水戸放送局

2008年9月9日 21時22分更新

医師確保へ国に対策要望へ


9日、開かれた県議会の代表質問で、橋本昌知事は、県内の医師不足対策について、人数が少ない診療科の医師に奨励金を支払う独自の事業を進めつつ、国に実効性のある対策を求めていく姿勢を示しました。

9日、開かれた茨城県の9月定例議会は民主党と公明党の議員による代表質問が行われ、この中で、人口10万人あたりの医師の数が全国で2番目に低い茨城県の現状への対策が質されました。

これに対して橋本昌知事は「研修医を確保するため、東京でセミナーを開催したり、人数が少ない診療科の医師に対して奨励金を支払うなどの県独自の事業を展開している」とした上で、「国に対して地域に応じた医学部の定員配分など実効性のある対策を打ち出すよう引き続き働きかけていきたい」と述べました。

また、大分県で起きた教員採用に絡む汚職事件を受けて採用などの透明性をどのように確保していくかの質問が出されました。

これに対して鈴木欣一教育長は「今年度の採用試験から本人に総合得点や合格最低点を通知しているほか、来年度からは配点も公表することにしている。また、昇任についても、他県などの状況を踏まえて今後、改善すべき点がある場合は対応してまいりたい」などと述べて公平性の確保に向けた対策を進めていく考えを示しました。

県議会は10日から3日間、一般質問が行われます。