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それでは、マタニティ・ブルースから産褥抑うつ症への移行を予防するには、
あるいは、産褥抑うつ症になった場合には、どうしたらいいでしょうか。
<ご本人の心の持ち方のコツ>
1 わが身に起きている変化の大きさを自覚する
妊娠・出産によって、女性の全身は劇的に変化します。
子宮だけではなく、乳房も、心臓も血液も、ホルモンバランスも、皮膚も、体型も、
大きく変化します。
また、社会的な立場も、娘・妻から母へと変わります。
守られる立場から、守る立場に変わります。
これらによって、精神面が革命的に変わるのは、むしろ当然のことと言えるでしょう。
明るかった女性が涙もろくなっても、
几帳面だった人が大雑把になっても、
社交的だった人が、人前に出るのが怖くなっても、
当然なのだということを、理解して下さい。
2 誰もが感じる「育児は辛い」
古くから知られている拷問のひとつに
「眠ろうとした時に、絶えず音や光の刺激を与え、眠らせない」というものがあります。
授乳は、如何ですか。
眠ろうとしても、赤ちゃんは容赦なく泣き叫びますね。
ちょっと拷問に、似ていませんか。
授乳ひとつ取っても、育児は大変と感じて当たり前ではないでしょうか。
3 産褥抑うつ症は、人を選ばない病気
皇族でも、有名人でも、住所不定者でもなります。
勤労女性でも、専業主婦でも、何度も結婚をした女性でも、未婚女性でも、なります。
アラブの富豪でも、貧困にあえぐ人でも、なります。
できちゃった結婚でも、不妊治療後の妊婦さんでも、なります。
妊婦健診やヨガ、母親学級にきちんと通った人でも、
妊娠中に全く健診を受けなかった人でも、同じようになります。
言い換えると、ご本人には責任はありません。
そして産褥抑うつ症はれっきとした病気であり、
手厚い治療とケアを受けてしかるべきものです。
4 できれば毎日、赤ちゃんと一緒に散歩する
赤ちゃんはお腹の中で約40週間、ママの動きに揺すられて過ごしました。
散歩やドライブで揺すられると、むずかる赤ちゃんが落ち着くことは、よくあるでしょう。
外に出たら、首を90度曲げて、空を見上げて下さい。気持ちが新しくなります。
また、他のママと話す機会を持つと、不安を共有することもできます。
適度な運動により、ご自身の身体がお産前に戻りやすくなるという効果もあります。
5 助けを求める
ご主人、お母さん、姉妹、お友達。
助産師、医師、地域の保健所。
あるいはインターネットで「産後うつ」「マタニティ・ブルー」などで
検索してもいいでしょう。
同じ体験をした女性たちの声を綴ったHPもあります。
赤ちゃんや、ご自分を傷つけそうになった時、
いったんその手を置いて、誰かにひと言「辛い」と言ってみて下さい。
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コメント
コメント一覧
私は初産を控える身なので、産後の自分の精神状態がどのように変化するのか想像できませんが、妊娠中でさえジェットコースターのように気分が乱高下するので、産後はきっと凄いだろうなと覚悟しています。
私は働きながらマタニティ生活を送っているのですが、ある日上司と業務の打ち合わせをしていた際、普段では考えられないことなのですが、何回聞きなおしても上司の話がどうしても理解できず、そうこうするうちにボロボロと泣けてきたことがありました。
この時、上司に「あなたは命を作るという大変な仕事の真っ最中なのだから、いつもと同じ調子で働こうとしてはいけませんよ」と言われ、本当に救われました。後日、上司の奥様も、かつて妊娠中に情緒不安定に陥って大変だったのだと聞かされました。
マタニティ生活を送っていると、自分の心の持ち方も大事ですが、周囲の優しさに支えられなければやっていけないと痛感します。
マタニティー・ブルースは80%の産後女性が抱える問題とのことですから、もっと広く世間に啓蒙されて欲しいと思います。
私も今、16週目で、病院栄養士として働いております。
妊娠してから、今までのような頑張りが利かず、
自分自身が情けなく思うことが多々あります。
気持ち・体がコントロールできず、
涙があふれ出てくることも多く、
少々、自分自身を持て余しております。
そういう状況の中、数日前に看護部長から
「結婚したから、子供が居るからといって、
許されることは何もないのよ!」とわざわざ
栄養管理室に言いにきたのです。
つわりで吐きながら、点滴を受けながらでも、
這ってでも、出勤し、今までと同じように
仕事をこなしている中で、
NST(栄養管理サポートチーム)を立ち上げるから、
リーダーをやりなさいだと。
仕事していれば、頑張っているから認めてくれと言っても
実績(売り上げ)が上がらなければ、認められないと
分かっていても、あの言葉にはほんと悲しくなりました。
いつもなら何クソと思うのですがね~・・・。
今回は、あの言葉に悲しくて、
家に帰って泣いてしまいました。
栄養管理室以外は、管理職会議にでており、1人しかいない平の栄養士は、発言・反論の権利もなく、
出来なければ、退職の道へもっていかれます。
今まで、看護部以外は産休・育児休暇の実績はなく、
また看護部以外は男尊女卑の世界で、
経験年数が長くても、経験4・5年の男性が主任・科長と
昇進していき、女性の管理職は出たことのない病院なので、
今回にNSTプロジェクトのリーダーは、退職に追い込む
格好の材料にされてしまいました。
同じ女性として看護部長は、腹立たしく、最低です。
数年前までは、ほんとうに尊敬される方だったのですが、
病院の状況が変わり、非常に仕事のできる部下を辞めさせたり、Dr.の圧力に屈してどんどん優秀な看護師たちを失って、今は看護師不足でほとんどが派遣の看護師ばかりに
なってしまいました。
結局は保身なのかな~と・・・。
なんかずれてしまいましたが、
女性がもっと働きやすい社会になってくれたら
いいのにと思います。
やっぱり、妊娠って「あなたが勝手に子供作ったんだから、
私たちは知らないわよ。自分の責任でしょ」なのかな~?
上司の方、素晴らしいですね。
そのお言葉に、心底感動しました。
悩む妊婦さんたちに、教えてあげたくなります。
みどりさんは、これからさらに妊娠生活とお産が控えているのですね。
特に初めてのお産だと、ご不安もあることと思いますが、
「周囲の優しさ」という何気ない言葉に表れているように、
周囲の人たちを「優しい」と感じられているなら、きっと大丈夫ですね(笑)。
また遊びに来て下さい。
はなさんは、栄養士さんなんですね。
看護部長の言葉は、悲しいですね・・・
何がそう言わせたのか、わかりませんが。
上記みどりさんのコメント、お読みになりましたか。
「あなたは命を作るという大変な仕事の真っ最中なのだから、いつもと同じ調子で働こうとしてはいけませんよ」
その通りと、思いませんか。
管理職を含め、人の上に立つ全ての人が、自然にこのように思えるような
成熟した社会になると、いいですね。
16週ですか。
まだまたこれからですね。
この先ももしかしたら、苦しいことがあるかも知れませんが、
赤ちゃんを守ってあげられるのは、はなさんだけなのですから、
赤ちゃんのためにも、くれぐれもご自愛下さい。
また遊びに来て下さいね。
この話題には入れませんが 確り読んでいます。
今日は 30度を切って楽です。
> 確り読んでいます。
このひと言が、嬉しいのです。
これって大切ですね。ついつい赤ちゃんに目に行ってしまうのが人情です。上の子が赤ちゃんに嫉妬してしまう、お母さんを取られてしまう不安に駆られるんですよね。
その通りですね。
他の子供たちにプラスになると同時に、
お母さんにもふと我に返ってもらうことを狙って、
この項目を入れました。
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