【ソウル=島谷英明】韓国で海外マネーの流出に警戒感が続いている。9日のウォン相場や株式相場は、米住宅公社の救済策を好感して上げた前日から一転して大幅に下落。李明博(イ・ミョンバク)大統領は同日夜のテレビ番組で国際通貨基金(IMF)が介入した通貨危機のような事態を迎えることはないと強調したが、政府の対策は効果が乏しいのが現状だ。
9日のウォン相場は対ドルで前日比19.9ウォン(1.8%)下落の1ドル=1101.3ウォン、韓国総合株価指数(KOSPI)も1454.5と22.15ポイント(1.5%)安となった。年初からの下落率はそれぞれ15%、23%に達し、下落傾向にあるアジアのマーケットの中でも下げが特に大きい国の一つだ。(07:00)