日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |
福島県総合磐城共立病院
奈良県大淀病院
大阪府阪和住吉病院
北海道立江差病院
栃木県国立病院機構栃木病院
茨城県北茨城市立病院
栃木県いわき市労災病院
茨城県国立病院機構水戸医療センター
兵庫県西宮市立中央病院
山梨県塩山市立病院
長野県下伊那赤十字病院
本年中に、分娩取り扱いを中止する病院です。
ちょっと調べただけで、また、病院だけでこれだけありました。
今現在の産科医療事情は、まるで第二次世界大戦当時、
戦局が悪くなってきた頃に似ているように思えてならないのです。
患者さんは、長い待ち時間や、遠くの病院までの通院、
産科医不足の心細さに耐えています。
産科医は、長時間労働、頻回の緊急呼び出し、低賃金に耐えており、
社会的生命損失=訴訟・刑事罰の危険と、いつも隣り合わせです。
しかし、どんどん医療事情は悪くなる一方で、改善の目処が立ちません。
次々と戦友が第一線から退いています。
中には、精神的・社会的に重症を負ってしまった産科医もいます。
我々残っている産科医は、
見方によっては、マインドコントロールを受けているかのような状況です。
月10数回当直があっても、
夜中や入浴中やデート中に病院に呼び出されても、
時給がコンビニのバイトより安くでも、
訴訟のリスクと隣り合わせでも、
使命感があるため、誇りと喜びを持って、仕事をしています。
「逃散したくならないの?」と聞かれることがありますが、
逃げたいと思っているわけではありません。
逃げずに、この空前の崩壊を、
何とか止めることはできないのか、と思っているのです。
でも、このままではどうにもなりません。
第二次大戦において、国民の忠誠心に頼っていた結果、破綻したように、
このまま産科医の使命感と良心に頼っていては、
近年中に産科医療は、敗戦直後の焼け野原のような、壊滅状態になってしまうでしょう。
そして、このような危機的な状況が
一般国民にはほとんど知らされていない、という現状も
第二次大戦中にだぶって見えるのです。
明日、元福島県立大野病院、加藤克彦先生の、第一回公判があります。
この裁判こそ、産科医療崩壊の行方を左右する、
重大な局面になるでしょう。
固定リンク | コメント (13) | トラックバック (3)
コメント
コメント一覧
少子化は 舵取り如何で 日本沈没に繋がります。
加藤先生の判決に注目します。
地方から序々に医療崩壊は始まっていますね…。
先日、m3のDr.I先生のブログで自殺された、50代の
産科の先生の記事を読んで絶句しました。
加藤先生の公判、とても気になります。愚かだとは思いつつ、感情論をあえて許せば、片岡検事が憎くて仕方ありません。
そして、それはすべての勤務医の先生がお持ちだからこそ、病院が成り立っているのですが。
ところで、先生もうすぐ「バレンタイン」です。そんなことを考えている余裕はないかもしれないけど。女性だけが楽しめる行事ですよね!そして、愛が実って、赤ちゃんへと繋がっていくのですよね。ちょっと飛躍しすぎでしょうか?
多分、「周産期医療の崩壊を食い止める会」のHPに
アクセス件数が増えるだけでも、加藤先生の励ましになると思うのです。
支援の形態はいくらでもあるのでは……?
心温まる励ましを、ありがとうございます。
我々のような産科医にとっては、何よりの糧になります。
バレンタインですね〜〜
女性も楽しめるけれど、きっと男性も楽しみにしているのでは……?
甘いかな(笑)
了解しました。もう読みましたw
削除してください。
産まなくてはいけない。大切な子供達を
増やさないと日本がダメになっていく。
それを大の大人たちはわかっていて
こんな事をするのでしょうか。
自分たちの病院を守るため?
結局保身?
じゃあ大きなおなかを抱えた母達は
どこにいけばいいのでしょう。
どうして守ってくれないの?
日本。いったいどうしたんだろう。
産まれた子供達はそんな事少しも感じないで
周りのみなさんにとびっきりの笑顔を振りまくでしょう・・・
その笑顔を守りたい。
自分の事しか考えられない日本。
子供になった日本。
どうしたらいいのだろう。
ちょっと、ムッとするニュース見つけました。
≪柳沢厚労相≫女性を「出産する機械」と例え発言(毎日新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/census/story/photo02mainichiF20070128k0000m010094000c/
こういう大臣、本当に困ります。。。これじゃあ医崩壊も少子化も絶望的なの?
そうですね。
どうしたら、いいんでしょうね……
ふと、「みんなが、少しずつ何かを我慢したらどうだろう?」
と思ってみました。
では、我々医療者は、何を我慢すべきか。
ちょっとおかしな言い方ですが、私、女性が大好きなんです(笑)
なんかこう、ふわふわの砂糖菓子みたいなイメージで、
大切に守ってあげなくっちゃ、というような。
多分こういうの、「人間愛」っていうのでしょうね。
しかし、この人間愛を持って、一生懸命仕事をしていたつもりでしたが、
それだけではだめなようです。
我々医療者は、どうしたらいいんでしょう……
私もこの記事、paperで読みました。
政治家って、優れた政策を立てる能力だけではなく、
その政策の魅力をいかに大衆にプレゼンテーションするか、という
別の能力が求められるものだと思います。
少子化改善の主体は、この大臣が「機械」と呼んだ層ですから、
これではお話になりませんね。
早速批判の声があがっているようです。
ご紹介頂いたブログ、興味深く読みました。
こんなジャーナリストもいるんですね。
寂しい事に。
全ては、2/18から始まったのでしょうかね。
あえて違う記事をTBさせて頂きました。
2.18から一年たちますが、地味に働く産婦人科町医者として、
怒り心頭に達したまま、一向におさまりません。
コメントを書く