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どうなる「iPhone包囲網」 ドコモは新機種 KDDIも参入 (1/2ページ)

2008.9.10 00:54

 パソコンの機能を取り込んだ高性能携帯端末「スマートフォン」市場で、“四つ巴”の決戦が幕を開ける。7月に米アップルの「iPhone(アイフォーン)3G」を国内で発売したソフトバンクに対抗し、NTTドコモは9月末に新機種発売を、KDDIは週内に新規参入を発表する予定だ。イー・モバイルも9日に新機種を発表し、包囲網が形成された。対するソフトバンクは苦戦するアイフォーンのテコ入れを図るため、ドコモの牙城(がじょう)である法人市場の切り崩しに乗り出す構えだ。

 ドコモが投入するのは、カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)による「ブラックベリー」シリーズの最新機種「ボールド」。ブラックベリーはビジネスでの実用性が高く、北米スマートフォン市場で首位の人気ブランドだ。

 すでに販売している従来機種は企業向けが中心だったが、ボールドは動画閲覧や音楽再生などの娯楽機能が充実し、デザイン性も高いため、ドコモは手薄だった個人顧客を取り込む戦略だ。

 実際の発売は今年度末とみられるが、アイフォーンが日本市場で伸び悩んでいるのを好機ととらえ、発表の前倒しを準備してきた。アイフォーンのPRに飛び回るソフトバンクの孫正義社長に対抗し、ドコモの山田隆持社長が陣頭指揮をとる構えで、異例のトップセールス合戦となりそうだ。

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