徳島放送局

2008年9月10日 8時4分更新

公立病院ネットワーク化議論

県の医療体制のあり方について話し合う県地域医療対策協議会の初会合が9日夜開かれ、県内の公立病院の再編・ネットワーク化の案を来年3月をめどにとりまとめることになりました。
徳島市で開かれた初会合には県内の公的な病院や大学医学部、それに自治体などから20人の委員が出席しました。会合では県側から、▼公立病院を運営する地方自治体は国が去年示したガイドラインに基づいて、今年度中に公立病院の改革プランを策定しなければならず、▼策定にあたっては公立病院や公的病院の再編・ネットワーク化についても検討する必要があることを報告しました。そして、こうした公立病院の改革プランなどに生かしてもらうため、協議会として来年3月をめどに公立病院の再編・ネットワーク化の案をまとめていくことになりました。
このあと、自治体代表の委員などから再編・ネットワーク化にあたっての国からの財源措置の見通しについて質問が出たのに対し、県側は「総務省などで財源措置の内容について検討が進められている」と答えました。また、委員から「再編計画の議論にあたっては今後、県の人口の減少が見込まれることや、患者の緊急性や医師の数などの診療科ごとの特性に配慮すべきだ」といった意見が出ていました。協議会では今後、県内の公立病院に対して行っているヒアリングの結果なども参考に再編・ネットワーク化について検討を進めることにしています。