土幕民の魅力にメロメロな倭寇のみなさん、

そして土幕宗主国の韓国人の皆さん、こんばんは。

皆様の「土幕民のこと、もっと知りたい！」という ご要望にお応えし、

今回も京城帝国大学衛生調査部の報告書『土幕民の生活・衛生』（1942,岩波書店）から、土幕民の生活実態調査の結果を紹介していきます。

先ずは土幕民の食生活から。

主食について

配給制度実施後の調査ですので、彼らにも一人一日当たり麦1.5合、米1.5合の配給がありました。なのに こういう結果になったのは

「それだけでは到底足りる筈なく、麦を倍量近く買足して食料の不足を補っている」（156p）

からなのです。

「米は主として外米で、麦は丸麦又は押麦であった。米麦の比は米35％に対し麦65％の割合で、炊き上げた飯は純麦飯の如き外観を呈し、米が外米である為、粘さが殆ど無い。その上に副食物が次項に示す如き状態であるから、彼らの食事の不味さ加減は、想像に余りある。併し彼らにとっては味の如何は兎も角、唯口腹を充す事がより切実な問題である。」（156頁）

如何にも不味そうな飯と烙印を押された上に、食えればそれでよいのだろうと見做されちゃってます。

副食についてはどうでしょうか。

「主食物と異なり、副食は各戸、個別的差異が甚だしく、日に依り、複雑な変化を来し、その状況を正確に伝えることは困難である。併し乍貧困の程度が加わるほど、その個別性は漸次減少するものであり、土幕民に於いては その極度に切りつめられた生活故に、彼らの副食物には驚く程の相似性と単一性が見られるのである。」（159頁）

「それより更に甚だしいのは、副食物としては他に何もなく、只盬に唐辛子粉を混ぜた物と麦飯だけで食事して居る例すら、調査に当たって、二三目睹したのである」（162頁）

君ら どんな境遇でも唐辛子は欠かせないのですねｗ

　

三例を通じて、動物性蛋白質の欠乏が著しく、下階層に於いては、味噌、豆腐の如き安価な植物性蛋白質さえ不十分である。
　各階層を通じて、脂肪も甚だしく不足している。
　栄養は食物総熱量の他に、食物中の含水炭素、蛋白質、脂肪その他の栄養素の組成如何に支配されることは栄養学上の定説であるが斯かる見地よりすれば、第76表に示すが如き土幕民の副食物中の蛋白質、脂肪の一般的欠乏から、彼らの食物が、栄養学的に不完全であると結論して差しつかえないと思はれる。土幕民の食生活は以上述べた如く惨めな状態にあり、他との比較は対象の性質上困難であるが、単に献立について見るならば、斯かる貧弱な献立は内地の如何なる極貧者の調査報告にも その類例を見出し得ない。（162-163頁）

主食に続き、副食も不完全。総合的には日本本土の極貧者を下回る貧弱さだったそうです。

こんな惨めな食事ですが、土幕民は収入の71％を費やしています。

エンゲル係数71％。

確かに極貧、貧民の中の貧民と言えましょう。

厨房

炊事場と物置を兼ねることが多い。右手は温突の焚口で同時にカマドでもあるわけである。入口のすぐそばにある白い陶器は小便壺である。
この程度の整った厨房を有する土幕民は相当に くらしのいい方に属する。