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プラモデル作り、晩酌も残業 管理人に420万円支払い命じる
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マンションの住み込み管理人に対し、時間外労働の賃金をどこまで支払うかが争われた訴訟の差し戻し控訴審判決で、東京高裁は9日、大阪市の管理会社に約420万円の支払いを命じた。
管理会社側は、管理人室での晩酌や夕食後に趣味のプラモデル製作に充てた時間は残業時間から除くべきだと主張したが、宗宮英俊裁判長は「この間も必要になれば、住民らへの応対などの業務に当たる『待機中』で、残業時間に含めるべきだ」と指摘した。
一方、病院への通院や犬の散歩は「業務と無関係の私的行為」とし、労働時間と認めなかった。
休日の日曜日は、1日につき1時間を時間外労働として算定した。
1、2審は犬の散歩も残業時間に含めると認定し、それぞれ800万円、640万円の支払いを命じたが、昨年10月の最高裁判決は認めず、日曜日は実働時間に限ると判断。残業代を算定し直すため審理を差し戻した。
(共同通信社)
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