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< 産婦人科に混入するまで | メイン | 当直明けの朝 >
2007.05.15 23:11 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  なな  | 推薦数 : 48

内診禁止の現場から

看護師による内診禁止が再通達されて、1ヶ月がたちます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その晩は、お産が続けて3件ありました。
分娩室には、分娩台が2台あります。
1台では、産後2時間たたない褥婦さんが休んでいらっしゃって、
もう1台では、他の産婦さんが無事お産され、会陰縫合をしている、その時。
陣痛室にいる、分娩進行中の産婦さんから、ナース・コールです。
「何か、出ているんですけれど……」
ナースが陣痛室に向かって約5秒後、悲鳴に近い声が響きました。
「先生!!  早く!」
縫合を中断して飛んで行くと、既に赤ちゃんの頭が出ていました。
一瞬息をのみましたが、落ち着き払ったふりをして
「あらあら。じゃ、ここでお産しましょうね」
と、すぐに手袋を換えて、床上で赤ちゃんを娩出しようとしました。
しかし、全然出ません。
肩甲難産です。
赤ちゃんは首が絞まって、顔がみるみる紫色になってきます。
産婦さんは仰向けになっていますが、背中側に赤ちゃんを引っぱらないと、出ません。
座位にすると、膝が下向きになるので不利だし、
横向きだと充分足が開きません。
そこで、産婦さんの背中の下に、丸めた毛布をねじこんで、
無理やり骨盤高位にしました。
ナースに産婦さんの両膝を押し上げてもらい、私はありったけの力で赤ちゃんを引きながら
恥骨の真上を押しました。
それでも全然肩が出ないので、一旦手を放して、大きく深呼吸しました。
院長先生はご不在ですので、院内にいる医者は私1人、ナースは2人です。
気を取り直して、もう一度、渾身の力を込めて引くと、
何とか赤ちゃんが出ました。
疎血のため、躯幹は蒼白、顔は暗紫色で、ぐったりとしています。
「お願い、泣いて!」
赤ちゃんの背中や足底を思いっきりこすりながら、
「挿管」の2文字が頭に浮かびましたが、
赤ちゃんは泣いてくれました。

第一啼泣まで、3分かかっていいます。
それでも幸いにして、赤ちゃんはすぐに元気になってくれました。
しかし産婦さんには、一生の記念になるはずのお産なのに、
怖い思いをさせてしまいました。
当然産婦さんも私も、羊水まみれ・血まみれ・胎便まみれ。
分娩台にいた褥婦さんは、会陰縫合を中断したまま、お待たせしてしまいました。
ベッドはマットレスごと廃棄です。

私は2件の分娩にかかりきりでした。
ナースは2人ともベテランで、本当は内診ができます。
ナースが内診していれば、
分娩の進行が予想外に早いことを察知していれば、
同じ肩甲難産でもせめて分娩台の上であれば、
あんな修羅場にはならなかったはずです。

この産院では、厚遇で助産師を募集していますが、
ほとんど助産師のいない産院に入れば、大変な負担がかかることは目に見えていますので、
なかなか応募がありません。
言うまでもなく、産婦人科医も足りません。
では、分娩取り扱い、中止しますか?
そうしたら、年間800件のお産が宙に浮くことになります。

為政者に聞きたい。
何故、何の代替措置もないまま、看護師による内診を禁止したのですか。
現場の私たちに、どうしろと言うのですか。
あの赤ちゃんに何かあったら、私たちを罰するのでしょうが、
それで本当に再発が予防できるのですか。

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専門外ですが、内診禁止の現状よく理解できました。

アメリカはComedicalの方に医師の負担を軽くする為、いろんな手技を認めているのに対し、日本はその逆を選択しています。
私のブログ、看護・技師・リハビリのカテゴリーにこの辺を紹介しています。
written by Tai-chan / 2007.05.15 23:34
なな先生、本当にお疲れ様でした。でも、赤ちゃんが泣いてくれてよかった。実は私も母から聞いた話では、一週間予定日が遅れ、水を飲みすぎて出てきたようで、生まれてすぐぽんぽん叩かれてしまったようです。w
瀬谷の産婦人科の件から、看護師さんの内診が禁止されてしまいましたが、木をみて森を見ずの通り、全体のことを考えず、その場しのぎの人気取しかしない行政に空しさと腹立たしさを禁じえません。
少子化問題と大騒ぎしている割には、一番重要なお産が後回しになっていることをどう考えているか、問いただしたいです。
written by J / 2007.05.15 23:35
Tai-chan先生。
アメリカのナースって、できる人は挿管までするそうですね。
日本のナースは、ルート確保どころか、静注さえしない施設があります。
それでも医師の指示のもとでは、opeの前立ちだってするのですから、
医師の指示のもとであれば、内診だっていいのでは?と思うのです。
今の日本の医療事情で、使えるものを使わない理由はないはずなのですが。
written by なな / 2007.05.16 00:08
Jさん、こんにちは。

>生まれてすぐぽんぽん叩かれて

「ごめんね〜」って言いながら、叩くんです(笑)。
赤ちゃんが泣いてくれた瞬間には、全員が一気に脱力です。

本当に、お産の現場で、どうしろと言うのでしょうね。
犠牲者が出てからでは遅いのに。
written by なな / 2007.05.16 00:12
 著しく、現場を無視した通達ですね。

 これを決める立場の人間は、自分が地雷を踏む立場ではないので、無茶苦茶な通達やルールを平気で作れるのでしょう。

 あかがまは、先生の「ななのつぶやき」が、心ある出版人の目にとまり、書籍化されることにならないかなぁと期待をしているんです。

 先生の綴られた、宝石のような記事の一つ一つが、まだこのブログを知らない、たくさんの人の目にとまることによって、今の絶望的な状況を少しでもかえる力の元になるのではないかと思います。

 その日が一日も早く来るように、あかがまは心から応援していますyo。

 
written by akagama / 2007.05.16 00:43
なな先生、お疲れ様です。

かなりのタイトロープですね(^^;

僕は専門外なので詳しくは解らないのですが、研修医制度の事もそうですし、現場を完全に無視して、医療崩壊を進めていく・・・・

現場を無視した色んな大人の事情っていうのがあるのかもって勘ぐってしまいます。

素敵な産婦人科医なな先生を応援しています。
written by メタボ / 2007.05.16 08:58
なな先生お疲れ様です。

看護師の「内測」は黙認になった、という噂を聞いたのですが、現実には看護師は内診してくれないのですね。
助産師を確保できない、開業の産科の先生はどうしているのでしょうか?
今のところ「オーク」以外には廃業した話は聞きませんが…

これほど、「産科医不足」「お産難民」と言われているのに、現場の産科医を助けることが出来ない学会って何なのでしょうね。

僻地の産科医様の「産婦人科勤務医の待遇改善に関するアンケート調査報告」を読みましたが…、本当に厳しい状況ですね、頭が下がります。

完全に崩壊してから気付いても遅いのですがね…
なな先生も、無理し過ぎないで下さいね。

私もなな先生応援団の一人です。
written by うろうろドクター / 2007.05.16 12:37
なな先生、お忙しい中、お返事ありがとうございました。
なんだか、先生が「ごめんね」といいながら、ぽんぽん叩いている姿が目に浮んでしまいました。w
でも、お陰様でこの歳になるまで、人生楽しませて頂けたのは、「ぽんぽん」のお陰です。(却ってそれで気合が入ったかもしれません)
大変なお仕事ですが、人生のスタートがなな先生で良かったと思われる方がきっと沢山いらっしゃると思います。
ただ、無理をして、体を壊さぬよう御自愛ください。

written by J / 2007.05.16 17:03
開業医に助産師が集まらないのは当然です。
何十年もの間、助産師より産科看護師を大事にし、助産師より大きな顔して助産業務をさせていたのは開業医ですものね。

誰がそんな所に就職しようって気になりますか。

私は助産師で、産科病棟で働きたいと思っている者ですが、我が勤務先の地方自治体立病院では助産師過剰で募集がない為、泣く泣く看護師採用で働きたくもない内科病棟で働いている次第です。

それでも!!開業医には絶対に行きたくありません。
written by 中部地方助産師 / 2007.05.16 19:05
 中部地方助産師さんは、内科病棟で働いていて産科で火の粉を浴びながら戦われているわけではありませんね。
 実際に目の前で困っている妊婦さんを助けようと、日々苦闘している産科診療所の医師たちを非難できるのでしょうか?安全な場所からはなんとでも言うことができると思います。
 以前他のブログで、産科診療所は待遇が悪い、45万円/月+ボーナス、夜勤なしなら働くと言っていた助産師さんがいらっしゃいましたがそもそも医師だってそんなにもらっていない人がたくさんいます。しかも助産師は労働時間だって3交代で常にオンコールではないですよね。産科診療所で助産師の待遇が悪いのは医師のせいではなく国策ではありませんか?アメリカでは2泊3日で分娩費用は200万円ですよ。
 医師がいない分娩はもてはやされて(助産院分娩)、助産師がいない分娩(産科診療所)は刑事告訴までされるっておかしくありませんか。なんで看護師の内診はだめなのに、助産師は勝手にエコーをやっているのですか?
 1年間の講義と10例分娩を取ればとれる現在の助産師の資格なら助成金を出して、夜学を作って移行期間中に産科看護師を皆助産師にすればいいのにと思います。

 なな先生いつもロムですが、応援しています。
written by 出産経験のある医師 / 2007.05.16 21:58
中部地方の助産師さん・・・
働きたくもない内科病棟・・・・そんな悲しい事
言わないで下さい。
助産師にだって内科の勉強は必要でしょう・・・

開業医さんでは待遇が悪かったのでしょうか。
看護師に大きい顔された経験があるのでしょうか。

ご自身のお仕事にプライドを持って下さい。
written by ぴょん / 2007.05.16 22:41
なな先生、こんばんは。
先生が本当にドキドキしながらのお仕事、頭が下がります。
それでも見えてくるのは、生まれてよかったねと赤ちゃんを抱いて、ご家族はきっと幸せになられている姿です。なな先生が取り上げてくれたこと、絶対忘れないと思いますよ。

先生、お体壊さないでくださいね。
この体制が改善されるよう祈っています。
私には何ができるのかな・・・。
written by ひいよん / 2007.05.17 00:18
すみません、うちの「中部地方の助産師」が皆様を不快にさせる書き込みをして、、、。


彼女が開業医に絶対行きたがらないのは、開業医を転々としていて雇ってくれる開業医がもうないからです。それも助産師というには恥ずかしいぐらいの技量と経験しか持ち合わせていないにもかかわらず、すでに地域の産科診療所は働きつくしたため(すべて数ヶ月の短期勤務で法外な賃金や待遇を要求したり、見るからに助産師は偉いのよ的な態度で仕事をするものだから、たいてい院長や職員とトラブルを起こしてやめた)、新規開業医狙いで就職活動するのですが、履歴書に助産師としての職歴を書き込めないため(そりゃ産科開業医を転々としていては普通書けませんし、逆に書かないことで職歴に空白ができるわけですから「その間は何をなさっていたんですか」と面接で聞かれるのがオチです。「子育てで、、、」とか何とか言ってもバレバレですよ。


ゆえに、もう残されているのは地域の公立病院しかないわけですが、それも軒並み助産師採用はそもそも求人がなく、やむなく看護師採用かつ内科病棟勤務という「中部地方の助産師」としてはありえない条件ではたらいているから、今現在自分が置かれている状況を理解できないでいるのです。


あなたが助産師として働けないのは、産科開業医の助産師が欲しいという状況につけこんで、身の程を知らない待遇を要求した結果で、自業自得です。
written by KEI / 2007.05.17 04:58
akagama先生、
いつもながらやさしいお言葉を、ありがとうございます。
類稀な文才をお持ちの先生から、こんな風に言って頂いて、本当に嬉しい。

実は、私の正体を知る人を通して、書籍化のお話はありました。
でも・・・
「ななのつぶやき」は、私と、コメントを下さる方々と、このブログを読んで下さる方々とで育てている、
生き物のようなものだと思うのです。
だから、このままネット上で育てるのがいいのかな、と。
文章のプロからの申し出は、天にも昇るような嬉しい気持ちでした。

>宝石のような記事

文学的ですね(笑)。
心に残る、温かい、最高の褒め言葉です。
本当にありがとうございます。
written by なな / 2007.05.17 21:15
メタボ先生、こんにちは。

>現場を無視
その通りです。
戦争と同じで、他人が痛いのは平気なのでしょう。
戦争をやると決める人と、実際戦場に行く人が違うから、戦争になるのだと思います。
現場の規則を決める人と、現場で診療に当る人が違うから、こんなことになってしまうのではないでしょうか。
通達を出す側は、医師や助産師の資格を持った人です。
現場にいる我々の痛みがわからないのはまだしも、
医師や助産師が、患者さんの痛みまでわからないのでは、おしまいです。

先生、腫瘍の患者さんたちと向き合う、大変な毎日と思います。
きっと同じ「臨床大好きドクター」の同志と思っています、。
お互い壊れない程度に、頑張りましょう(^^//)
written by なな / 2007.05.17 21:27
うろうろドクター先生、こんにちは。

>助産師を確保できない、開業の産科の先生はどうしているのでしょうか?

ものすごく困っています。
かと言って、年間数百のお産を直ちに放り出すわけにもいきませんし。
結局「内測」は黙認されていません。
明るみに出た場合、間違いなく糾弾されるからでしょう。
警察も法律もメディアも、そして産婦人科医会も、産婦人科医を守ってはくれません。
私は、最終的に産婦人科医を守ってくれるのは
心ある患者さん、産科医療を守ろうという意思を持った、
良識ある市民たちではないかと思っています(甘いでしょうか)。

ところで先生のブログ、毎日拝読しています。
普段思っていても文章に表現できないことを、
歯切れよく言い切ってくれる先生のブログは
「爽快気分の素」です。
Yahooブログは、コメントの文字数制限が短くて、
エールを送り足りません(笑)
written by なな / 2007.05.17 21:33
Jさん、いつもやさしいメッセージを、ありがとうございます。

>「ごめんね」といいながら、ぽんぽん叩いている
こう聞くと、叩かれても「ま、いいか」という気になりません(笑)?
written by なな / 2007.05.17 21:35
中部地方助産師さん、こんにちは。

「絶対に行きたくない」職場、ありますよね。
どこかに書きましたが、私も自分の所属医局のある大学病院には、
二度と戻りたくありません。
ただ、どこの大学病院もダメかと言うと、そんなことはないと思います。
開業産院もいろいろで、助産師さんが何人も働いているところも存在します。

「泣く泣く働く」では、切ないですね。
せっかく産科で働きたい助産師さんがいるのに。
でも、後にぴょん先生が下さっているコメントにあるように、
内科勤務の経験も、周産期医療の場で生きることがあるのではないでしょうか。
前項「おだてりゃ医者も・・・」のところで、臍帯血バンクのお話を書きましたが、
今回、臍帯血バンク導入を支えてくれたのは、
血内病棟勤務の経験のある、助産師さんでした。
written by なな / 2007.05.17 21:43
出産経験のある医師先生、こんにちは。

先生のコメント、そのまま厚労省に送りたい気分です。
現在の周産期医療の惨状は、到底個人の責任でもなければ、
個人の力が及ぶものでもないと思います。
国策、まさにその通りです。
産科経験が、ある一定以上に達した看護師が、助産行為をしていい、というシステム作りは、
急務です。

応援ありがとうございます(^^/
written by なな / 2007.05.17 21:47
ぴょん先生は、いつもやさしい方ですね。

静かで思い遣りのあるコメントを、今ここに寄せて下さって、
感謝です。
written by なな / 2007.05.17 21:51
ひいよん先生、こちらにもコメント、ありがとうございます。

産婦さんには、怖い思いをさせてしまったし、
ご主人には、一部始終を目の当たりにさせてしまいました。
それでも、赤ちゃんが、元気に大きな声で泣いてからは
そんなこと忘れたかのような幸せな笑顔で、赤ちゃんに夢中でした。
大変ですが、いい仕事だと思います。

先生、いいご研究をなさって下さい(^^)
written by なな / 2007.05.17 22:02
KEIさん、こんにちは。

辛口コメントは、言いにくかったでしょう。
敢えて寄せて下さって、ありがとうございます。
KEIさんがお書きになったような方が、残念ながら存在するのも事実です。
自分自身は、きちんと技量を身につけて、
身の丈にあった報酬をもらいたいと思う次第です。

今後ともよろしくお願い致します。
written by なな / 2007.05.17 22:07
 こんばんは、やはりお話はあったのですね。

 このブログは、先生と、ここに集うゲストの人たち、皆が生み出したものですから、このまま成長するのをみつめるのも素晴らしいことだと思います。
 
written by akagama / 2007.05.17 23:10
なな先生
いつもいつもお疲れ様です。お元気ですか?
肩甲難産、大変でしたね。ギョッとされたと思います。
今まで任せられていた他のスタッフの業務に支障が出てしまい、気が気でならない仕事が無条件に増えて、さらに大変になってしまい、ストレス倍増ですね。
少子化対策にいのちをかけて一貢献している赤ちゃんの安全で大切な内診の規制を、どうしてそんなに意地になって規制するのかよくわかりません。
何かあってからでは遅いのに、責任も現場に押し付け、お偉いさん方は、いのちはどんなケースになっても「産まれればいい」と思っているわけではないでしょうが、
どう考えているのか、まったく現場を知らず・現場の人たちのこころを感じてない、勝手な言い分だと思います。
産科医や産科で働く医療者、そして、そこに訪れる人々が、大事な大切ないのちを必死に診て・看て・見て・みてそして観ていることをどう考えているんでしょうね。
いのちを目の前にして、何がいいたいのか、聞いてみたいです。
この現状を見て、お金が大事なのか、規制が大事なのか、何をお考えなのか。

かつて、私も准看の方やナースが内診していて、その経験の豊かさと、逆に適当さを、目の当りにし、
困惑した経験もありますし、尊敬したことも多々あります。
経験豊富な産科勤務の長いナースに何度も助産師免許取得を勧めた事もあります。

中部地方助産師さんの言いたいような事を主張する、悲しいかな助産師が多いのも事実です。

助産師の偏在も問題だと思います。なので中部地方助産師さんのように、産科に勤められない助産師も増えていると思います。
ですが、ハイリスクな妊婦さんや分娩・産後を看ていく上でほかの科の知識は大変重要ですし、助産師としてだけではなく、医療にかかわるものとしてのかけがえのない経験になると、思います。

いつもコメントが長くなって申し訳ありません。
心労が重なると身体に出ますので、なな先生の身体の声、聞き漏らさないよう、ご自愛くださいね。
いつも応援しています。





written by さんば12号 / 2007.05.17 23:32
学生時代にアルバイトをしていた時に、看護学校に通っている同い年の女性と一緒に仕事をしたことを思い出しました。
彼女は、看護学校3年間は卒業したのですが、後1年通って、助産師の資格を取りたいと話していたことを思い出します。

親はこのまま看護師になって働くことを勧めたのだそうですが、彼女がどうしても助産師の資格を取りたいと言って、進学を決めたそうです。

せっかく取った資格を活かして、今も彼女が助産師として活躍していてほしいと思いました。
written by バリ島 / 2007.05.17 23:53
中部地方の出身(笑)の私としては、上記の方のコメントはちょっとショッキングでした。

以前、ネットでブラックな冗談ではありましたが「妊婦村を作って、そこにgyne医師と助産師と大量の血液を確保出来る様、血液センターも併設して設備を集め、全国の臨月の妊婦さんに合宿出産させるか…?」などという書き込みを見たことがあります。

いつまでもこんな過酷な状況が続くのであれば、こんな冗談としていたアイデアも笑えなくなってしまうような気がします。

緊急のお産でなな先生、本当にお疲れ様です。これから雨の多い時期になると、陣発の妊婦さんも増えて大変だと思いますが、先生に休めるお時間が少しでも出来ることを祈っています。
written by 来夢 / 2007.05.18 11:19
Akagama先生、ありがとうございます。

ところで先生、
先生は、ご自分のところにいらっしゃる時と
ここにいらっしゃった時とで、ずいぶん雰囲気がちがいますね(笑)
あ、ふたご座だから、でしたっけ?(^^)
written by なな / 2007.05.19 04:25
さんば12号さん、こんにちは。

ここにも共感し、尊敬できる仲間がいたのだ、と、嬉しくなりました。

>肩甲難産、大変でしたね。ギョッとされたと思います。

時間にしたらほんの数分のことですけれどね。
お産の現場ではよくあることですが、
瞬間最大ストレスは∞、寿命が縮みました
(もとい長生きしたいと思っていませんが)。

>赤ちゃんの安全で大切な内診の規制を、どうしてそんなに意地になって規制するのかよくわかりません。

同僚の、痛快毒舌助産師が、内診禁止を出した役人助産師のことを
「助産師の恥!」と言い放っていました(爆)。

>診て・看て・見て・みてそして観ている

素晴しい……!
今の周産期医療崩壊阻止には、わかりやすいスローガンが必要と常々思っていましたが、
これを使いたくなります。

>かつて、私も准看の方やナースが内診していて、その経験の豊かさと、逆に適当さを、目の当りにし、困惑した経験もありますし、尊敬したことも多々あります。

わかります。
私の知っている開業医の先生のところで、
助産師が何人もいる医院なのに、師長が准看、というところがあります。
その師長さんは、医療人として尊敬に値する、大変優秀な、熱いハートを持った方です。
一方で、「困惑」の例としては、
児心音が落ちている時に「鉗子出して!」と言ったら、
胎盤鉗子がコロンと出て来たことがありました(怒笑)。

>経験豊富な産科勤務の長いナースに何度も助産師免許取得を勧めた事もあります。

結局、現状ではこれが一番の近道だと思います。

長文歓迎です(笑)
心のこもったコメントを、ありがとうございました。
written by なな / 2007.05.19 04:56
バリ島さん、こんにちは。

バリ島さんのお友達の助産師さんは、
志を持ってその道に入っていらっしゃいますね。
きっと今頃現場で頑張っていると思います。
どの道でもそうですが、確固たる意思が、
何よりのパワーになると思います。
written by なな / 2007.05.19 05:00
来夢さん、こんにちは。

「妊婦村」かあ。
う〜ん、笑ってられませんが、
妊娠生活は、家族全員で支えるものですから、
妊娠したら、家族ごと村に移住してもらうようですね。

>陣発

あ、業界用語……
そういえば以前、ふつーに「カイザー」とか言ってたっけ。
ほんとに、来夢さんは、なにもの??

早剥
GM
臍脱
メトロ
ウテ点

実はこんなのも、全部わかるんじゃ……(怪)(笑)
written by なな / 2007.05.19 05:11
 なな先生、こんばんは

>先生は、ご自分のところにいらっしゃる時と
ここにいらっしゃった時とで、ずいぶん雰囲気がちがいますね(笑)

 素敵なところを訪ねる時は、よそいきの一番綺麗な服を着て出かけたいとおもいます。だからどうぞ、許してくださいね。
 

 
 
written by akagama / 2007.05.19 23:21
Akagama先生

私も先生のところにお邪魔する時は
ゲンコツ医院にマッチするファッションで、
かつ「素」を出しつつ、行ってます~(^O^//
written by なな / 2007.05.20 02:38
肩甲難産、こちらの心拍が200超えますよね。アメリカでは、完全に産科ナースが内診をして、進行状況を教えてくれます。日本でも、今までそうやってきたのに、どうしてこんなことに。
日本では内科医でしたが、こちらで、家庭医療という科で産婦人科、小児科、整形などを内科とともに学んでいます。でも、やっぱり、日本に帰ったら、お産をとるのは難しいでしょうねえ。
written by FP resident / 2007.05.20 19:19
FP resident先生、こんにちは。

>こちらの心拍が200

産科医療の現場では、こういうのよくありますよね。
fetal tachycardiaならぬ、adult tachycardiaと呼んでいます(笑)

日本で周産期医療は、今や地雷原です。
家庭医という、貴重なご経験をお持ちの先生でしたら、
もっとそのお力を活かせるところが、あると思います。
written by なな / 2007.05.21 02:10
「ななのせかい」というブログを開設しております,助産師のななと申します。
同じ名前で,そして,同じ産科に身をおく者同士ということで,まずは驚き,そして,見させていただきました。
私は年間700件近くある開業医の先生のところで働いています。この内診についての問題は「内診」が問題ではないと現場では考えています。その先に「助産行為=お産を看護師がとりあげる」ということが問題であるけれど,それを見てみぬふりを助産師会はしているのではないかと思います。まったくの憶測ですが,以前,質問したら,無視されました。
 開業医で働く助産師に対して,大病院の助産師はかなり厳しい目をします。それほどのことをしているのか,と私は思うのですが,明らかに大病院,公的病院と個人病院という二重構造が見えます。
 私は個人でがんばっている病院で頑張って生きたいです。もちろん,医師や看護師と共に。
 それでは。
written by 助産師のなな / 2007.05.26 23:46
周産期畑のななさんのご訪問とは、嬉しいですね(笑)

二重構造があるのですか。
大病院と、開業医院とでは、それぞれにしかできない医療があるので、
お互いrespectを払っているものと思っていました。
個人病院で働く助産師さんにも、その立場で頑張っていらっしゃる方にしかできない
skill、医療があります。

周産期医療改革においては、集約化というのがひとつの柱になっていますが、
ことお産に関しては、アット・ホームな開業医に対するニーズも根強くありますので、
個人的には、集約し過ぎずに、多様な選択肢が存在してほしい、と思っています。

>私は個人でがんばっている病院で頑張って生きたいです。もちろん,医師や看護師と共に。

素敵な言葉ですね(笑)
同感です。
お互い頑張りましょう。

written by なな / 2007.05.27 05:07

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