インドネシア政府は2日、海底ガス田「マセラ鉱区」の開発を巡り、権益を持つ国際石油開発帝石ホールディングスとの間で同国のティモール海に洋上式液化天然ガス(LNG)基地の建設計画を進めていることを明らかにした。日本企業側は鉱区に近いオーストラリア側に陸上LNG基地を作る案を示したものの、インドネシア側が反発。マセラ鉱区は日本向けの有力な供給先と期待されているが、洋上基地だとコストなど課題が多く、協議は曲折も予想される。
同基地の対象地域は国際石油帝石が100%権益を確保しているオーストラリアとの国境近くのティモール海の海底ガス田「マセラ鉱区」。インドネシア・エネルギー・鉱物省によると、基地の規模は年産400万―500万トンで、生産開始は2015年以降となる見通し。(11:01)