米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が工業用の「事故米」を食用に転売していた問題で、流通段階の関係業者が13府県の延べ85社に上ることが、農水省の調査で9日明らかになった。このうち、和菓子やせんべいなどの菓子製造業者は、宮崎県27社、鹿児島県8社、茨城県1社の計36社に上る。調査が進めば、業者数はさらに膨らむ可能性が高い。
新たに判明したのは、宮崎県内の製粉業者を通じて九州の菓子メーカーに納入された分。宮崎農政事務所や宮崎県によると、この製粉業者は昨年12月、三笠フーズから佐賀県と福岡県の仲介業者、熊本県の米穀業者を経て、有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出された中国産もち米数トンを購入。製粉して4月までに、宮崎、鹿児島両県の35の菓子業者に販売した。
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