「事故米」が使われていた恐れがある焼酎の販売中止や撤去の動きは、外食や小売業界にも広がっている。
居酒屋チェーンのワタミやモンテローザ、回転ずし店などを展開するすかいらーくは8日までに、西酒造(鹿児島県日置市)が自主回収を始めた芋焼酎「薩摩宝山」の販売を中止した。小売りでも、スーパーのイオンやイトーヨーカ堂、コンビニエンスストアのサークルKサンクスなどが一部店舗で扱っていた該当商品を売り場から撤去した。
酒類の卸会社も、納入先からの問い合わせや商品回収の対応に追われている。西酒造の焼酎を扱っていた三井食品の担当者は「寝耳に水の話。どれだけの数量が該当するのか、まだ全体像が把握できていない」と話している。