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二重外鍵、夜は軟禁状態 京都のフリースクール虐待京都府京丹波町のフリースクール「丹波ナチュラルスクール」で入所者の少女(14)が経営者らに暴行を受けたとされる事件で、施設での入所者の生活ぶりが、府警に対する少女の証言などでわかった。1日2回の食事はコンビニ店の賞味期限切れの弁当などで、トイレや入浴の回数も制限。夜間、外側から施錠された部屋の窓には格子も取り付けられ、事実上の“軟禁状態”に置かれていた。府警は傷害容疑で逮捕した経営者の朴聖烈容疑者(60)ら2人を追及、実態解明を急ぐ。 府警によると、入所者は施設2階の3部屋に、男女分かれて寝泊まりしていた。窓には金属製の格子。夜には階段と各部屋にそれぞれ二重に取り付けられた外鍵が施錠され、指導員数人が交代で宿直に当たった。 食事は朝食抜き。昼食は古い弁当かパン、夕食はインスタントラーメンかレトルトカレーで、「5分で食え」と指示された。 トイレは水も自由に流せず、入浴は2〜5日に1回。入所者には草刈りや内職などの作業が課されたが、朴容疑者は作業が遅いなどとして度々、暴力を振るったという。9日の府警の捜索の際にいた16〜35歳の男女12人中9人が「木刀で殴られた」などと証言した。 これに対し、朴容疑者は「バランスを考え、栄養のある物を食べさせていた」と反論。暴力については「入所前、親に『手を上げて厳しく指導します』と言って確認を取っている」と供述し、しつけだったと主張しているという。 文部科学省は、フリースクールに法律の規定がなく、数、実態とも不明としているが、NPO法人「日本フリースクール協会」(東京)は全国で数百団体と推計する。京都府教委は、不登校の子どもの民間フリースクール3校を「認定校」として連携するが、丹波ナチュラルスクールの実態は把握しておらず、「一般の塾と同様の任意団体で調査権限もない」としている。 大阪市中央児童相談所元所長の津崎哲郎・花園大教授(児童福祉論)は「まじめに子どもを教えるフリースクールまで偏見を持たれかねず、非常に残念。子どもらを育てるには、十分なノウハウや組織、設備が必要で、行政がフリースクールの実態を把握して適切に指導しないと、同様の事件が続く」と指摘している。 (2008年9月10日 読売新聞)
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