ダンスドリル日本大会：山本学園高の工平さん、個人部門で初Ｖ　／山形

　◇「部の仲間に感謝」
　東京で７月に開かれた高校生が対象の「ミスダンスドリルチーム日本大会」の個人演技部門で、山本学園高（山形市城西町３）ダンスドリル部３年の工平（くだいら）美紀さん（１８）が初優勝した。東北地方の高校生が個人部門で優勝するのは初めて。「優勝できるなんて信じられない。チームの仲間のおかげです」と工平さんは喜びを語った。
　ダンスドリルは米国発祥の競技。技術だけでなく、衣装やダンス中の表情も評価の対象となる。日本大会は今年で９回目。個人部門は全部門で最も権威があり、全国から２３人がエントリーし、地区予選を勝ち抜いた８人が出場した。大会はオーストラリアや南アフリカなど世界各国でも開かれている。
　工平さんは、大会２カ月前から、ほぼ毎日学校で練習に励んだ。部の仲間が夜遅くまで一緒に残り、アドバイスしてくれた。大会では映画「ナルニア国物語」の音楽に乗り、魔女に凍らされたダンサーを演じた。
　結局、幼いころから新体操やバレエで培った体の柔軟さや、堂々とした姿勢、表情が評価され、１００点満点で９９・９２点を獲得した。工平さんは「１人で舞台に立つ不安もあった。でも、１人で踊ったことで、チームに支えてもらっていたことに気付いた」と話し、優勝して改めて部の仲間への感謝の思いを新たにしたという。
　大会では、小道具を使ったプロップ部門でも、山本学園高が過去最高の３位に入賞した。また大道具を使うノベルティー部門で、日大山形が３年連続２位を受賞した。【林奈緒美】

８月２８日朝刊