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産婦人科医をしていて、最近疑問に思うことが、いくつかあります。
1 満員の外来で妊婦さんが立って待っている
外来の待合室には、椅子がいくつも置いてあるのですが、
混んでくると、椅子が足りなくなります。
最近、ご夫婦で妊婦健診にいらっしゃる妊婦さんが増えていますが、
一緒に来ているご主人が座っていて、他の妊婦さんが立って待っている光景を見かけます。
妊婦さんのご主人ですから、たいていは若い元気な男性です。
お腹の大きな女性がそばにたっているのですから、
自分の奥様だけでなく、他の妊婦さんも大事にしてあげてほしいものです。
2 赤ちゃんを連れて外出
生後1,2ヶ月と思われる赤ちゃんを連れた人を
デパートや駅、レストランなど、人ごみで見かけます。
最近は核家族がほとんどですし、ご近所付き合いも希薄で
赤ちゃんを誰か預けることなどほぼ不可能ですから
一緒に出かけざるを得ないのかも知れません。
でも、ちょっと無防備過ぎないかな、もう少し大きくなるまで待てないかな、と
何だか心配になってしまいます。
特にこれからの季節は、ウイルス感染が流行します。
新生児がかかると重症化しますので、生後間もない赤ちゃんを連れての外出は
充分慎重にあるべきと思うのですが。
3 流産が心配なはずなのに
流産をご経験されている妊婦さんは、稀ではありません。
一度辛い経験をしていると、次に妊娠した時には心配になって当然です。
本来は2週間に一度の診察でいい時期に
心配で1週間あけずに診察に来る妊婦さんもいらっしゃいます。
赤ちゃんを気遣ってナーバスになる気持ちはいじらしく、共感します。
しかし、何故か煙草のにおいがしたり、
ハードな仕事を続けて摂生していなかったりする妊婦さんがいます。
真の意味で、赤ちゃんを大事にしてほしいものです。
4 必要な医療行為を受けようとしない
妊娠中期の妊婦さんが、吐き気を主訴にご来院されました。
赤ちゃんの無事と、血圧や体温などを確認した後、
熱もあるし、脱水の軽減のために点滴を用意したのですが、
「点滴はしたくありません」。
水分が摂れないというのでお勧めしたのですが、
明確な理由なく、ただやりたくないと言うのです。
結局、数時間横になった後、お帰りになりました。
5 妊婦さんのお薬希望
妊娠しているのに、お薬をほしがる人がいます。
風邪薬だったり、痛み止めだったり、胃薬や吐き気止めだったり。
あるいは、サプリメントをあれこれと使いたがったり。
高熱が続かなければ、風邪自体は赤ちゃんには影響しないことや
お薬はなるべくのまない方がいい、とお話するのですが、
それでもお薬をのみたいという人が何人もいるのは、どうしてなのでしょうか。
最初の3つ目まではさておき、4,5のように感じるようになった自分は
もしかしたら、患者さんの感覚から離れてきているのではないか、と
ふと我が身を省みました。
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コメント
コメント一覧
その原因は、核家族化であったりとかいろいろあると思います。
私を含めて、先生が感じられているようなギャップを多くの医師が感じていると思います。
対策ですが、やはり地道に説明をしていくしかないと思います。
多くの医師が患者さんの為を思い診療にたずさわりよかれと思う事をアドバイスするのですから、それを患者さんが理解できるように説明する事も医者の仕事だと思います。
実際は、そのような時間がなかなか取れない事が悩みなんですけどね。
同じような事例があれば、ブログでの紹介も効果があるかなって思いますけど。
ブログだけでは一部の人間だけですものね。「ここがおかしい日本社会、妊婦編」ってTV番組作って欲しいですね。
妊娠9ヶ月目のみどりと申します。
2,3,4,5の項目については、同じ妊婦として私も首を傾げたくなります。でも1については、「そうそう! 私も立っている方が楽な時がある!」と思ってしまいました。
私の場合ですが、妊娠初期から骨盤や足の付け根付近全体の痛みに悩まされるようになりました。この痛みですが、普通の腰痛とは異なり、じっと寝たり、じっと座ったり等、一つの姿勢を取り続けていると悪化するんです。そして、うろうろ歩き回ると改善します。なので、痛みがひどい時は、椅子に腰掛けているよりはむしろ、立ってブラブラしていた方が楽チンなんです。
あと、お腹が大きくなってからは、変な角度の背もたれの椅子や、お尻が沈むようなフカフカのソファーに座ると、重い子宮がお腹の中を圧迫するせいか、気分が悪くなったり、お腹が張ってきたりしますので、立っていた方が楽な時があります。
そういえば一度、レストランの前で順番待ちをしている際に、空いている椅子に主人を座らせて私が立っていたところ、親切なご婦人から「奥さんが妊婦さんなのにご主人が座ってどうするの!」と叱られました。弁解するのが大変でした(笑)。
でも、満員の外来で妊婦さんがご主人に遠慮して席を譲っているのだとしたら、これは大問題ですね。
煙草のにおいがする妊婦さん。吸っているとき、赤ちゃんの動きが止まる(?)って聞いたことがあるんですけど。
そういうのを思うと、信じられないし、居酒屋とかも行きたくないです。(煙いから)
自分の主治医のいうことを信じないで、どうして他人の無責任な言葉の方を鵜呑みにするんでしょうね。
何のために妊婦健診してるのかと思ってしまいます。
主治医が一番自分の健康のことを考えてくれているのに。
他の妊婦さんが立ってるのに、堂々と座る男……。
あかがま的には、とても、はずかしーと思うのですが、そういう行為を恥と思わないのですかねえ、その旦那さんは……。
クリアな分析と対策を、ありがとうございます。
地道に説明していくしかない、というご意見に深く同意します。
例えば、4の「点滴をしたくない理由」も、人によって様々だと思うのです。
漠然と思っている人もいれば、
「針をさすのがいや」だったり、「以前点滴をしたら具合が悪くなったから」だったりします。
必要性を説くだけではなく、その人に合った説得をしないとなりません。
ほんと、充分な時間が必要ですね。
一人一人の患者さんに合った、オーダーメード的な医療をしたいと
多くの良心的な医者は思っているはずなのに、実現は遠い先です。
はい、つれづれなるままに書いてみました。
さすが先生、よくおわかりになって下さる(笑)
きまぐれに記事がupされるのが、このブログも持ち味(?)です。
「ここがおかしい!妊婦編」もほしいところですが
「ここがおかしい!医療編」も数方向の視点から制作すると
面白いかも知れませんね。
立っている方が楽、という妊婦さんもいらっしゃるのですね。
私の外来に来ている妊婦さんからも、同じ言葉を聞いたことがあります。
やはり、みんなそれぞれの事情があるのですから、
見た目だけでは判断できないですね。
とすると、「どうぞ」と席を譲るのはではなく、
黙って立つのがスマートなのかも知れませんね。
ところで、9ヶ月に入られたのですか。
もう少しですね。
どうかお身体を大切になさって、良いお産をされますように。
妊婦さんの煙草だけは、どうしても不可です。
どこかに書きましたが「赤ちゃんの顔にフーッと煙を吹きかけるのと同じ」です。
> 自分の主治医のいうことを信じないで、どうして他人の無責任な言葉の方を鵜呑みにするんでしょうね。
本当にその通りですね。
例えばテレビの健康番組は、本当であると信じさせるように趣向を凝らしてありますから、
本当に聞こえて当たり前です。
でも、責任能力はゼロです。
はい、かなりはずかしーし、
妊婦さんが立っていて男性が座って談笑している光景は
見ていて異様です。
たまりかねて、最近外来に張り紙をしました。
でも、そうやって来ている妊婦さんのご主人は、
奥様の健診について来るような方ですから、
元々はやさしい男性なのではないかと思うのです。
きっかけがあれば、はっと気づいてくれると思っています。
僕は妊婦さんが、タバコを吸ったり、周りでタバコを吸うのは虐待に近いものがあると思ってます。
まーでも色んな生活環境があるので、なかなか難しい事もあるんでしょうね・・・・
以前コメントさせていただいた激務夫を持つrinaです。
私は第2子のときは薬を欲しがる妊婦でした。
薬に頼らず横になってればいいのは頭ではわかるものの・・・
夜中にならないと帰宅しない夫と反抗期の娘、実家は遠方の核家族でという3重苦(?)でした。
多少の無理をしないと家の中が回っていかない!と思い込み薬飲んで動き回っていました。
本当のところはゆっくり休みたかったんですけどね。
でもって、そのたびに
「今日は悔しかったぁ、また誰も気づいてくれなかった・・」
と文句を言ってました(笑)。
私も、生後2ヶ月の時に(8月の暑い時期でした)1回電車で外出しました。次回があったら、気をつけます。
確かに冬の間は、電車・デパートは危険だと思います。
主人と相談して、子どもを連れて行かないようにしました。
たばこは、周囲の人に気を配ってもらいたいです。
当時、私の勤務先は喫煙可でした。同じ部署でタバコをすっている人が二人もいて、毎日マスクをしました。せめて、席では吸わないでほしかった。たまたま子どもは元気ですが、何かあったら訴えていたでしょうね。
娘は5ヶ月になりました。順調にすくすくと育っております。
1.2は一般人の私でも目にする光景ですね。
本題からは外れますが、私は足が少し悪いので、少し距離を歩く時は杖をついています。
杖をついて電車に乗っても席を譲ってもらえるのは10回に1回程度です。
優先席の前に立っていても、です。
「なんかおかしい」と思いつつも、
「この方達は外見からはわからない障害があるのかもしれない。体調が優れないのかもしれない」と考えていますが、
全員が全員そんな訳はないですよね。
私は少しなら立っていられるのでいいのですが、
本当に必要な人も同じようにされていると思うとちょっと悲しくなります。
でも私も気付かずに恥ずかしい事をたくさんしているのかもしれません…
例えば、ハタチの頃、駅で人を待っていました。
その時白杖が足にあたり、それを持った方が
「この上に立たないで下さい。私達の大事な道です」とおっしゃいました。
その時始めて、自分が点字ブロックの上に立っていたことに気付きました。
何も考えずにそこに立っていた自分がとても恥ずかしくて…
「気付かなかった」では済まされない事がもっとたくさんあるのでしょう。
それをブログを通して教えてくださる先生方に感謝してます。
2については大人が自分の遊び場に小さな赤ちゃんを
連れて来ている、というニュアンスでしょうか?
やむを得ず外出されている方もいらっしゃると思いましたので。
趣旨から外れてしまうんですが、例えば保育園だって
風邪をはじめ色々流行ったりするので2ヶ月で預けるのは
どうなのか、上の子の送迎に同伴させる場合は…等々
とても考えさせられました。
勝手に飛躍してしまってすみません。
でも同じような事思いますよ、ほんとに。うちの産科の女医さんも同じようなこと言ってました。
当時、私の勤務先は喫煙可でした。同じ部署でタバコをすっている人が二人もいて、毎日マスクをしました。せめて、席では吸わないでほしかった。たまたま子どもは元気ですが、何かあったら訴えていたでしょうね。
このような職場では直接、喫煙を控えるように喫煙者に協力をお願いする、または上司に通達を出してもらうのがよいのではないでしょうか。妊婦さんがいるのに平気で喫煙する人たちもおかしいですが、言わなくても気を配ってもらって当然という妊婦さんの態度もいかがなものかと思います。
「他の人が気を配ってくれない。」と思っても自分で行動を起こさない限り、なにもかわりません。妊婦さんたちが赤ちゃんのためにちょっと勇気をだして嫌煙権の声をあげれるよう、応援したいです。特に家庭で本人または夫がタバコを吸う場合、子供の呼吸器の問題や誤嚥といった事故にもつながりますから・・・。
5.の項目ですが、今日会社の昼休みに妊婦の同僚と薬の話になりまして、「妊娠中に薬が飲めないのは本当に辛いね。特に、仕事が忙しい時はね・・」と。
私自身、悪阻が終わっているはずなのに、未だに吐き気や胸焼けに悩まされたり、便秘がちだったりしますので、出来ることなら薬に頼りたいです。あと、いくら頑張って食生活を改善しても貧血気味なので、鉄分のサプリメントも摂りたい。服薬やサプリメントの過剰摂取がお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があることは分かっているつもりですが、お医者様に相談してOKして貰えるのなら、ちょっと相談してみたいなぁとも思います。
うんうんとうなずくことと、うーんと思うことがありました。
たばこはいけません。
お薬をほしがったりというのはわかる気がします。
というのも、赤ちゃんは大事なんですが、正直わたしは娘が胎児のころはかわいくなかったです。大事なんですよ、大事ですよ。心配もしますし、大事に生まれてきて欲しいと思いました。でも、ちっともかわいくないのです。エコーで見てはじめて存在がわかるくらいで、エイリアンくらいに思っていました。意思疎通なんてあったもんじゃないですし。
で、妊婦であるが故に体はしんどい。なのに仕事は何もかわらない。で、お薬くらい飲ませて欲しいと思ってしまうんですよね。
私がかかっていた医師は「妊婦なんだからしんどいです。みんなそうです。」というだけでしたから。
もし産婦人科で「妊婦なんだからお薬はだめです」というのであれあば、足湯をしてくれるとか、アロマをしてくれるとか、ちょっと体と心をほぐしてくれるものがあればまた違うとおもうんですよね。
妊婦のしんどさをわかってあげて、ちょっとでも取り除いてくれる言葉があれば、それだけで救われるのになって思います。でもこれは医療ではないんですよね。うーん、と考えます。
たばこを吸っていたのは、全員上司でした。
(部長、次長、課長の3人の誤りでした)
いちお妊婦なので気を使って、外で吸いに行くときもありましたが、産休を取得し元の職場に戻してくれると言われているのに、さらにたばこをやめてほしいとは言えませんでした。それが現実です。
現在は、他部署の方達が役員に直訴し、先では禁煙となっています。
医療に真剣に携わっておられるお医者様の存在をこの頃こうしてブログなどで知る機会が持て、心強く感じています。
どの項目もうなずきました。
でも最後に
>最初の3つ目まではさておき、4,5のように感じるようになった自分はもしかしたら、患者さんの感覚から離れてきているのではないか、とふと我が身を省みました。
と書かれたなな先生に感動しました。
お医者様に限らず、仕事でも他の事でも、素直に自分を省みるってとても大事だけれども難しいように思います。
1については、主人は立ってる側でした。主人曰く「カミさんに子供が出来て、こうやって付き添って初めて知る世界ばかりだわ。」と言ってましたので、知らないだけなのかも知れませんね。
気付いて、次の行動に移すか移さないかで、その方の真価が問われる気がします。
2については、息子の首が据わる頃までは、私も外出は控えてました。母乳マッサージでさえ、家に来てもらえる方を探したほど。(^^; でも、そのおかげで素敵な助産師の方に出会えましたけど。
でもこれも、主人の理解があり、協力してくれたからでしょうね。また、助産師の方との会話が気分転換となったので、外に出なくてもあまり気にならなかったのかなとも思います。
4.5については、私は主治医の先生に任せっぱなしでした。私もアレルギー体質でしたので、薬を飲まないといけないのですが、先生にいろいろ相談してました。
でもこれも、先生が信頼できる方だったので、そうしたわけですが。
やはり最後は、先生との信頼関係になるのでしょうか。
>最初の3つ目まではさておき、4,5のように感じるようになった自分はもしかしたら、患者さんの感覚から離れてきているのではないか、とふと我が身を省みました。
こう考えてみえるなな先生に感動しました。
充分、患者さん側に立ってみえる先生ですよ。
はい、妊婦さんの煙草は、他の4つとは比較にならないくらいNGです。
周りが喫うのは論外としても、
ますは禁煙の意思のある妊婦さんから、上手に救わないとなりませんね。
rinaさんがのんでいたのは、張り止めですね。
張り止めは他のお薬に比べたら、のむことのメリットがあるお薬です。
産婦人科の女医でも、張り止めをのみながら仕事を続けている人を
たまに見かけます。
でも本当は張り止めでも「薬をのむくらいなら休む」ということが
無理なく実現できる世の中であるといいですね。
さすが先生の奥様です(笑)
お腹の目立たない妊婦さん、たまに見かけます。
医療全般に言えることですが、妊娠も本当に十人十色ですね。
一番心配なのは、最初の3,4ヶ月目までと思いますので、
その間だけでも、赤ちゃんを連れての外出は
必要最小限に抑えた方が賢明だと思います。
新生児がウイルス感染すると、大きくなった子とはちがって
簡単に呼吸が苦しくなってしまいます。
妊婦さんの周りで煙草をすうなんて、上のコメントにも書きましたが
論外です。
某国は、妊婦さんが煙草をすうのは法律で禁止されているそうです。
最近、日本でも東京をはじめ路上喫煙が条例で禁止され始めました。
妊婦さんの半径10メートル以内で煙草をすうのも、
まずは条例で禁止してくれないかしら(笑)。
わかりやすいご体験をお話下さって、ありがとうございます。
気づかないで失礼をしてしまっていることは、誰にでもありそうでうね。
ひとつひとつこうやって、心ある人同士で話し合うのが得策かも知れません。
そして気づいたら、思い遣りある言葉で伝えたいですね。
駅を一緒にしてしまったので、わかりにくかったかも知れませんね。
後はその人がデパートやレストランを、どうしても行かなければならい場所と
捉えるかどうかではないでしょうか。
新生児がウイルス感染によって呼吸困難になると、
「挿管」と言って、喉に管を通さないとならなくなることも稀ではありません。
入院だけでもかなりショックです。
日本も、ベビーシッターがもっと普及すると、また違ってくるかも知れませんね。
先生は、強烈なアンチ煙草派でしたね(笑)
以前の「妊婦さんと煙草」の記事のところで
「ぬお〜っ」で始まる熱いコメントを下さったのが忘れられません。
私も妊婦さんの煙草には、恐らく一番厳しいグループに所属しています(笑)
そうですね。
気づいてくれるのを待っていては、何も変わらないかも知れませんね。
一番大事なのはお腹の赤ちゃんですし、
お腹の中にいる赤ちゃんを守ってあげられるのは、お母さんしかいません。
新生児を連れての外出に関しても言えることですが、
大切なものをよく考えて、順当に大切にしてほしいと思います。
たくさんのコメントは大歓迎です(笑)
みどりさんもおっしゃっているように、
まずは、かかりつけの先生に率直にお話するのが一番です。
妊婦さんは、よく便秘します。
そのため、昔から妊婦さんによく処方している便秘薬が
どこの産科にもあると思います。
それから貧血ですが、本当に鉄分が必要な貧血なのか、
立ちくらみやふらつきがあるだけなのかを区別する必要があると思います。
後者だったら、水分を気持ち多めに摂ることで、和らぐかも知れません。
> 正直わたしは娘が胎児のころはかわいくなかったです。
あはははっ、正直ですね(笑)
でも、他にも同じ意見の妊婦さんはいます、大丈夫。
中には、お産の直後に赤ちゃんに初対面して
「うあ〜、かわいくなーい」なんておっしゃる方も(笑)
> 足湯をしてくれるとか、アロマをしてくれるとか、ちょっと体と心をほぐしてくれるものがあればまた違うとおもうんですよね。
なるほど。
開業の産院だと、やっているところをいくつか知っています。
どこも健診に来た時に格安でできるので、大評判です。
うちの病院でも、足湯でもやってみようか・・・
ああっ、でもまたこういうこと言い出すと
「産婦人科はすごいですね〜」と珍種を見るような目で見られるし(苦笑)
> 妊婦のしんどさをわかってあげて、ちょっとでも取り除いてくれる言葉があれば、それだけで救われるのになって思います。
先生のコメントには、幾度となく貴重なヒントを頂戴しています。
これならすぐにでもできそうですが、
もし魔法のkey wordがあったら是非教えて下さい。
健診にいらっしゃる妊婦さんたちに、聞いてみようかな(笑)
お褒め下さいまして、ありがとうございます。
大半は、良心に従って真剣に医療をやる真面目な医者です。
ニーバーさんの周りにも、きっといっぱい同じような医者がいると思います。
4ヶ月なんですね。
そろそろ胎動がわかる頃でしょうか。
ご健康にお気をつけて、良いお産をなさいますように。
またまたご主人の、素敵なエピソードをありがとうございます(笑)
心温まります。
そう、首が座るまで。それでいいんです。
正解正解。
蒼さんのように、お薬が必要な方もいらっしゃいます。
例えば喘息をお持ちの妊婦さんの場合、
むしろしっかりお薬を使って発作を抑え込まないとなりません。
発作によって赤ちゃんが低酸素になる方が、
お薬をのむことより余程危険です。
要はお薬を適正に使うことだと思います。
そのためにも信頼関係が大切。
その通りですね。
思いっきり、自分の価値観を信じてる人で「自分はこの薬、この行動が正しい」と思っているという人には正直何を言っても50%以上の内容は伝わらない。(例えば自然派志向の妊婦さんやそのご主人とかですね。)そういう人はある意味あきらめもできます。
そうではなくて、「友達が言ったから、雑誌に書いてあったから、どこかで聞いたから」と言う人は、目の前にいる担当医の言うことよりも他の部分を鵜呑みにしているため、ゆっくりと話をして納得していただくことができれば、解決する人もいますよね。(まあ、実際その時間がないことが問題なのですが)
最近思うのは、そこまで強い価値観はもってないけれど、医療に対しての不信感をベースに他の情報を鵜呑みにしている方は、意外にこちらの意見を受け入れてくれない感じがします。
視野が狭いというか、ネットなど一部の情報の詳しさを下手に信じすぎているというか、どちらにしても、自分のコミュニティーを限定しすぎる感が強いです。
逆にコミュニティーを狭くしないと生息しにくいからなのでしょうけど・・・・・。
長文で申し訳ありません。
なな先生に彼氏がいないこと....(え、いるの?..そ、そんな〜)
ちょっと複雑な、ななファン心理...です
でも、なな先生のブログは、医者が読んでも患者が読んでも心から共感してしまう素敵なブログですね。
私のクリニックには幸い、開業から2年、ほとんど困った患者さんは来ていません。せいぜい、受付嬢が私をにらんだ!?、と怒って来なくなったおばあさん、やたら細かい質問をする若者、そして、延々としゃべりつづけようとする女性...くらいかな? 長い勤務医時代にはもう少しタチの悪いのがありましたが...。でも、世の中が悪いよね...。老人、弱者がいじめられてるもの..。困っている人が本当に多いと思います(むろん、医者だって!)。
だから、なな先生のブログ読みたくなるのかな?..わん!
ありがと〜!!
私信なので、私信箱に保管させて頂きました(^^//
>医療に対しての不信感をベースに他の情報を鵜呑みにしている方は、意外にこちらの意見を受け入れてくれない感じがします。
医者であれば、誰もが感じる歯がゆさ、残念さなのでしょうか。
間違ったネット情報や、いかがわしい民間療法を妄信してしまって
命取りになっている場合もあります。
程度によりますが、本人がそれで心から満足しているのであれば、
信ずるものを尊重したままでもいいのではないか、とすら思っていました。
しかし、最近の医療裁判は、それを認めてくれません。
仮に本人が治療を拒否した場合でも、家族などの第三者を巻き込んで
治療するように説得すべき義務が医師にはある、という判決がありました(地裁ですが)。
ともすると我々医療者も、何を信じていいのかわからなくなりそうです。
こんなジレンマを共有して下さる仲間医師がいたことで、
救われた思いがします。
ありがとうございました。
先生にブログをほめて頂くと、また格別の嬉しさがあります(笑)。
わんっ!
> 老人、弱者がいじめられてるもの..。
特に先生は、目の当たりにされているのではないでしょうか・・・
老人がいじめられている姿は、私でも耐え難く感じます。
産婦人科にも、お年寄りが「恥をしのんで」受診されることがあります。
高齢女性が下のことで困って病院に来ること自体、非常に勇気が要るはずです。
そんな方からも、初診料からエコーからその他処置料から
コストを取っていく作業をしていると・・・
もう、悲しくなります。
ところで先生、開業2年なのですね。
おめでとうございます!!
後ほど私信送ります(^^/
1について。席を譲ってもらえないことについては、諦めモードです。シルバーシートで爆睡または化粧直ししている若者よ。そこはキミ達の座る所ではな~い!!と思いながら職場に通い続けました。
2について。1子目の時は、検診以外では4ヶ月ぐらいまで出かける気力がありませんでした。。心配で。でも2人目の時は、上の子の送迎やら遊びやらで出ざるを得ませんでした。3子目ですが、この冬の感染症の多い時期。心配だけれども、やはり出かけざるを得ません。
3について。タバコについては、止められない方は多いみたいですね。。。。私は嫌いなので理解できないのですが。
4、5について。これは、表裏一体なのかなぁと思いました。つまり、医療行為に対して神経質になるあまり、必要な医療も拒否してしまう、ということ。逆に、医療に頼って楽になりたいがために、お薬などをもとめてしまうということ、です。
点滴による水分補給は、投薬とは違うのですが、それを同じことと受け止めてしまう方がいらっしゃっても不思議には思いません。理解がそこまで、ということになるのかしら。逆にお薬を欲しがる方は「病院で産婦人科医が処方してくれる薬なら大丈夫なはずだ。少しでも楽になりたい」という気持ちがあるのではないかと思います。ある意味、医師を信頼していると取れるのではないかなぁ、とも思います。
長々と偉そうに申し訳ありません。
正直な話をしますと、1子目、2子目の時は、検診に通っていても、あまり詳しく説明を聞くヨユウがありませんでした。とっても混んでいて何時間も待ってやっと。。。。という状況の中、質問する気力が無くなり、また先生の話もぼんやりとしか聞けなかったのです。3人目にして、主に助産師さんとですが、やっとゆっくり妊娠の経過やら、自分の体の状態を質問したり、説明を受けたりできるようになったのです。3回の妊娠は、それなりに楽しく(幸い、順調で)過ごせたのですが、1回目も2回目も、今のように色々産前に話せたらよかったかなぁ、と思っています。生む場所が減って、どんどん窮屈になる傾向にあるのでしょうか。悲しいことです。
2児の母であり、妊婦さんである立場からのコメントを
ありがとうございます。
特に最後の「正直な話」、興味深く拝読しました。
こういう形で助産師にカバーしてもらえるのは、
妊婦さんにとっても、産科医にとっても貴重なことだと思います。
当院も、妊婦健診の後に助産師と話す時間を持っており、
これが好評のようです。
ただし、こちらもとても混んでおり、やはり窮屈になる傾向にあるようです。
こういう部分こそ、国家レベルで何とかしてもらいたいのですが。
私は、すみません、5の妊婦でした。でも言い訳をさせてください。
私は、通年性のひどいアレルギー性鼻炎を持っています。
それでも減感作療法で少し軽くなったほうです。
スギ花粉のひどい時期はつわりもありました。
今が大事だからと言われて何とか耐えました。
でも通年性ですからひどい時期は越えてもずっとあるのです。
7ヶ月から前置胎盤のため絶対安静の入院生活でした。
病院はすごく乾燥していて、鼻がむずむずして仕方ありません。
絶対安静のストレスも加わりだんだんひどくなってきます。
マグネゾールとウテメリンをマックスの状態で入れていて、のぼせやほてり、点滴痛、息苦しさ、加えてアレルギーですから、せめてお薬ちょうだいよって心の中で叫んでました。
「ポララミンなら妊婦にも使えるはずだ。調べたからわかるもん」と心の中では恨み言の嵐でしたね~(苦笑)
私は小柄なもんですから、お腹が大きくなると食べられなくなってきました。加えて胃痙攣も起こすようになり、痛み止めも打てませんから、本当につらかったです。
子供がお腹の中にいたときは、正直今ほどの愛情は感じてませんでした。
確かにお腹の中の子はかわいいと思いましたし、無事に生まれてほしいと思っていました。でもそれと同じくらいに体がしんどく、そのうちのひとつでもいい、楽にさせてほしいと思ってしまったこと
も事実なんです。
~続く~
結局32週に入ったころにはまともに食べられなくなってしまったのと、血液検査でこれ以上点滴ができないこと、しかも出血が始まってしまったので、緊急手術となり出産しました。
無事生まれてみれば、アレルギーでも我慢できるなら薬を使わずにいたほうがいいし張り止めの点滴も必要だし、すべて納得できるんですが、当時は本当に苦しかったんです。
担当医の先生を、もちろん信頼してましたし大好きな先生ですが、あまりにつらいときは正直恨んだこともありました。
でも産後後腹がつらい時などは「いいよ、我慢しなくていいよ、お薬だそうか」と言ってくださり「よく頑張ったから、もう無理しなくていいよ」と、そんな言葉にどれだけ慰められたかわかりません。
産後は「私がつらいとかしんどいとか、早く産みたいとかわがままなことばかり思っていたから、出血しちゃったんだ。どうしてもっと我慢して少しでもお腹の中で育ててあげられなかったんだろう」
とマタニティブルーに入っていたときだったので「よく頑張ったよ」という言葉は「先生、ほめすぎだよ」と思うほど救われました。
小児専門病院へ子供への面会から帰ってくれば「赤ちゃんどうだった?」といつも聞いてくれました。
「先生、今日抜管しました」というと一緒に喜んでもくれました。
退院して、前置胎盤というものをネット等で自分なりに調べてみて遅ればせながら、大変なことだったんだと実感しましたし、ましてやその手術でお医者さんが逮捕されるような事故が起こったことも
知りました。
本当にそのときの先生には感謝してもしたりないほどです。
今はご結婚されて遠くへ行ってしまわれたそうですが、私はその先生が大好きで忘れられなくて、なな先生のブログを読むとその先生(女医さんでした)のブログのような気がして読むのが楽しいんです。
ちなみにそのときの子供も2歳になりました。
いたずら盛り、第一反抗期の真っ最中ですがでも無事に生まれたこと、今のところ順調に育っていることに感謝しています。
いつか大きくなったら、あなたはたくさんの人の助けがあり大きくなったこと、そのことをママはどれだけ感謝しているか、そういったことを伝えたいと思っています。
初めてのコメントで長々とすみませんでした。
アレルギー、切迫早産、前置胎盤、
どれひとつとっても、それだけで充分大変なのに
重なってしまっては、たまらなかったでしょう。
ママも赤ちゃんも、よく頑張りましたね。
ゆきたんさんのように、こと張り止めに関しては
どうしても必要な場合があります。
安易なお薬希望とは、区別して考えるべきでしょう。
他のお薬に関しても「使用した場合のメリットが、デメリットを上回る場合」に限定して
上手にお薬の力を借りるのが、賢いやり方です。
ゆきたんさんの感謝の気持ちは、きっとその先生にも伝わっていますね。
ゆきたんさんが、その先生の
「よく頑張ったから、もう無理しなくてもいいよ」という言葉に慰められたのと同じように
その先生も、ゆきたんさんの
>本当にそのときの先生には感謝してもしたりないほどです。
こんな気持ちに、報われた思いと、明日へのパワーをもらっていたのではないかと思えてなりません。
今度は、2歳のお子さんに伝えていく番ですね。
いいお話を、ありがとうございました。
2は首がすわっていないという点では論外ですが、世間では6か月までは免疫があるので心配なしということが広まっていませんか?(私は聞いたことがあります)
3は、分かりません。
友達などは新生児期の子を家に置いたまま上の子と公園に来たりもしてましたが、このご時勢どちらがいいのか分からないんですよね。
かと思えば、先日ラジオで聞いた話などだと生後3時間の子を連れて外食!(米軍関係者の話でしたが)
ますます何が正解なのか分からなくなっています(苦笑)
6ヶ月までは免疫、ですか?
う~ん、どうなんだろう・・・
ただ、この季節に流行る「RSウイルス」というウイルスがあります。
新生児がこれにかかると、大変です。
問題になるのは外出そのものではなく、
「人ごみ」ではないかと思うのです。
おうちにあかちゃんと2人でいたら、誰でも煮詰まってしまいますよね。
庭先や混雑していないところなら、ママにはもちろんいいし、
抱っこして歩くことによってゆすってあげるのも、
赤ちゃんも心地がいいのではないかと思います。
初めてコメントさせていただきます。
私はずっと新生児医療に携わっています。
ヘビースモーカーから生まれたIUGRのお子さんが
新生児の頃から落ち着きなく泣き喚いている姿を何度も見てきましたが
ほんとに可哀想で仕方ありません。
そんな我が子の姿を見てなんとも思わないのかなと疑問になりますし、
退院の時のベビー服がタバコ臭かったときには返したくない気持ちになります。
この子はタバコの煙の中で生きていくのかなと思ったら
ほんと涙がでてきますね。
> 退院の時のベビー服がタバコ臭かった
この一文に、衝撃を受けました。
こんなことがあるのですか・・・
本当に、涙が出てきますね。虐待となんら変わりません。
喫煙妊婦さんと関わる時は、
「妊娠中の喫煙は、赤ちゃんの顔にふーっと煙草の煙を吹きかけるのと同じと思って下さい」
と言っているのですが、
本当にやってしまう人がいるとは。
こんな例は、なくさなくてはなりません。
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