ここから本文エリア 委託で外来だけ 八王子小児病院後継2008年09月08日 2010年3月に統廃合される都立八王子小児病院(八王子市)の後継医療について、八王子市が、民間委託で外来だけの診療所を開設する案を構想していることが分かった。「都立八王子小児病院を守る会」(矢代美知子代表)に伝えられた。 八王子小児病院は、清瀬小児病院(清瀬市)や梅ケ丘病院(世田谷区)とともに、府中市に建設中の「小児総合医療センター」に統合される。市はこれまでも、跡地利用について「小児医療の一端を担う施設整備に向けて努力していく」としてきた。 8月に矢代代表らに伝えられた案では、(1)日中の小児外来診療(2)準夜間(午後8〜11時)の初期救急(3)重度心身障害者の通所の療育センターの機能を備えた施設を検討。統廃合1年後の11年4月オープンを考えているという。 ただし入院はできず、今の小児病院にあるドクターカーやNICU(新生児集中治療室)もない。守る会では「人口50万の都市に専門病院がないのはおかしい。現在の機能の存続を求めていく」などと、診療所案にも慎重な意見が大勢だという。 会では近く、市に要望書を提出。18日には存続を求める1万人の署名を都議会に出す。
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