@ 研究分野 企業財務の研究、個人投資家の研究、FP研究
A 論文による最近の研究業績
「理想の個人投資家 個人投資家から学ぶ6」『ジャパニーズインベスター』2008年Spring
「理想の個人投資家 個人投資家から学ぶ5」『ジャパニーズインベスター』2007年Winter
「理想の個人投資家 個人投資家から学ぶ4」『ジャパニーズインベスター』2007年Autumn
「株式投資教育への提言−大きく儲けるよりも長く続ける視点−」『月刊資本市場』2007年8月
「理想の個人投資家 個人投資家から学ぶ3」『ジャパニーズインベスター』2007年Summer
「理想の個人投資家 個人投資家から学ぶ2」『ジャパニーズインベスター』2007年Spring
「理想の個人投資家 個人投資家から学ぶ1」『ジャパニーズインベスター』2006年Winter
「株式持ち合いの株価への影響」『月刊資本市場』2006年7月
「富裕層の危険回避度」『証券経済研究』2006年3月
「富の水準と危険回避度」『ファイナンシャルプランニング研究』2006年3月
著書による業績
『日本の個人投資家』愛育社 2008年3月
『個人投資家の行動原理』泉文堂 1998年4月
『財務的意思決定の分析』中央経済社 1996年12月
『企業財務の研究』近代文芸社 1995年9月
B担当科目 経営財務論
C所属学会 経営財務研究学会、証券経済学会、財務管理学会、FP学会
D略歴1951年9月24日 東京都に生まれる
1974年3月、慶應義塾大学商学部卒業
1979年3月、慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程満期退学
1979年4月、福岡大学商学部専任講師
1982年4月、福岡大学商学部助教授
1987年10月、福岡大学商学部教授
1986年4月から1987年3月、西オーストラリア大学に留学
1998年8月から1999年3月まで、コロンビア大学法学部訪問研究員
1999年3月、中央大学大学院で経済学博士を取得
E趣味 テニス、クラシック鑑賞、邪馬台国研究、庭園管理
私の研究歴
専門は企業財務で、はじめはMM理論、CAPMなどのファイナンス理論を研究してきました。
美しい数学的モデルに興味がありました。それによって現実の企業財務を説明しようとしました。
いうまでもなく、現実と理論の間には、ギャップがあります。その中で、単に従来の理論を拡張
するばかりでなく、いくつかのオリジナルモデルを作ってきました。それは、「資本コストに関する
経営者モデル」、「投資と金融の統合モデル」、「富と危険選好に関する一般均衡モデル」、
などです。
さらに、多くの実証研究もしてきました。企業の投資政策に関して、財務データばかりでなく、
アンケートやインタビュー調査を行ってきました。最近は株式投資に成功した投資家のインタビューを
行ってきました。そこで成功した投資家には共通の特徴があるのを発見しました。この結果を
「理想の個人投資家」として「ジャパニーズインベスター」誌に連載しました。
財務のトピックスも研究してきました。配当、自社株の買い戻し、株式の持ち合い等につい
てです。これらに関して、自社株の購入と株式の持ち合いは株価に対して中立的というのが
通説ですが、少なくとも株式の持ち合いについてはシナジーなしの持ち合いは株価に対して
マイナスの影響を及ぼすことを論証しました。これについては「月刊資本市場」2006年7月号を
参照して下さい。
大きな転機は1998年から1999年にかけて、ニューヨークに8ヶ月ほど研修し、単にアメリカの
資本市場のダイナミズムにふれるだけでなく、父の切り絵の高い評価を知ったことです。ワシントンDC
にある国会図書館で父の切り絵の本(水野浚治著『切り絵でみた日本』)が永久保存になりました。
帰国後、古い土蔵を買い取って父の切り絵のギャラリー(伊都きりえギャラリー)にしました。
www.nishinippon.co.jp/media/news/0008/museum/58/58.html 父の切り絵の作品は、平等院と
龍安寺のオフィシャルポストカードになり、平等院では76,000枚、龍安寺では29,000枚売れました。
『切り絵でみた日本』を外務省を通じて世界の日本大使館41館に、日本図書館協会を通じて1000冊
を主だった公立、大学の図書館に寄贈しました。さらにIRD企画より水野浚治著『猿カニ合戦』を出版
しました。この本は父が我が子のために英語で書いた絵本ですが、父が亡くなった後、仏壇から発見され
たものです。
同時にアートカフェ(田園喫茶ワイルドベリー)を併設しました。www.dozochain.com カフェでは隔週
土曜日に無料クラシックコンサートを企画し、今までに173回ほどコンサートを行い成功しています。
また、2006年6月より、サンデーコンサートも始め、既に23回になりました。田園風景を見ながら
音楽を聴く文化が定着しつつあります。
さらに、2006年5月、伊都きりえギャラリーに邪馬台国研究所を設立し、所長に生野眞好氏を迎え
ました。生野氏は邪馬台国糸島説を唱える、在野の研究者です。月1回、第1日曜日10時から、
邪馬台国研究所で「邪馬台国フォーラム」を開いています。邪馬台国問題に興味のある方は大歓迎
です。
さらに、2003年にAFPを取得し、ライフプランニングの相談(無料)をCFPの馬場邦彦さんと一緒に
行っています。
趣味はテニスと庭いじりです。田園喫茶の庭園と「ひろしの泉」を管理しています。小川の流れる庭園
には、5月の末から6月にかけて蛍が飛び交います。ひろしの泉から出る「玉水」は九州の銘水に選ばれ、
新聞、雑誌、テレビでしばしば紹介されとても人気があります。
さらに、2008年4月より、「ケーキ&クロワッサン ワイルドベリー」を始めました。パティシエは小副川
清一さんで、糸島の食材で自然食のケーキとクロワッサンを卓越した技術で作ります。
ともかく、好奇心が旺盛で、いろいろなことに取り込んできました。単に研究室で研究をしているスタイル
ではなく、実践的に試してみるというのが、わたしの研究スタイルです。