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【長野】モンスター患者に悲鳴 木曽病院医師が広域連合に訴え2008年9月10日 県立木曽病院医師と木曽広域連合議会との意見交換会が八日夜、木曽町福島の同病院であった。勤務医不足の中で長時間労働などをこなしている医師からは、救急外来や救急車を乱用する患者に対する“悲鳴”が相次いだ。 (森木幹哉) 意見交換会は、地域唯一の総合病院を支えるため医療側の意見を広域連合の施策に生かす取り組みの一環。同議会福祉常任委員会に所属する木曽郡の各町村議や副連合長の瀬戸普・王滝村長らが、各科の医師の話を聞いた。 この中で、二人の医師が「現在、深夜や休日に救急外来に訪れる十人中、七−八人は通常の診療日で対応できたケース」と述べた。「昼間から調子が悪かったと、夜に訪れる人がいる」「通常時間帯にかかっていただければ、各科の医師を夜中に呼び出さずにすむ」などと指摘した。 発熱といった軽い症状なのに救急車で来院する例や、以前から不調に気づいていながら日曜に来院した患者が、休日対応が難しい検査まで要求した例も報告された。久米田茂喜院長は「(極端なわがままを言う)『モンスター患者』の割合は都市部の病院よりも多い」との実感を伝えた。 深沢衿子・同常任委員長(木祖村)は「救急外来や救急車の適正な利用を啓発していきたい」と述べた。
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