阪神・北摂
物忘れ外来を開設 三田市民病院
三田市民病院は十八日から、毎週木曜日の午後、認知症を早期発見し、治療する専門外来「物忘れ外来」を開設する。
物忘れの多くは加齢に伴うもので治療の必要はないが、認知症の初期症状の場合もあるという。同病院によると六十五歳の約3%、八十五歳の約25%が発症。早期に診断できれば病気の進行を遅らせたり、症状を改善したりできるという。
同病院診療部長の頃末和良医師が担当。知能テストを実施し、診断内容を基に治療方針などを話し合う。受診は予約制で一日三人まで。
事前に脳神経外科一般外来を受診し、磁気共鳴画像装置(MRI)で脳の状態を調べる必要がある。治療は、脳の神経伝達物質を増やすための投薬が中心という。
また受診の目安を判断できるよう、院内のロビーなどに、物忘れの度合いを自己点検できるチェック用紙を置く。
同様の専門外来は、市内では、兵庫中央病院も取り組んでいる。
頃末医師は「認知症が進行すれば家族にも影響が出る。気になる人は早めに受診を」と勧めている。(本田純一)
(9/10 11:48)