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少し時間は経ちましたが、手術の合併症が続きました。
尿管や膀胱を損傷してしまいました。
患者さんには、大変申し訳ありません。
幸いにして、後遺症が残るようなものではありませんが、
治るまでの間、患者さんには多大なご負担をかけてしまいます。
合併症は、一定の確率で起こり得ることは頭ではわかっているのですが、
外科系の医師としての自信が、根底から揺らぎます。
産婦人科医としての人生において、多分第二の苦境にいました。
こんな自分が、今後もopeをやる資格があるのだろうか。
「もう、辞めようかな・・・」
そんな気にもなります。
しかし、この産婦人科医不足の状況下で辞めてしまうことが、
本当に正しいと言えるのだろうか。
こんな時に相談できる人は、産婦人科の恩師・井上先生(仮名)です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<井上先生へ>
尿路損傷を続けてやってしまいました。
・・・・(合併症の詳細な説明)・・・・
正直なところ、産婦人科医を辞めたい、と思ってしまいます。
しかし空前の産婦人科医不足の今、自分が辞めることが
社会にとって、医局の一員として、正しいことなのでしょうか。
ここで逃げてはいけない、という思いもありますが、
続けるのだとしたら、どう気持ちを持って行ったらいいのでしょう。
悩んでおります。
<ななへ>
失敗を恐れていたら、人間は進歩しません。
偉そうなことを言っている僕が犯した過ちの数は、ななの比ではありません。
それでも僕が立ち直っているのは、同じ失敗を繰り返さないこと、
自分の経験を次の世代に伝えることが、使命であると解釈しているためです。
ななは、僕が誇る僕の後継者です。
もし産婦人科医を辞めるのだとしたら、共に働いたあの日々は
一体何だったのでしょう。
辞めるのは止めましょう。
・・・・(症例に関する詳細なアドバイス)・・・・
それぞれの症例には、少しずつ違いがあるはずです。
それを認識して、次に役立てましょう。
ななは次の世代を育てなくてはなりません。
それが僕の願いです。
立ち直らなくてよいのです。今のままでいて下さい。
<井上先生へ>
先生の言葉に、涙しております。
本当に本当に、ありがとうございます。
そうでしたね・・・似たような合併症ではありますが、
それぞれ違いがあります。
詳細に検討して、反省すべき点をもっと具体的に肝に銘じます。
後達を育てることは、井上先生になったつもりで頑張っています。
自分が若いドクターたちに執刀させる立場になって、
井上先生がいかに忍耐強かったか、今更ながら思い知っています。
前任地で遭遇した新生児仮死に次ぐ、産婦人科医としての人生の危機を迎えていますが、
こんな時に親身になって下さる師匠に出会えたことは、
何ものにも代えられない、大きな財産です。
この事態を見ている後輩たちに、そう話します。
そろそろ泣き止まないと外来に出られなくなるので、これで送信します。
敬愛する井上先生へ
<ななへ>
「敬」は要りませんよ。
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コメント
コメント一覧
心に響きます。
すばらしい師匠に巡り合えて、本当にお幸せですね。
最後の一文がまた何とも言えずによいです!!
感動しました
外来に出る前、顔を洗い、髪を整える時間はありましたか?
0
いつも胸にこみあげてくる文章に、いつも勇気をもらっています。 私も、なな先生のように、時には強く、時にはやさしい人になりたいと思っています。 頼れる、そして敬愛する師がいることで、なな先生が、涙を拭いて立ち向かう姿が目に浮かんできます。
そんな先生を心から尊敬します。
どうかご自愛することもお忘れにならないように… お伝えいたします。
井上先生に萌えました
自分の仕事の上での失敗は多々ありますが、なな先生のように真摯に反省したことがあったろうか。
ただ「落ち込んだ」だけではなかったか。
考えさせられました。
いつも拝見させてもらっていました。
今日は、ちょっと相談したい事があって
コメントさせてもらいました。
実は私は34歳になります。
なので、今年初めて子宮がん検診を受けてみようと思っています。
しかし、ここで言うのも恥ずかしいのですが
実はまだ。。。男性経験がありません。
そういう場合、やはり検診で痛みを伴うのでしょうか?
友達の感想をいくつか聞いてみると
簡単にすんなり終わった、という人もいれば
涙を流してしまうくらい痛かったという人もいます。
行った病院で違うのかもしれませんけど、
でも私みたいな人でも大丈夫でしょうか?
出血したりするのでしょうか・・・?
そこが不安なので、もし良ければ教えて下さい。
また、私のような人も珍しいのではないでしょうか?
やはり問診とかで初体験の年齢など聞かれるんでしょうね。
お忙しいとは思いますが
どうぞよろしくお願いします。
小生にもお裾分け頂き有り難うございます。
これからも宜しく。
どこかに「安心して絶望できる」場があると紹介していましたっけ。
井上先生のもとで安心して振り返ったり悩んだりできますね。羨ましいです。
人生にロールモデルがいるかどうかでその人が志を捨てず進んで行けるかどうかの度合いはかなり変わってくるのではないかと思います。なな先生は優しいので状況がどうあったであれきっと患者さんに申し訳ないと思われるのかもしれませんが、こんなに素敵な井上先生の「自慢の弟子」であること、そして今回の患者さんを含めた先生に出会った今までの患者さんの、そしてこれから出会うだろう患者さんの笑顔のためにも頑張って下さい。応援してます。
いつも素晴らしいお話をありがとうございます。
合併症のことは残念です。門外漢にて誠に失礼とは存じますが、心中御察し申し上げます。
しかしながら、この「経験」という宝が失われることなく時間を超え後進の先生方に受け継がれますよう、そしてそれがいつかどこかで誰かの役に立たんことを御祈念申し上げます。
では
井上先生はメンタルのDr.でもあるのでしょうか?
なな先生にとってはそうなのかもしれませんね。
昔先生へのコメントで「名医と名患者」のことを書いたと思います。先生の場合は「名教官と出来のいい弟子」の関係だったのでしょう。「出来の悪い生徒」であり、今でもある私にとっては見につまされる話でした。(恥)
いい師匠でしょう(笑)。
あの先生に出会わなかったら、
今のような産婦人科医になっていなかったと思います。
はい、顔洗ってメイクを直して、熱いお茶を一杯飲んで、
いつものなな先生に戻って、外来に出ましたよ(笑)。
井上先生はどんな時でも、思いやりとユーモアのある方です。
強くてやさしい先生。
私の目標です。
かっこいいでしょ?井上先生。
そういえばfuka_fuka先生と、話が合いそうです。
先生でも、失敗することがあるのですか。
言われてみればあり得ることですが、
なんだかちょっとミスマッチで、小さく驚きました(笑)。
ここは「つぶやきの場」にとどめておきたいのです。
産婦人科的な質問にお答えしていると、
ブログの本来の目的から外れてしまうので・・・
お許しを。
「ベター・ハーフ」という言葉があります。
本来男女の間を表す言葉ですが、他の関係、
親子や友達同士、師弟間にもあてはまると思います。
井上先生と私は、師弟間のベター・ハーフと思っています
(井上先生はお思いではないかも知れませんが)。
ほんと、人生の宝物です。
ぐーさんが挙げて下さったその一文に、
私も涙が止まらなくなったのでした。
今読み返しても、あぶない感じです(あーそろそろ外来だし)(笑)。
いずれ自分も、誰かのこんな師匠に・・・ムリかな。
不肖の弟子ですが、十余年前、井上先生の許にいた頃、
井上先生と私に見守られながらお産していった妊婦さんたちの幸せそうな笑顔を、
今でも、赤ちゃんの名前まで含めて何人も思い出せます。
生涯の財産です。
今は井上先生の許にはいませんが、今からでも「幸せな妊婦さん」の創出のお手伝いをすることはできます。
負けずに、頑張ります。応援ありがとうございます。
>ななな先生
双子の姉かと思いました(笑)
未だに癒えない合併症を出してしまったことの衝撃をご理解下って、ありがとうございます。
>経験という宝
ああ、そうでしたね・・・
経験は宝でした。
この苦い経験を宝に変えられるかどうかは、これからの自分のあり方に掛かってきます。
頑張ります。
それが、井上先生は純粋に産婦人科医療の師匠です。
この先生です↓
http://blog.m3.com/nana/20070212/_I_
私の産婦人科医としての人格形成に、深く関わった先生です。
いえいえ、良い師匠にできのわるい弟子です。
(ダメ子の方がかわいいかも、などど
ちょっと心の中で期待していますが(笑))
本音を打ち明けられる師匠がいらっしゃるなな先生、うらやましいです。
ちりとてちんをみていても思うのですが(すみません、連ドラ)
信頼できる師匠の存在は人生の宝ですよね。
なな先生、泣きたいときは思いっきり泣きましょう。
明けない夜はないから。
ところで井上先生、たくさん映画観られたことでしょう。
そろそろどこかで?
医師の診断・治療の知識や技術は、本当にすごいなと圧倒されてしまいます。直接患者さんの体に関わるだけに、どんなに強い精神力でこうした困難を乗り越えられるのか、その苦しさは私たち助産師や看護職の比ではないと思います。
仕事をしていると、もう辞めようと思う危機が何度かあります。なな先生の記事を読んで、その時を思い出しました。
立ち直れないほどだった時にも、一緒に働いていた産科の先生たちが、何も言わずに見守ってくださっていたことを。
そして、自分の未熟さを、なにより産婦さんや赤ちゃんから許されながらここまできたのだと・・・。
先生、だからこの試練も決して無駄なことはひとつもないと思います。苦しい時こそ、成長のときだと思います。
すてきな恩師の先生となな先生が、重なって見えました。
並の医者では持ち得ないような患者さんへの深い思いやりのある ななせんせい
大きな使命感に裏打ちされた突進力のある ななせんせい
自分に謙虚な ななせんせい
恩師と報い報われる関係を持つことのできる ななせんせい
神様がほっときません。心配はいりません。
おっちょこちょいな妊娠・出産・育児大好き3児の母です。
うちの6歳の息子はなな先生と同じく頑張り屋さん。
でも時々頑張り過ぎて「自分のネジ」を締めすぎちゃって
泣きたくなったり、苦しくなったり、辛くなっちゃうみたいです。
失敗しても、悩んでも、「今日の出来事」は全て明日の糧になる。
だから失敗しても悩んでもそんな自分を許してあげていいと思います。
苦しくなった時の私と息子の合言葉は
「まぁいっか、次頑張ろう」
患者さんの前でこれを言ったら怒られちゃいますが、
なな先生も苦しくなった時はたまには自分を許してあげて欲しいなぁと思います。
うちの息子もいつか素敵な恩師に出会える事を願っています。
そして、どうしたらいいのかではなく、どういう心づもりで今後続けていけばよいのかとお尋ねになるなな先生のhigh-minededなお気持ちに今更ながら驚愕し、涙が溢れます。
一女性として、ありがとうございますと手を胸の前で合わせます。
そして、患者さんの合併症が早くよくなりますように。
私と上司の会話は…
上司「もう今度こそお尻ペンするよー!」
私「ワーン、ごめんなさーい(TOT)」
…が、日常です。
彼氏はなな先生blogでも泣くと思いますが、私に関しても泣きたいだろうなと思います…。
なな先生に、春のやわらかな陽射しが注がれ、笑顔がいっぱい溢れますように!
井上先生って、素敵ですね。
疲れたら少し休んで、こころの充電しないといけませんものね。
そのタイミングを十分ご承知だったのでしょう。
燃え尽きてしまったら、快復は難しいですよね。
今もまだ、なな先生の相談に乗って下さって、充電もだいぶお済みなのだと、勝手に想像しています。
合併症が、ある一定の確率でおこると分かっていても、本当に落ち込みますよね。年長になるにつれて、難しい状態の患者さんも引き受けるようになり、合併症もおこりやすくはなるんだと思うのですけど。でも、合併症がおきたとき、そんな時、本当に、医者をやめたくなります。私も。
そういう時に、こういう相談にのってくれて、こういうコメントをくれるなんて、本当に、素敵な上司さんですね。
よいお話ありがとうございました。励まされました。
ちなみに、合併症はもちろんよくないことですが、大勢の患者さんを診ることが多くなる立場では、その確率も多くなると思います。私にも、合併症の経験はもちろんあります。反省は死ぬほどしますが、そこから確実に学ばなければならないのだと気持ちを切り替えています。経験をした後での後輩の指導はまた一味違ったものになるのではないでしょうか。偉そうにすみません。負けないで頑張りましょう。
先生に心を救われた医師がいることを、心から応援していることを記憶の片隅にでもとどめておいて下さい。
そして、さくら先生もステキです。
こうやって、なな先生は顔を知らない後輩を育ててるんですね。
なかなかおじさんにはマネのできない高度な技術?です
(情熱と言うべきかな)
これだけ多くの医師が、真摯に患者と向き合い、努力を重ねていることを
なぜ、マスコミは理解しようとしないんでしょう?
どうして患者と向き合う心と時間を奪うんでしょう?
どうして冠者のために使いたい時間を、マスコミへの反論のために使わなきゃなんないんでしょう?
私も、もっと気持ちのいい文章を書きたいと思いながら、やはり、絶滅危惧種を救わねば、と、似つかわしくない攻撃的文章を書いてしまいます。
医師は清らかに患者さんのことを考えて医療に没頭してこそ最大の能力を発揮できる、それが根こそぎ崩されていく世の中を
“どげんかせんといかん” のです....
> 明けない夜はないから。
そうでしたね・・・
落ち込んでしまうと、本当は当たり前のはずのことも
つい忘れてしまいます。
思い出させて下さって、ありがとうございます。
井上先生は、現場にお戻りになりました(笑)。
先生の病院では少しずつ、お産が増えているそうです。
あの時、ぴょん先生が井上先生に向けて下さったメッセージ、
「映画、たくさん観て下さい」、
あの言葉は、今でも忘れられません。
もう辞めようと思う危機は、この仕事をしていると、
一度は誰にでも訪れるものなのでしょうか。
思い出すと、一緒に働いている医師・助産師・看護師が
同様の苦境に陥り、立ち直って行った姿を、何度か見てきたように思います。
ああいう時の苦悩は、みんな同じなのでしょうね。
そんな経験を経たフィッシュさんが、周囲の産科医を始めとするスタッフたちだけにではなく、
>なにより産婦さんや赤ちゃんから許されながらここまできたのだと・・・。
このように思える感性は、とても素晴らしいと思います。
同じ医療人として、人として、尊敬します。
いつか自分も許す立場に、落ち込んだ職場の仲間を見守る立場になった時には、
やさしい人たれと思うばかりです。
>恩師の先生となな先生が、重なって見えました。
うふふっ、嬉しくてこれだけでも、元気が出ちゃいます!
異才豊かな、やさしいコメントをありがとうございます。
インパクトの強いユニークなコメントに、
どのようなレスがふさわしいか。
思い浮かばないので、こんなお話でも(笑)。
井上先生は、私が研修医あがりの時に勤務した病院の産婦人科部長でした。
私の応用力のなさが却って幸いしたのか、
今はもう絶滅したような体育会で身に着けた身の振り方を、
産婦人科医になってもそのまま実行しました。
つまり
・師匠より先に現れ、師匠より遅くまで残る
・上達のコツは、少しでも多く競技に触れること
この2点でした。
井上先生は、気になる分娩があると、
無事お産になるのを見届けるまで、病院にお残りになる先生です。
井上先生より先に帰る気には到底なれないし、
さらに、少しでも現場にいればその分何か会得できるだろうと期待して、
嬉々として、井上先生にくっついて一緒にお産を見届けていました。
そんな日々を繰り返した結果・・・
臨床のスタイルが、井上先生のコピーのようになり(笑)、
今ある師弟関係が築かれたのです。
> 神様がほっときません。心配はいりません。
え、見られてるのかな・・・。
真面目にやらないと!(笑)
3児のママは、慌しいですよね(笑)。
息子さんに対する愛情あふれるお話に、微笑んでいます。
広くやさしいママに見守られた、頑張り屋さんの息子さん、
頑張ることと、頑張ってもうまくいかないことを身につけながら、
よりご成長なさっていくのでしょうね。
頑張ったことを褒めるのは簡単ですが、
頑張っても報われなかった時に、その事実をどう受け入れ、
糧にしていくかは、
特にお子さんの場合は、周囲の持って行き方にもかかっているのではないでしょうか。
ところで、
>まぁいっか
これ、母と私の合言葉です!!
high-minededなんて言って頂くと照れますが(笑)
切実な問題は「どう気持ちを持って行くか」でした。
でも、それだけでいっぱいいっぱいになってしまって
このコメント欄で教えてもらったような「この経験を活かす」
というところには、遠く及んでいませんでした。
まだまだ修業が足りませんね。
記事にはこんな話を書きましたが、日常は私もエビさんとおんなじで
「お尻ペン!」「ごめんなさいぃぃ」
です(笑)
あ、でも現上司とは、
私「ほら先生、opeもうちょっとですから頑張って!」
上司「ううう。。椅子、くれ」
というバランスですが。
>患者さんの合併症が早くよくなりますように。
ありがとうございます。
本当に、そうですね。
井上先生、素敵でしょう。
旧き佳き時代に築いた師弟関係です。
こうして個人のブログで懐かしくつぶやく分には、許してもらえるかな。
井上先生ほどの産婦人科医は、周囲が放って置きませんでしたよ。
副作用や合併症、どうしても遭遇しますよね。
そして、辞めたくなる気持ち、深く共感します。
「痛いほどわかる」とはこのことでしょう。
「失敗を恐れていたら、人間は進歩しません」。
逃げずに頑張って、こんな言葉を
いつか誰かに、かけてあげたいと思っています。
先日は、なな先生の大切な居場所に
土足でズカズカとあがってしまったような気がして
本当に反省しています。
不安でしょうがないため、つい書き込んでしまいました。
本当に申し訳ありませんでした。
不安がってる前に、検診に行けっていう事ですよね。。。
これからも
たくさんの人のために
そして何よりも御自分のために
この場所に居て下さいね。
失礼しました。
ひろたんさん、実は私も今年初めて人間ドックというものを受けてみる事にしました。で、やっぱり婦人科検診があるのです。私も独身で怖いな~と思っているだけにひろたんさんのお気持ち、よーくわかります。不安ではありますが初めての婦人科検診同士、がんばっちゃいましょう!!っていうエールなんですけど・・・。やっぱり子宮癌とかは検査しなければなかなか見つからない病気でしょうし、ここはえいっと思い切って。きっとなな先生みたいな優しい先生との出会いもあるかも知れませんよ。ブログと今ひとつ関係ないコメントで大変失礼いたしました。なな先生もご自身のお体もいたわって、素晴らしいお仕事続けて下さいね。
最近でも1年半前に本当に辞めようと思いました(5年周期くらいでそういう出来事に遭遇します)。診療そのものというより、症例に際して辛い環境に直視せざるをえなくなって、そう思います。
恩師を羨ましいと思いつつ、”自分に無いもの(不幸)は、無い(不幸)なりに理由があって、その理由は自分に一番ある”と以前言われたことを思い出しました。
40になり、指導する機会も増えながら、不安な毎日を送るに付け、今回の文章を心に、背筋を伸ばして働きます。
頑張ってください。
ブログをお褒め下さいまして、ありがとうございます。
ご病気なのですか。
麻酔科医の不足も深刻であることは、肌で感じています。
麻酔科の先生の力がほしい現場と、
働きたいのに働けないもどかしさを抱えていらっしゃるさくら先生と。
切なくなります。
できる限りで頑張って、現場に力を貸してほしい気持ちと、
頑張らなくていいから、無理しないで休んでほしい気持ちが相俟って、
言葉に詰まってしまいます。
>経験をした後での後輩の指導はまた一味違ったものになるのではないでしょうか。
これは、全くない新しい視点です。
貴重なヒントになりました。
ありがとうございます。
ご自愛の上、ご活躍なさいますように。
私こそ、先生にどれほど温かい言葉をもらって、
どれだけ育てて頂いたことでしょう。
昨年5月、摂食障害の患者さんの記事
「この手を放さないで」を上げた時、
Dr.Takechan先生が真摯に言って下さった言葉を、
今でもはっきり覚えています。
http://blog.m3.com/nana/20070512/1
「精神科の先生にお願いすべき患者さんです。
専門外だと、責任問題も生じかねません」と、
柔らかな言葉で言って下さったのは、Takechan先生でした。
日本のどこかにいる、心ある先輩ドクターが
敢えて言って下さった助言が、どんなに嬉しかったことでしょう。
ブログの役割りは、マスコミによるバイアスのかからない現場の医師の声が
ストレートに表明できることだと思います。
先生のように、現場の状況と法的・社会的なことと、全てを総合して発信できるブログは、
とても貴重な役割りを担っているのではないでしょうか。
私も自分のできるスタイル、つまり目の前で起きたことをただ綴るという形で
何かを訴えることができればいいな、と思っています。
>医師は清らかに患者さんのことを考えて医療に没頭してこそ最大の能力を発揮できる
本当に本当に、その通りです。
患者さんのことだけを考えて医療ができたら、
どれほど楽しいでしょう・・・
考えるだけでわくわくします(笑)
なな先生に代わってお返事させて下さい。
産婦人科女医のるるといいます。
検診、怖いし、不安ですよね。
私も受けたことがあるので、よくわかります。
検診に伴う痛みは、個人差がありますが、
男性経験のない方だと、やはり痛みは強く感じる傾向にあると思います。
経験の有無に関しては、大抵問診票に「有・無」でどちらかに○をすればいいようになっています。
経験年齢が聞かれることは、普通はありません。
また、この仕事をしていると感じることですが、
ある程度のご年齢の方でも、男性経験のない方は
医者になる前に思っていたよりもずっと大勢いらっしゃいます。
ひろたんさんのような方が特に珍しいわけではありませんので、
その点は心配要りません。
検診の時には、担当医に未体験であること、不安であることを言ってみるといいと思います。
大抵の産婦人科医は、それなりに配慮して検診をします。
私だったら、小さめの検診器具を選んで、そっと挿入するし、
キシロカインゼリーと言って、麻酔薬入りの潤滑ゼリー(痛みが少し和らぎます)を適量塗って
検診します。
それから、痛くて痛くて「もうだめ」となったら、そう言いましょう。
その場でやめることができます。
でも、実際受けてみないとやっぱり怖い気持ちってなくならないですよね・・・
いつも楽しみに拝見しています。
私の身内で、ラパロ時の胆管損傷で合併症が起きた者がいます。
執刀医が合併症が起きた経緯とその後の処置を説明して下さいましたが
明らかに緊張されているのがわかり、気の毒なほどでした。
「すみません」とハッキリ言って下さり、本人も家族も納得できました。
若い先生でしたが、今頃はもう、あの経験を活かして
立派なお医者さまになっているだろうねと
今でも、本人を含め家族のなつかしい思い出です。
そして、心のどこかでいつあの先生のこと応援しています。
今回のエントリーを拝見し、
あの時の先生に、これに負けずにいいお医者さんになってくださいと
お声かければよかったな、って思いました・・。
本当にありがとうございました。
読んでいて涙が出ました、ありがとうございます。
不安はありますが
自分の体のことを思うと、やはり検診は大切だと思いますので
覚悟は出来ました。
近いうちに、病院に行こうと思います。
本当にありがとうございます。
また、なな先生に
この場でこのような話を書いてしまったこと
再度謝りたいと思います。
同じ立場の方からのやさしい呼びかけを、ありがとうございます。
検診にいらっしゃる方は、たびどりさんやひろたんさんのようなお気持ちでいらっしゃるのだということを、
改めて認識しました。
気を引きしめて、丁寧に診察しないとなりませんね。
私自身のためにもなりました。
ありがとうございます。
再度コメントを書くには、勇気が要ったのではないでしょうか。
それでも敢えて、心あるコメントを寄せて下さったのですね。
ご期待に沿えずに、ごめんなさい。
検診の場と、検診の結果が
ひろたんさんにとって安心の素になりますように。
「辞めたい」と思うのが、私一人ではないのだと知って、
救われた気持ちです。
やはり、ここで逃げてはいけないのでしょう。
> 診療そのものというより、症例に際して辛い環境に直視せざるをえなくなって
これは、またちがった辛さがあるのではないでしょうか。
病気そのものだけではなく、例えば患者さんの背景を見て、
やり切れない思いを抱えることがあります。
迷いつつ、立ち止まりつつでよいので、
共に進んで行きましょうね。
合併症を起こしてしまった医者の気持ちが書かれているものは、
ほとんど見かけませんが、
更にそれを読んだ、患者さん側のお気持ちを綴ったものは
非常に貴重なものだと思います。
ありがとうございます。
何事も、悪かったと思ったらまず真摯に謝るということは
大切なのですね。
>これに負けずにいいお医者さんになってくださいと
お声かければよかった
こんなことを言って頂いたら、大抵の医者は号泣しますよ(笑)。
昨日から、先生のブログを読むたびになんだか涙がとまりません。
本当にすてきな場をありがとうございます、と言いたくてもう一度書き込みたくなりました。
医療を受ける側の方たち、医療に携わる側、そして育てる側の方たち・・・みんながこんなに一緒に思いを伝える機会が、今までにあったでしょうか。
まずはネットの発達した時代に遭遇できて良かったと思います。何よりもなな先生のように心から語りかけることには、多くの人の心を動かすのだとも思います。
こうした積み重ねが、きっと、お互いの立場や気持ちを思いやる一歩になることでしょう。
命に直結する仕事ですから、本当に胸がつぶれそうな修羅場もあります。何でこんなにつらいことが自分に当たったのだろうと、運命をのろいたくなることもありました。
だから、加藤先生のお気持ちが胸に迫ってきます。
最近の医療過誤に対する世の中の考え方に、心がいつの間にか緊張しきっていた毎日だったのだと思います。そんな時に、このブログでこころがほぐされた感じです。
ひとりひとりが経験できることには限りがあるのですから、失敗も大事な経験として次の患者さんのためにいかしていくことが大切なことと思います。
「これに負けずにいいお医者さんになってください」(看護師や助産師も同じだと思います)に、また、涙です。
再度のコメントなので、どうぞ御返事のお気遣いはなさらないでくださいね。その分、睡眠をとってください!
>「精神科の先生にお願いすべき患者さんです。
> 専門外だと、責任問題も生じかねません」と、
こういうお話もあったのですね。
私は冷たい精神科医ですから(苦笑)、「食べられなかったら、食べなくてもいいですよ。しかし、そのままだと干物になってしまいますね。仕方ありませんから、胃までチューブを入れます。入らなかったら、内科の先生に頼んで、頚の血管から栄養剤を入れることにします。家族の方にお聞きしますが、これでいいですか?嫌だったら、他のところに行ってください」とやっています。
食べられなくなったということで入院させた患者さんには、脱水とかの症状がなければ、「しんどかったね」と言うだけで、特に指示は出しません。翌日、看護に「食事はどうだった?」と聞くと、「パクパクと、おいしそうに食べていましたよ」といった具合です。その患者さんを見かけたら、「よかったね」と、ニコッとするくらいです。
病棟にぶらっと出かけると、幻覚と妄想のため入院となった患者さんが、「どうも妄想だったようで・・・」と話しかけてきますから、「あれ?どこが妄想だったの?病気の症状だっただけじゃないの?」で診察は終わりです。診察を始めた段階で既に診察は終わっています。一瞬の空中戦といったところです。
ということで、私は、雑談ばかりで、仕事をしない精神科医ということになっているみたいです。
しかし、帰宅すると、まとめて疲れが出ます。
昔は「血の道」と言われていましたが、出産後の精神障害はかなり多いですね。産科が崩壊すると、精神科も崩壊してしまいます。
命を預かる緊迫感をひしひしと感じ、苦しくなりました。
けれど なな先生
どうか、どうか、辞めないで。
私は、なな先生のように志が高く、
なによりも患者のことを第一優先に考えてくれるドクターと出会えて
命を救われました。
こうして今穏やかに時間を過ごせることは
そんなドクターと、周りの心優しき人たちのおかげだと思っています。
でも、疲れてくることもあります。
そんな時、なな先生のブログからたくさんのパワーをもらっています。
(すみません、勝手にもらってます!^^)
なな先生のブログには
命の尊さ、生きることの素晴らしさ、生きていくことの力強さが
溢れています。
そんな なな先生には是非とも医師を続けていってもらいたいのです。
>立ち直らなくてよいのです。そのままでいてください。
その言葉にまた救われた私です。
ところが私、お返事するのが趣味ですので(笑)
ちょっとだけ、お許しを。
>医療を受ける側の方たち、医療に携わる側、そして育てる側の方たち・・・みんながこんなに一緒に思いを伝える機会が、今までにあったでしょうか。
今まで漠然と感じてながら、言葉にできなかったことです。
これを言語化して下さったことはとてもありがたく、
またフィッシュさんも同じように感じていて下さったことが
嬉しくてなりません。
さらに、一緒に思いを伝え合えているだけでなく、
ここのコメントを下さる方は、どんなお話をする時でも
必ず思いやりを持って語っていらっしゃる、という点が
実に素晴らしいと思うのです。
合併症に臨して、私も加藤先生のことを思い浮かべました。
後遺症の残らない合併症で、こんなに苦しい気持ちになるのですから、
患者さんを救えなかっただけでなく、当時は減俸処分にまでされてしまった加藤先生は、
一体どんなお気持ちで・・・
この経験を活かすも活かせないも、私次第です。
いつまでも萎れてはいられませんね。
メンタルの先生方の外来を見学すると、
患者さんと何を話しているのやら、まるで世間話のようで、
でも治療効果は上がっていく、神業のようなカウンセリングをなさる先生をお見かけしますが、
その奥義がちょっとわかるようなお話です。
専門家の先生ならではの治療ですね。
しっかりしたラポールが築けているからこそ、できることなのではないでしょうか。
素晴らしいです。
> 産科が崩壊すると、精神科も崩壊してしまいます。
頭をガツンとやらたような衝撃です。
そうでしたね・・・
産褥精神病の方、頻度は低いですが確実にいらっしゃいますし、
もう少し軽いマタニティ・ブルースの患者さんは、もっといらっしゃいます。
本当は産婦人科でプライマリくらいはできないとならないのですが、
ほとんど手が回っていないのが、現実です。
あー、逃げてる場合じゃないですね(笑)
ありがとうございます。
「続けるとしたら、どのように気持ちを持って行けばいいでしょう」
と言いながらも、辞めたい気持ちに負けないためには、実は結構エネルギーが要りました。
ここに皆さんが下さったコメントは、私がこれから産婦人科医としての人生を歩んで行く上での
宝物です。
今後も、辞めたくなるようなことはあるでしょう。
そんな時には、このコメント欄をもう一度開いて、
心の整理をやり直すだろうと思うのです。
本当に、ありがとうございます。
立ち直れない時は、立ち直らなくて、いいのですね(笑)
→これが良かった!私も仮にこういう相談をメールでもらったとしたら返信で敬は要らないって書けるだろうか?
待てよ、敬がないということは、、、、愛するOO先生、この方がやっぱりいいすねw
最後の一文が、いいでしょう(笑)。
さっと我が身に置き換えてお考えになるところは、
さすが先生です。
しかし・・・。
それでは、と、私も我が身に置き換えて考えてみました。
なんとか生き残って、誰かの師匠になれたとして、
「愛するなな先生へ」。
う~ん、若い男性ドクターから言われたら・・・
女の子に言われる方が、いいかも知れません(笑)。
「僕が心の支えにしているブログです」と、なな先生のブログのことを小児科のドクターがおっしゃっていました。
私は千葉県の九十九里沿岸部で、
何とか医療の崩壊(というよりも、人と人の関係、心の崩壊)を食い止めたい、と活動をしています。
私のブログで、なな先生のブログのご紹介をさせていただきました。http://hello.ap.teacup.com/sodateru/
ささやかな働きも、繋がればきっと何かを変えることが出来ると思います。
私自身、3人の子どもの母親ですが、3回とも帝王切開でのお産でした。
なな先生初め、産婦人科の先生がいらっしゃらなければ、とっくの昔にこの世から去っていた自分を思うとき
残された命を、命を助けてくださった方々のために使って生きたいと思っています。
長文になりましてすみません。
くれぐれも、ご自愛ください。
一昨日は、変なコメントで失礼いたしました。
そうそう、井上先生がおっしゃる通り、立ち直る必要は何もないですよ。立ち直ったと思っても、たいていは錯覚です。こうした経験の中で蓄積されたことが、後の大きな力になっているものです。
そういえば、十九年前、精神科医になって初めて、患者さんの自殺を経験しました。大学にいましたから、多くの先輩がいろいろと心配してくれ、アドバイスを頂いたものです。それから二年後、常勤で出ていた頃、忙しい隙間を縫われるように自殺されたものです。それからは、自殺はありません。しかし、この二人の患者さんの自殺は今も苦く心に残っています。周囲は立ち直っていると見ているようですが、立ち直ってなどいません。
ブログ、拝読しました。
医療センターの計画が、白紙になったのですか。
千葉県ですらそのような状況であることに、改めて衝撃を受けています。
医療の崩壊というよりは、人と人との関係・心の崩壊ということも、
私自身も普段から感じていることでした。
つまり、医療を守るにもまずは心から、ということなのかも知れませんね。
3人のお子さんを帝王切開でお産なさったのですね。
子供のためとは言え、女性が3回お腹を切る手術を受けるというのは、
本来、ものすごいことです。
誇るに値します。
ところで、ワークショップでのお話、嬉しくて照れくさくて、恥ずかしいです(笑)。
はるちゃんさんのブログにあったように、
「同じことをしていれば、どこかで会える」、
そんな気がして、なりません(笑)。
前回のコメント、私にはとても参考になり、おもしろく読ませて頂いたのですが(笑)。
患者さんの自殺は・・・耐え難いのでしょうね。
考えるだけでも涙が出そうです。
精神科の先生にしかわからない、苦渋ではないでしょうか。
今回の合併症は後遺症が残らないのでまだいいのですが、
私たちの分野でも、後遺症が残るような新生児仮死や、新生児・母体死亡に遭遇すると、
立ち直るのは困難というより、不可能です。
要は「立ち直れない自分を受け入れる」ということなのだと思うのですが、
普段、患者さんにはそういう「気づき」を促すように接しているのに、
自分のことになると、全然だめでした(笑)。
まだまだ、修業しないといけません。
「これは何か?」とつれに聞くと、怪訝そうな顔で、「河豚ですよ」と。私が持っていた河豚のイメージとは全く違うものだったので、河豚やのいけすに河豚がいるのは当たり前なのにそれに気づかなかったのです。
またいけすに目をやり、中の将軍さまと対面しました。口やひれなど体中に古傷があり、身体全体も滑らかではなくごつごつとした感じで、強さと風格を備えており、思わず『すみません』と誤りたくなるような風貌でした。玄界灘で生き抜くということはすごいことなんだなと、一人感動しいけすを見続けました。
つれに促され仕方なく部屋に入りました。しばらくして料理がでてきました。てっさ、ゆびき、に続き、てっちりとなりましたが、河豚しゃぶの味は絶品でした。もしや、これはあの将軍様ではないかと不安になりましたが、最後までおいしく戴きました。
帰り際にあのいけすを覗きました。
将軍様は健在でした。 良かったぁ。
変なコメントですみませんでした。
>前回のコメント、私にはとても参考になり、おもしろく読ませて頂いたのですが(笑)。
ありがとうございます。(笑)の言葉が出てくれば安心です。とはいっても、しんどいと思います。しんどくても、これが(笑)あると、全く違いますね。
昨年二月以来の体調不良ですが、帰宅した後、カッターナイフを右手に、左手で頚動脈を触れ、「一気に切り裂いてしまおうか」と思ったことは数知れず・・・しかし、それをやってしまうと、私の後始末で皆が迷惑するんですよね・・・
しかし、最近になって、ようやく復調に転じてきたたような手応えを感じます。当直の疲れ具合を考えた上で、勝手に勤務を調整し、休みの予定日に出勤したところ、職員は驚いていました。まだまだ療養中ですが、一年たってようやく、回復に転じてきたかな?といったところです。
将軍様ですか(笑)。
産婦人科病棟では、新生児室にたまに将軍様のような
「赤ちゃん様」が現れることがあります。
4500gくらいの。
赤ちゃん、普通は3000g前後ですから、4500gくらいあると目立ちます。
遠くから見ても、どの子かわかります。
どこか堂々たる風格で眠っているのが、またかわいいのですが。
ところで、もしお店を出た時、河豚の将軍様がいけすにいらっしゃらなかったら・・・
「これで生涯、僕の肉体には将軍様がおはす」
・・・なんて、思えないですよね、やっぱり(笑)。
よく、療養に踏み切りましたね。
今は、医師が一人「休む」と決断するのも、
非常に困難な時代です。
その決断がなされないと、取り返しのつかないことになりかねませんから・・・
健康とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態と言いますが、
個人的には、中でも一番大切なのは、精神的健康であると思っています。
最も大事な精神の健康を守る大切な存在である精神科の先生ご自身が
そこまで追い詰められていることを思うと、やり切れません。
療養もまた、決して楽ではないと思いますが、
少しでも先生の心が癒えていくことを、祈ってやみません。
将軍様のお話、素敵です。無関係に見えて、温もりをいっぱい感じました。
同じものを見ていても、何を感じ取るかは十人十色です。
人(生き物)と接する仕事のスパイスになる、その感性は不本意ながら時として人を傷つける事もありえます。
だけど、いろんな人のいろんな視点に触れることは楽しいし、それがあるから人相手の仕事をしているつもりです。悲しい話も笑顔で包み込む、そんなおおらかな気持ちで医療の現場をみて欲しいと切に願います。
将軍様がいなかったシナリオとして、”残った河豚ががあなたにむかってにっこり微笑んでくる”ではいかがですか?
ハッスルさんへ
実際のエピソードでしたが、何かを強く感じたので、そのまま書いてみました。ハッスルさんが何かいいものを感じられたことは、私を安心させました。場違いなものを乗せてしまい、ななせんせいをはじめ皆さんに不本意のものを伝えることになったのではないかと心配をしておりました。
ハッスルさん提案のエピローグはそれはそれで現実的にはあると思います。その時はその時で違うものを感じていたでしょう。
ななせんせいへ
新生児室の巨大なベビーといけすの将軍様・・・おもしろい。さすが産婦人科医ですね。たしかに、いけすと新生児室は様子が似ていますもんね。
囲碁の上達の秘訣に『定石を覚え、そして忘れろ。』というのがあります。ななせんせいの場合と少し違うとは思いますが、もう充分じゃないですか。もう忘れたほうが患者さんのためです。
(わたしのドメインを確認してください。応援している理由の一つが分かると思います。)
私も、河豚の将軍様のお話に温かさを感じました。
感じることは少しずつ違うのだとしても、
根底にあるものは、同じ形で心琴に触れるのかも知れませんね。
ところで、「河豚がにっこり微笑む」、ですか(笑)。
この想像力には、参りました!
私だったらせいぜい思いついても、「河豚が片方の腹びれを挙げる」くらいです。
>『定石を覚え、そして忘れろ。』
成程・・・
日本古来の芸事には、大抵何か格言のようなものがありますが、
囲碁にまつわるものは、初めて知りました。
意味することは理解できるのですがしかし、
この域に達するには、当分修行が要りそうです。
初めにコメントを頂戴した時から、
それでもがんばるさんは、一体どんな方だろう、と思ったので
ドメインは当然確認しました。
でも、未だにわからずにいます(笑)。
「(仮名)」 は要りませんよ。
>『定石を覚え、そして忘れろ。』
漫画界では絵、ストーリー作りの両面において、よく使われる言葉です。まず基礎技術を確実に取得する。すぐれた作家の作品を、まんま100枚描き移す(写経と同じですね)、、、その作家と同様な絵を描けるようになった後に、自分の絵が生まれる。
つまり、オリジナリティ取得の方法ってことになります。
実は心あたりがお一人・・・(笑)
以前にもchristmasさんのコメントに、全く知らなかったことを教えて頂きましたが、
今回もです。
漫画の執筆=創造力そのもの、のように捉えていましたが、
まずは優れた作品の模倣が、オリジナリティ取得の方法になるなんて。
つまり模倣から、オリジナルが生まれる。
びっくりです。
あ~、世の中知らないことだらけ・・・
学ぶという言葉は、真似ぶ(まねぶ)に由来すると聞いたことがあります。
いろいろな先達の技法を真似て、そこから自分のオリジナリティを構築して行くということの様ですね。
古い職人さんは「技術は師匠の仕事から盗む」とも言っておられます。
最近の若い子はマニュアルがないと何も出来ないみたいですけど、自分で工夫する=創造力がないと、新しいことって発見できないですよね。
「大発見は計画された偶然から産まれる」って言葉をいま考えつきました。
レス(この使い方でいいのかな)してくださってありがとうございます。
ななせんせいへ
ひねりましたなぁ。
皆さんへ
そろそろ次のエントリーほしくありません?
皆さん1の答え、 そうだ!
皆さん2の答え、 そうだ!
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皆さん∞ そうだ!そうだ!・・・・∞
なな! なな! なな! なな!
なな! なな! なな! なな!
なな! なな! なな! なな!
> 技術は師匠の仕事から盗む
その通りですね。
これは、現場で師匠の仕事を直接見ないことには、
身に付かない力だと思います。
そうやって師匠を大切にし、上下の礼節を重んじてきたことが
職人の世界の良さを生み出して来たのではないでしょうか。
産婦人科の仕事もまた、職人芸でもあります。
>「大発見は計画された偶然から産まれる」
男性的な発想です!
参りました m(_ _)m 。
次、上げました~
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