の波が来ると赤ちゃんの心音が落ちてしまい、緊急で行われ、本当にびっくりしました。
帝王切開の知識がまったくなかったので、母子ともにだめかと思い、号泣しました。
麻酔がよく効かなかったので、お腹を切る、先生が手を入れる、赤ちゃんを取り出す、縫合、と全部わかり、貴重な体験だったと思います。
以前、出産でお世話になった総合病院は、産科をやめてしまいました。産科施設が古かったので新しくするよう院長に交渉したら断られたそうです。
ただ、病院自体は今もありますので、帰省した際に抗生剤を確認してきます。
最後に、先生に質問があります。
テレビのドキュメンタリーでアメリカの帝王切開をみたら、
立会い出産でした。日本の病院でも可能でしょうか?
また、帝王切開でカンガルーケアを行っている病院はありますか?
>治療に関するあらゆるリスクを列挙した、脅迫ばりの術前説明だったりもします。
>これが本当に患者さんのためになるのかと、
>ふと考えたことは、医者なら誰でもあるかも知れませんね。
>「分かりたい話だけしか耳に入れない」
>状態に落ち込んでいる患者さんの説得が限界に達すると、私は説得の媒体を変えることにしています。
医療者の方のご苦労を改めて感じます。
私の罹患している線維筋痛症の様な、一般にはあまり知られていない病気の場合、信頼できる情報は限られています。主治医からの説明を除くと、それこそ、患者会の会報と3冊しかない国内で出版されている単行本です。
後は、インターネット上の医療者や患者のブログが情報源と言っても過言ではない気がします。
情報が多すぎても困るし、少なくても困る。
難しいですね。
不妊カウンセリングの学会には助産師さんもいらっしゃるのですね。勉強されている助産師さんもいらっしゃるとのことで、少し安心しました。
とはいえ、皆様のコメントを拝読すると、地雷のような助産師さんもいらっしゃるようなので、将来自分がお世話になるときは産科の先生に診ていただきたいと思いました。
未婚の男ですが。。。
とあるサイトで読んだことなのですが、2度帝王切開したお母さんが、家族や自身の母親が経膣分娩にこだわるため、担当医に相談したら、「帝王切開も立派な出産や。何も引け目に感じることあ れへん。そんなしょうもないこと言う奴はほっとけほっとけ。」
と諭されたそうです。それでもまだ納得が行かなかったところ、子宮破裂でなくなった方の日記で、“どうしても下から産みたいというのは、女のエゴであって・・・”というのを読まれて頭をガツンとやられ、「お母さんと赤ちゃんが無事に出産を乗り切ることが一番大切なこと。出産方法なんてど
うでもいい。経膣分娩でも帝王切開でもリスクはたくさん ある。」と思えるようになったそうです。
結局3度目の帝王切開で無事に出産され、「愛おしく可愛かった。」と。
病院と連携がとれない助産師さんも、「帝王切開も立派な出産」と思ってくれてるといいな。
>命にかかわる時は満床でも嘱託連携医療機関にかかわらず受けてほしい
これは、本当に脱力しますね・・・
救急医療の現場を一度たりとも見たことのない「識者」が
「満床は受け入れ拒否の理由にならない」と言うのはまだしも、
卑しくも医療人でありながらこのようなことを言う助産師がいるとは。
病院は、患者さんを寝かせておけば自然と怪我や病気が治る、魔法の館じゃないのです。
エビさんの素直な言葉の数々に感動すると共に、
その純粋さが私にも伝染したのか(笑)、大変基本的な疑問というか、願いが心に浮かびました。
産婦人科医療を愛し、妊産婦と女性患者さんたちを心底大切に思い、
誇りをかけて仕事をしている産婦人科医は、いっぱいいます。
そして大多数の患者さんは、良識と感謝の気持ちを常に持ち、
自分の健康と安全を真摯に考える、善良な女性たちです。
より良い医療を提供したい産婦人科医と、
より良い医療を受けたい患者さんが向き合っているのに、
何故、今のような医療事情になってしまったのでしょうね・・・
患者さんたちが安心して医療を受けられ、
医者たちが誇りを持って仕事ができる世の中を、祈って止みません。
おっしゃる通りと思います。
周産期医療に携わる者が、母児の安全よりも自分たちの利権を優先させるようになったら
おしまいでしょう。
我々産婦人科医の多くは、大学病院勤務時代に
全く無縁だった助産院からの搬送を受けた経験くらい、あるでしょう。
嘱託医でなくても受ける体制が、完全にないわけではないのです。
大学病院並みの受け入れ体制を、地域の各病院にまで求めようとするこの主張は
到底容認できるものではないと思います。
調子は、如何でしょうか。
それにしても、助産師さんから見た助産院からの搬送例の実態を聞いて
愕然としています。
これまで、このような事実がどこかで話されたことはあったでしょうか。
私もななさんと一緒で、全ての助産院を否定する考えではありません。
かように一部の不届きな助産院が、助産院全体のイメージダウンにつながっているのかと思うと、
嘆かわしい限りです。
僻地の産科医先生のブログ「産科医療のこれから」に
「助産院からの搬送例の実情と周産期予後」という記事があります。
http://obgy.typepad.jp/blog/2007/09/post_6869.html
提示された症例の予後に関しても震撼としますが、
「分娩時に骨盤位であることが判明しても、開業10年以上の34人中18人(53%)、開業10年未満の6人中1人(17%)が母体搬送の判断基準とはならないと考えているという。」
これには、驚きました。
何事もそうですが、やはりルールは守らないといけないでしょう。
地域周産期システムの一部を担っているという認識があるのなら
助産院分娩取扱い基準は遵守すべきと考えます。
お互い、初心を忘れないように頑張りたいですね。
ちいまめさんの考える「淘汰されるべき助産院」とはどのようなものか、
興味を持ってコメントを読み進めました。
そうしたら結論が
>その方にとっては予想外の出産をされた方にプラスに出産をとらえられるようなサポートをできない助産師、助産院は淘汰されるべきでしょう。
となっていて、心の底から感動しました。
このブログを初めて、何人もの聡明な助産師さんに出会い、
現実の世界だけでは決して聞くことのできなかった宝石のような言葉を
いくつか聞き、心の糧にしておりました。
今回のちいまめさんの言葉
> 女性を家庭の太陽として輝けるようエンパワーメントするのが助産師の大切な仕事の一つですから。
これも、「ブログで得た言葉の宝石」の箱に入れさせて下さい(笑)。
さらに、60歳以下が若手と呼ばれること、
助産師たちが井の中に落ち込んでいく心の過程、
そして、助産院に集まる妊婦さんたちの傾向、
度肝を抜かれ、驚き、納得しました。
ありがとうございました。
また違った視点からのお話を、ありがとうございます。
海外の周産期医療事情はある程度は聞こえてきますが、
ここまで具体的なお話は大変貴重で、考えさせられました。
Residentが助産師のお産に入ること、
正常分娩は助産師が会陰縫合までやり、常に産科医のバックアップがあるという形で
お互い助け合っていること、
本来は理想的ではないでしょうか。
日本の研修制度では、多くの場合分娩第一期を見ることもなく医者になって行きます。
また、助産師は点滴すら刺すことはなく、産科医のバックアップのない状態で分娩を取扱い、
産科医もまた、「見てるだけ」になるお産にも深夜でも呼ばれ、
場所によっては3時間おきの内診までやることになっています。
このような現状では、アメリカの周産期医療をお手本にできるとしてもはるか先でしょうが、
目指すべき姿の好例として、大変参考になりました。
ありがとうございました。
子宮の切開が縦なのではなく、皮膚の切開が縦なのであれば、
前回のコメントに書いた「従来の帝王切開」にあてはまります。
それでも、VBAC自体をやっている病院が激減しました。
私自身も、産婦人科医になった十余年前は、日常的にVBACに立ち会っていましたが、
最近は全くと言っていいほど、やっていません。
医療が委縮の一途を辿っていることを実感します。
ご質問ですが・・・ごめんなさい、
ここは私個人の「つぶやきの場」に留めておきたいのです。
前回のように他のコメントと関連する質問なら良いのですが。
お許しを。
看護師・助産師の訓練内容の日米間の違いは、日本でしか医療をやったことのない私でも感じます。
アメリカのナースは挿管までするそうですが、
日本のナースはサーフローすら刺さない施設がざらにあります。
業務拡大を目指すなら、まずスキルアップが必要ですね。
内診問題に関しても、歯切れの悪い終わり方になりました。
結局、看護師による内診は実質行えずにいます。
「産科看護師歴40年」というナースの知識と技術、勿体ないことこの上なしです。
ところで先生、素敵なブログをお書きになっていますね。
今後ともよろしくお願いいたします。
いつも、意外性のある視点からのコメントを、ありがとうございます。
情報が少ないのはもちろん困りますが、
多すぎると、困った情報も多くなるということでしょうね。
情報に限らず何でも、増えると不要・無用なものも増えていくように思います。
個人的には諸々増やしてにぎやかに暮らすよりも、
静かにコンパクトに快適に、と思っております(笑)
ブログ本文にも書いたように、真っ当な助産院、レベルの高い助産師さんは、ちゃんといますので
安心して下さい(笑)。
職業柄、助産師の友人も何人かいますが、
全員、尊敬できる部分のある友人たちです。
そのうち一人は、妊婦健診は私のところで受けて、助産院でお産しましたが
その助産院では、私よりずっときちんとした生活指導をやっていました。
今回の嘱託医制度改正によって、助産院もある程度淘汰されると思います。
> 「帝王切開も立派な出産や。何も引け目に感じることあ れへん。そんなしょうもないこと言う奴はほっとけほっとけ。」
まさに、その通り!
私自身も、図らずも帝王切開になる妊婦さんには、言っている言葉です。
だって、女性がお腹を、身体に創をつけるのです。
そこまでして、赤ちゃんを守るのです。
すごく尊いことだと思いませんか。
突き詰めて考えると、お産は手段にしか過ぎません。
分娩という母児共に生命をかけたイベントを乗り越えた結果が、
最も重要なことですから。
2ヶ月前に出産後、母乳の出が悪いので、母乳マッサージを行なってくれる助産院へ行きました。
どこで産んだのかと助産師さんに聞かれたので、某総合病院だと答えると、「まぁ、意気地なしね」と。思わず我が耳を疑いました。その方が言うには「病院なんかで産むのはお産に対して勇気のない、依存心の強い証拠」だそうです。こういう助産師さんもいるのだとぞっとしました。勿論、その助産院には二度と行っていません。
ここまでエキセントリックな助産師さんは珍しいのだとは思います。でも、個人的な経験からで甚だ恐縮ですが、淘汰されるべき助産院があるとの考えに強く共感します。
私自身助産師ですが、まずは開業権の見直しが必要ではないかと思います。昔なら、開業届け1枚で十分地域と時代に貢献できたと思います。認定医制度のように、規定の臨床経験と産科・小児のスタンダードな知識が求められるのではないかと思います。枡添大臣が助産師の業務拡大を求める声に対して「阻害しているのはギルドだ」と言った点は、大いに賛成です。見直すべきところは、見直す姿勢が求められていると思います。
80年代にお産についてさまざまな点が改善されてきたことはよいと思います。けれども90年代頃から、風向きが変わってきたように思います。自然○○法、「いいお産」、アロマ、カンガルーケアー(NICUで行っているのは別として)、ベビーマッサージ、夫の臍帯切断、胎盤を食べる(カニバリズムですよね)・・・などなんでもありといった感じです。これらは産み育てることの本質的なことでしょうか?イベント的な内容で、助産師側がお産や育児のイメージをあおってきたところがあるのではないでしょうか?
ちいまめさんと同じく私も新生児訪問をしていますが、自然志向の助産院や産院の激戦区なのでいろいろな方にお会いします。安産のために毎日5時間歩くように言われた、陣痛が来ないと近くの山に登るようにいわれた、「よいおっぱい」のために厳しい食事制限と目覚ましかけて3時間ごとの授乳でふらふらになり、ノイローゼ気味になった方・・・どこが自然でしょうか?
少なくとも私たちは国家資格による仕事なのですから、安易に民間療法的なことを薦めたり、効果のはっきりしない生活指導などは慎まなければならないと思います。
それから、なな先生のブログの中で申し訳ありません。
フィッシュさんのご意見に激しく同意します。バースプランに書かれてくる内容でなんとなく釈然としない思いをしていたところをすっきりさせてもらいました。ありがとうございます。
やっぱり、私は自分の助産師という立場を通して、産むこと、育てることをよく考えないといけないようです。私も自分のブログの中で自分自身にも問いかけていきたいと思います。
>いつも、意外性のある視点からのコメントを、ありがとうございます。
いえいえ、一患者の視点でお話ししているだけですよ。
>個人的には諸々増やしてにぎやかに暮らすよりも、静かにコンパクトに快適に、と思っております(笑)
センセ、静かにコンパクトに快適にって、ご主人とよーくお話しされた方が・・・(微笑)
みどりさんと赤ちゃん、如何ですか。
それもすごい言葉ですね。
医療人として以前に、人としてどうかと思います。
みどりさんのおっしゃるように、そこまでエキセントリックな助産師は珍しいのだと思いますが。
とは言え、医者の中にも「?」という人もいますので、
何事につけ、独善に陥らないように気をつけたいものです。
おっしゃるように、最近のお産はセレモニーが盛りだくさんです。
そして、どんどんエスカレートしているように思います。
夫による臍帯切断や胎盤を食べることなど、
とても夫本人の希望でなないように見受けますが(苦笑)。
妊娠・出産そのものがイベント化しているためでしょう。
個人的には、行き過ぎなければ、平和の象徴として容認してもいいかと思っています。
しかし、5時間の散歩、山登り、驚くべき実態です。
これをお聞きできただけでも、今回の記事をあげた甲斐がありました(笑)。
妊娠前はやったことのないようなことを、お腹が大きくなったらやる方が
よほど不自然と思いますが。
フィッシュさんのおっしゃるように、国家資格の名に恥じない科学的思考を持ってほしいところです。
産科にまつわるメンタル・ケアの専門家は、是非とも必要です。
周産期には、特有の心理と生理が存在します。
また、他者との交流も希薄になる一方ですので、周囲からの
サポートはどんどん期待できなくなっています。
ニーズは増える一方でしょう。
快癒されたら是非、取り組んで下さいね。
> 静かにコンパクトに快適に
人は、無いものを求めるものなのかも知れません(笑)
http://www.midwife.or.jp/index.html
左側にある「助産所パンフレット」をクリックするとPDFファイルがダウンロードされます。
このパンフレットに当てはまる人は助産所での出産が出来ません。
もし、当てはまるのに「ウチでなら産めます」という助産師は、助産師会のガイドラインも遵守しない助産師だという事です。「自分の今までの経験では大丈夫」と言うようなら、さらに問題です。
逆に、なぜ当てはまる人は助産所での出産が出来ないのか、きちんと説明して(なおかつ医療機関を紹介してくれればなおよいですが)くれる助産師は信頼に値すると思います。
助産院での出産を考えている人は、是非活用してください。
助産院の話題で思い出すことがあります。
第2子の出産をフリースタイルでしてみたいと思った私は、
最初、出産場所に助産院を選んでいました。
健診は病院で行っており、臨月になって検査結果と紹介状を持って助産院を受診したとき、
「GBSが陽性って書いてあるんじゃない?」という助産師さんの言葉。
病院の先生は助産院で産むこともお伝えしてあったし、そういうことがあれば、
何も言ってくれないなんてことはありえない!!!
と心の中で叫んでいました。
あとになって検査結果を助産師さんが読み間違えた(英字の表記だったから?)ということがわかりましたが、
それ以外にも色々ありまして、私の精神的な動揺が大きく、
助産院で産みたいという気持ちがなくなってしまいました。
その助産院はかなり人気のあるところでした。
結局破水後24時間たってもお産が進まず、促進剤を使用してのお産になったので、
助産院では母子ともに安全とは行かなかったかもしれません。
でも、本当にそのときはどうしていいのかわからず、混乱してしまいました。
久しぶりにお邪魔したのに、愚痴ばかり申し上げてしまってすみません。
毎日とてもお忙しいとは存じますが、なな先生と御主人が毎日仲良く笑顔で過ごされますように。
かげながらお祈りしております。
1年前、助産院に通い、自宅出産を試みて、分娩停止になって嘱託医で緊急帝王切開で出産したものです(^^ゞ
ちいまめさんがおっしゃっている助産院に集まる妊婦さんたちの傾向が私にも当てはまったのではないかとちょっとどきっとしました。自然派思考だし…、エコにも興味があるし…(^^ゞ
一応私も研究者なので、助産院を選ぶときに
「うちはホメオパシーをやっているから大丈夫」とかおっしゃった助産院は避けましたよ(笑)
助産院を選んだときにまずは
・軽々しく自宅出産ができると言わない
・嘱託医との連携がしっかりしている
ところを選びました。
実際に診療をしていただく過程でも一つずつ丁寧に診てくださり、エコーにおいても胎児の奇形があるかもとなったときには、再度病院へエコーを依頼し一緒について来てくださいました。
私が通っていた助産院では、私が出産する直前に嘱託医を変更しました。理由は嘱託医の先生が定年退職となったとのことでした。産婦人科不足で次の嘱託医を見つけるのも大変だったようです。もちろん連携はとぎれることはなく別の病院と連携が継続されました。
私はその病院に運ばれたわけですが、運ばれる時に電話をすると満床だからと一度断られました(涙)それでは困ると助産師さんが交渉し引き受けてもらえました。出産の時には深夜でしたが助産師さんが二人ともずっと付き添ってくれていました。
助産師さんたちは自然分娩で産むことが最上位だと思っていましたが(わたしもそう思っていましたが)、出産後は「何よりも赤ちゃんの心拍が落ちる前に病院に到着できてよかった。その判断は間違いでなかった。」と言っていました。
母子の安全が第一ですもんね。私も救われたと思います。
嘱託医の病院ではベッドがなく、陣痛室で数日過ごしましたが、いまは最善のことだったのだと思い、よかったと思っています。
うちの助産院の助産師さんは間違ってないと思うのですが、助産院バッシングがあると心が痛くなってしまいます。
でも、ほんとにどの助産院がよくて、どの助産院が危ないのかは患者からは判断が難しいのです。
助産院(産院)選びの10箇条くらいあればいいんですけどね~。
不妊治療をしていたので、授かった結果、そこの先生に引き続きって感じでですかね(^^;。
助産師の存在を知ったのは、出産後の母乳マッサージでした。(病院でのマッサージは、痛かったことしか憶えてません(汗))
最初、友人に紹介されたところは、有名な助産院で、食事療法もうるさく、絶対母乳派の所でした。高血圧すら母乳で治ると言われたような所でした。
でも出張マッサージはしてくれてないとのことだったし、いかにもその紹介してくれた友人が、まるで"信者"のように感じたので止めました。
そして、以前にも書いた助産師の友人と知り合ったです。
出産が帝王切開だったこと、出産後高血圧になったこと、母乳が出にくいこと等、相談しました。
現にマッサージしても母乳の出が悪く、搾乳という形を取ると、血圧が上がりあまりよい結果になりませんでした。
するとあっさり「ミルクで良いよ」と。差しあたり、夜はミルクにして、自分が寝なさいと。
高血圧がひどくなると、ミルクにして薬を飲みましょう。自分の体が大事よと。
この言葉を聞いたとき、あまりにも最初の助産師のイメージと違ったので、「この人、助産師か?」と半分驚いたのを憶えてます。(^^;
子供も大事だけど、母体も大切。お産に絶対安全なんて無いのよ。リスクはあるの。だからいかに両方、安全に出産できるかが大切。
だから、両方無事に生まれてきたなら、どこで生まれても、自然分娩でも帝王切開でも良いの。お母さんが頑張った証拠なんだから。
こうやって聞き、すごく安心したのを憶えてます。
出産後も一緒。子供の成長の相談はもちろんのこと、ミルクの件でもそうですが、母親である私のことも考えてくださってます。
助産師の裏側も愚痴として聞くので、当たり前ですがいろんな方がいて、私は偶然とはいえ、良い方に出逢えたと思ってます。
上にも書かれておりましたが、食事療法や3時間おきの授乳は、やはり最初の助産院紹介時に、友人から言われました。正直、しんどそうと感じました。
でも、私の友人の助産師はアバウトな方で(笑)、3時間おき?守らなくても良いよ。食事?好きなモノ食べても良いよ。
初めての子育てで、しかもしんどい身体の中、そんなことして身体壊したら、元も子もないでしょ?と。
合う合わないがあるから、一概には言えないし、十人十色、人それぞれいろんな方法があります。自分に合ったのを見つけましょうと言われました。
私は、この方のやり方、考え方に合ったわけです。だから、助産師という枠を超えて、友人にもなれました。
でもこうやって、自分に合う合わない方と出会う出会わない、きっかけが難しいですよね。
いつも先生の暖かい深いお言葉を読ませていただいている1ファンです。
助産師さんですね。
私は最初の子が早産の帝切だったのでなかなか母乳が出なかったのです。病院助産師さんたちには、『食べると乳管が詰まるから、ご飯は残しなさい、甘いものためちゃだめ、おこわ禁止』とうるさく指導されました。
乳管は詰まりませんでした。母乳自体が止まったから。
もともとのBMIが17くらいで、出産までに2kgしか体重が増えなかったのですが、画一的に『食べるな』と指導されたので止まったようです。子供が未熟児用ミルクはうまく消化できないと小児科の看護士さんに聞いて泣いてしまいました。
産科の先生が『何してるの、食べなきゃ』といってくれたので気持ち的に落ち着いて食べることができ、そうしたら母乳も出てきましたが・・・。
あれ以来、助産師さんの画一的・信仰的な考えが苦手です。次の子の時は助産師さんのいうことは耳半分で聞いてしまっていました。
よく、『助産院では主体的なお産がさせてもらえるのに病院では産まされたという感じがして嫌』などという無神経な書き込みを目にします。でも、本来助産師さんたちは産科医よりずっと妊産婦に近いところにいて多忙な産科医が出来ないような細やかなフォローができるはずです。最近は『病院対所産院』みたいな対立の構図ができてしまっているような感じですが、助産師さんには助産師さんにしかできないこともあるはずで、我流を推し進め産科医と対立する暇があったらむしろ産科医を助け、フォローに回る仕事に積極的に携わってくれればいいのに、と思っています。
毎日一生懸命母子の安全を考えながら忙しく働いていらっしゃるうえに、いろいろと啓蒙をして下さるなな先生に一妊婦として「ありがとうございます」といいたいです。
ありがとうございます。
助産院での分娩を考えている方にとって大変参考になると同時に、
私自身も知識の整理ができました。
ありがとうございました。
ただでも不安になりやすい妊娠・出産です。
陽性でないはずのGBSが陽性などと言われたら、混乱してしまいますよね。
医療者と患者さんとの信頼関係は、このような不用意なミスから
崩れ始めるものなのかも知れません。
気をつけなくては。
ところで、当院は総合病院ですが、ほとんど院内助産院のような状態で
妊婦さんの希望に応じてフリースタイルもやっています。
そして、後ろでは産婦人科医が腕を組んで見守っています。
3人目をフリースタイルでお考えでしたら、是非当院へ(笑)!
冗談はさておき、これから当院のような病院は、増えていくかも知れませんね。
温かいお言葉を、ありがとうございます。
いい助産師さんですね。
エコーについて来てくれたことや、
病院搬送が必要になった時の交渉力もそうですが、
何よりも、当初は自然分娩を最上のものと考えつつ
予想外のお産を、ひいよんさんと一緒に肯定的に受け止めた点が、大変素晴らしいと思います。
ちいまめさんのおっしゃる助産師のあるべき姿には、私も深く同感しましたが、
ひいよんさんの助産師は、まさにその通りのように思います。
実は私自身も、以前は助産院に偏見を持っていました。
しかし、親しい友人が助産院でお産をしてから、見方が変わりました。
彼女の妊娠中は、お腹の赤ちゃんを初期からずっと診ていましたので、
助産院での指導内容も、つぶさに聞いていました。
大変きちんとした指導で、妊娠管理というよりは健康管理と言える、予防医療の基本のような内容でした。
何事も評価するには実態を知ってからにすべきだったと、反省しました。
少しお話がそれてしまいましたが、
お産で大切なのは、第一に母児の安全と、
第二は、産婦さんの満足・納得なのでしょうね。
今回皆様が寄せて下さったコメントを読んで、
改めてそう思いました。
出にくいおっぱいと、血圧が上がったことと、
そして何よりも悩んでいる蒼さんの気持ちも併せて
蒼さんにとって一番いい方法を、専門的知識を持って考えてくれたのですね。
よく「病気を診ずに病人を診るべし」と聞きますが、
その助産師さんはそれができる、プロフェッショナルなのでしょう。
>子供も大切だけれど、母体も大切
本当に、そうですね。
これは、授乳期が過ぎても子育て期間中全てにあてはまることだと思います。
ママが煮詰まってしまわないために、
周囲の人が、子育てを頑張るママをいたわってあげられるといいですよね。
自分に合う合わない、出会う出会わないは、本当に難しいと思います。
患者さんに、同じように話しているつもりでも、感謝されたりその逆だったりします。
難しいです~
痩せ型で、妊娠中の体重増加が2kgでは、お産の後も身体的にかなりきつかったのではないでしょうか。
ただでもナーバスになっている産褥期です。
母乳が思うように出ないというだけで涙を流している産婦さんを、何人も見てきました。
大変でしたね。
そんなご経験を経た上で尚、助産師の良さをご理解下さっていることに、
感心と同時に感謝です。
現場の助産師は、大部分は真っ当で優秀な頼りになる存在です。
ちなみに医者もテレビに出てくるような人は非常に特殊で、
大部分は地味で平凡な市民です(笑)
これからもよろしくお願いします。
>緊急時の迅速な対応とは母指の安全が基本にある
そうそう、その通りです。
だから、嘱託医のいない助産院は、本来は論外だと思うのです。
もっと言うと、嘱託医になっているのが実はお産も手術もできない医院だったり、
何故か内科医だったりすることがありますので、これも厳重に対処してほしいところです。
こんなことを思う一方で、
「お産をするところはきれいで、雰囲気が良くて、やさしい助産師さんがいて・・・」
と、夢を持つ妊婦さんのかわいらしさもまた、たまらなく好きなのです(笑)
天職と言えば聞こえはいいですが、半分くらい病ではないかと思ったりもします。
お身体を大切になさって下さいね。
『元気なお母さんが元気な赤ちゃんを抱いて、ニコニコと笑顔で歩いて退院すること』
これに尽きると思います。
これから新しい家族を迎えて幸せな家族を作っていくスタートを元気に迎えることだと思います。
赤ちゃんがおっぱい飲むのが下手だったり、いろいろなことが心配で不安なお母さんには、
『お母さんも赤ちゃんも初対面で「はじめまして」なんだから、最初から全部うまくいくはずないんだよ。これからお互いに慣れて、息の合ったいいコンビを作るんだよ。』
と説明します。
命がけで生まれてくるお産は目的でもゴールでもなく、赤ちゃんの人生においてスタートだということが忘れられていることが、誤解や思い込みの元になっているのではないでしょうか。
> 元気なお母さんが元気な赤ちゃんを抱いて、ニコニコと笑顔で歩いて退院すること』
いいですね(笑)
この光景を見ると疲れも吹き飛び、朗らかな気持ちになります。
産婦人科医をやっていてよかった、と思う場面です。
そして、その姿はスタートなのだ、ということを、
産婦さんたちに伝えて行きたいと思います。
名ヒントをありがとうございました。
べんべん先生の経験はきつすぎますね。怒りを抑えきれません。察して余りあります。私だったら、夫と喧嘩になっていたでしょう。そして、一切の治療行為を拒否し、夫が謝らない限り、てこでも動かなかったでしょう。べんべん先生のようにひどい状況ではありませんが、わたしにも似たような経験が何回かあります。
経験から察すると、100パーセント夫は謝ってきたと思います。
医者が、むかついていたり、卑屈な気持ちで手術することはあってはならないと考えております。
私は、患者家族の不合理な訴えには、『10倍がえし!!』をモットーにして『ホット』に対応しております。
べんべん先生のご経験は、群を抜いてひどいと私も思います。
しかしそれでもべんべん先生は、ご自分の処置が1秒でも遅れたら赤ちゃんは・・・と、反射的にお考えになったのではないでしょうか。
全く、医者の中の医者です。
超緊急という状況でなければ、胸倉をつかまれた時点で、警備員を呼ぶのが正しいのではないかと思います。
暴力的な行為と言い、あの暴言と言い、まさに恐喝です。
それでもがんばる先生のように毅然とした態度は、必要ですね。
第一子の時から、妊娠出産に特に問題がなく、第2子の時に助産院での出産してみようか、と
思い立ちました。理由は。自然に分娩が出来る状態ならば、リスクのある方のために
総合病院を空けてあげたほうがいいんじゃないか、と思ったからです。(個人の産婦人科が
近くに無かったので、公立の総合病院に通っていました)友人に助産師が
いて、色々と話を聞く機会があったのもきっかけのひとつでした。
幸い、しっかりした助産院にめぐり合えて(体重管理は特に言われませんでしたが
私自身が栄養士なので、自分ででしっかりやりました。緊急搬送先になる予定の病院にも
妊娠中に最低2回は検診に行くようなシステムになっていました。当然、どのような
場合に、助産院での出産ができなくなるか、ということについての説明も
ありました)
おかげさまで3子目も無事に生まれました。
1子目は病院でしたが、とってもとってもいいお産をさせてもらえて満足してます。
個人的に気になるのは。雑誌等でやたらと「自然なお産」がいい事のように書き立てたり、
何がなんでも母乳育児を推進したりすることです。
妊娠出産それから産後のあれこれ。個人個人でまったく状況が違う。当然リスクも
ある。マスコミ等で宣伝されたら、絶対それがいい、と思い込む人も
少なくないでしょう。そういう力をもった存在が、もっと勉強して気を使って
正しく誰にでも理解できるように伝える努力をして欲しいと思います。
なな先生初め、産婦人科の医師の方々、それから個人的に色々とお世話になっている
医師および医療機関の方々には、尊敬と感謝の念が絶えません。いつもありがとうございます。
がんばってください。
3人とも母児共に健康で、そしてママが満足できるお産だったなんて
素晴らしいですね。
世のお産をする方が、みんながそうだといいのに。
>雑誌等でやたらと「自然なお産」がいい事のように書き立てたり
問題の根本に触れることだと思います。
お産にまつわる価値観は、本当に様々です。
例えば、最初から帝王切開をご希望される方もいらっしゃいます。
理由をお聞きすると
「子供の頃大きな病気をして、生死をさまよったので、もう怖い思いは一切したくない」とか
「長年の不妊治療の末授かったので」とか。
充分理解できる気持ちです。
お腹の赤ちゃんと自分を大切に思わない妊婦さんは、いません。
本人が真剣に考えて選択した分娩方法を、世間の偏見が否定するようなことは
あってほしくないですね。
温かい言葉をありがとうございます。
絶滅危惧種に指定された産婦人科医ですが、
幸いにして、精神的にも体力的にもまだ余裕があります。
やれるところまで、頑張ります。
子供二人とも予定帝王切開のrinaです。
(ネガティブなコメントです。すみません)
私たち夫婦自体は帝王切開にしたことに後悔はないのですが
周りからはいろいろ言われ(特にわたしが)辛かったです。
一人目は軽度妊娠中毒+逆子。
先生が大事を見て帝王切開に、と言われました。
生まれて見たらへその緒が首に2重巻き・・・。
切って良かった・・・・と夫婦で本当に安堵したのですが
周りからは
「逆子くらいでどうして切ったの?」
と何度も言われました。
実の父は
「ふつうに産めなかった」
義母には
「息子のときは逆子だったけどふつうに産めたわよ」
などなど。
産後だったので精神的に辛かったです。
二人目のときも
「一人目切っててもふつうに産めるよ~」
「なんでチャレンジしないの?」
といろんな人に言われました。
流産後の妊娠で安全に産みたい私と
母子無事に生まれるために少しでも安全な方法をとりたい
夫との間で最初から帝王切開には決めていたので
雑音は無視しましたが、周りのひとが本当に気軽に
経膣分娩を勧めるのはうんざりでした。
他人のこととはいえ、せめて無責任な発言はやめてほしい
な・・・・と今でも思っています。
とても大変だったとお察しします。
そんな中、きちんとリスクを評価して帝王切開を選択し、
結果として2人の赤ちゃんとrinaさんご自身を守ったrinaさんとご主人は、立派です。
結果として元気な2人のお子さんと、2回のお産を納得しているrinaさんご夫婦とが、存在するのです。
健康で幸せな一家が、在るのです。
それ以上のどんな価値あるものが、あり得るでしょうか。
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