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< 産婦人科医の醍醐味(3) | メイン | 助産院で産むということ >
2008.03.12 20:32 |  診療  |  なな  | 推薦数 : 76

It's my turn

大学病院で約1年間の研修を終えた後、初めて勤務した病院は、3次救急病院でした。

 

3次救急病院は、重症で緊急性を要する患者さんが、次々と運ばれてくる病院です。

救急車が同時に3台くらい到着したり、

患者さんの乗ったストレッチャーに内科の先生が馬乗りになって、

心臓マッサージをしながら運ばれ来たり、

その横では整外の先生が、むき出しになった膝の骨にジャブジャブと生食をかけながら

「すみません、ope室に連絡して下さい」と叫んでいたり。

 

産婦人科にも、大変な患者さんが毎日のように運ばれて来ました。

麻酔科の当直はいるし、小児科のNICUもしっかりしていましたので、

その地域の「最後の砦」の病院でした。

忙しいし、常に緊迫した状況でしたが

「何でも受ける」ということに、誇りと使命感を持っていました。

 

しかし慣れて来ると、同時にちょっとくたびれて来ました。

本当に重症な患者さんばかりではなく、中には本来救急病院ではなくてもいい患者さんもいます。

近所の慎重な開業医の先生から

「妊婦さんで、何日も便が出ていないそうです。念のため入院させてもらえませんか」とか

「悪阻で入院を希望しているんですけれど、うちは入院設備がないのでお願いします」とか。

そのうち応対も事務的になり、果ては少々高飛車になっていたと思います。

他の先生方は皆、産婦人科医として大先輩なのに、

強い立場を勘違いしていました。

今思い返すと、恥ずかしい限りです。

 

数年後、大学病院に戻り、「外勤」といって医局の関連病院に非常勤で勤務するようになります。

外勤で、個人病院に当直に行った時のことです。

順調だったお産が、突然暗転します。

赤ちゃんは無事に出たのですが、出血が全然止まりません。

水道の蛇口をひねったみたいにジャージャー出て、

通常の止血法では止血が得られません。

日赤に輸血をオーダーしましたが、到着までの間に、この産婦さん、亡くなるかも知れない。

院内にいる医者は、私一人。

一人では、この病院では、救命は不可能と判断し、搬送を依頼しました。

 

私は止血にかかり切りですので、横でナースが片っ端から電話していますが、

休日の夕方とあって、搬送先が中々見つかりません。

ようやく決まったのは7件目か8件目、同じ医局の先輩が産婦人科部長を勤めている病院でした。

 

輸血パックをいくつか持って、救急車の中でも止血を続けながら、移動しました。

産婦さんは、助かりました。

 

数日後、搬送を受けてくれた部長先生にお礼のメールを送ると、

お返事が返って来ました。

 

「一人で必死の思いをしている時、医者が大勢いるのを見ただけでも安心したでしょう。

いつかなな先生が搬送を受ける側になった時は”It's my turn.”(今度は私の番だ)、

アメリカ人がよく使う言葉です」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

あれから数年、今、私は搬送を受ける側にいます。

It's my turn.

いつも、そう思っています。

 

そして、ほとんどの現場医師たちもみな、同じ気持ちです。

 

 

 

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民間ER病院の挑戦(2)
期待通りの内容でした。 京都のER病院でしたが、「救急救命医療が医療の原点ではないでしょうか」という話も出ていました。「人の命を救うこと」これが医療であれば、まさに救急救命医療はその原点です。 ... [続きを読む]
posted from わんこの日記 2008.03.12 22:30
病院の調査報告をどう扱うか、と言う問題。
(参照:「手術で失敗→書類送検」にならないようにしてほしい)上に貼り付けた記事は、3月14日の朝日新聞(関西版)の社会面のもの。3月13日に京都府警が脳死肺移植の手術失敗で担当医師3人を書類送... [続きを読む]
posted from 3番目の落書き帳 2008.03.15 16:53

コメント

コメント一覧

なな先生 こんにちは

先生のブログを開くときは一呼吸おいてしまいます。
いろんな意味で心を揺さぶられるので、ちょっと構えてから(^^)

今日の「It's my turn.」
私も心がけたいです。良い言葉をありがとうございました。
written by ぐー / 2008.03.12 22:06
こんばんは。さすがです。
 受ける側の病院にいると、こういうの忘れちゃいます。診療所とか、送る側にいるとき、あれほど悔しい思いをしたのに、、。
 体のどっかに書いておきます。it's my turn.
written by green leaves / 2008.03.12 22:11
なな先生、こんばんは。

「It's my turn.」ちょっと違うかもしれませんが、今はうつで悩んでいた時に学んだ事を、周りの方に返す番だと思っています。
「低め安定」「60%で良しとしよう」「いい(良い)かげんにする」が、最初に出逢ったDr.との合い言葉でした。
written by わんこ / 2008.03.12 22:26
胸が熱くなるエピソードですね
その当時でも搬送先を探すのは大変だったんですね

written by るうい / 2008.03.12 22:58
私は医者ではありませんが、いつもお医者さんに助けていただいた後、何とかしてこの恩返しが出来ないかと強く感じます。
っといっても、私のような患者に、お礼状を書く位しかお医者さんからいただいたような恩返しをきちんとした形でできる訳ないのですが、その代わり、この感謝の気持ちを、自分の周りの人たちに役立てようって思っています。

産婦人科のお医者さんは、私をはじめ、女性にとってかけがえのない存在です。
これからも、勇気をいただきに読ませていただきます!
written by きゅうちゃん / 2008.03.13 00:07
なな先生こんばんはというかもうすぐおはようございます。眠れずにおりますのでここに身をおかせて下さいね。

It's my turn.と医師たちは毎日思っているのに、受け入れたくても受け入れられないのに、受け入れ”拒否”と報じられてしまう度に胸が痛みます。
受け入れ不可能な状態にあるのは、医師数抑制・医療費削減の長年の政策で医師数がOECD平均に遥かに満たない医師不足のせいですよね。
現場の医師は受け入れたくて助けたくているのに。
また、合併症を医療ミスと言われたり、医療の限界を裁判にかけられたり、不測の事態でも逮捕されてしまったり。
助けたくて頑張って、適切な治療を行い、その治療が原因とならなくても病院で亡くなれば医療関連死とされ、裁判の証拠づくりの為のような第三者機関と言えないような委員会にかけられ逮捕を受けるようなことになれば、医師を続けるのも難しいとお考えになられる先生がいらっしゃる、本当に悲しくて涙が出てしまいます。
周りの者も、行かないでとすがりついて泣きたいところを堪えて、頑張ってと背を押したその手を憎んでしまうのです。

助けたい、だから医師なのだと想っています。
医師不足が解消され、過労で自分の命を失ってしまうことがなくなり、医師が家族や友人や恋人の元にも少しだけ還れてやわらかな温もりに支えを受け、また頑張って患者さんを救う研究や臨床が出来る、健全な環境が整う日が一日でも早く訪れますように。
光りの射す道が見つからないのなら、皆でランプを燈して照らしましょう。
小さくても強く、祈り続けます。
想いが届きますように…!
written by エビ / 2008.03.13 03:51
ぐーさん、こんにちは。

素敵な言葉でしょう。
しばらく留学していた先輩医師から聞いた、
味のある言葉です。
written by なな / 2008.03.13 08:09
green leavesさん、こんにちは。

医者には誰しも、若い頃のこんな酸っぱい経験があるのではないかと(苦笑)。
そしていつか自分が送る側に回り、受ける側に回り、
そんな医師たちの経験と心によって、現場は支えられているのだと思います。

> 体のどっかに書いておきます。

ユニークな表現です!
written by なな / 2008.03.13 08:12
わんこさん、こんにちは。

> うつで悩んでいる時に学んだ事

悩んだ時に、学ぶ。
このひと言だけでも、すごいと思います。
written by なな / 2008.03.13 08:14
るうぃさん、こんにちは。

医者はこうして成長していくのだと思います。
まだ「医療崩壊」という言葉など存在しない頃のお話です。
written by なな / 2008.03.13 08:15
きゅうちゃんさん、こんにちは。

患者さんからお礼状をもらうのは、とっても嬉しいことです。
励みになりますよね。
私なんか、束ねて机の引き出しに大切に保存してあって、
気持ちの沈んだ時などに取り出して、読み返しては
元気をもらっています。

きゅうちゃんさんは、バイオリニストなんですね。
是非、いいご演奏をなさいますように。
written by なな / 2008.03.13 08:21
エビさん、こんにちは。

エビさんはきっと、彼の素晴らしく良い理解者で、
こころ温まるパートナーなのでしょうね。
ここまで我々の置かれた苦境をご理解して下さる方がいたことに、
驚き、感激しています。

先日、救急医療の厳しい現状を扱う番組の中でキャスターが
「救急の問題は、医師のモラルの問題です」と言ったそうですが、
これは、我々医師に対する侮辱です。
キャスター個人がどう思うも自由ですが、
公共の電波で流す以上、少しでも現場を見てから発言すべきでしょう。
急患を断らざるを得ない側だって痛くてたまらないんだ、という当たり前のことを
何故理解しようとしないのでしょうね。
患者さんも医療者もつらい、こんな現状は、
変えて行かなくてはなりません。

眠れない時は、また遊びに来て下さい。
written by なな / 2008.03.13 08:33
It's my turn

医師間だけでなく、医師と看護師、上司と部下、救急隊と病院スタッフ、友達同士、親と子・・・

多くのことはそうですよね。”ウィンウィン”
考え方としては”原告になる人”と”被告になる人”も同じかもしれません。
相手を思う気持ちがなければ・・・

辛いのはあなただけではありません・・・

後輩に伝えていきます・・・
written by ハッスル / 2008.03.13 09:26
なな先生、また現状を考える良いテーマをありがとうございます。

看護スタッフは医師ほど大病院と開業医の両方を経験する機会が少ないので、なかなか「It's my turn」の心境を理解できにくいかもしれませんね。
私も2次救急を受け入れている病院で長いこと働いてきたので、近隣の開業医の先生から搬送されて緊急opeを何度も経験しました。緊急opeが入ると、その日に自分の頭の中で立てていた看護計画はすべて変更です。あの患者さんに今日はこうしてあげようとか考えていても、すべて白紙撤回。「あ~あ」と思ってしまいますが、でも搬送されてきた方が無事に、そして安心して手術を終えられると、何よりもうれしいものでした。

今、クリニックで働いて搬送する側になって、きっとあの時の開業医の先生方もスタッフの方々もぎりぎりのマンパワーや設備の中で、ぎりぎりの決断をいつも求められていたのだろうと心から理解できるようになりました。
搬送する時には、「すぐに良い病院が受け入れてくれて、本当によかったですね」と受け入れ側の病院への最大限の感謝をこめて、患者さんやご家族にお話しするようにしています。
written by フィッシュ / 2008.03.13 13:52
私も大学病院でコンサルトを受ける側ですので、普段の行いを振り返ってしまいました。循環器内科として働いておりますので、急性心筋梗塞の患者さんなど重症例が重なってしまうとどうしても手が足りず、お断りさせて頂いた事もありましたが、お断りした後いつも思うのが、やっぱり何とか受けられなかっただろうか・・・。受けちゃえば何とかなったかも知れないぞ~と。でも受けちゃってから結局手が回りませんでした・・・では十分な治療が出来なくなってしまう事もありうるし・・・でいつももんもんとします。これもモラルが低い事になってしまうんでしょうかね・・・.
written by たびどり / 2008.03.13 15:04
私が重症心身障害児者病棟にいるときに患者様が重症膵炎になりました。重症膵炎を治療できる病院ではなかったので受けてくれる病院を探しました。基礎疾患に稀な病気を抱えていたこともあり、東京なのに20件以上断られました。ある病院では1床ICUが空いているが、社会復帰できるような患者様でなければ積極的な治療はしないで保存的に見たほうがいいのではないかといわれ断られました(その状況ではつまり死を意味します)。確かに重症心身障害者で臥床していることが多いのですが、普通におきて生活している人と病気でやむなく寝ていることが多くなった人の命の重さは違うのでしょうか?寝たきりだって、いろんなことに参加をしたり、楽しんだりすることができるし、したいです。受けたいのに受けれないという現状がありますが、受けれるけれど受けたくないという現状もあります。結局救急車で1時間以上かかる大学病院に転院できました。みんながなな先生のようだったら嬉しいですね。私も心に刻んでおきます。It' my turn.
written by piyo / 2008.03.13 15:07
素敵な言葉です。It's my turn.
私も忘れずに心に留めておきます。いつも、素敵なブログありがとうございます。
written by もだん / 2008.03.13 15:20
その立場にならないと見えないことってありますよね。
ハッスルさんもおっしゃってますが、あらゆる関係において言えることかもなぁって思いました。


非のない医師が罪に問われることは沢山あるのに、現状を知らずに安易に叩くマスコミが罪に問われることがないのはおかしい!といつも腹立たしいです。
対岸の火事だと煽った結果、もしかしたら自分や自分の身内が緊急時に受け入れ先が見つからないなんてことが起きるかもしれないのに・・・。

「It's my turn」
マスコミの人たちにこそ知ってもらいたいです。
written by 桃 / 2008.03.13 16:48
なな先生、こんばんは。

このエントリを読んでいて思いました。
今の私は子育て生活にどっぷり漬かり、助産師というよりも子育て相談員状態ですが、子どもが母を必要とする時間が少なくなってきたら、「It's my turn」とお産の場にもどりたいなぁと。

すべての人が、忙しすぎる人はしっかり休み、疲れてしまった人も元気になるまで休み、子どもが親を必要とするときは思う存分親であることを優先し、そして思う存分働ける状態になって「It's my turn」と、職に就ければなぁと妄想してしまいました。

とってもいい言葉を教えて下さりありがとうございました。
written by ちいまめ / 2008.03.13 22:04
うちの病院にはS先生という産婦人科の医者がいますが、’えぐ~い’しもねたを連発します。

わたしなどはそのかる~くセクハラになりそうな言葉に心配するほどです。しかし、助産師や看護師は聞き流しており問題になることはありませんし、S先生を信頼しているようです。

『産婦人科のユーモアの基準は常識をこえている!』、『プロフェッショナルやな』と折に触れ感心しておりました。

ある土曜日の夕方、若手の女性産婦人科医師のU先生から、私に電話がはいりました。「お産の後の出血が止まらない。・・・」とのこと。わたしは分娩室に駆けつけました。

産婦さんの様子、周囲の真赤なガーゼ類・・・。外科の私は、輸血の手配などをするのが精一杯でした。

そこに’しもねた’のS先生がめずらしくネクタイ姿で登場しました。パーティー会場から引き返して来たとのこと。


分娩室でいきなり服を着替え、出血部位の処置をはじめました。止血処理は順調に進み、最終段階で、U先生に術者を交代しました。

処置後、S先生がU先生にやさしそうに言いました。


「怖かったやろ。」


S先生の「It's my turn」でした。
written by それでもがんばる / 2008.03.13 23:59
ハッスルさん、こんにちは。

ああ、そうなんですね。
この言葉、友人同士だけではなく家族の間でも言い得るものなのですね。
このkey wordの意味が広がりました。
ありがとうございます。
written by なな / 2008.03.14 08:04
フィッシュさん、こんにちは。

医療の仕事、案外世界が狭いんですよね。
ずっと以前に一緒に働いた看護師さんと、全くちがう病院でばったり再会したりします。
It's my turn、言い換えると「情けは他人のためならず」ということかも知れません。

> 「すぐに良い病院が受け入れてくれて、本当によかったですね」

私も、フィッシュさんとそっくりのことを言っています。
「最後まで見届けられないのは残念ですが、安心して任せられる病院です」と。
何よりも、患者さんのための言葉です。
written by なな / 2008.03.14 08:08
たびどりさん、こんにちは。

先生のジレンマ、何だかとてもわかる気がするのです。
「受けたいな、でも、かなり無理することになるし・・・」

キャパシティを超えないように、責任の持てる範囲で受けることが大切なのだ、と
時に自分に言い聞かせることもあります。

written by なな / 2008.03.14 08:11
なな先生がMキャスターのことで悲しまれていると教えてくださり、悲しみを何とか和らげていただきたく考えあぐねるうち、エビがなな先生と同じintegrityを勝手にキャッチしている人気の先生が記事をお書きになられておられましたので、お足元にそっと言葉を置いてきました。

なな先生が下さったお返事、涙で頬を濡らしながら読み、自戒をしました。
私がわがままをなくし、素直に優しくいたわる気持ちを持てますように、強い心を持ち、大切な人に寄り添うことが赦される日が来ますように。

第三次試案が、医師の心安らぐ着地点を照らすものとなりますように。
なな先生に笑顔が溢れることを今ある精一杯の力で願っています。
written by エビ / 2008.03.14 11:22
 なな先生、こんにちは。
 医師と患者間のIt's my turnもあります。海外では既に使用されている薬が、なぜか国内では承認されず。私の病気にはよく効く可能性の大きな薬だったので、とても悔しく&落胆していました。すると主治医がこの薬を使って下さったのです。「一番効きそうな治療をした」と思うと、病後もっとも注意すべき鬱状態にもなっていません。
 今では私も主治医を応援する意味で、厚労大臣宛てにせっせと手紙を書き、患者の窮状を訴えています。何とか主治医の負担を軽減したいと願いつつ。。。
 
written by christmas / 2008.03.14 13:40
なな先生はじめまして!
先月予定帝王切開で出産しましたasaと申します。
退院して先生のブログに出会い、過去さかのぼって一気読みしました。授乳しながら、食事しながら(行儀悪いですね・・)はらはら涙が流れ、心が熱くなったり、温かくなったり。思春期の入り口にきている上の娘ともこれからは一緒に読ませていただきます。
written by asa / 2008.03.14 20:37
 なな先生
なな先生はご自分の置かれている立場をちゃんとわきまえていらっしゃる。・・・改めて素敵な先生だなぁと心が温かくなります。

病棟勤務の時に患者さんから「ありがとう。いろいろ助けてもらって。」と、言われ、なぜか”お互い様ですから”と、言っていました。
それはきっと・・・
あなたが辛く苦しんでおられたとき、目の前の私はあなたが病気と立ち向かうお手伝いをさせていただきました。もし、これからあなたの目の前の人が辛く苦しんでおられたら手を差し伸べてあげてください。
こんな意味をこめていたのでしょう。
written by ぴょん / 2008.03.15 09:17
piyoさん、こんにちは。

なる程、いろんなケースがありますね。
ICUのお話は、ICUの社会的使命を考えると
ある程度仕方のかな、と思います。
大学病院に交渉したのは正解でしたね。
大学病院こそ、お話の患者さんのような方が入院するのに
妥当な施設だと思います。

私自身、「受けられるけれど受けたくない」ということはあります。
急患の搬送ではなく、紹介患者さんで悪性腫瘍の方がいらっしゃることがあるのですが、
悪性腫瘍こそ、専門家に任せるべきだと考えるからです。
でも、本当にそれでいいのかと、ちょっと考えてしまいました。
written by なな / 2008.03.15 12:34
もだんさん、こんにちは。
温かいひと言を、ありがとうございます。
励みになります。
written by なな / 2008.03.15 12:35
桃さん、こんにちは。

おっしゃる通りと思います。
かようなマスコミですが、報道被害による名誉毀損を認める判決が出た時に
「報道が萎縮する」などというコメントをしているのを見て
絶望的な気持ちになったことがあります。

「It's your turn」は、感謝の言葉として使いたいものです。
written by なな / 2008.03.15 12:41
ちいまめさん、こんにちは。

ちいまめさんの「空想」、想像したら私もわくわくしました(笑)
いいですね、ほんとに、そんな世の中が実現できたら。

子育ての経験がある専門家の存在は、
迷えるママたちにとって、非常に頼りになる存在です。
たっぷりお母さんをやったら、是非現場に戻って下さいね。
written by なな / 2008.03.15 12:50
それでもがんばるさん、こんにちは。

S先生、かっこいいです!
私自身、同じような場面を両方の立場で経験しました。
休日の昼間、テニスウェアのままの部長先生にかけつけてもらったことがあります。
そして私もS先生のように、披露宴ファッションで分娩室に飛び込んだことが。

ところで。
>『産婦人科のユーモアの基準は常識をこえている!』
これは、産婦人科医になったばかりの頃に、よく感じていたことです。
しかしそう言えば最近は、感じなくなりました。
もしかして、my turn・・・(汗)
written by なな / 2008.03.15 13:00
エビさん、こんにちは。

エビさんのいじらしい気持ちを読んで、胸がつまりました。
彼にその気持ち、伝わっているといいな。
時にはたっぷりわがまま言って、支えてもらって、やさしくしてもらって下さいね。
小さなエビさんが、笑顔でお嫁に行ける日を、楽しみにしています。

ところで「人気の先生」のブログのコメント欄、見つけました。
あの先生とは、お互いにブログの読者でたまにコメント交換しています。
ここのエビさんのコメントも、きっと読んで下さっているのではないでしょうか(笑)。
written by なな / 2008.03.15 13:05
christmasさん、こんにちは。

ブログ、拝読しました。
承認されたんですね、よかった!

それにしてもさすがのイラスト、すごいインパクトを感じました(笑)。

christmasさんの今回の頑張りは、現場のドクターたちの力になるだけではなく、
これから同じ病気に向き合っていかないとならない患者さんたちを、必ず救うものだと思います。
written by なな / 2008.03.15 13:10
asaさん、こんにちは。
ご出産おめでとうございます。

全部お読み下さったのですか。
嬉しい!
それにしてもすごいエネルギーですね。
これからもよろしくお願いします。
written by なな / 2008.03.15 13:12
ぴょんさん、こんにちは。

「お互い様」、これもいい言葉ですね。
先生のおっしゃるように、人が皆、必要としている人に自然と手を差し伸べて、
必要とした時に自然と助けを求められるような、
そんな温かい連鎖ができると、いいですね。

全然、身の程をわきまえていませんでした。
しかし、今でも高次医療機関に搬送を依頼することはありますが、
明らかに若いドクターが高圧的な態度を取っても腹が立たないのは
あの、自らの身の程知らずの時代があるからなのかも知れませんね(苦笑)。
written by なな / 2008.03.15 13:20
なな先生
 It's my turn.アメリカでよく使います。私も自分が若かった時そしてアメリカの高次医療機関で働いてる時、「この馬鹿町医者がこんなケースおくりやがって。」と思っていました。アメリカでも3次救急では、テレビドラマのERのように次から次と患者が搬送され、まるで地獄絵そのものです。今私自身が、その馬鹿町医者になった時、ERの医師や他の専門医に頼む時、若い医師が心よく受け入れてくれると、ありがたいものです。It's my turn to send my patient to you and your guys!と心の中で叫んでいます。なな先生もお体にき気をつけ、無理をされないように。
written by DAICHAN / 2008.03.18 01:12
DAICHANさん、こんにちは。

> It's my turn to send my patient to you and your guys!

参りました(笑)。
こっちの方が断然、かっこいいです。
こんな言葉をkey wordに、医師自身も医療も発展していくのでしょうね。
written by なな / 2008.03.19 08:12
DAICHANせんせいの気持ち、多分、今の私と似てるでしょうね。
開業すると、受け入れてくれる病院の先生にホント感謝します。

あ、それと...開業する、ってのは、
It's my turn to turnover. って感じでしょうか?
 英語、間違ってたらDAICHANせんせい直してね....

で、なな先生のIt's my turn. いつもながら、心に響きますね。
 だから、なな先生の替え歌ができてしまった...?
  (詳細は拙ブログへ...)
  気に障ったらゴメンです...
written by Doctor Takechan / 2008.03.20 01:07
なな先生
 かっこいいと褒めていただいて感謝です。
Doctor Takechan 先生
 同じ開業医として理解していただきありがとうございます。

 turnover は、文法的には、まちがっていません。でも、アメリカでは、患者さんには使いません。犬や猫を動物病院におくる様なときの表現です。人間には、send やreferやtransferやintroduceなどを使います。これは、ニユアンスの違いで、英語としては、正解です。だだ、皆がそういうふうに使うからです。

 私もアメリカに留学したての時に、女性と交際したいと思い、辞書をひき、I would like to intercourse with you.と言って笑われました。アメリカでは、intercourseは、性行為 つまり sexという意味しか無いのです。えらく恥をかいた経験があります(笑)。この場合は、I would like to get to know more about you.か Would you go eat out with me ?とか、Would you like to go bowling with me?とかです。初対面でsexしようと言ってしまったのです。英語は、難しいです。今でも。先生これでよろしいでしょうか?長くなってすみません。ではまた。
written by DAICHAN / 2008.03.20 15:25
P.S.

 それと開業するは、It's my turn to open my own clinic .か、
It's my turn to become my own boss.とか It's my turn to go into my private Practice.などです。
written by DAICHAN / 2008.03.20 15:40
Dr.Takechanさん、こんにちは。

ブログ、拝読しました。
一生の記念になりました(笑)!
written by なな / 2008.03.20 16:38
DAICHANさん、重ねてのコメントをありがとうございます。

いつも知性的で広い視野をもったコメントをお書きになるDAICHAN先生の
意外なエピソードに、思わず笑ってしまいました。

私など、英語ではなく日本語の使い方を間違って
恥をかいたことが・・・いえ、やめておきます(笑)。
written by なな / 2008.03.20 16:42
DAICHANせんせい、これまた、本格的な?解説、ありがとうございます。
 大変勉強になります。

なお、turnoverは、なな先生のIt's my turn!に引っ掛けて、何か作れないかな?、というイタズラ心?で使ってみようと思ったのです。

で、開業は、「そろそろ選手交代だよ」「いよいよ立場が変わるんだよ」みたいな意味でturnoverが使えないかな? と思ったのですが...
 ちと無理があったかな...

さて、なな先生、
またしても、先生をダシに使ってしまいました...
 大変申し訳ございません...
  でも、わたしの悪だくみは、成功した?ように思っておりますです
written by Doctor Takechan / 2008.03.20 23:55
Dr.Takechan先生

先生のブログを拝読した時、建物の4階におりましたが、
4階から墜落するかと思いましたです。

他の記事も併せて読んだのですが、全然頭に入っていませんので
読み直さないと(笑)
written by なな / 2008.03.21 08:27
なな先生

「助産院、、」のテーマのところで、来年春に産婦人科に移りますとお話しましたCocoroです(今はマイナー外科にいます)。その後産科の危機的状況に関する報道が度々流れていて、「来年からは"It's my turn"でがんばるぞ」と意気込んでいます。
でも妻は不安そう。「おうち帰ってこれるの?子育て私にだけ押し付けないでよ」と今から心配しています。そんな中、同じ職場の外来ナースと最近話をしたんです。育休前まで内科病棟でかなりハードに頑張っていた彼女、いまは家のこともあり外来勤務です。彼女に「今の方がラクでしょう、病棟勤務に戻りたいって思う?」と聞くと、彼女は迷わず「そりゃあ、事情が許せばまた病棟で働きたいですよ。むしろ、少し離れていたぶん、判ってきたこともある。また戻って頑張りたいです」って。。何かにつけ「ラク」を求めてきた自分にはかなり想定外な答えでしたが、何だかとても感動してしまいました。
僕も、来年春から頑張りますよ!
written by Cocoro / 2008.03.26 15:31
Cocoroさん、こんにちは。

絶滅危惧種に指定された我々産婦人科医ですが、
残った層は、案外手堅いのではないかと思っています(偏見?)。
私自身も、十余年休まずに産科勤務医をやっている理由は、
もちろん楽だからではありません(笑)。
Cocoro先生も、一緒にこの醍醐味を味わいましょう。
written by なな / 2008.03.27 08:39

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